髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

Perfume「不自然なガール/ナチュラルに恋して」を聴いたよかしゆか。

2010-04-24 | Perfume
新曲の感想を早く書こう!と思っていたのだが、Perfume怒涛のメディア出演ラッシュを追いかけたり、酒を飲んだり酒を飲んだり、諸々の作業をこなしたりしていたら、あっという間に月日がながれてしまった。
という訳で、ちょっと遅めの感想になります。。
また「誰が読むんだ?」というくらいに長いです。

Perfume「不自然なガール/ナチュラルに恋して」を聴き終えた。
情報解禁からどれくらい経ったのだろう?
「ナチュラルに恋して」は、友人の妨害工作と不意に流れたラジオからの音源で、イントロの5秒ほどは聴いてしまっていた。
それに、一度高知で3人が目の前で披露してくれた。
「不自然なガール」は、努力の甲斐もあり(出演するラジオ、TVなどの情報はすべて切り捨てた)、不意に踏んでしまったURLでイントロを2秒ほど聴くだけで何とかしのいだ。
PVに関しては、両方とも完璧に見ずに迎えることが出来た。

せっかくなので(何が?)、フライングゲットの日から書こう。

フラゲ日である4月13日。
予定では吉祥寺のタワーレコードでフラゲするはずだったが、前日にTwitterの@HMV_Shibuyaさんが、衝撃的なつぶやきを投稿する。

「Perfumeのシングル発売が嬉しすぎてフリーペーパーを作ってしまいました。明日商品と一緒に店頭出し予定。“ペーパー(=紙)の意味を回復する”A4片面カラー印刷です。(PTA)」

私は、こういった地味だが効果が高い戦略にめっぽう弱い。
血みどろの努力じゃなくていい。ほんの少しの意地と君よダーリンが、大きな実を結ぶのだ。
これは応援せねば!と思い、仕事が終わり次第さっそく渋谷に向かった。

まずはHMV渋谷の店内に入る。
壁面に大きくAKB48さんの広告があって驚く。
やや探してしまったが、Perfumeコーナーはしっかりと作られている。
噂のフリーペーパーを華麗にゲット。





愛情の塊としか言いようがない。
これを作成したスタッフさんにボーナスを出すべき。

私が行った時には初回限定盤しか置いてなく、スタッフに聞いてみると「今日は初回盤しか販売しない」とのことだった。

TSUTAYAさんにも寄ってみた。
ここはやや地味、というか普通な印象。



その後、フライングゲットオフを開催するために、仲良し(笑)のHさんと待ち合わせ。
HMVの様子を観察してから(通常盤があったぞ!)、タワーレコードの様子を見学。



私はここで通常盤を購入しようと思い、店内に入ると「不自然なガール」が大音量で流れている!
「あーあー聞こえないー!」と不自然に叫びながら退却。
Hさんに入ってもらい、「不自然なガール」が流れていないことを確認し、その合間に通常盤をナチュラルに購入した。

そして、仲良し(笑)のAさんと、Twitterで約束した2人も合流して5人で泥酔するまで飲んだ。
Aさんは、渋谷に来る前に銀座の山野楽器に立ち寄って、これまた有名なマエストロ氏のチラシを持ってきてくれた。
噂には聞いていたが、初めて見るので感激。



「何故手書きなんだろう?」という疑問が湧くが、愛情の伝わる文章。
出だしはゆったりでも、後半に向けて字が詰まってくる緊迫感も感じられる。

その後は、スクランブル交差点で奇声を発する程度まで泥酔し、駅から自宅まで自転車を立ち漕ぎしながら帰宅した。そのまま就寝。

そして、2日酔いの地獄に耐え抜き、いよいよ「不自然なガール/ナチュラルに恋して」を聴いてみた。

まず一番に衝撃的だったのが「ナチュラルに恋して」のリズムトラックだった。

パーフェクトな変態。

高知で聴いたときには、バスドラとスネアくらいしか聴こえなかったが、「何か色々と音が隠されているな」とは感じられた。
その全貌が聴こえてくる。
骨太のバスとスネアに、ちろりちろりとピアノやらハイハットやらヒョコヒョコ音などが散りばめられている。
正確に書くと、「隠されている」というよりも「きざまれている」というべきか。
リズムトラックをみじん切りにして、不必要な部分をかなりそぎ落とした印象。
いや、必要な部分でさえもそぎ落とした感じだろうか。
ざっくりと音を削って、「無音」の場所を作り、そこにグルーヴが投入されている。
「音の無い」場所にリズムをしっかりと感じることが出来る。
特に初めのAメロ辺りの「抜きっぷり」が絶妙だ。
もったりとして、止まりそうで止まらない。こぼれそうでこぼれない。
坂道発進でエンスト直前にクラッチがつながるような快感。

そんな変態的で危険で緊張感のあるリズムトラックに、それとは正反対な、春の木漏れ日のような、のどかでふんわりとした3人の声が乗っかっている。
詩も、暖かい春の午後にうつらうつらするような平和さが漂っている。
相変わらず中田ヤスタカ氏の言葉選びは鋭く、「何気ない 気持ちがいちばんのほんもの」という辺りが硬くてとがっている。
ナチュラルに手でも繋いどけばいいと思う。

かしゆかがTVで「今までのPerfumeとは違って、すべてが可愛い曲になっています」と解説していたが、残念ながらそれは違うと思った。
リズムトラックだけは凶暴だ。
Kiss And Musicと同列で腰に直撃する。

3人の解説によると、この曲はBPM違いの2種類が用意されていて、3人の意見によって今回の「ゆっくりバージョン」が採用されたようだ。
あ~ちゃん曰く「ゆっくりの方が中田さんが面白く作ってくれそうだから」とのこと。
禿げ上がるほどに正しい判断だったと思う。

個人的には大好物なリズムだが、高知でほとんどの人が地蔵になっていたのが思い出される(見ることに集中していたのだと思う)。
大丈夫かしら?

次に私の心臓を鷲づかみにしたのは、「不自然なガール」の…
「不自然なガール」の…
「不自然なガール」の…
「不自然なガール」の…

かしゆかのソロパートでしょうか…。

あまりの衝撃に、正座したまま椅子から5センチほど浮き上がり、ゆっくりと着席した。
5秒ほど舞空術が使えた、という意味である。

サビの頭だけが3人で、唐突にかしゆかのソロになる。
視覚的に表現すると、こういった感じになる。

「『キャンストップ』フィーリン…フシゼンナガール コレイジョークルシメナイデネー ストッパモーメン! アイキャンストップラビンニュー ホドホドニシタイデショー」

私はかねがね、「かしゆかの声は、Perfumeの楽曲を構成する重要な要素であり、なくてはならないものだ」と主張し続けていた。
抜群に歌が上手いあ~ちゃんと(高知で存分に披露してくれた。稲葉さんの真似として)、まっすぐに伸びてくる声ののっち。
ここに「かしゆかの声」が入ることで化学反応が起きる。

かしゆかの声はとても細い。
過去のQJ誌などで語られているが、かしゆかは自分の声に自信を持っていない(その当時は)。
「私の声は役に立たない」とまで言っている。
ライヴDVDなどを見るとしみじみと感じられるが、かしゆかは自分が生の声で歌うとき、かなり真剣になって、歌うことだけに集中しているのが分かる。
それでもやっぱりかしゆかの声は細い。

もしも一人で歌い手として活動しようとしていたならば、様々な困難が待ち受けていたかも知れない(その可能性はほぼ無いと思われるが)。

しかし。

かしゆかの声は、あ~ちゃん、のっちの声に混ざると、不思議な色合いを楽曲に付けてくれる。
昨今のディーヴァ系の歌姫たちが表現するものとは、まったく正反対の音像を創り上げる。
大胆な表現の中に、とてつもなく繊細な飾りつけをしてくれるのだ。
これが、かしゆかの声の魅力である。
かしゆか以外には誰にも表現できない、Perfumeの大きな強みだ。
だんだん断定口調になってきたのである。

この強みを、中田ヤスタカ氏は、今までのPerfumeの楽曲で完璧に引き出していると思う。

それだけでも神に感謝を捧げる毎日なのにね…。
いきなり「ソロ」でやりますか…。
なんちゅうもんを聴かせてくれたんや…なんちゅうもんを…。

このままでは、かしゆかの声の魅力について、指が折れるまで書き続けそうなので、この辺りで切る。

もういたるところで書かれていると思うが、「不自然なガール/ナチュラルに恋して」は、歌詞と曲調が実に対照的な関係になっている。
ちょうど今の季節で言えば、「不自然なガール」が春の合間の寒気。「ナチュラルに恋して」が春の訪れのような雰囲気に捉えることができる。三寒四温で恋は進む。

まったく個人的な感想だが、この「不自然なガール/ナチュラルに恋して」には、3人の登場人物がいる。
「キミ」と呼ばれる男性。
「キミ」に片思いして苦しむ女性(不自然なガール)。
「キミ」との恋が成就した女性(ナチュラルに恋して)。

「不自然なガール」で、片思いに苦しむ女性が「キミ」にメールを送信する。
そのメールは、「ナチュラルに恋して」の「キミ」が受信する。
それを気にする「キミ」との恋が成就した女性。

「恋」の両極端な精神状態を、楽曲と歌詞の表現で見事にこの2曲に封じ込めていると感じた。
まあ「恋」ってどんな味がするのかは忘れたが。

それにプラスして、「不自然」でもあり「ナチュラル」なPerfumeという存在を上手く表現しているとも感じた。
Perfumeの「不自然さ」は、言うまでもなくあのダンスパフォーマンスであり、書きにくいことだが、「絶世の美女ではない」というルックスにあると思う。
そしてPerfumeの「ナチュラルさ」は、3人の飾りのない素直すぎる性格に現れていると思う。

その両輪が大きなフックになり、そこに引っかかった人たちが大量に牽引されているのが現状なのではないかと、あくまでも個人的には思っている。

ともかく、30歳の気鋭のクリエイター脳内の摩訶不思議さを垣間見た。
二十歳前後の女性に成りきれるのだろうか?

そして、我慢に我慢を重ねてやっと遭遇したPVである。

「不自然なガール/ナチュラルに恋して」には、「不自然なガール」のPVは収録されているが、「ナチュラルに恋して」は収録されていない。
こちらは徳間ジャパンのYouTube公式ページから視聴することができる。

[PV] Perfume - ナチュラルに恋して 2010.4.14発売!


まずは「ナチュラルに恋して」から。

一言で言うと「天国」が描かれている。
イントロで待ちぼうけを食らっているあ~ちゃん。
そこに天空から舞い降りるかしゆか。
ここで一度昇天できる。
「天空から舞い降りるかしゆか」
文字だけで昇天できる。
もう一度書いてみる。
「天空から舞い降りるかしゆか」
いかがだろうか?
余裕で歩いてきて、突然に走り出すのっち。
このイントロのシーンだけで、3人のキャラクターを描いているようで楽しい。

かしゆか、のっちは、あ~ちゃんに遅れたことを謝り、それから突如として3人は腕を組んで歩き出し、そのままダンスパフォーマンスに入る。
詳しくは見てもらえば分かるが、実に春らしくて明るい映像に仕上がっている。
「動く道路」というアイデアも素晴らしいが、それを巧みに使ったMIKIKO先生振り付けのダンスパフォーマンスも素晴らしい。
PV監督は「シークレットシークレット」で、素晴らしいPVを製作してくれた児玉裕一氏である。

そして「不自然なガール」。

これは、初回限定盤に収録されている。

ジャケットなどはこちらのPVイメージで統一されている。
私はかしゆかのポーズを真似ようとして背中を痛めた。
こちらのPV監督は、我らが関和亮氏!

Perfume - 不自然なガール 2010.4.14発売![PV]


↑ショートバージョンです。

「ナチュラルに恋して」とは打って変わり、真っ黒な背景にどぎつい赤の衣装に身を包んだ3人が登場する。
それに加えて、あ~ちゃん曰く「不自然さ」を強調するために24人のダンサーが出演。このダンサーさんたちが、ムチャクチャに不自然なポーズを披露してくれる。

この「不自然なポーズ」というのが、明らかに「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる「ジョジョ立ち」からインスパイアされている、というところが感慨深い。いや、考え深い。
ファンクラブ会員であれば周知の事実だが、かしゆかはなんと荒木飛呂彦先生の自宅にお招きされるほどのジョジョマニアである。

「ジョジョが大好きです」と公言してからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか。
「ジョジョ」の要素が、自身の音楽活動の表現に取り入れられたことは、本人が一番喜んでいるのではないかと想像する。

前回の「ワンルーム・ディスコ」から約一年も待たされた今回の新曲だが、どちらの曲も聴き応えがあり、長く楽しめそうな予感がする。
雑誌で3人が言うように、Perfumeの楽曲はリリース後にどんどんと「成長」していく。
私にとっては、どちらの曲もライヴでのキラーチューンになりそうだ。

一年間も待った甲斐はあった。
これからのPerfumeの「攻め」の姿勢に期待したい。
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新曲の感想を投下しようと思ったが。

2010-04-18 | Perfume
先ほど散歩ついでに買出しに行ったときに思いついたことを書く。
もちろん、Perfumeを聴きながら歩いた。
今の季節は、木々が新芽を吹かせていたり、花が咲き始めたりと、いつも歩いて見ている風景がほんの少し変化していて、見ていて飽きない。

Perfumeを聴きながら歩くと、楽曲が変わるたびに様々なシーンを思い出す。
おおよそが、ライヴでのシーンだ。
過去にいろいろな場所でいろいろな角度から見た3人の姿や、そのときの自分の高揚感などが思い起こされる。

しかし、もっとも印象に残っている風景は、
「3人が笑いあってダンスをしている」
風景だった。
「マカロニ」の最後のダンスや、「チョコレイト・ディスコ」の最後など…。
もっとたくさんあるが、パッと思いつくのはこんなところ。

しみじみと、Perfumeのどこに魅力や楽しみがあるのかと考えると、やはり私は
「3人が笑っている」
風景が一番好きだと感じる。
ライヴでも、ラジオでも、テレビでも雑誌でも、3人がけたたましく笑っている姿が確認できると、自分も嬉しくなって笑ったり、ニタニタする。

「おっ!Perfumeの3人は楽しんでいるな!」
という気分になる。

そういった意味では、先日発売された「TV Bros」の対談で、かしゆかのアゴを機能させなくするほど笑わせたちゃあぽん(あ~ちゃんの妹)の功績は高く評価せざるを得ない。

「3人を笑わせたもの勝ち」
だと思う。

Perfumeが楽しんでいる

それを見た自分が楽しくなる

それを見たスタッフさんが楽しくなる

それを見たお偉いさんが楽しくなる

それを見たPerfumeが楽しくなる

それを見た(略

これはライヴでの場合だが、この無限ループは確実に存在している。

「どうすれば我々が3人がニヨニヨさせたり、けたたましく笑わせたりできるのか?」

と考えるが、はやりそれはライヴでの「熱狂」しかないだろう。
我々の気持ち悪い笑顔や、踊り狂って暴れる姿が、3人の笑顔の供給源になっていると思う。
もっと3人を笑わせてみたい。
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更新していません。

2010-04-18 | Weblog
昨日は間違えてブログを一回アップしてしまったので、更新していないにも関わらず、アクセス多数でした。
申し訳ございません。

で、せっかくなので最近に思った不思議な現象を書きます。

自宅近くの立ち食い蕎麦屋さんの話です。

私が物心ついたころから営業している立ち食い蕎麦屋さんなのですが、小さな市場と隣接しているため、早朝から昼ごろまでの営業なのです。
高校生くらいになってから、朝まで遊ぶようになって、そこの蕎麦屋さんのことを認識するようになりました。

朝まで遊んでから、そこの蕎麦屋さんでお蕎麦を食べるのが日課になっているときもありました。
地元が蕎麦で有名な深大寺が近いこともあり(本店が深大寺にあったような)、そこの立ち食い蕎麦屋さんは、とてつもなくレベルの高い立ち食い蕎麦を提供してくれていました。

そんなお蕎麦屋さんが、最近になっていきなり潰れました。

心配しながら毎日そこの前を通り過ぎる日々を送っていると、新しい情報が目に飛び込みます。

「○○○は、移転しました」

「移転しました」という情報しか提供されていません。
もっとも重要なのは「どこに?」という情報です。
それは完璧に封印されたままでした。

近所を探しまわったのですが、それらしい店舗は見つかりません。

再び頭を垂れてそこの前を通り過ぎる日々を送ると、新しい情報があります!

「○○○は、7Fの下です」
木枠に墨で書かれた看板が立っています!



ストレートに解釈すると「7Fの下」は「6階」です。
やや曲解すると「セブンスフロアの下が○○○です」とも読めますが、近所に「セブンスフロア」という建物もないし、7階建てのマンションに入居しているとも思えません。
「7Fの下」という意味がまったく分かりません。
もう一度書きますが、「7Fの下」は「6階」です。

「どうして初めから6階と書かないのか?」
という疑問を以って、私の立ち食いハンターな生活は回転します。
もちろん、その蕎麦屋さんがどこに移転したのかはいまだに不明です。

渋谷のガード下の立ち食い蕎麦屋さん(正確には座り食いだが)は美味しいですよね~。
あと、烏山の深大寺蕎麦も美味しい!

どうでもいい情報を更新した髑髏フラワーでした~。
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Perfume「ナチュラルに恋して/不自然なガール」フライングゲットの日。

2010-04-13 | Perfume
本日は、世間ではただの4月13日だが、Perfumeファンの中では、一年以上も待ちに待ち続けた新曲のフライングゲットの日である。
恐らく、今日は数万人のPerfumeファンがCDショップの店頭に向かったことだろう。

この日をどれだけ楽しみにしていただろうか…。
まさか一年以上も待たされるとは!

CDを手に入れて、今すぐにでも新曲を聴きたい気持ちは痛いほど判る。
しかし、神聖なるPerfumeファイター紳士&淑女であれば、聴く前にしっかりと身を清めて臨みたい。
以下の内容は、過去の日記のコピペだが、もう一度残しておきたい。
ちょっと改変した。

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やや略式ではあるが、私は全Perfumeファンの約7割が実践しているという、Perfumeの新譜を初めて聴くときの儀式に移る。
これを機に、Perfume初心者の君も是非、実践して欲しい。

まずは、準備以前の段階として、本日の様々な業務をすべて終わらせること。
新曲を聴きこむのが本日の最終業務だ。
晩酌が好きな人は、おつまみなどは予め用意しておいたほうが良い。
もちろん、携帯の電源は切って、真っ二つに割って窓から放り投げよう。
二度とそんなものは使いたくない。

まずは、部屋全体を清める。
特に、コンパクトディスクを再生する機器周辺は、ホコリ一つないようにしたい。
部屋全体を清めたら、この日のために用意した「かしゆか」「あ~ちゃん」「のっち」の花を活けよう。
花の選択は個人の趣味に任せても良いが、なるべくメンバー個人に似合った花を選ぶこと。

参考までに、かしゆかは「バラとカーネーションが好き」というブログの記述が見られたので、素直にバラとカーネーションを活けよう。
たぶん、渋めの色合いが好きだと思われる。
あ~ちゃんは「ガーベラが好き」と武蔵野美術大学で語っていたので、ここも素直にガーベラを活けよう。
出来れば、ピンクのガーベラにしたい。
のっちは、何だろう?ヒマワリかな?元気の出そうな花がいいかもしれない。もしくは、繊細で可憐な花でもいいだろう。
部屋の清めが終わったら、今後の儀式がスムーズに進むように、部屋の湿温度を最適な状態にしておくこと。

さて。
部屋を清めたら、今度は自分自身を清めよう。
ここは、もっとも初心者には厳しい局面だが、大切な部分だ。
驚かないで、素直な気持ちで実践して欲しい。

まずは、全身の毛を剃り落とそう。
頭髪もだ。

これは、Perfumeファンの間では「向かい入れ」と呼ばれる作法だ。
あ~ちゃんが発する、「ココロの粒子」を、CDを通して全身の毛穴から流入させる意味合いがある。
このときに「ココロの粒子」の流入が少ないと、イザというときに禁断症状が現れて犯罪に走るケースが多い。
出来れば、内臓器官もむき出しにして粒子を受け付けたいところだが、世間一般ではそれを「切腹」と呼ぶので注意が必要だ。

全身の毛を剃り落としたら、生まれたままの姿で浴槽に漬かり、しっかりと身を清めたい。
バスルームの鏡を利用して、剃り残しのチェックも忘れずに。
30過ぎの紳士諸君は、「耳毛」の処理にも気を払いたい。
身体が赤くなるほどにゴシゴシとしごくこと。しごく。
すっかりと身を清めたら、体脂肪のチェックだけを済ませ、服を着てはいけない。
これは、Perfumeファンの間では「向かい入れの向こう側」または「活き穴」と呼ばれる作法だ。
あ~ちゃんが発する、「ココロの粒子」を、一つも残さずに全身の毛穴から流入させるために、全身の毛穴は常に開放的、刺激的に保っていたい。

主に東北地方で多いという話を聞いたことがあるが、風呂場から自室に戻る際には「love the world」を口ずさみながら戻ると縁起が良いとされる。
ここは細かいルールは存在しないので、思い思いのPerfumeソングを口ずさみながら自室に戻ろう。
もちろん、全裸で常に全身と末端の神経を高潮させること。
発汗によって失われた水分の補給も忘れずに。

自室に戻ったら、腕を肩の高さまで左右に水平に開き、片足立ちになってくるりと一回転する。
これには何の意味もない。

あらかじめ用意してある、卸したてのシルクハット、蝶ネクタイを着用する。
部屋の気を乱さないように、静かに、克つしなやかな動作を心がけること。

着用が済んだら、静かに深呼吸を5回。
床に正座し、右手から先にジャケットを両手に持ち、ジャケ写を3分間凝視する。
その後、ビニールをスマートな動作で外し、今度は「嗅覚」でジャケットを楽しもう。
もしも君の手元に「初回限定盤」と「通常盤」があれば、その二つの匂いの違いを確かめよう。
「初回限定盤」の方がちょっとクサイぞ。

「嗅覚」でジャケットを堪能したならば、言うまでもなく今度は「味覚」でも楽しもう。
好きなメンバーの写真をぺろぺろ舐めること。

ぺろんぺろん!
ぺろんぺろん!

これは、一見すると変態的な行為に見えるが、ジャケットの紙質を確認する方法としては江戸時代後期から確立しているもので、「鮭舐め」(じゃけなめ)と呼ばれ、主にカブキ者のあいだで流行していたということは一切なく、正真正銘の変態行為だろう。病院に行ったほうが良い。

そして、いよいよ「お初」の儀式に移る。
ここから先は慎重に行動したい。
もう一度自分の姿を鏡でチェックし、自分の肉体に付属しているものは
1・シルクハット
2・蝶ネクタイ
だけだ、ということを確認する。
この状態を「正装」と呼ぶ。

もしも夜であれば、自室の部屋のカーテンを開放すれば、ガラスに映る自分の姿を手軽に確認できる。

さて、ここでやっとCDをプレイヤーに挿入するのだが、ここで君は突然目の前に現れた大きな問題に直面するだろう。
そう。「CDがケースから取り外せない」はずだ。
ここは落ち着いて行動したい。
無理に引っ張っても、けっこうぐにゃーんとCDがゆがむだけで、決してケースからCDは外れない。
初回限定盤とかマジで取れないよマジで。
床にCDを置き、熱心に中央部分を押す。
これでCDが安全に取り外せるはずだ。

そして静かにCDをプレイヤーに挿入する。
近年はPCにて再生する人が多いとは思うが、基本姿勢は、背筋をピンと伸ばした「正座」である。
椅子に座って聞く場合も、椅子の上でキチンと正座をするように。
住環境の違いがあるので、ここは自由だが、なるべくなら音圧を最大限に楽しめる機器、ヘッドフォンなどを用意しておくこと。
PC再生であれば、最適なオーディオキャプチャ、PC用スピーカーで聴きたい。

さあ。
これで準備は万端だ。
心行くまで「ナチュラルに恋して/不自然なガール」を楽しもう。

気をしっかりと持ち、「ココロの粒子」をビンビンに受け入れられるよう、常に全身の毛穴以外のことは考えないように。
末端の神経もビンビンと刺激的に保ち、赤黒く腫れるくらいの気持ちを持続したい。

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とか書きながら、自分は今日は渋谷のHMVでフライングゲットして(チラシが欲しいだけです)、そのまま飲みに行く。

これは、スノッブなニューヨーカーの約7割が実践しているという
「フラゲドランク」
と呼ばれる作法だ。
ネーミングを「飛翔酔拳」とどっちにしようか悩んだ。

「フライングゲットして、その日に聴かない」
なんだか新しいステージに向かっているのだろうか?
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フェリーの旅、補完編。

2010-04-11 | ツーリング
東京から徳島までのフェリーの旅が楽しすぎたので、主に画像でフェリーの中の状況をご案内しま~す。
フェリーレポート、本編はこちら

私が乗ったフェリーは「オーシャン東九フェリー」の「おーしゃんのーす」という船。
ちょいと立派な「スタンダードフェリー」というランクと、経費削減の「カジュアルフェリー」というランクがあり、「おーしゃんのーす」は「カジュアルフェリー」でした。
これは、毎日交互に運行されています。



画像の右側の方から船内に入りました。
「オーシャンプラザ」という、玄関ロビーと食堂です。



この地図上で、現在地が大まかに分かるようになっています。



2階の「オーシャンホール」という展望室です。
ここにはほとんど来なかったな。



ちゃんと娯楽施設もあります。あるんです。



さりげなく椅子は固定されています。



これはパンの自販機。普通のパンです。







流しとレンジと、各種調味料があるので、料理っぽいことも可能です。
食ってるものがアレだが。



トラックの運ちゃんは、速攻で使っていた模様。
私も運転手時代は、洗濯に苦労しました。



無骨なデザインで、荒ぶる男の魂がくすぐられます。



真っ先に飛び乗るイメージトレーニングは完璧にしていました。



画像見ても、何食ったのか覚えていません。親子丼だったかな…。



翌日の朝かな~。



船首の方までデッキがあるのは、珍しいそうです。



右舷に陸地が見えなくなったので、驚いて撮影。

残った画像で使えそうなのは、こんな感じでした~。
それにしても楽しい旅だったなー。
時間とお金があれば、また行きたいです。
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会いに行きたいよ~遠い空間を~♪高知ツーリング後編!爆走800キロ!

2010-04-11 | ツーリング
4月2日~4日、Perfume【ファンクラブツアー『パッと楽しく遊ぼうの会』】高知公演に参戦するために、東京~高知を往復してきた。
当初は往復すべてを自走する予定だったが、友人の勧めもあり、往路はフェリーで東京から徳島まで行き、徳島から高知までを自走することにした。復路は高知から東京まで一気に走り抜ける。

東京から高知までのフェリーの旅はこちら

さて。
前夜に飲みすぎたために、5時起床7時発の予定が、8時起床となった。
800キロの長旅を前にして3時間の遅れである。
細かく手帳に行程を書き込んでいたが、そんなものはどうでも良くなった。
明日の仕事の開始時間までに帰れればいい。
今にして思えば、この「吹っ切れた感」が良かったのかもしれない。

ゆっくりとシャワーを浴びて、散らかった荷物をまとめてホテルを出る。
行きは背負っていた荷物だが、帰りは身体への負担になるので、リアフェンダーにすべてをくくり付ける。
ちなみに、XL883Nのリアフェンダーは、鉄製で、フレームにがっつりと接続されているので、そのまま人が乗っても耐えられる強度を持っている。
ウインカーも、国産車とは違って、フレームに固定されているのでフックとして十分な強度を持っている。逆に言うと、転倒したときのダメージは大きい。

モンベルのドライコンテナにバッグを入れて、二重にロープで固定して、ネットを被せる。
家に帰るまで一度も解かない予定なので、時間をかけて念入りに固定した。
最後にPerfumeのツアータオルを御守りにネットの中に入れて完成。



自分はポーターのウエストポーチだけを身体にたすきがけして行く。
これも、信頼性を上げるために、二重にベルトを装着してある。

「信用しない」

これが、私が今まで体験したツーリングや、職業運転手時代に得た教訓だ。
根拠もない信用が、トラブルや事故の元になる。
自分の運転技術、自分の装備、相手のクルマなど、根拠もなく信用すると、痛い目にあう。
以前の日記にも書いたが、前のクルマにぴったり寄って煽るクルマや、車線を縫うように走り抜けるバイクなどを見ると「よくもあんなに他人を信用して走れるな」と感心してしまう。

周囲のペースに飲み込まれても自分のペースを乱さずに、いつでもあらゆるトラブルを想定しながら、一定の巡航速度で走らなくてはならない。

寝坊したけど。

大きく深呼吸をしてから、「よろしくお願いします」と声をかけて、バイクのエンジンに火を入れた。

9時30分。0キロ。
東京に向けて出発した。
昨日に比べるとずいぶんと暖かくて、空気がやさしい。走るのが気持ちいい。
けっきょく高知の街を楽しむことはほとんどできなかった。
ヘルメットの中から、高知の街並みを目に焼き付けながら走った。
殺伐とした東京の街並みに比べると、心がとても和む、素敵な街だった。
いつか機会があれば、また訪れてみたい。

9時46分。南国PA。10キロ。
高速に乗ってすぐに休憩にした。給油。
ガソリンも底をついているし、朝飯も食べたいし、一度走ってから積荷のチェックもしたい。
あまり腹は減っていなかったので、山菜そばを食べる。
改めて今日一日の安全を願って、再び走り出す。
どうせドロドロの最後になるのだろう。という覚悟をした。
「腹をくくった」感じか。

11時34分。阿波PA。121キロ。
高知道から徳島道の真ん中あたりまで。天気がよく、風もないので距離を稼げた。
自分の場合、おおよそ100キロの移動で身体が疲れてくる。
身体の底から疲れが出ないうちになるべく距離を稼いでおきたい。

その後、藍住ICで徳島道を降りて、一般道で給油した。
一度バイクから降りるだけで、ちょっとした体力の回復になる。
板野ICから、今度は高松道へ。いよいよ四国から脱出だ。

12時36分。淡路ハイウェイオアシス。236キロ。
鳴門海峡を、かなりあっさりと通過してしまった!
どこかで橋を見物する場所があるのかと思ってたら、あっという間に通過。
風が不安だったが、奇跡的に無風だったようで、煽られることなく走り抜けた。
クルマとは違って、バイクは風の影響をモロに受ける。
XL883Nは、260キロの重量があるのでさほどでもないが、それでも強風だと一車線くらいは簡単に流される。
この区間は、かなりストイックに走った。
途中で何度もハーレー軍団を追い抜かしてきた。
その中のひとつの軍団を追い抜かすときに、一台がしばらく後ろにぴったりと付いて走ってきた。
「挨拶がないぞ!」とでも言いたいのだろうか?
申し訳ないが、こちらは自分ひとりが走るのに必死になっている。
今は交流は必要ない。
私の無関心ぶりに、離脱してくれた模様。

このハイウェイオアシスで、明石海峡大橋を眺めることができる。
出かける前からこの景色が見たかったので感激した。
ハーレーが合計で100台以上はいたかもしれない。
写真撮影だけして、わりと短時間でここを出る。




ゴチャゴチャ黒いのがハーレー軍団だ。
カメラを右に振ると、これの5倍はいる。

13時31分。吹田PA。300キロ。
阪神高速3号神戸線~名神高速へ。東京の首都高速を走っている気分。
もうずいぶん帰ってきた感を感じるが、それは錯覚。
食事をしようと思ったが、店内で芸人?みたいな人が大声で何かを宣伝していたので、バイクの給油だけで立ち去る。
肩がちょっと痛くなってきた。



たぶんこの辺で撮った画像。

14時37分。甲南PA。346キロ。
名神高速~京慈バイパス~草津JCT~新明神高速へ。
途中、向かい風が強すぎて、頭をまっすぐに保つのが辛いほどだった。体力をずいぶんと奪われた感じがした。
だけど、自分で決めた巡航速度は守りたい。
ここで昼飯を食べることにした。何故だか食欲はあまりない。
味噌ラーメンを半分だけ食べる。
身体は、全体的に疲れてきた。

16時14分。刈谷ハイウェイオアシス。472キロ。
新明神高速~東名阪自動車道~伊勢湾岸道へ。
ここに来てグッと身体の疲れが吹き出してきた。
肩とケツとヒジが痛い。
集中力も、自分ではっきり分かるほど落ちてきた。
あとは、出所の分からない恐怖も生まれる。高速走行が怖い。
やや風が強かったからかも知れない。
給油をして、トイレなどに行ってリフレッシュ。
汚い話だが、トイレでパンツを下ろす作業が、とても大きなリフレッシュになる。トイレじゃないところでパンツを下ろさないように気をつけたい。

18時08分。牧之原SA。595キロ。
伊勢湾岸道~東名高速へ!給油をした。
疲労も蓄積してきたが、この時点で一息で120キロ走った俺は偉い!
途中の豊田JCTの酷い渋滞を抜けて、浜名湖の誘惑を避けて、気合で走った!
ここで、完全に日が落ちた。
視界を確保するために、ヘルメットのシールドにべっとり付いた虫の死骸をふき取る。
この先、大井松田から先で渋滞35キロが発生しているとの情報を得る。
予定通りだから、それほどの落胆はなかった。
XL1200Nのオーナーさんに話しかけられたが、今にして思えば、ずいぶんそっけない対応をしてしまったかも。
追い詰められていると、思考の視野が極端に狭くなる。

19時50分。愛鷹PA。686キロ。
足柄PAまで行こうとしたが、肩とケツとヒジの痛みと、集中力が低下したのでくじけた。
身体をほぐすために運動運動!
とても弱い雨が降ったりやんだりしている。

20時21分。足柄PA。711キロ。
最後の給油をした。
いつもコメント欄でお世話になっている「赤い狐」さんからメールで「チョコレイトを食べろ!」との指令が来たので、売店を探すが工事中で遠いorz…。
仕方なく甘そうなコーヒーを飲んでリラックス&運動。
途中でやや強い雨になりかけたが、再び霧雨のような天候。
ヘルメットを脱がずにトイレに入ってしまったが、まだ意識ははっきりとしている。と思う。
気温が低くなってきて、かなり寒く感じた。
35キロ渋滞は、25キロ渋滞に縮んでいた。
東京に向かうための最後の試練だ!
気を張って行こう!

けっきょく、渋滞は解消の方向に進み、25キロ表示から15キロまで縮んだ。
朝の寝坊が、ここに来て効果を発揮したようだった。
予定通りに出発していれば、要所要所で渋滞に確実にはまっていたかも知れない。
完全に流れが止まるほどではなかったが、すり抜けをする時間が長かった。
もしも事故を起こすのであれば、ここが一番可能性が高いので、集中力を最大限に発揮する。
雨が強くなったり弱くなったりするが、ここまで来ればもう雨対策はしない。

21時29分。港北PA。779キロ。
疲労の限界を超えている。
身体の芯から疲れがあふれ出る。
「疲れの総合商社」だ。
PAで右往左往している人たちが、別の惑星の生き物のように感じられる。
ため息しか出ない。
気が抜けている。
「このタイミングで事故が起きるんだよなぁ~」
とぼんやりと考える。
こういったときにバイクの施錠、持ち物の管理などが甘くなる。
まだだ!まだ終わらんよ!

21時50分くらい。

疲労と集中力の限界を超えて、東名川崎を下りた~!
なんだかいつでもここを走るときには疲労しまくっている気がするw
信号で止まるたびにストレッチ。
今誰かに話しかけられてもきっと言葉は出ないだろう。
一般道に下りて、急に増える情報量についていくのが辛い。
信号などを見落とさないようにさらに気を張る!

22時38分。
途中、コンビニに寄り、ビールを購入して、ついに自宅までたどり着いた!
高知から東京まで、ジャスト800キロだった!

連続走行時間 13時間
総走行距離 1010キロ
走行料金 6,300円(内訳は不明)
給油 6回

自宅に帰り、スタンドをかけてバイクを降りても緊張を持続。
しっかりと施錠を確認、エンジンが冷えるのを待って、シートを被せる。
部屋に戻って防寒着を脱いでから、緊張を解いた。
頭がぼんやりとする。
部屋にいるのに、バイクのエンジン音が聴こえ、両手はブルブルと震えている。
鏡を見ると、たったの13時間でげっそりと痩せている自分がいた。
予定では、800キロを走るのに、12時間はかかるだろうと考えていた。
それに加えて予備として、渋滞の2時間をプラスして、最大で15時間は覚悟していた。
それが、13時間で終わるとは思いもしなかった。

翌日からしばらくは、背中から腰、両手のヒジから先、内股に筋肉痛が残った。
「心地よい」痛み。
痛みを抱えながらも、また毎日のつまらない生活に帰れるのが嬉しい。
「今度は、一日で1000キロ走ってやろうか?」
などと、妄想が再び首をもたげる。
きっとやるだろう。

私のXL883Nへ。

よくぞ走ってくれた!
途中で壊れると思って、工具を全部積んで走ったけど、どこにも不具合を感じずに走れた。
風がきつくて回せない時も、無風で飛ばせた時も、私の拙い運転技術に付き合ってくれてありがとう!
心の底から感謝する!
本当にありがとう。
また遠くまで行こう!
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【ファンクラブツアー『パッと楽しく遊ぼうの会』】高知公演レポート

2010-04-10 | ライヴレポート
4月3日、Perfume【ファンクラブツアー『パッと楽しく遊ぼうの会』】高知公演に参戦してきた。
3月7日に横浜からスタートした、全国10箇所 12公演を回るツアーの「千秋楽」だ。

「ネタバレオーケー!」などと言いつつも、気が付けばPerfume関連の各種ネット情報を、かなり遮断しての参戦となった。
結果、セットリストも、ライヴの内容も知らずにここまで来てしまった。
もちろん、新曲の「ナチュラルに恋して」は5秒しか聴いていない。

とりあえずギリギリの時間に到着したので(詳しくは、ツーリングレポートでどうぞ)、ホテルの部屋に入るとすぐに「開封の儀」に移った。
「開封の儀」とは、以前のブログに書いた「チキンハート」という作法によって整理番号が飛躍的に良番になったチケットが入った封筒の開封儀式のことである。

毎度の事ながらベテランの方は熟知している儀式なので、ここではややフランクに解説しよう。

まずは呼吸を落ち着けて、東の方向に向かって気をつけをして「アミューズ万歳!」と3回叫ぶ。

そしてナチュラルに全裸になる。

チケットの入った封筒を床に置き、チケットに向かって四つんばいになる。

四つんばいの姿勢から逆立ちになり、「あ~ちゃんは天使!」と叫び、再び四つんばいの姿勢に戻る。
このときに注意するのは、チケットの入った封筒から決して目を離さないことだ。
同じ動作で次は「かしゆか好きっス!」と逆立ちになり、「のっちは噛みさま!」と叫びながら逆立ちをする。
この動作を、なるべく素早く4セット続ける。
この動作が困難な場合は、周囲にいる人に助けを求めよう(ナタリー風)。

そして、床に正座をし、チケットの入った封筒を開封する。

693番だった。

私が念を送り続けたことで、1000番だったチケットがここまで良番に跳ね上がったのだ。

何故か悲しい気持ちが押し寄せる中、いそいそと着替えをして、私はホテルから飛び出した。
当日はTシャツ一枚で充分だと予想していたのだが、Tシャツどころかパーカーの一枚でも羽織りたくなるくらいの気温だった。やや寒い。
事前に地図を見ていたお陰で、高知の駅周辺と会場までの道のりは頭に入っていた。
ホテルを出てすぐにある大通りを電車に乗って真っ直ぐ走った終点が会場である「BAY5 SQUARE」だ。
とりあえずは駅を探さなくてはならない。

大通りに出ると、電車が走っている風景ではなく、すぐに地下鉄だと理解した。
「え~と、地下鉄の入り口はどこかな?」
とあたりをキョロキョロする私の目の前を、チンチン電車がゆっくりと走りすぎていく…。



なんだかあまりにも意外でびっくりしつつも、とても和んだので、とりあえず徒歩で会場まで向かうことにした。
私は知らない街に出かけると、かなりの距離を歩く。
特に外国に行った場合は7~8時間は平気で歩きまくる。
そこで生活している人たちの目線に近づいてみたいからだ。
もっと時間があればなお良かったのだが…。



これが土佐電鉄桟橋線の駅。



しかし、時間が押していたので途中の駅から電車に乗り、会場を目指した。
電車内には一目で「それ」と分かる人たちがたくさん乗車していた。
終点である「桟橋通5丁目」で降りると、驚くべきことに、乗車していた人たちのほとんどが、会場に向けて歩き出した!

「えっ?あなたは違いますよね?」
と思える作業着を着たおじさんや、可愛らしい女の子、とても真面目そうな青年など、バラエティー豊かな人々が会場を目指して歩いている。
すぐ近所に大きなホームセンターがあったので、恐らくそこの客だろうと思っていたのだったが、全員がPerfumeファンクラブ「PTA」の会員だった!

会場である「BAY5 SQUARE」は、すぐ隣りが港になっている。
というか港の中に「BAY5 SQUARE」がある。
多くのボートが停めてある場所に、突然にライヴハウスが存在しているのだ。

ここにPerfumeが来るということが、にわかには信じられない…。

すぐに仲良しの(笑)Aさん、Hさんと合流し(ちなみに彼らとは一度も相談し合っていないのに、同じ会場に応募していた)、談笑に入る。
集まった人たちを見ると、女性の方が多いのでびっくりした。
初日の横浜の状況だと、気持ち悪いおじさんたちばかりだったそうだが、高知ではそういった印象は抱かなかった。
今までのツアーの感覚と同じだった。
なんとなくだが、女性の方はみんな美人に見えた。
それに付け加え、先ほどの作業着を着たおじさんや、スポーツ新聞をケツに突っ込んだおじさんなど、不思議な雰囲気の方も見える。

今回はファンクラブ向けの公演なので、ここにいる全員がファンクラブ会員だと思うと、Perfumeは実に広い層から支持を得ているのだと、しみじみと実感できた。
それと同時に、こんなにも多種多様な人種を満足させなければならないPerfume運営サイドの大変さも想像できる。

しばらく待つと、入場のための列が形成されてきた。

入場は100番ずつのグループに分かれて整列する。
私は600~700番の列に並んだ。
ククク…。このグループの中でも俺は最後尾だよ…。
ライヴハウスが初めて、という人は「整理番号順に入場」の意味が理解しにくいようで、各所で「これは整理番号順に並んでるのですか?」といった質問が繰り広げられていた。
私も何人かに「最後尾に並んでも整理番号順に入場できますよ~」と教えてあげた。
ククク…。最後尾は俺なんだけどな…。

それからが長かった。

港なので、海からの冷たい風が容赦なく吹きつける。
整理番号的に私は最前列、もしくは圧縮ゾーンをあきらめていたので、やや厚着で臨んだが、Tシャツ一枚で整列している人がかなり多かった。
周囲でも寒い寒いと声が聞こえる。
前にいる女性は、Tシャツの肩にタオルをかけて、下を向いて無言でうなだれている。

心も身体も完全に冷え切ってからの入場となった。
693番の私が入場した頃には、会場の半分はすでに埋まっていた(キャパは1000人ほど)。
前の方には行かないので、とりあえずビールを頼んで、自分の場所を探した。
フラフラとステージに向かって左側を目指す。

会場の形は、凸の形になっている。凸の天辺がステージだ。
すでに凸の上半分は埋まっているので、私は凸の左の隅っこから見ることに決めた。
距離は近いが、ステージが低めでフロアに段差はないので、私の身長だと、3人の顔しか見えないだろうと予測できる。それでも全然かまわない。同じ空間にいるだけで嬉しい。

開演待ちのときにcapsuleの「What do you want to do」が流れた。
「キャッハー!」と奇声を上げて踊りだそうとしたら、会場の誰もが無反応で驚いた!
ねえ皆さん?神の楽曲ですよ…?
capsuleを聴きながら、暗がりの中でじっと待っているPerfumeファンの姿は、かなりシュールで面白かった。

そして暗転。絶叫。

セットリスト(まとめウィキより転載)

オープニング(10年間の軌跡)

01.The best thing
02.I still love U
03.Dream Fighter

―MC―
  トゥワーグッズ紹介
  P.T.A.のコーナー1(ルーレット)

着替え時間(有名人からのメッセージ、タイアップCM公開)

04.ナチュラルに恋して(新曲)
05.Perfumeメドレー
  イミテーションワールド
  NIGHT FLIGHT
  エレクトロ・ワールド
  コンピュータードライビング
  ジェニーはご機嫌ななめ

―MC―
  P.T.A.のコーナー2(声出し)

06.チョコレイト・ディスコ
07.Puppy love

アンコール

E01.スウィートドーナッツ
E02.wonder2


オープニング(10年間の軌跡)

すでにこの時点で涙腺が緩みまくってしまった。
3人が歩んできた道のりがここで短くまとめられていた。
もっともグッと来たのは、武道館の映像だろうか。
のっちが客席にマイクを向けている。
数千人程度だった客席が、一気に1万人以上に膨れ上がった映像だった。
3人はこの10年間を、ひたむきに走り抜けて、アーティストとしても、アイドルとしても括れない「Perfume」というジャンルを作り出してしまった。
今までがそうだったように、きっとこれからも走り抜けてくれるのだろう。

01.The best thing

ま さ か こ の 曲 か ら 始 ま る と は !
「Perfumeの楽曲は、ライヴごとに進化していく」というのは、よく言われることだが、この曲もまったく同じだった。
個人的な感想では、この曲はアルバムの中ではやや落ち着いた印象だったが、サビでがっつりと立てノリで暴れるモッシュゾーンを見ながら、日常では味わえない音圧でこの曲を聴くと、自分も自然と身体が暴れだしてきた。

ちなみに、私の見ている場所からは、3人の頭しか見えなかった。
言うまでもなく、衣装なども見ることはできない。
「ああ、今日はこういう日か」
と頭を切り替えて楽しむ。
次は頭皮に20センチくらいシリコンを盛れば、180センチの身長で参加できるさ…。

02.I still love U

神が怒り出すかもしれないが、私がこの曲を評価する場合、楽曲が2で、ダンスパフォーマンスが8くらいの割合だ。
それでもやはり神がいなければダンスパフォーマンスも成り立たないので、中田ヤスタカ氏はイケメンだと断言せざるを得ない。

03.Dream Fighter

「Perfumeの楽曲で一番『化けた』のはどの曲?」と問われれば、間違いなくこの「Dream Fighter」を挙げるだろう。
個人的には、リリース後にこれほど株を上げた楽曲は知らない。
夢を追いかけて、夢を叶えるが、それでも高みを目指して走り続けるPerfumeのテーマソングのように聴こえる。
もう40に手が届きそうな自分にとっても、ケツを叩かれているようにも感じる。

―MC―

細かいことは忘れてしまったが、印象に残ったことをいくつか。
のっちが、高知の印象について「とても田舎だから落ち着く」といった表現を、どのように話せば傷がつきにくいか考えながら話しているのが面白かった。
あ~ちゃんはスラスラと話すし、かしゆかは気の利いた優等生的な発言をするのに対し、伝えたいのに中々言葉が出てこない姿は、実にのっちらしいと感じた。

それと、会場のステージが低いので、後ろのほうの客を気遣う言葉があった。
のっちさんパネエっす!

グッズの紹介や、個人プロデュースのグッズの紹介などは、3人ともとてもリラックスした感じで楽しそうにしていて、見ているこちらもウキウキした。
思えば、今回のトゥワーは、完璧な「ホーム」だ。

そして、「P.T.A.のコーナー」が始まる。
これは、かしゆか→のっち→あ~ちゃんの順番でルーレットを回し、出たお題に従う、というもの。
ルーレットの内容は忘れてしまったが、まずはかしゆかが四国の地図に、漢字で四県の名前を書き込むことが出来るか?というクイズになった。
あ~ちゃんは「自分たちはゆとりじゃけえ、こういうのは分からんのですよ!」と自慢していた。
かしゆかは見事に四県の漢字を書いた。そして高知の会場の場所に「ココ!」と記してあった。
素晴らしい。さすがはゆとり教育だ。ちなみに私はゆとりではないので、書けニャイ!
まじめな話、漢字が書ける人を私は尊敬する。
のっちがカメラを構えて、かしゆかの全身を舐めるように撮ってくれた。
我々はそれをモニターで食い入るように眺める。
かしゆかも、終始リラックスしていたようで、あ~ちゃんやのっちが喋っている間に、ニヨニヨしていたのが印象に残った。

次はのっちがルーレットを回し「愛の告白」が当たった。
心の底からやりたくなさそうなのっち。
つい先ほどは、ステージが低くて見えにくいことに関して「私が出来ることならなんでもやりますから!」と言い放って私たちを勇気付けてくれたが、一瞬にしてハードルを越えてしまったようだ。
顔が引きつっている。
よく分からないが、芸能人としてここまで心の中が透けて見える、というのはどうなのだろうか?
今度はかしゆかがカメラを構えて、告白される男性の目線でのっちを見る。
清水の舞台から飛び降り、泣いて馬謖を斬る断腸の思いでのっちは告白に成功した。
あれほど切れ味のいいダンスを披露するのに、本当に不器用なんだと思った。

最後はあ~ちゃんがルーレットを回す。
3人によると、ルーレットはガチで回っているそうで、まったく空気を読まないらしい。
千秋楽のためか、ルーレットは完璧に空気を読み込んで(スタッフさんの操作によって)、あ~ちゃんにも「愛の告白」が当たった。
初めは「ぎゃ~!」と叫んで嫌がっていたが、ちょっと間を置いただけでやる気になっている。さすがはあ~ちゃんだ。

先ほどまで落胆していたのっちが何故か異様に興奮していた。

製薬会社に勤めるあ~ちゃんが、残業している先輩に告白するという設定で始まる。
両手にカプセルを持ったあ~ちゃんが、先輩に近づいて話しかける。

「小林さん…この薬と、この薬を混ぜたら…どうなっちゃうんだろ?」

意味が分からない!www
何度も爆笑させられる、楽しい時間だった。

それからステージは暗転し、モニターに明かりがつく。

モニターに現れたのは、木村カエラさん!
Perfumeを世に広く知らしめるキッカケを作ってくれた人だ。突如の大物の登場に会場がどよめく。
Perfumeの結成10周年、メジャーデビュー5周年をお祝いするメッセージが流れる。
何故かよく分からないが、「おめでとう!」と言われると「いやいやこちらこそ!」と頭を下げそうになる。

次に現れたのは、ライムスターの宇多丸師匠!
Perfumeに早くから注目していて、「ポリリズム」が大ヒットを飛ばしたときに「正義は勝つ!」と書いてくれた人だ。
コメントだけでなく、いちいち小芝居を入れてくれるサービス精神!

その次は掟ポルシェさん。
Perfumeが迷走しそうな時期に、「正しいことをやっているのだから、そのままの路線でいった方がいい」とアドバイスをしてくれた人だ。
ほとんどが早送りで流れる。
いつもよりラメが多めに入っていたようだ。
最後には自分の会員番号を晒すという自虐プレイ。



しかし、天下の朝日新聞に掲載されるほどの発言力の大きさ!

その次は、にしおかすみこさん。
「Happy!」では、テレビが苦手なPerfumeを、強力にバックアップしてくれた。
ものすごい良い人なんだろうな。

その次は、宮川大輔さん。
あ~ちゃんに、耳の裏の臭いを「水槽の臭い」と言われたことを根に持っているそうだ。

次に現れたのは、関根麻里さん。
カツゼツが良い。可愛いなあ。これからもPerfumeをよろしくお願いいたします。

すっかりニヨニヨしながらモニターを見ていると、最後に現れたのは、紛れもない「神」だ!
中田ヤスタカ氏が、いつものスタジオの背景とともに現れた!

細かい話の内容は忘れたが、「これからもPerfumeのために、いい曲を作る」という部分だけは、しっかりと聞いた。
これ以上に心強い言葉があるだろうか。
いつもネット上でおちょくられている感じの中田ヤスタカ氏であるが、この人にたった一言でも、こうやって言ってもらうだけで、一騎当千のパワーがもらえる。

直後に3人が「あの中田さん、やる気ないよね?」「寝起きだからしょうがないよ」「前髪が固まっとったね」などと言われていたことは、口が裂けても言えない。

モニターに現れたのは、Perfumeを強力にバックアップしてくれる人たちだが、もちろんこれだけではない。
ここに映らなかったPerfume好きを公言する有名人はまだまだたくさんいる。

こんなにも強力なバックアップがあることが、誇らしくて嬉しい。
ひとえに3人の人柄が成せる業だと思う。
とても素敵な映像だった。

そして、いよいよ新曲の情報に移る。

NATURAL BEAUTY BASICのCMがモニターに流れる。
私はテレビを見ない主義なので、ここで初めてこのCMを見た。
あーもー素晴らしいCMでした。
CMが終わると、いよいよ新曲「ナチュラルに恋して」が始まる!

04.ナチュラルに恋して

いよいよ新曲「ナチュラルに恋して」が自分の耳に入ってキター!
スゲエファンキーだ!
リズムにタメがたっぷり効いたミディアムテンポの新曲は、音圧を乗せて私の腰に直撃した。
これと同じような感覚に陥るのは「マカロニ」だろうか。ステージを見ないで踊り狂ってしまう。
もちろんダンスを見たいのだが、どちらにしてもすべては見えないので、踊りまくった。
見える範囲のほぼすべての観客は地蔵に変化。
ピタッと静かになった観客の海の向こうに、ヒラヒラと舞っているのは3人だけ。
会場ではビリビリ来る音圧を楽しんだ。
細かい音も楽しそうなので、早くCD音源でも聴いてみたい!

05.Perfumeメドレー
  イミテーションワールド
  NIGHT FLIGHT
  エレクトロ・ワールド
  コンピュータードライビング
  ジェニーはご機嫌ななめ

あっという間に終わる!楽しい!

―MC―

ここもほとんど記憶が薄れてしまったので、印象に残ったことだけ。
声だしのコーナーで、あ~ちゃんがB'zの稲葉さんの真似をしているのが笑えた!
しかも、かなりしつこい!
絶好調のあ~ちゃんは、本当に「自由」だと思う。
これも、ファンクラブ公演ならではのリラックスだったら、とても嬉しいことだ。

あと、ここで話したことか忘れたが「私たちはテレビが苦手」と話していた。また「どんな仕事でも、まずは3人に話が来る」とも聞いた。
どうにも妙にプロモーション活動が少ない、というかメディアに対する露出が少ないのは、3人の意向が反映されているということだろうか。
もはや、所属事務所やレコード会社の屋台骨を支えるまでの位置にあるPerfumeだが、そんな立場にありながらも、金を生み出す構造に取り込まれず、メンバーの意思を尊重してくれているのであれば、それはちょっと凄いことだと思う。

チョコレイト・ディスコの声だしで、かしゆかが煽りに来る。

もうね…。

06.チョコレイト・ディスコ

完璧に上がり腐った状況で、鉄板曲が来る。
私が後方から見た範囲では、100パーセントの人たちが「ディスコ!」コールをしていた!
さすがはPTA会員だ!

07.Puppy love

この曲も「Dream Fighter」と同じように、リリース後に化けた曲だと思う。大団円が似合う曲になった。
3人には申し訳ないが「上下上上下上下下」をやるだけで息が上がる。

曲が終わり、アンコール。

アンコールに応えて登場した3人。
「それでは曲をやります」と準備した瞬間に、「Dream Fighter」のインストが流れ出す。
「何?何~?」驚く3人。サプライズだ!
前回のツアー千秋楽のようにモニターに何か現れるのかと身構えたが、スタッフさんが、何かをステージに運び込んだ。
「ええ~っ!」
「ひぃえぇ~!」
驚く3人だが、最前列以外の人間には何も見えないので、反応することが出来ない。
と思った瞬間にのっちが「お客さんが見えない!お客さんが見えないから、撮って!」と、スタッフさんにお願いしてくれた。
そこで初めてモニターに、「10」「5」「3」と描かれた大きな三つのケーキが映し出された。
拍手と歓声に包まれる会場。
サプライズだろうが、瞬時に客のことに気が回るのっち。ちょっと格好いいと思ってしまった。
ケーキのろうそくを吹き消して、みんなで拍手。
この瞬間を祝うことが出来て、本当に良かった。

E01.スウィートドーナッツ
E02.wonder2

文字数が限界に近づいてきた。
「スウィートドーナッツ」は、初めてライヴで聴いたが、2003年に作られた楽曲とは思えないほどに乗り切れた。
元の楽曲の強度の高さがあるのだろう。
それにしてもみんな「オイ!オイ!」うるさいw

最後の〆は「wonder2」
後方から眺める景色は素晴らしい。みんなの手が綺麗に揃ってた。

これでライヴは終了した。
「ライヴ」というのとは、ちょっと違うか。
「パッと楽しく遊ぼうの会」だ。

Perfumeが結成して10年、メジャーデビューして5年、ファンクラブが結成されて3年。

私がPerfumeを知ったのは、2007年の夏だった。
「これはとんでもないことが起きてる!」
そう感じてからずっとPerfumeは「とんでもないこと」を起こし続けてきた。
時に逆風が吹き荒れることもあったが、3人はたくましくそれを乗り切り、我々ファンも、その逆風を乗り切った。
これでこの先は安心か?と言われれば、そうではないだろう。
まだまだ大きな壁が待ち構えているのだと思う。
逆風だって吹き荒れるだろう。
だけど、この3人と、3人を囲む素敵な大人たち、それにこのトゥワーに参加した2万人ちょっとのPTA会員がいれば、そんな壁や逆風は軽々と突破できると確信できた。

「今年は攻める!」

と言い放ったPerfumeに、これからも期待している。

これからも、もっともっと「とんでもないこと」にチャレンジしてほしい。

おしまい。
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家族が1人増えてました!

2010-04-08 | Perfume
はじめまして紋次郎ちゃんです♪
モンステラなので紋次郎(もんじろう)っていいます☆



放任主義でぐいぐい伸びちゃったので、
先っちょは世紀末覇者が支えています(^_^)v
死してもケンシロウのために道を守ったライガとフウガを思い出します(*´艸`)

先日は酔っ払って棚ごとなぎ倒したので、ばっさり切りました(^皿^)v

にゃっ☆゜+

切ったところから芽が出るんじゃねえかと思ってますo(^-^)o

にゃんにゃんにゃーん♪♪
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会いに行きたいよ~遠い空間を~♪高知ツーリング前編!フェリーの旅!

2010-04-07 | ツーリング
4月2日~4日、Perfume【ファンクラブツアー『パッと楽しく遊ぼうの会』】高知公演に参戦するために、東京~高知を往復してきた。
当初は往復すべてを自走する予定だったが、友人の勧めもあり、往路はフェリーで東京から徳島まで行き、徳島から高知までを自走することにした。復路は高知から東京まで一気に走り抜ける。

両方をいっぺんに書くと凄まじく読みにくくなる(疲労する)と思うので、今日は前編として、東京から高知までのツーリングレポートをする。
後編はこちら

まずは前日の4月2日(金)。
うわの空で仕事を早めに切り上げて(ありがとう上司)、14時30分に帰宅した。
フェリーの出航は19時10分。自宅を出る時間は16時予定。
時間に余裕があったので、昨日完璧にチェックした荷物を、もう一度入念にチェックした。あらゆる角度から見ても荷物に抜かりはない。
往路は、自走距離が約200キロほどなので、高知に到着するまで荷物は背中に背負って移動することにした。フェリーの乗り降りを考えて、その方が面倒が少ないからだ。

入念過ぎる準備を整えて、XL883Nに「お願いいたします」と語りかけてからまたがった。
エンジンに火を入れて、じっくりと暖気して、16時ちょうどに出発した。
まず目指すのは東京港ターミナル。
フェリーに乗るのは生まれて初めてなので、期待と不安が入り混じる。
30代も半ばを過ぎて、こういった感情になれるのが嬉しい。
走り始めてすぐに、ケツ痛い病を防ぐためのシートを持ってくるのを忘れたことに気づいた。

17時45分。「本当にココかよ?」といった塩梅の「東京港フェリーターミナル」に到着した。すでに私が乗船するフェリー「おーしゃんのーす」が、がっつりと港に接岸していた。でかい!



いそいそとフェリー運行会社「オーシャン東九フェリー」のカウンターに走って、乗船名簿に記入。
カウンターのお姉さんは、私のような初心者でも完璧に理解できる丁寧な説明で、乗船の手順を教えてくれたので、ホッと安心できた。
これは重要なサービスポイントだと思う。

料金は、バイクの運送料込みで23,060円。

車両の乗船は18時からスタートで、それまでに番号の書かれた区画にバイクを持って行って整列する。
クルマが15台、バイクが10台くらいだっただろうか。
それ以外にもトラックが別口から乗り込んでいるようだった。
バイクは行き先の書いてある紙を、ヘッドライトに貼り付ける。
「おーしゃんのーす」は、東京を出て徳島まで行き、それから北九州の門司まで向かう。
バイクは4台が「徳島」と書かれた紙を貼り付けていた。



18時になると、いよいよ乗船する人たちが集結してきて、まずはクルマからフェリーに乗り込む。
次いで門司行きのバイクが乗り込み、私たち徳島行きは最後の乗船となった。

ちょうどフェリーの真ん中にぽっかり開いた乗り入れ口にバイクで上がっていく。
船内は広大な空間があり、バイクはバイクで端のほうに集結して停められた。
ギアをローに入れるように指示されて、係員が素早くバイクをベルトで固定していく。けっこう素早い動作だ。



興味深いシーンなので、もっと見ていたかったが、先に入ったバイクの人たちがサッサと移動するので、その波に乗って客室まで狭い階段を上がっていく。
一度デッキ(甲板)の上に出てから、エントランスロビーに入る。
客室乗務員にチケットを見せて、部屋を案内してもらう。
今回私が乗船する「おーしゃんのーす」は、「カジュアルフェリー」という階級で、すべての部屋が「2等寝室」になっている。
つまりはすべての部屋が2段ベッドの部屋だ。
私の部屋は214号室のA。最大で20人が入る大部屋の2段ベッドの下。





ここが翌日の昼過ぎまでの私の部屋になる。
荷物を降ろし、着ている防寒着と重いブーツを脱いで、さっそく船内の探検に出かける。
歌いだしそうなくらいに楽しい!

ロビーには、すでに人が多く出ていた。
速攻で洗濯しに行くトラックの運ちゃん、風呂に向かう人、いきなり食堂で何か食べてる人、熱心にカメラで撮影する人、ぼけっと海を見てる人。
ざっと船内を見て回ってから、私はやたら充実している(昨今の風潮と比べて)喫煙コーナーに陣取って、飲み放題のお茶を飲んで出航を待った。



しかし腹が減って仕方ないので、まずは飯を食うことに。
食事はすべて自動販売機の発売で、パン類、カップラーメン、冷凍食品など。
まずは冷凍食品の和風鮭パスタを食べる。





まあこんなもんでしょう、という味。
食べてる途中でエンジン音が船底から鳴り響く。思ったよりも大きい音だ。

しばらくお茶を飲みながら食堂(本当の名称はオーシャンプラザという)でボケっとしていると、エンジン音がさらに大きく聞こえる。
「う~ん。もうそろそろ出航かな」
などと思い、外を眺めてみたら、もう出航していた。

慌ててデッキに飛び出て、離れ行く東京を撮影した。
さよなら東京。また会う日まで~!



寒さが堪えたが、あまりにも幻想的な風景だったので、防寒着を着てデッキで外を眺めて過ごした。
海と地上の分れ目がぼやける。







再び喫煙コーナーでボケッと外を眺めながら過ごした。
今回の旅は、帰りが過酷になることは分かっている。
最後の最後、バイクのスタンドを立てるときまで気が抜けない旅になる。

途中にPerfumeのライヴという楽しい時間もあるが。

色々な想いが錯綜してくるが、なんだかやることもないので、とりあえず晩酌でもすることにした。
晩酌のつまみは柿ピーと、真っ暗な海だ。
BGMは船底から響くエンジン音と、揺れてきしむ船内設備の音。
ゴォ~ンという音とギシギシという音の同時プレイ。
普段は飲まない超高級ビールをプシュ!と開ける。

この時間帯にブログのネタや、これからのスケジュールなどを考えようと思っていたが、それは全部中止にして、ひたすらボケッと飲み続ける。
なんにもしないのが良さそうだ。
食堂や喫煙コーナーも、人がまばらで嬉しい。
フェリーは外洋に出たのか、縦に大きく揺れる感じがする。



「このゴー!って音は船の音なの?」
しばらくぼんやりしていると、急に背後から声をかけられた。
後ろに座ってコーラを飲んでいるおばちゃんだった。

それから2時間くらい、おばちゃんの話に付き合った。
おばちゃんは、息子さんと二人で熊本からクルマの自走で東京まで走り、帰りは徳島から熊本まで帰るらしい。
それ以外にも、凄まじくプライベートな話しを、ややうんざりするくらいに聞けた。
でも、こんな旅にでも出ない限り、私が熊本のおばちゃんとじっくり話す機会なんて絶対にない。
おばちゃんは、コーラで酔っ払っているのか、私にとってはあまりにも自由なトークを繰り広げてきて、途中から80年代のヘビメタバンドのボーカルにインタビューしている気分になった。
酔っ払った勢いで、客室乗務員の若いお兄さんを捕まえて、色々と聞いてみたが、やはり昨今の高速道路の料金値下げの影響を喰らって、経営状況は芳しくはないそうだ。
おばちゃんへのインタビューは無事に終了し、わたしもグデングデンに酔っ払って寝床についた。たぶん12時くらい。
フェリーは、横には揺れないが、縦に大きく揺れ続けた。
時おり、船首を大きく持ち上げて海に突っ込むような感覚があった(実際にはそんなことはないと思うが)。
ダメな人には確実にダメな状況なんだと思う。

翌朝は5時に起床。
誰もいないデッキで海を見ようと外に出たら、若い女性が一人、デッキの後方で海を見ていた。
上手いことここでロマンスを繰り広げるつもりはさらさらなく、無遠慮に海をバシャバシャ撮影した。
フェリーはどこを走っているのか分からないが、デッキに吹く風は猛烈な勢いで、どこかに飛ばされそうなほどだった。





ここは確実に人はいないだろうと、展望風呂につかる。
湯船は船の揺れに反応して、ダイナミックに荒れている。
じっくりとお湯につかって身体を温めた。





朝食も誰もいない食堂でチリヌードル。
私は一泊の旅だからいいが、北九州までの2泊だと、この食事環境はやや苛酷だろうか。



チラホラと人が出てきたところで自室まで帰り、荷物の取りまとめと軽く睡眠。
このときからしばらく、携帯の電波が届かなくなった。
私の携帯の待ち受け画面はPerfumeなのだが、電波が届かないと3人が肩を寄せ合って励ましあう画面になる。とてつもなく可愛いw
職人さんどうもありがとう。



再び喫煙コーナーに戻って、ぼんやりと海を見て過ごそう…と計画していたが、昨日のおばちゃんに捕まる。
またたっぷりとおばちゃんのインタビューをしながら徳島に接近してきた。
私が席を立つたびに、「それじゃ兄ちゃん!気をつけて旅をするんだよ!またどこかで会ったら声かけてね!さようなら!さようなら!」と別れの挨拶をされるが、その5分後に再会する。これを何度か繰り返しているうちに、いよいよフェリーは徳島に接近していたようだ。

航海を始めてから、ずっと右側にしか見えなかった陸地が、左側にも現れる。
徳島は快晴。東京と同じく、やや寂しい感じの風景が広がっている。
巨大な船体をジワジワと操って、衝撃もなく見事に接岸。



同時に下船の準備に取り掛かって、乗船のときとは比べ物にならないほどの速さでフェリーを降りることができた。
おばちゃんが、わざわざバイクのところまで来てくれて、別れの挨拶をしてくれた。
二度と会うことはないと思うが、おばちゃんの旅の安全も願う。

これでフェリーの旅は終わった。

はっきり言う。

メチャクチャ楽しい!

高速道路の料金値下げで、経営が圧迫されてると言うが、そんな些細なことに影響を受けるようなものではないと感じた。
客室乗務員は2名しかいなかったが、とても心のこもったサービスを受けられたし、ハードロッカーのおばちゃんとの交流も楽しかった。
何より、酒を飲みながら移動できるのは嬉しい。
時間に余裕がなければ参加できない旅だが、こんなに楽しいのであれば、もっと他のフェリーにも乗ってみたいと思った。
同じく影響を受けている電車だが、過去に北斗星に乗って北海道まで行ったことがある。
この旅も最高に楽しめた。
こういった路線が次々となくなってしまうのは、人類として何か大きな間違いを犯していると思う。
早くて安ければなんでもいい訳ではない。
陳腐な言葉だが、ゆっくりと歩く速度でしか見えない景色というものがある。
船内で、ずっと何かをノートに書きなぐっているお兄さんがいた。
何を書いているのかは分からないけど、そんな真似はクルマの中では出来ないことだ。
そういった楽しみ方が、フェリーにはあった。

13時24分。
XL883Nと私は徳島の地に降り立った。



正直に告白すると、港から徳島道へのルートを検索していなかった。
ぼんやりと覚えているルートで、徳島道を目指す。
知らない土地に来ると、必ずスケール認識の甘さを痛感する。
「だいたいこんなモンだろうな」と思う距離に差が生まれるのだ。
たぶん間違ってはいないと思われるルートを走ったが、間違えていたら大変なので、途中の交番に駆け込んで徳島道までのルートを確認した。
すんばらしく優しいお巡りさんに聞いて、ルートが間違っていないことを確認。
同時に、徳島道まで、自分が思っていたよりも距離があることも認識。
ちょっと飛ばさないと時間がなくなるかも知れない。

やっと徳島道にたどり着いて「いざ爆進!」と思ったが、なんと!片側一車線の高速道路だった!
ゆっくりと安全運転する人たちについていきながら、途中にある追い越し車線で追い抜きながら高知を目指す。
「ひょっとして、ガソリンスタンドがない高速道路ですか?」
という疑問が浮かんだが、ハイウェイオアシスがあることを走りながら確認。

14時49分。
自宅から130キロ走行。吉野川ハイウェイオアシスに到着して給油。
とにかく風が強くて速度が出せない。でもキレイな桜が!



15時35分。
自宅から171キロ走行。高知道に入って立川PAにてタバコ休憩。予定ではホテルに着いている時間だ。ちょっと遅れている。
高知道は、ともかくトンネルが多くて驚いた。
しかし、走っている皆さんは中々高速で飛ばしているので、見知らぬ土地を走る自分にも安心だ。遠慮なく追い抜かします。
しかし、風が強くて突っ走るのがきついきつい!
それに、真冬の装備でも全然寒かった!

16時24分。
無事にホテルまでバイクを運ぶことが出来た!
自宅から210キロ走行。
初めはとても目立つ駐車場に案内されたが、従業員用のスペースを貸してくれることになった。
さてはて!あと1時間半で開場の時間になる。

楽しい楽しいライヴの時間が終われば、次は過酷な800キロ走行が待ち構えている…!どれだけ壊れるのか!?
コメント (8)
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とりあえず。

2010-04-05 | Perfume
無事に帰宅できました~。
取り急ぎご報告まで!2行でごめんなさいッ!
コメント (4)
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