髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

出される食事がすべて美味い、食事処Perfumeと言う考察。

2011-11-24 | Perfume
菊地成孔氏が、2007年4月に書いたDCPRG(デートコースペンタゴンロイヤルガーデン)の活動を終了した時のブログ。

DCPRG活動終了に関して(スクロールして一番下にあります)より一部引用。

『ワタシは今後、スパンクハッピーの後のポップスを始めますし、DCPRGの後のジャズやファンクを始めますし、他にもいろいろ始めますが、「デートコースのが良かった」「瞳ちゃんのスパンクスのが良かった」というしがみつきがいなく成る事は無いでしょう。つまり、彼等にとって、ワタシは刻一刻と一直線に、どんどんダメに成っているようなのです。実に惨たらしい事実であります』

この一文がずっと心に残っていた。
要約すると、「自身が率いているDCPRGは「解散」と言われているが、実際には「任務終了」であり、10年でも20年でも続ける事は出来るけど、このバンドで表現する事はすべて終了したから、新しい表現活動に入るよ」という事なのだが、表現者が常に抱え続ける悩ましい現実を垣間見た気がした。

アーティストとは、ずっと変化し続ける存在なんだと思う。と言うより、人は常に変化し続ける。

受け手側は、自らの嗜好や、キャッチするアンテナの変化を自覚することなく「前のほうが良かった」「あいつは枯れた」などと気楽に言う(それはそれで自由だが)。
しかし、当然のごとく送り手側も作品を創り出すたびに変化を続けている。アーティストは、新しい切り口を探すために、常に新しい場所に移動する。
送り手側も、受け手側も常にアンテナの移動をし続けるのだ。

私も、好きなバンドやら音楽やら小説やら映画やら漫画やら色々あるが、活動歴が長くなるほど初期(もしくは自分がその作品に触れた一番最初)のほうが良く見えたり聴こえたりする経験が多い。
そして、アーティストが変化する姿を見つめる目を失ってしまい、他に自分の居場所に近い別のアーティストに目移りしてしまう。

常に客の要求に見合った商品を提供するのが純粋な商売人ではあるが、残念な事にアーティストが繰り出す作品は、ベルトコンベアで制作されるような量産化は難しい(してる人もいますけど)。
客の要求とは常に動いているものであり、生意気な事に「現在の半歩先が欲しい」(「一歩先」じゃないところが本当に生意気!)と要求しているのだ。

と言うわけでPerfumeですよ奥さん。

Perfumeも表現者として、上記したように常にポジションを移動している。
言うまでもなく、作曲者の中田ヤスタカ氏がジワジワと新しい場所に向かって動いている。
そこに反応して、最終出力装置である3人のパフォーマンスも新しい場所を目指している。

その、「送り手側の移動」に振り回されつつもガッチリ喰らいついているのが、現状のPerfumeファンには多いのではないかと思う。これを一言で表現するならば、「共に移動している」「共に成長している」と言えるだろうか。

仕事をしている方ならば、悩みの一つに「昼食」があると思う。
どこで食べようか?何を食べようか?などと、職場の近所の食事処マップを脳内に広げて考えていることだろう。
私は昼食を考えるのが面倒(時間がもったいない)なので、決まった場所に通い続けて、飽きたら別の場所に…と、数件の食事処をローテーションさせている。
どんなに美味しい定食を出す店でも、通い続けているうちにどうしても同じ味に飽きてしまう。

しかしですよ奥さん。

「食事処 Perfume」は、すでに通い続けて4年以上経つが、毎日食べてもまったく飽きる事のない味をキープしている。この店を見つけ、最初に食べた時の感動が色あせる気配がない。

まだ若いのに天才的な料理の腕を持つご主人の中田さん。
中田さんがどんなにトリッキーな料理を作っても、不思議なスパイスの調合で素材の味を引き立てる女将のMIKIKOさん。
料理が映える盛りつけをしてくれるアルバイトの関さん。
そして、料理の美味しさを擬音で説明してくれるウエイトレスのあ~ちゃん。
「コノ野菜ハ、裏庭ノ味ガシュルヨ!」と詳細に味を伝えてくれるウエイトレスのかしゆか。
たまに残り物をつまみながら皿洗いするのっち。

何を食べても味わいが深く、古い定番メニューも、食べる度に新しい味を発見して輝きを失わない。
そして、一番驚くべき事は「最後に食べた料理が一番美味しい」というところだ。

「最新のPerfumeが最高のPerfume」という言葉があるが、これを冗談ではなく、本当に実行しているPerfumeは、やはり孤高の存在だと思う。
「食事処 Perfume」を見つけて恐る恐る料理を口にして「まあ…美味いかな…アレだ…3ヶ月もしたら飽きるだろうけどな…」などと思った瞬間から4年間、ほとんど毎日美味しくいただいているが、まったく中毒性はないと断言出来る。

結論。
かしゆか好きっス!Perfume中毒っス!
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「スパイス」聴いたよかしゆか。

2011-11-20 | Perfume
と言う訳で、ちょっと前の話しになってしまうが、Perfumeの最新シングル「スパイス」を購入してきた。
毎度の事だが、私は発売(店着)日まで新曲は一秒も聴かないスタイルを貫いている。
しかし今回は「スパイス」も「GLITTER」も、発売日よりも前に本人たちのパフォーマンスで知る事になってしまった(ダンスコンテストと「ミュージックジャパン」の公開収録で)。まあとてつもなく幸せな事である。

11月1日の火曜日、かつての「渋谷の聖地」であったHMVに代わり聖地になった、渋谷のタワーレコードに向かった。


毎度のタワレコ入り口の巨大看板。


Perfumeコーナー。


スタッフさんの手書きPOP。


恒例の「ファンノート」に、またもや愛情をぶつけてきました。


その数日後…。これを見たかしゆかは何を思うのだろうか…笑

もう新曲は聴いてしまったので、臆することなく堂々と新曲のコーナーに乗り込む。
が、そこにはまだ一秒も見ていないGLITTERのPVが流れていたので、薄目で通常盤をゲット。
Twitterのフォロワーさんと遭遇しながらも、まっすぐ帰路に着いた(店着日の渋谷タワレコはTwitterのPerfumeクラスタの方に遭遇する確立が高い)。
そして、一通りの「迎え入れの儀式」を済ませ、静かにCDをプレイヤーに挿入した。

まずはカップリングの「GLITTER」から。
これは、自らがダンスコンテストに応募したので、Aメロからサビ部分はムチャクチャ聴いた。
しかもちょっと踊れる。
ダンスコンテストの動画配信を見ていた人なら感じたかも知れないが、私にはこの曲が、ダンスコンテストに向けて努力した人たちのテーマソングに聴こえてしまう。
「Dream Fighter」が、NHKの番組「二十歳の挑戦」で、彼女たちの夢である武道館を目指すテーマソング的な扱いを受けたのと、同じような印象を受ける。
図らずもこうやって物語を紡いでくるところは、さすがチームPerfumeといったところか。

初回限定盤には、この「GLITTER」のPVがついてくる。
これが本当にシンプルな作りになっていて驚いた。



古くからPerfumeのPVを撮影してきた関さんが、上記のようにつぶやいたのは、このPVのことなのでは?と思った。
島田大介氏が撮影した「スパイス」のPVに対抗して「素材が良ければ下手な調味料(スパイス)は無用だ」とでも言っているかのようで楽しい。
私が一番大好きなPerfumeのPV「コンピューターシティ」を思い出させる、3人がダンスをしているだけのシンプルな構成。「コンピューターシティ」と比較してみると、本当にキラキラと美しく大人になったよな~と実に考え深い。
そして、これだけは言いたいのだが、2番の歌詞がかなりファンキーな仕上がりになっていて驚いた。
スポンサーであるキリン「氷結」の意にかなうように作詞するのは分かるが、「白い箱 開けると いつもの 棚にあるの キラリ 光る そうさ GLITTER」という下りには吹いてしまった。
中田ヤスタカは禁酒して作詞していたのだろうか?


そして「スパイス」を聴いてバードスキンが立ち上がる。
素晴らしい!

まったく新しい境地に達した気分だ。今までのPerfumeのどの曲にも似ていない。
イントロから耳に心地よく触って来るような浮遊感を感じさせ、つかみどころのない不思議な気分になれば、すぐにサビに移動して安心感を得る。破れと補修を繰り返すようなねっとりとしたビートの上に3人の声が軽やかに乗ってくる。
私は一撃で大好物な楽曲だと思ったが、現時点(11月18日)では「スパイスよりもGLITTERの方が好き」という意見も多く聞く。

中田ヤスタカは、「ポリリズム」がリリースされて、爆発的な追い風に乗ってる状態で「Baby cruising Love/マカロニ」をぶつけてきた。
当時、興奮しながらCDをぶっ込んだ私は「あれ?こんな大人しい感じの曲なんだ!」と驚いたものだ。
後にあ~ちゃんが何度も言うように「どうしてこのタイミングでこんなに可愛い曲なんだろ?」と思った。
(今ではまったく思わないが)当然のように「ポリリズム」の路線を踏襲したサウンドでファンの欲望を満たしてくれるのだと思っていた。
しかし、「Baby cruising Love」は殺人的重低音でオーディエンスをバウンドさせる曲に成長し、映画「モテキ」のハイライトにも使われ(リリースから3年後!)、「マカロニ」は私の一番好きなPerfumeの曲になった。

中田ヤスタカは、常にファンの欲望の一歩先を歩いているのだ。
「スパイス」は、まさにそんな印象を受けた。じんわりと腹部を温めるハクキンカイロのように渋い楽曲だと感じた。

そして、この曲はダンスパフォーマンスもまったく新しい境地に達している。

自分のルールとしては、初回限定盤につく「スパイス」のPVを見るまで、3人のダンスパフォーマンスは見ない事になっているのだが、一度生で見てしまったことだし、テレビに出演したときの「スパイス」のダンスパフォーマンスをネットで探して見てみた。

無言で3回ほど繰り返して見てしまった。

このダンスを表現する言葉が見つからないほどの衝撃を受けた。
「GLITTER」のダンスは、ストレートで分かりやすい感じだったが(ひょっとしてダンスコンテストに合わせて分かりやすくしたのだろうか?)、「スパイス」はまっっっつたく違う。
楽曲の浮遊感に合わせたふんわり感を保ちつつ、鋼の鎖のような連鎖を見せてくる。
3人が一つの生き物になったような…まるで、3つの頭に6本の手足を持った生き物が舞っているようなダンスだ。
「GLITTER」で感じた「ちょっとやってみようかな?」などと言う感想はまったく浮かばない。
MIKIKO先生の本気がいかに恐ろしいのかが分かる。

文字通り、ライブではセットリストの「スパイス」になるような曲になると思う(個人的には「ナチュラルに恋して」と同じ感触)。どちらも、中田ヤスタカお得意の「地を這うようなベース音」は鳴りを潜めている。これは、次のアルバムへの布石なのだろうか?

Perfumeの新しいアルバム「JPN」は、全14曲中、既存曲が9曲、新曲が5曲(1曲はイントロ)で、「新曲が少ないなあ」という不安があるが、このスパイスを聴くと、その5曲の新曲に期待が膨らむ。
Perfumeの楽曲は、ライブで披露され鍛えられて成長する。
来年からのツアーで、これらの新曲にパフォーマンスがついて、Perfumeはまた私たちに新しい景色を見せてくれるのだと思う。




結論。
かしゆか好きっス!
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Try the new world let's play the GAME

2011-11-17 | Perfume
このブログへのリンクを貼っていただいている「どれだけ キミのこと 想い続けたら」さんのブログを読んでいたら、素敵なダンスを見つけたので、私も同じようにこのダンスを紹介する。
Perfumeの3人が出すパワーは、被災地にもしっかりと届いている。
そして、微かにしか聴こえない音楽でも、しっかりとパワーを感じる事が出来る。




以下にこの動画に添えられたコメントも貼っておく。



あの震災からいろいろありました。
今日だけ、このライトセイバーのために躍らせてください。

家と同様に流された私のライトサイバーが、家の周辺で見つかりました。
もちろんもう点かないし、金属部分錆びてるし、中になんか入ってて汚い。笑
(そして実は新しく買い直してもう1本ある...。何)

この木の向こうは太平洋。
以前は、家から歩いてすぐなので何かあるとここにきて、じーっと海を見ていました。

なんか裏切られた気持ちですが、
ここは嫌いになれません。

母の葬儀が済んでも尚、時間が全く止まってて、
ついこの前まで、私のどんな部分も、全然前に進みたがらなかったけど、

Perfumeのダンスコンテストをきっかけに、動画を撮ってから、
やっぱり楽しくって...。

私の元気なれる要素の1つに、Perfumeがあるんだなと思いました。

I LOVE Perfume!!
I LOVE のっち!!
この前お誕生日おめでとうございます!遅くてごめんなさい!


この世に楽しいこと残しててくれてありがとう。

私は、大好きなここで生きていきます。


※ちょこちょこダンス間違っててごめんなさい...。ダンス無経験で下手くそでごめんなさい...。足が砂にはまってグダグダに見えたらごめんなさい...。腰が痛くて全­然動けてなくてごめんなさい...。ごめんなさいのオンパレード...。←

音は、ポッケのウォークマンから流れてるので、大きくしないと聞こえないかも...。でも大きくすると、波の音等がうるさいのでご注意ください(´;ω;`)

おまけは、ライトセイバーに入ってた砂がザザーッと出てきて袖に入り込んで、あわわわわってなってた図です。
見つけて拾ってから全然使ってなかったもので...。

長文失礼しました。
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Perfumeのライブに宿る「キラキラ」

2011-11-08 | Perfume
実は最近は「N´夙川BOYS」にハマりつつある。
友人から「これ、Perfumeの(PV監督である)関さんが撮ったんだよ」と言われ、あんまり期待しないで見た「プラネットマジック」のPVに一発でやられた。無言のまま3回繰り返して見てしまった。




見て分かるように、ギターが2本いるベースレスのバンドだ。
すでにライブには何度か足を運んでいるし、アルバムは聴きまくっている。
先日は新宿ロフトの最前2列目で熱狂してきた。
ソコソコの圧縮があったが、Perfumeのスタンディングと比較すればまだまだ笑っていられる状況だった。
そこで友人と話していて、ふとした疑問が湧き上がった。
友人も私も、Perfumeのライブで熱狂するし、N´夙川BOYSのライブでも熱狂する。
その共通点は何か?と。

・キャラクターが立った3人組である
・パフォーマンスする姿にロックを感じる
・勢いを感じるが、崖っぷち感も醸し出している
・ステージ上が楽しそうだ

色々と出たが、結論は「パフォーマンスする姿が楽しそうで、見ているこちらまで笑顔になってしまう」という事だった(プラスして「それを感じ取る能力の有無」も問われる)。
特に先日のN´夙川BOYSのライブは、2列目という事もあり、演奏する3人の表情を目の前で見る事が出来た。
ギターのマーヤ(目の黒い男 35歳)は、本当に楽しそうに、真剣に演奏に打ち込んでる。

その姿を一言で表すならば、まさしく「キラキラしている」としか表現出来ない。

そう。Perfumeの3人と同じく、キラキラしているのだ。


GLITTER[glit・ter]

[動](自)
1 (…で)きらきらと照り映える, 照り輝く, (反射して)きらきら光る, ぴかぴか輝く, きらめく;(特に)〈目が〉(特別な感情で)輝く((with ...))


全く個人的な意見だが、良いライブの条件は、内容はともあれ「見ていて笑顔になれる」ことだと思う。

あ~ちゃんはライブで「皆さんの笑顔が本当に素敵で~」と何度も言うが、それは本当だ。
Perfumeのライブに行くと、確実にヨダレを垂らして笑いながら白目を剥いて手を叩く自分の姿がある。周囲を見渡してみても、誰もが心の底から嬉しそうにしている素敵な笑顔が見える。

それが、Perfumeの3人が放つ「GLTTER」の威力。

私がPerfumeを知ってから今までの数年間、3人は一度も陰りを見せることなく、ずっとキラキラしている。
以前にも書いたが、我々にはずっとキラキラをキープすることなんて出来ない(3人だって見えない場所では苦労していると思うが)。テカテカをキープするのは頭皮だけだ。
そんな、手を延ばしても届かない我々の夢を肩に乗せて具現化して見せてくれるのがPerfumeのライブだと思う。

Perfumeのライブには、日常では味わえないほどのキラキラが詰まっている。
会場が暗転した瞬間に、現実から遠く離れ、完璧な計算で作られた楽園に招待される。
誰もが楽しさに笑い、パフォーマンスの鋭さに恐怖し、3人と喜びを分かち合い、泣く。
そんなPerfumeの、実に2年ぶりになる全国ツアーが始まる。

前回のツアーでは、仙台、名古屋、大阪、横浜×3公演の、計6公演に参加した。
今回もすでに6公演の参加が決まりつつある(北海道、新潟、埼玉、静岡、名古屋、愛媛)。
何でそんなに沢山行くの?バカなの?死ぬの?
と知人に言われたりするが、言うまでもなく、私はPerfumeのライブに宿る3人の「キラキラ」を見に行き、感じるために行くのだ。
会場の照明が暗転するのは2ヶ月も先だが、もうPerfumeのライブは始まっている。
今から宿泊先やら会場までの足やら考えるだけても楽しい。大げさではなく「生きてて良かったよな!」と思える。
早くPerfumeのライブに宿る「キラキラ」に会いたい。

結論。
かしゆか好きっス!
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「 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、JPN!~」

2011-11-06 | Perfume
10月29日、Perfumeが開催した「 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、JPN!~」の決勝戦を見るためにに、品川のステラボールに行ってきた。

自分でダンスコンテストに応募しておいて何だが、正直に書くと、始めはそれほど面白いものだとは期待していなかった。しかし、すべて終了して会場を出る頃には、いつものライブに行った時のような多幸感と汗にまみれて、放心状態になるほど楽しい気持ちが溢れていた。
本当にPerfumeは最高だ。Perfumeが好きで良かったと心の底から思えた。

品川駅に着いて、iPhoneのマップを開き、正確に会場の裏側の山に誘導されたり、何故か品川プリンスホテルのフロントのお姉さんに5階の宴会場に通されたりしながら(「ステラボール」ってちゃんと言ったんだけど…)、開場30分ほど前にステラボールに到着すると、すでに山のような人数の観客が列をなしていた。
そこでしばしTwitterのPerfumeクラスタの皆さんと談笑し、まったく整理されていない入場の列の、だいたい200番くらいだろうと思われる場所を探して、誘っていただいたEさんと並んだ。
ライブハウスなどと同じように、番号で呼び出されて入場するのかと思っていたが、驚くべきことに入場は「早い者勝ち」であった…!
何のための整理番号なのか…正直に後ろに並んだ人が可哀想である。

ステラボールは、横に長いホールで、事前に「前でも横だと見え辛いよ!」と教えてもらったので、端の前の方は空いていたが、かしゆかサイドの5列目に着席した。周囲に知っている方がたくさん座っていて面白い。1階の後方はスタンディングゾーンになっていた。
開始時刻の16時半になると、いつものPerfumeのライブと同じように、会場は手拍子で溢れる。
SEで流れていたアヴリル・ラヴィーンの曲が一瞬だけ音圧を増してから途切れ、会場が暗転し、どよめきと拍手が沸き上がると、スクリーンにメンバーの姿が映し出される。

あ~ちゃんの何気ない一言で、このダンスコンテストは開催にこぎ着けたようだ。
「やりましょう」という言葉と共に、総勢500組が応募したといわれるダンスムービーの数々がスクリーンに映し出された。


なんと…


そのムービーの中に…


我が…




Hagefumeがいるではないかッ…!


思わず座席から立ち上がろうとするほどの興奮を必死に抑え、この時点で嬉しくて涙腺が緩んでしまった(1回目)。
「応募総数約500組!」というコピーの向こう側に、自分たちHagefumeが踊っている映像が(小さくだけど)、しっかりと入っているのを確認した。


ここで、ちょっとHagefumeの経緯を書いておく。


Twitterのフォロワーさんに、仲の良いハゲが東京に一人、大阪に一人いるので、いつか自分も含めて3人でハゲを活かした何かがしたいとは考えていた。
そこにダンスコンテストの知らせが来て、ちょうど良い機会だと思い、東京と大阪の真ん中ぐらいの静岡で集合してダンスを撮影しようと大阪のハゲに提案したら、大阪のハゲは絶好のタイミングで東京への出張が決まっており、3人でスケジュールを合わせて撮影に臨むことになった。

私が思い描いていたコンセプトは「ダメさ」だった。
それも、単純に「ダメ」ではなく、クオリティの高い「ダメさ」だ。
ただ単純に「ダメ」を演出するのであれば、その辺のハゲだったら誰でも出来る。
最高を求めて終わりのない旅をするのは、きっと僕らがハゲている証拠だから、見た人が唸るほどのインパクトを持った「ダメ」さを追求することにした。
そのためには、言うまでもなくダンスの練習が必要だ。
死ぬ気で練習したところでマスター出来ないのは分かっていたので、そこそこ真剣に練習した。

他の2人のハゲともネット上でミーティングを重ね、撮影場所、撮影方法、撮影後のアップなど、ダンス以外の詳細を詰めて本番に臨んだ。
撮影当日、本番の2時間前に集合し、喫茶店で1時間ほど世間話に花を咲かせ、カラオケボックスに入り、ダンスのリハーサルをした。
大阪から来たハゲは、「今日この場所で初めて踊ったの?」というくらいのレベルに仕上げてきたので、だいたいが大阪のハゲにダンスを教える時間になり、時間を有効に使うことが出来た。
もう一人のハゲは、ダンスのクオリティ以前に、ダンスの内容に頭を光らせていたが、時間切れになり、撮影スタジオに向かった。

一緒に撮影するユニットに先に時間を割き、我々は練習しながら撮影する、というエコロジーな方法で10テイクほど踊った。
ここで注意を払ったのが「ダメからの脱却」だった。そこそこに練習を重ねて、「まあまあ見れるな」というレベルに達してしまってはコンセプトから外れてしまう。あくまでも「ため息の出るようなダメ感」をキープし続けなければならない。
そのために、ダンスを合わせる時間も、撮影のスタジオの時間もギリギリになるように設定したのだ。

撮影に協力してくれた方と、一緒に撮影したユニットの方に失笑とため息を頂き、撮影は無事に終了し、ベストテイクを選んでアップロード。おおよそ狙いどおりのダメ感が漂う素晴らしい作品になった。
「これで一次審査は確実に通る」と確信出来た。優勝してから、ステージに上がった時のためにスピーチの草案を考え始めたのもこの頃からだ。
残念ながらHagefumeは一次審査止まりとなったが、再生回数は4800回を越えて多くの方に笑っていただけたようで、それだけで我々も楽しかったし、満足ができた。
それだけでなく、我々のダンス動画をPerfumeの3人が見て笑ってくれた、との情報を得て、ハゲに生まれたことを天と父親と先祖代々に感謝した。


ちょっとした思いつきから、ここまで楽しい結果になるとは思わなかった。
正直、忙しい中、3人のスケジュールを合わせたり、撮影の段取りをしたりと、みんなが色々と動いたし、撮影に協力してくれた方がいたりと、ダンス動画をアップロードするまでには、そこそこの長い道のりがあった。
こんなにダメなダンス動画でもそうなのだから、他の500組のダンスユニットの皆さんも大変だったと思う。
まして決勝に残った10組のみなさんの努力と情熱は計り知れないものがある。
陳腐な言葉になってしまうが「何もしないよりは、まずは第一歩を踏み出そう」ということを学んだ気がする。
新曲「GLITTER」の歌詞にあるように「なんでもきっとできるはず」「やんなきゃきっと変わんない」という言葉を身を以て理解した。
参加して本当に良かった!


という訳で、我々HagefumeはPerfumeの輝かしい歴史の中に小さな小さな点として残ることが出来た。
本当に本当に嬉しい。


そして、ステージには情熱的なPerfume好きとして有名な鮎貝健さんが司会者として現れる。
Perfumeの3人とMIKIKO先生、関和亮さんが登場して会場はヒートアップする。
鮎貝さんの説明によれば、今回のダンスコンテスト決勝戦の音響と照明はPerfumeのライブと同じスタッフが来ているとのこと。
これはかなり贅沢なことだと思った。
挨拶が終わり、3人とMIKIKO先生、関さんは2階の審査員席に座り、鮎貝さんの渋い声の進行でいよいよ10組のダンスが行われる。


一発目は18人編成の「pinkchild」から。




のっけから18人のダンスの圧力に押される。
どのユニットにも感じたが、さすがに500組の中から勝ち上がって来ただけに、見ていて楽しくなるような雰囲気を持ちながらも、切れ味の鋭さを感じる。
また、動画では伝わらない生の緊張感が伝わって来て、見ていて背筋を伸ばしたくなった。
感動して思い切り手を叩いて拍手をしてしまった。
こんなに素晴らしいパフォーマンスが、Perfumeをきっかけにして作られるのだから、Perfumeが持つエネルギーの大きさはとてつもなく大きい。


すると、審査員のかしゆかがすでに感動して泣いていた。
本当に嬉しかったんだと思う。この時点で私の涙腺も緩んでしまった(2回目)。


そこからは次々とユニットが出て来てそれぞれのパフォーマンスをしていった。
どのユニットも本当に素晴らしく、全10組を見終わった感想としては「全員優勝!」と感じた。
Perfumeのライブほどではないが、音響も適度な低音が効いていて、気持ちよく音楽に乗れた。


個人的には「香水戦隊オドルンジャー」





「西千葉大学」





などがツボだった。Perfumeに似ることなく、独自の世界観を作っているところが素敵だった。


そして、審査員が審査をしている時間に、会場ではPerfumeのPVが流れた。
私は個人的に「スパイス」も「GLITTER」も発売日までは聴かないドMプレイを毎回しているので、当然のごとくここで初めて「スパイス」のPVを見て聴くことになった(「GLITTER」はダンスコンテストの映像で何度も聴いた)。
感想は後ほどまとめて書く。
とりあえず腰を抜かした。

結果、特別賞は「Perfukky」




右の人が46歳ということがとにかく衝撃的だった…。恥じらう姿に萌えた。


クリエイティブ賞は上に動画を貼った「pinkchild」。
彼女たちは誰も泣いていないにも関わらず、何故か嬉しくて自分の涙腺が緩んだ(3回目)。

結果、優勝は「就職氷河期」となった。




関さん曰く「ちょっとしたミュージカルを見ているような」と言われる通り、「就職氷河期」と言うユニット名にふさわしい、歌詞に合わせた物語が進行しているようなパフォーマンスは圧倒的な存在感だった。
優勝した「就職氷河期」は、賞としてPerfumeの3人と一緒にダンスする。
とても短い時間で3人と相談をし、立ち位置や動作の確認をするかなりレアな瞬間を見ることができた。

そしてあ~ちゃんの挨拶が終わり、ここで会場からのUSTの中継は終わった。
しかしこれで終わらないのがPerfume。
会場に来てくれた人のために、Perfumeからのプレゼントがあると発表された!
司会の鮎貝さんは「一曲」と言っていたが、「GULITTER」と「P.T.A.のコーナー」と「チョコレイト・ディスコ」を披露してくれた!
それまで大人しく座っていた観客は総立ちになり、一瞬でいつものPerfumeのライブと同じような熱狂的な雰囲気に包まれた。
素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた10組でも胸がいっぱいになったにも関わらず、ここで「本物の」パフォーマンスが見れるとは思ってなかった。
スタンディングでも1900しか入らない規模でPerfumeのライブが見れるのは、今となってはかなり贅沢な経験だ。
思わぬ大きなプレゼントに、私は全力で応えた。

その後、会場にはPerfumeの「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」が流れて、エンドロールが始まった。
この会場に、実際にダンスコンテストに応募した人がどれくらい来ているのかは分からないが、私はエンドロールが始まった瞬間に胸に熱いものがこみ上げて来た。

応募した約500組のユニット名がすべて流れたからだ。
そして、「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」を、Perfumeの3人からプレゼントされたような気持ちになった。



(こちらの映像では「GLITTER」が流れている。「Hagefume」に注目!)

今回のダンスコンテストは、発案したPerfumeの3人も、主催する側も、やる前には大きな不安があったと思う。
それが、フタを開けてみればこれだけ大きな反響があって、ダンスユニットたちのそれぞれのドラマも垣間みることができた。応募した人たち、Perfume双方に大きな収穫があったと思う。

「音楽で世界を変える」なんてバカバカしいと思うけど、今回のダンスコンテストを通して、課題曲「GLITTER」を聴いていると、Perfumeは音楽で世界を変えることが出来るんじゃないのか?なんて思ってしまう。




結論。
かしゆか好きっス!
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