髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

かしゆかの魅力分析レポートについて

2022-03-12 | かしゆかの魅力分析レポート
「かしゆかの魅力分析レポート」は
「樫野さんを魅力的に感じられる要因は星の数ほど存在する。 煌めく星のようなちっちゃな魅力の集合が、樫野さんという稀有な生命体となるのだ。: 樫野さんの魅力分析レポート」
という書籍としてAmazonのKindle版で出版しました。

全編ほぼ書き直し、というくらいのレベルで加筆修正をしております。
Kindle Unlimited会員の方は無料でお読みいただけますのでぜひお読みください。

また、ブログはnoteの方に引っ越しをしております。
まだそれほど書いておりませんが。

そちらもあわせてお読みいただければと思います。
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高尾〜景信山を経て小仏バス停から歩き串刺しにされた高尾山を見た話

2020-02-23 | 高尾山から
2020年2月9日(日)
昨年の夏以来、約半年ぶりに高尾山に行ってきた。

思えば昨年の夏以降は嫁さんの出産もあり、個人的にも育児休業やその他諸々とやることがありなかなかに忙しい日々だった。
そして今がヒマになったのかといえば今もちょー忙しい。
子どもが3人いて家事育児とこなしている現在は、たぶん人生で一番に忙しい時期かもしれない。

昨年の頭に「今年は登山を趣味にするぞ!」と高尾山に登り、それからどれくらい山に行ったかと数えてみたら、高尾山に入ったのは7回、そこから景信山まで行ったのが5回、そこから陣馬山まで行ったのが2回であった。
「登山を趣味にするぞ!」と言えるほど山に行ってないし高尾山ばっかりだが、登山を趣味にすることの一番の効能は、下界にいるときにやたらと登山を意識して身体に負荷をかけることだと思う。
いつもの通勤からしてまずはエレベーター、エスカレーターを使わずに階段を使うし、休日も子供を抱っこしてあえて階段を登ったり重い食材をザックに入れたりしてケツの筋肉を意識して公園の階段を登ったりする。
頭の中に「山登り」がない人にとっては「ああ疲れるなこりゃ…」と思う場面でも、先に山登りの予定があれば「これは良いトレーニングだぞ…」と前向きにとらえることができる。

山に行かなかった半年間は、忙しいながらもそんなこんなで負荷はかけ続けていたので、そんなに鈍ってはないとは思うが、身体がすっかり山道を忘れてしまっているかもな…という不安を抱えての登山となった。

当初は始発で出かけて昼過ぎには自宅に帰ろうかと企画していたが、仕事が忙しく家事も溜まっていたために就寝するのが26時を回ってしまっていたため、無理をせずにしっかり睡眠をとることを優先した。
翌朝、コンビニで食料を調達して京王線に乗って8時にケーブルカー清滝駅へ到着。空は雲一つない快晴。
日曜日ということもあり、そこそこ人もいる中、6号路で高尾山山頂を目指した。



半年ぶりということもあり、ペースはすごくゆっくりで身体の調子を確かめながら登った。
今日は「姿勢よく歩く」というテーマを掲げて登ることにした。
下界で通勤時に見るおっさんたちの姿勢がみんな猫背で悪く見えたからだ。
あれは年齢以上に見えてしまう。
まあすでに自分の姿勢もずいぶん悪いとは思うがなるべくしゃきっとして生きていきたい。











樹々の青さは楽しめないが、凛とした空気の中、木肌の濃い茶色と薄い茶色、黒い土、石の灰色、常緑の緑を朝日が照らして、コントラストがはっきりとした景色がぐっと圧力をもって目の中に入ってくる。
見る栄養だ。
飛び石を越えたあたりから日が差してきて空が見えてくる。




霜が上がってきて氷の花のように見える「氷華」。あったかいので見れないかなーと思ったけど小さいのがあった。

9時ごろ。ざっくり1時間ほどで高尾山山頂に到着。
あ~と声を出してしまうほどに富士山が美しい。
相模湾の海面がきらきら光っているのも見える。
これだけ空気が澄んでいるのも冬の特典。









そこからは細かく休憩をはさみつつ写真をばしばし撮りながらのんびりと歩いた。















11時ごろ。景信山山頂へ到着。
富士山ばっちり、相模湖ばっちり、スカイツリーばっちり、相模湾ばっちり、雲ひとつ…ふたつくらいの快晴。最高の眺め。
さっそくテーブルにバーナーを出して昼食の準備。
思ったほど身体に疲労感がなかったのでニヤニヤしながらカレーヌードルとおにぎりを平らげた。







と、ここで気を緩めたのが間違いであった。

ここから小仏バス停までの下りで、調子に乗って走ってみたりびょんびょんジャンプしながら下りたら、あっというまに膝を痛めた。
帰宅してから調べると、下りで自重を支えるために頑張っていた大腿四頭筋さんが疲労のために固くなってしまい、膝のお皿の周囲に痛みを伝えてくるようだった。今まではこんな痛みは経験したことがなかったので調子に乗りすぎていた…。
下りは特に膝を痛めやすいようなので、姿勢を正して(前傾になりすぎないように)下りるのが正解だったようだ。
最初に掲げていたテーマ「姿勢よく歩く」はどこに行ったんだ…。









かるく足を引きずりながら小仏バス停に到着して、あと10分くらいで来るバスを15分くらい待っても来ないのでおかしいなと時刻表を見てみたら、20分に1本出ているのは昼以外の時間で、私が待っている12時台は1時間に1本だけの出発となっていた。
時計を見ると次の出発まであと45分。
グーグル先生に聞いてみると高尾山の駅までは歩いて60分。
待っても待たなくても到着時刻は変わらない。

せっかくいい景色をたくさん見て心の栄養を蓄えたのに、45分も待ったらきっと携帯を眺めてSNSにうごめく憎悪に引きずり込まれて疲れ切ってしまうだろうと考え、歩くことにした。
一緒にバス停にいたおっさんから「え!歩くの!」と言われつつスタート。
旧甲州街道をぐいぐい歩いていく。

ともかく天気が良くて2月上旬とは思えぬほど気温も高いので、膝の激痛以外はとても気持ちがいい。
このあたりの住所が「八王子市裏高尾」だということを知った。住所に「裏」が入る場所の住人…ちょっとかっこいいな…。

歩き始めてすぐに「浅川国際マス釣場」を見つけた。



さっそく歩いてなければ見つけられなかった景色を見つけて歩いて正解だなーと膝の激痛を我慢しながらほくそ笑む。
ちなみに「マス釣場」を検索してみると、どこもかしこも名称の頭に「国際」と付くが、軽く調べてみると、外来魚のニジマスを放流しているから「国際」とうたうようになったそう。今度は子供を連れてこよう。





立派なお庭がある家が多く、梅がそろそろ咲き始めていて、それを見ながら歩くのも楽しかった。膝の激痛を除けば。

しばらく行くと、圏央道と中央道が交わる八王子ジャンクションの下を通過する。
異物感丸出しの構造物がはるか上空に広がる不安な景色。



そして圏央道高尾山トンネルの入口を見上げる場所に来た。





「串刺し」という表現が近いかもしれない。
まさに数時間前に「ああきれいな景色だ」「心の栄養だ」と心を満たして歩いていた山が、高速道路によって貫かれている。
それまで優しい景色の連続だったのに、ここにきて突然に優しくない、過激で苦しい景色が上空を覆っていた。
夢の中を歩いていたら、突然に現実世界に落とされたような不快感があった。



高尾山にトンネルを掘る計画がある、反対運動が起きているという話は20年くらい前にちらと聞いたことはあったが、そのころは完全に都心部だけで生活をしていたのでまったく関心がなかった。
まだ「壊された自然はもう二度と元に戻ることはない」ということがわからない年齢だったのだと思う。
小さなころに秘密基地を作って遊んでいた山はマンションになり、犬の散歩に出かけていた川はコンクリート敷になり、凧揚げをしていた原っぱは工場になった。
それらの人工物がまた別の人工物に変化することがあっても、それらの土地がまた元の山や自然な河川敷や原っぱに戻ることはない。
人間が便利に暮らすためにどれだけ多くの生物が犠牲になっているのかまざまざと見せつけられた。

実際に自分も圏央道をよく利用しているし、海老名ジャンクションがいつも混雑しているということは、このトンネルも人間の役に立ってるのだろう。役に立っていると思わなければやりきれない。

私が高尾山に穴をあけた人間代表というわけではないが、申し訳ない、すまない、という気持ちで高架の下を通り抜けた。

その後は小仏関所を抜けてしばらく行くと一気に街に帰ってきたような景色になる。
グーグル先生に導かれるまま歩くと、中央線沿いの細い道を案内されたりして面白かった。





段差を降りるときに軽く悲鳴をあげたくなるくらいに膝は痛かったが、すごく充実した帰路であった。
13時半ごろ京王線高尾駅に到着。

行動時間約5時間30分(休憩含む)。
移動距離はグーグルマップでの計測で約18キロ。

もう少し後であれば梅が満開になってさぞきれいなことだろう。
もし桜のころにまた機会があれば歩いてみたい。
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育児休業中の時間割り

2020-01-19 | 育児
「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるが、育児の記憶も同じで、大変だ大変だと思っているうちにその大変さが次々と移り変わり、気がつけば遠い場所に立っていた、ということが多い。
育児休業を取っていた一ヶ月あまりの期間、思うことがたくさんあったが、それを反芻する間もなく次のステージに放り込まれてまた別の忙しい日々に追い込まれている。

この記事を書いているのは2020年の1月19日(日)なのだが、世の中は小泉進次郎環境相が育児休業の取得を表明したことで賛否両論が沸き起こっている(1月17日に男児が生まれ母子共に健康とのこと。おめでとうございます。我が家の三男と同い年だ)。

私としては小泉進次郎環境相が育児休業を取ることには大賛成だしむちゃくちゃ応援している。
見た感じ器用そうではないので、できれば沐浴のやり方やミルクの作り方飲ませ方、げっぷの出し方やオムツの替え方などを教えてあげたい。
自分がそうなのだが、子どもと向き合うことで人生観が再構築されて、まるで新しく生まれ変わったかのように世界の見え方が変わってくるので、たとえ国家運営の要職に就いている人物であったとしても、育児を経験できるのであれば、ぜひ全身で突っ込んでいただきたいよなーと思う。

そして組織のトップがいい手本を見せてくれれば部下も続きやすい。
小泉進次郎環境相ほどに影響力のある人が育児休業を取るのであれば、環境省だけに止まらずに全国のパパ予備軍のケツを叩いてくれるのではないかと期待している。

父親が取る育児休業はまだハードルが高い。
どこの職場もまだ父親の育児休業に対しては逆風が吹いていると思う。
環境相の育児休業取得に関して、ネット上には「金持ちなんだから育休なんて取らなくていい」とか「子どもが2歳になるまで父親にできることは少ない」とか、まあ育児をしたことがないんだろうなーという人たちの意見が散見される。
以下の記録を見ればわかると思うけど、「母乳を出す」以外の育児はすべて男性でもできる。
そして育児休業のあいだに父親がやることは一家が問題なく過ごせる「暮らし」であって、育児だけではない。
男性の育児休業は、取ることが良い悪いの話ではなく、満身創痍の妻をそのまま放置して24時間働かせられますか?ということの回答、と言ったら大袈裟か?

育児休業の約一ヶ月の間、どんな一日を送っていたのかを以下に記録する。

私 :46歳チビデブハゲメガネ加齢臭
妻 :30代(出産後、産院に数日間入院した後に退院)
長男:6歳
次男:3歳
三男:0歳

08:00~09:30

起床して家族に朝食を作る。
息子たちを起こしてご飯を食べさせ歯磨きして着替えて保育園登園の準備。ごみ出しなど。
車で保育園送り。

09:30~11:30

自分の朝食のあと、朝食あと片付け。
場合によっては体調の悪い息子を小児科へ連れて行き、薬局へ寄る(ちなみに期間中はこれが4度あった)。
洗濯1回~2回くらい回して洗濯物干し。ガーゼや肌着など細かい洗濯物が一気に増えた。
掃除機雑巾がけや色々片付け、昼食の準備。

12:00前後

昼食。食事は嫁さんの母乳の出を良くするために3食ともなるべく和食にする(これは我が家の嫁さんの場合であって、和食を食べれば母乳が出るというわけではない)。
昼食あと片付け。
晩ごはんの食材チェック、買出しが必要なもののチェック。

13:00~15:00ごろ

洗濯物を取り込み、たたんで収納する。
その他植物の世話や整理整頓など。
可能であればここで三男の沐浴もやる。

16:30

息子たちを保育園に迎えにいく。
そのままスーパーへ食材などの買出し。
曜日によっては習い事の付き添い。

17:30

夕食の準備。
息子たちは動画を見たりゲームをしたりで各々が楽しむ。
ラジコでラジオを聞きながらビールを飲みつつ料理。この時間が唯一のリラックスタイムとなっていた。

18:30

夕食。
夕食あと片付け。

19:30

風呂の準備。
子どもたちを風呂に入れる。

21:00

嫁さんと子どもたち就寝。
ここから深夜2時まで5時間のあいだ三男の世話をする。
3時間に1回ミルクを作って飲ませる。

21:30

三男ギャン泣き開始。
抱っこして歩けば泣き止むのでずーっとリビングを行ったり来たりする。
センサーの感度が良く、座った瞬間にギャン泣きが再開する。
三男にとっては泣くことが主な業務なのでまあ通常営業なんだねとむしろ歓迎する気持ち。

22:00

三男にミルクを飲ませる。
そのまま寝れば映画など観ながら晩酌。
ギャン泣きなら抱っこでリビングをうろうろ。
それでも泣き止まなければ抱っこしたまま映画の字幕だけを読む。
字幕だけで観終わった映画が何本かある。
春〜夏生まれなら外に出て散歩して気を紛らわせるが、冬なので引きこもるしかない。

23:00~03:00ごろ

時々三男が生きているか確認しつつ晩酌。
起きてきた嫁さんと交代、就寝。

以上、育児休業中はだいたいこんな時間割りで動いていた。
睡眠時間が4~5時間ほどなので、日中ほんの少し気が抜けると睡魔が襲ってくる。
時々は家事をやめて昼寝したり、スーパーのお惣菜で食事の支度を短縮したりして休息にあてた。
「毎日三度の食事を作る」ということがかなりの重労働だということが身にしみてわかった。

お兄ちゃんたちが入れ替わりで発熱し、合計4度小児科と薬局に行ったが、それだけでも半日の時間が消えて(平日の朝に予約して、薬局はなるべく駅から離れた場所にする、などのテクニックを駆使しても)、その間の家事が溜まる。
季節的なものもあるので仕方ないが、予防はしっかりしたいと感じた。

家庭によって様々だろうと思うけど、我が家ではこんな感じだった。

例えば未婚の男性がこの記事を読んだら「結婚して子ども産むって苦労しかないじゃん」と感じると思う。
こちらから言わせて貰えば「そのとおり!」としか言えない。
「育児」ってそのほとんどが苦労でできていると思う。
だいたいが自分の思い通りには進まず、身も心も削って子どもに費やしたにも関わらず、最後には子どもに恨まれて1日が終わったりする。

だけど、他の誰かと人生を入れ替えしたいとは全く思わない。

こんなに苦労する人生だけど、瞬きするくらいのほんの一瞬でも「幸せ」(なのかわからない何か平穏のようなもの)を感じ取ることができるので。

なので、小泉進次郎さんもこれからパパになる予定の人も第二子、第三子と予定がある人も、ぜひぜひ育児休業を取って奮闘してみてください。


2ヶ月くらいの三男。表情のようなものが生まれてきた。たくさん笑わせてやるからな!
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家族全員で第3子を迎えました

2019-11-27 | 妊娠、出産
11月21日(木)
午前5時1分。
2752gで第3子である三男が生まれた。

深夜に起こされて産院に連れてこられた6歳長男も3歳次男も、少しもグズることなく大人しく待っていてくれて、家族全員でママを応援し、一生懸命いきむママのまくらを一緒に後ろから持ち上げて出産を手伝ってくれた。

生まれたての赤ん坊は怖いかな、と思いきや長男も次男もすぐに弟の頭を撫でてくれて、二人とも新しい弟を心から歓迎しているようだった。

私は初めての出産立会いだった。

母親の胎内からぶっといクサリのようなへその緒で繋がれて、血まみれになって幸せとは程遠いしかめっ面で出てきた三男を見て、子どもというのは、母親の愛情と強さが生み出すものなのだ、ということを改めて感じた。

もちろん父親の存在あっての事ではあるが、父親なんぞ初期の初期に材料を提出しているだけで、その後は身体も精神もまったく負荷を受けずに普段と変わらぬ生活を過ごしていただけなので、大舞台の補助役にすぎない。

嫁さんは産院の医院長から、「あなたは赤ちゃんを無事に産んだだけでも120点なんだから、その後のお世話は他人に任せてもいい。それだけ素晴らしいことを3回もやっているんだからね」と言われたそうだ。

一生をかけて嫁さんを労ってあげなくてはならないと感じた。

本当にありがとう。

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産前休業のススメ

2019-11-11 | 妊娠、出産
3度目の育児休業をとった

通常、男性が取得する育児に関するお休みは「育児休業」であり、妻が出産をした「後」に取得する休業である。
妻が出産をする「前」には取得できないので、多くの妻は「里帰り」などをして、実家の親や兄弟姉妹、親戚などに頼って出産の時を待つ。

今回、私の嫁さんは出産にあたり、「里帰り」を選択しなかった。

理由は、里帰りをして生活基盤がそっくり移り変わることによって、6歳3歳の息子たちの生活を乱したくなかったからだ。
なので現在暮らしている自宅で過ごしながら出産の時を待つことになる。
その嫁さんの選択を絶賛支援し、実際に支援する人が自分以外にいないので、私が産前有給消化と育児休業を取得することになった。

詳しく書くとアレなのでアレするが、私は今現在働いている会社で、唯一の男性育児休業取得者である。
唯一の人が3度も育児休業を取っているので、社内では少し異彩を放っている。
私が勤めている会社は旧態依然をよしと考える会社なので、男性社員は家族を顧みずに働くことが是とされている中で、家族を最優先にする私のスタイルが浮いているからだ。
今回の育児休業について、男性社員からは一言もコメントはもらっていないが、逆に女性社員からは、すでに子育てが終わったベテランママや、同じライフステージにいるママさん、独身の方に至るまで暖かい言葉で応援をいただいた。
この男女の温度差が解消されなければまだまだ男性の育児休業取得率は上がらんだろうなあーと思う。

まあそんなこんなで会社と戦う、とまでは言わないが、せめて後進のためにも道を作っておかないとなーという感じで3度目の育児休業に入った。
※2回目の育児休業の記事はこちら

専業主夫の孤独

今回のブログで伝えたいのは、「産前休業最高に楽しいよ!」ということだ。
もう一回書こう。産前にとる休暇はとても大切な時間を過ごせるよ!

夫が「産前休業」に入るということは、そのまま「専業主夫」になるということに等しい。
嫁さんがほとんど動けなくなるので、ほぼ一人で一家(私の場合は嫁さん、6歳長男、3歳次男)の運営を任される。

・嫁さんの手伝い(手足になること)
・子供たちの保育園送り迎え、行事対応
・毎3食のご飯作り
・食材の買い出し
・掃除、洗濯、片付け
・子どもたちの世話(通院なども含む)
・その他名もなき家事たち

上記がどさっとのしかかってくるが、日々アグレッシブに仕事を片付けているビジネスパーソンなら赤子の手をひねるような簡単な作業であろう。

正直に書けば、毎日ヘトヘトになるくらい疲れる。

いつも会社で机に向かってやっている仕事であれば、進捗を見てスケジュールを組み直しながら自分のペースで進められるが、子どもが相手だとまったく予定が立てられない。すべての出来事が起こった瞬間に「突発的最優先事項」になる。

気がつけば毎日あっという間に夜になり、晩ご飯を食べてからは怒涛の流れでお風呂タイム歯磨きタイムおもちゃ片付けタイムと続き、寝かしつけは嫁さんがやってくれるので、21〜22時ごろにようやく一人の時間がやってくる。
しかしそのころにはヘトヘトに疲れてしまっていて、自分のために何かを能動的にこなす体力、気力は残っていない。
しかも専業主夫初心者なので、翌日の献立も冷蔵庫の中身と相談して想定しなくてはならない。
あーあれ買わなきゃ明日これやらなきゃとエバーノートに記録する。

たった数日経験しただけでいうのもアレだが、専業主婦の方の労働の大変さを身を以て感じることができた。
身を粉にして働いて、得られる結果が「当たり前にある普通の暮らし」で、特に感謝されるような感動的なポイントもない。
逆に一生懸命考えた献立なのに、子どもたちに不評でほとんどが残飯になりがっかりすることも。
これだけ多くの作業、仕事をこなしていても無賃金で、最終的に得られる対価が「家族が普通に暮らせること」だけなのだ。
しかも単調で地味な作業が多く、外へ出てもスーパーや公園、小児科など、決まった場所ばかりを回る。
目にする景色に変化が乏しく、意識して視野を広く持たなければあっという間に孤独に陥るだろうなと感じた。

産前休業による心の平穏

産前有休消化に入り専業主夫となってその作業の大変さや苦労も感じたが、家族と向き合って暮らすことが本当に素晴らしいことなんだと改めて感じることができた。

・嫁さんの日々の変化に対ししっかりサポートする体制を築ける。

 嫁さんにしてみても、遠い実家でいつもと違う環境にいるよりも、暮らしやすい自宅で、夫が常に近くにいるほうが安心できる。
 そのために自分が仕事を休んでいるのでこれが最優先の仕事だ。
 休みに入った最初の数日間で家の中を整理し、ベビーベッドを組み立てたり嫁さんがくつろげるソファを購入したり、最適な環境を整えることができた。

・子供たちと毎日肌を合わせているので細かな成長が感じられる。

 仕事に行っていた頃よりも圧倒的に子供たちと触れあう時間が多い。
 子供たちも、いつも不在だったパパが在宅なので、思い切り殴る蹴るの暴行を働ける相手がいるので嬉しい。
 6歳長男は手加減してくれるが、3歳次男は手加減なしで殴りかかってくるし、いきなり目潰しなど暗殺者的な攻撃を仕掛けてくる。

 ここが男性が産前休暇を取って一番に楽しいことなのかもしれない。
 嫁さんがアグレッシブに動けないので、このパートはパパが全力で対応したい。
 まして我が家は男子ばかりなので、こちらも若干本気でやり返したりして息子たちを逞しく育てなければならない。

 毎日たくさん話すので、ちょっとした言葉遣いの変化や表情の変化に気づいて毎日少しづつ成長している姿を見ることができるのも嬉しい。

・健康が保てる。

 そんな訳で毎日6歳3歳男児の相手をするには健康で強靭な精神と肉体がないと成り立たない。
 筋トレは以前からやっているが、休みに入ってさらに身体を鍛えるようになった。
 また、子供たちが休みの日には公園に連れて行って結局自分も走り回るので体調はずっといい。

 食事も毎食自宅で作るので、経済にも優しいし、健康にも(たぶん)いい。

・仕事に行っていないし通勤電車に乗っていないのでデトックス効果がある。

 東京の郊外で暮らしている方ならお分かりかと思うが、あのクソ通勤電車に乗らなくなるだけで精神の健康は大幅に向上する。
 いや本当にあの通勤電車が諸悪の根源だったと理解できる。
 めっちゃ電車内臭いし、マスクもしないでげほげほ咳するおっさんとか、ストレスの発生源だったんだなーと再確認できた。
 あれは人間が乗る乗り物ではない。
 朝の通勤でイライラを蓄積して職場について新しいイライラをゲットしてそれを大切に育てながら帰りの電車でイライラの補充をして帰宅してイライラを酒で洗い流す…。
 それらがすべて一時停止するので、そりゃあ頭の中がスカッと広くなる。

ざっと思い浮かぶだけでもこれだけの良い効果が得られる。

産前有給消化が始まった最初の頃は「やったー!もう仕事のこと考えなくてすむぞー!」程度の感想しかなかったが、休みの日々が進むにつれて感じること、得られるもの、理解できるものが次々と増えてくる。
私の産前有給消化と育児休業は合わせてもたった一ヶ月ちょっとくらいの短い日々だが、育児休業をがっつり取れる方はぜひがっつり取っていただきたいし、「産前」に休みが取れる方はぜひぜひオススメしたい。

人生の中でもっとも素晴らしい休暇になると思いますよ!



6歳長男が飾った生け花ならぬ生け草。
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