髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

ライブビューイング行ったよかしゆか

2012-12-07 | ライヴレポート


徳間ジャパンからユニバーサルミュージックに所属レコード会社を移籍した時の話をするあ~ちゃん。
聞いて驚いたが、移籍を悩むあ~ちゃんに対し、古巣である徳間ジャパンの方から「行きなさい」と言ったそうだ。
普通に考えても会社の屋台骨であるアーティストを、喜んで放出するレコード会社はない。
つい最近でも、とある有名アーティストがベストアルバムをリリースするに当たって古巣のレコード会社と揉めたニュースがあった。

遠い海の向こうに目を向ける3人に対し、自社では夢を叶えられないと悟った徳間ジャパンは、「もう徳間ジャパンは卒業だよ」と言い、3人に新しく歩む道を切り開いてくれたのだ。
これを「愛」と呼ばずに何を愛と呼べばいいのだろうか。
これだけの大きな愛に包まれているアーティストも珍しいのではないかと思う。

泣きながら話すあ~ちゃんに歩み寄って、腰に手を回すかしゆか。
それくらいにあ~ちゃんにとって移籍は厳しく辛い問題だったんだな、と痛いほどに感じた。かしゆかは悩みに悩み抜いたあ~ちゃんの姿を間近に見ていたのだな、と。

あ~ちゃんが涙ながらに語ってくれたが、聞いているこちらの方も涙した。

という訳で、2012年11月24日、Perfumeのワールドツアー千秋楽シンガポール公演のライブビューイングに行ってきた。
全国の映画館62館で上映され、私は地元である府中のTOHOシネマズにて参加。

映画館で観賞するPerfumeは初めて。
ビールを片手に、チキン何とかと言うツマミを食べながら座席に着いた。
座席はちょうど真ん中の辺りで、通路側だったのでかなり快適にスクリーンを見ることができた。
自分から見える範囲では座席はほぼ満席。
ステージが始まった瞬間にビールを吹き出すほどの興奮状態に陥った。

SET LIST
M01 OPENING
M02 NIGHT FLIGHT
M03 コンピューターシティ
M04 エレクトロ・ワールド
-MC-
M05 レーザービーム(Album-mix)
M06 Spending all my time
M07 love the world
M08 edge(ASIA ver.)
M09 シークレットシークレット
-MC-
M10 Dream Fighter
P.T.A.のコーナー
M11 FAKE IT
M12 ねぇ
M13 チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)
-MC-
M14 ポリリズム

EN01 Spring of Life
EN02 心のスポーツ
EN03 MY COLOR

現地を含めて、約30000人の人間がこのライブを見ているそうだ。
サラッと言うが、この数字は凄い。
武道館2杯分を軽く超えている。

3人のフォーメーションを正面から見るカメラ割りが多く、初の全国ツアー「GAME TOUR」のDVDを思い出した。
必要最低限のステージで全国を魅了した、2008年の頃のギラギラした感じに3人が戻っているように見えて嬉しかった。
「GAME TOUR」で体験した「日本を獲ってやる!」「お前らアイドル舐めんなよ!」という気概と同じく、今度は遠いシンガポールの地で「世界を獲ってやる!」と縦横無尽にライブハウスのステージでパフォーマンスする3人は、キラキラに輝いていた。

キラキラと言えば特に、汗だくになったのっちは鬼気迫る雰囲気が漂っていて、うっかり夜道で出会ったら黙って全財産を差し出してしまいそうなほどの迫力を感じた。改めて、のっちは戦場と言うか、ステージの上でフルパワーに入るのだと思った(これは、のっちがステージから降りたらまったく頼りにならないとか、ステージから降りたのっちはただのおっさんになっているとか、ステージに上がっていないと残念でならない…という意味ではない)。

恐らく照明の関係なのだろうが、かしゆかの周囲は、青白い顔をしたファンが多かったように思う。
もしかしたら息をしていなかったのかも知れない。
「なのっ♪」の場面で最前列に上がった血しぶきが美しかった。
海外においてもかしゆかの殺傷能力は微塵も落ちていないことを確認して、私も「なのっ♪」の場面で昇天した。

では、ザックリとした感想を。

M01 OPENING
グローバルサイトでは様々なエフェクトが施されていた3人のダンスパフォーマンス映像だったが、この時に初めて「生」でダンスする3人が見れる。
モニターの向こうにしか存在しなかった3人が、現実に目の前でダンスを始める。これこそまさに「ライブ」の醍醐味(まあ自分はスクリーン越しに見ているのだが)。
のっけから「うひょー!うおあー!」と叫んでしまった(ビールとツマミを買って膝の上にコースターが乗っていることを後悔した)。

M03 コンピューターシティ
M04 エレクトロ・ワールド
この並びに「本気度」が伺える。
2006年にリリースされ、未だに鮮度を失わないPerfume屈指の名曲だ。

-MC-
M05 レーザービーム(Album-mix)
ここだったと思うが、あ~ちゃんがずっと首にタオルを当てていて、曲が始まる瞬間にタオルを投げ捨てて?パフォーマンスに入ったのがカッコよかった。

M06 Spending all my time

顔を隠す動作が多く、また大きな振りも無いが、それ故に抑えても抑えても溢れ出すような色気を感じた。
「これは第二の『Take me Take me』かな…」と思った。
過去のブログで、「Spending all my timeはイマイチ」…などと書いたが、やはりライブで見ていない事の影響が大きそうだ。
Perfumeのダンスパフォーマンスを「温度」で計れるのであれば、もっとも低い温度なのではないかと思う。
それくらいに冷淡で切れ味が鋭かった。
ん~!ライブのDVDが欲しい。

M08 edge(ASIA ver.)
「edge」は生で何度も見ているのに、今日スクリーンで見た「edge」は初めて見るように新鮮で斬新だった。
現地で初めて見た人は魂を抜かれたんじゃないだろうか。
ついつい「edgeは開放的な大会場でやるもの」と思い込んでいた。
今回、ネタバレがあったのかどうかは知らないが、まったく事前に情報を仕入れてなかったので、「edge」のイントロが流れた瞬間に全身に鳥肌が立った。
初めて「edge」を見た時から「このパフォーマンスをぜひ世界に見せつけてやりたい!」と思っていたので、感慨もひとしお(ちなみに私の嫁さんは「チョコレイト・ディスコ」や「ポリリズム」でPerfumeを知って「ああ、最近オタクに人気のアイドルね~」くらいに認識していたそうだが、YouTubeに上がっていた直角二等辺三角形ツアーの「edge」を見て度肝を抜かれたそうだ)。
早く欧州や欧米の人たちにも見せつけてやりたい。

M09 シークレットシークレット
やはり「edge」の次に来てもパワー負けしないのはこの曲。
個人的な本日のハイライトは、間奏部分の、のっちセンターでの「首カックン」と、後半の「かしゆか3歩前へ」が完全に見れたことだ。カメラ割りさん本当にありがとうと言いたい。

M13 チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)
イントロは通常のチョコレイト・ディスコで、ドラムのオカズの音が違うから「おや?」と思ったが、中盤からMixになった。
このバージョンは中々良い。

また、どこのMCの場面だったかは忘れたが、あ~ちゃんがQueenの「We Will Rock You」を歌ってくれた。
元々Queenは大好きだったが、まさかあ~ちゃんのクチからフレディの歌が聴けるなんて夢にも思っていなかったので、びっくりしつつも本当に嬉しかった。
涙目で全力コール!お前をロックしてやる(We Will Rock You!)!
あ~ちゃんは最後に、フレディの片腕を突き上げたポーズに!

今回、スクリーンを通して約30000人の観客が見たが、Perfumeの主戦場はあくまでもライブだ。
Perfumeは、生で対峙した観客をPerfumeWorldに引きずり込む。
私が参加して、頭をハンマーで殴られるような体験をした初めての全国ツアーでも、それを体験したのは全国でたったの10000人程度だ。

今回は1000人だったが、その1000人には、忘れられないような強烈な傷跡を残したであろう。
ここを発端にして、良いPerfumeが世界に広がってくれることを切に願う。

結論。
かしゆか好きっス!
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『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour「JPN」打ち上げ公演!海パーン!!!』

2012-05-30 | ライヴレポート
スタート時点では明るかった空は、一瞬だけ美しい夕日を見せてからとっぷりと暮れて、小さな三日月を雲の合間に見せていた。

すべての曲が終わり、3人の挨拶が終わると、どーん!どーん!どどどーん!と客席の背後から花火が打ち上った。

ひゅるるるる~と花火が上がる音に合わせて、あ~ちゃんが
「うみ~!」
と盛り上げて、全員で花火の炸裂音と共に
「パーーーン!」
と叫ぶ。
それを受けてのっちが
「氷結で~かーん!」
と盛り上げて、再び全員で花火の音と共に
「ぱーい!」
と叫ぶ。

観客を楽しませるための打ち上げ花火であれば、ステージの後方から打ち上るはずだが、花火はステージにいる3人から見えるように、我々観客席の背後(会場の外)から打ち上った。
間違いなく、この花火は我々のためにではなく、汗だくになってステージにいる3人のために打ち上ったものだった。
終わった後、あ~ちゃんは「みんな花火のこと知っとった…?この…花火…一発いくらするの…!」と言って泣き崩れる(スタッフのコメントで分かったことだが、この日はなんと200発もの花火が打ち上ったらしい。そして3人には内緒だったそうだ)。

ステージにちょこんと座ったPerfumeの3人と、4000~5000人(?)のファンが一緒になって打ち上る花火を見つめて、2012年1月から約半年間をかけて全国を回った『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour「JPN」』のすべての公演が終了し、この日沖縄で開催されたPerfume初の屋外ワンマンライブ「打ち上げ公演!海パーン!!」の幕が閉じた。

MCによると、3人は高熱のままステージに立ったこともあったようだが、スタッフ全員を含めて大きな事故や怪我などもなく、無事にこの沖縄まで完走できたツアーだったようだ。
文句なしの大団円を迎え、胸がいっぱいになるような、Perfumeの楽しさをギュッとまとめたような打ち上げ公演だった。
Perfumeを追いかけてはるばる沖縄まで来て、本当に本当に良かったと感じた。
明るい空の下でパフォーマンスが始まり、少しずつ日が暮れてきて照明の光が強くなって、キラキラと輝きを増して行くPerfumeの3人は本当に美しかった。

キリンチューハイ 氷結 Presents
Perfume 3rd Tour 「JPN」
打ち上げ公演!海パーン!!!

SET LIST

M01 GLITTER(Album-mix)
M02 Spring of Life
M03 ねぇ
M04 ワンルーム・ディスコ

M05 Have a Stroll
M06 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
M07 コミュニケーション

M08 VOICE
M09 スパイス

M10 レーザービーム(Album-mix)
M11 ポリリズム
「P.T.A.」のコーナー
M12 FAKE IT
M13 エレクトロ・ワールド
M14 セラミック・ガール
M15 チョコレイト・ディスコ

M16 MY COLOR

EN01 ジェニーはご機嫌ななめ
EN02 Perfume
EN03 心のスポーツ



私が沖縄に入ったのは当日の13時過ぎ。前日まで抜けるような晴天だったようだが、到着した頃にはあいにくの雨空。
東京で見飽きた曇天を見せられているようで、ややテンションが下がった。
すぐに前乗りしていた奥さんと待ち合わせ、レンタカーで宜野湾海浜公園を目指す。
途中で昼食を取ろうにも食事をする場所が見つからず(東京にもあるチェーン店ならたくさんあった)、特に沖縄らしくない和食レストランで食事をし、まるで東京を走っているかのような渋滞を抜けて、開場ギリギリの16時ごろに宜野湾海浜公園に到着した(駐車場の確保も難しく、ここまでテンションまったく上がらず)。

宜野湾海浜公演屋外劇場は、ネットで調べると客席は4000とのことだったので、これくらいの規模ならば多くの知り合いに会えるかとタカをくくって来たのだが、会場周辺にはどう考えても4000人以上の人が集まっているように思えた。
沖縄限定のグッズが販売されるとのことで期待していたが、長蛇の列を見てそれはあきらめることに。
曇天の中、時々薄日が射してかなり蒸し暑い。用意してきた飲み物がガンガンなくなる。


ここからカメラを右に振ると、どっちゃりと黄色いシャツを着たPerfume戦士たちが見えるのだ。

会場の座席は、すべて整理番号順の入場で、ステージ前のSブロックがオールスタンディング。
その後ろに扇形にAブロックBブロックと続き、そこには座席がある。
一番後ろが芝生ブロックで、これまたオールスタンディングだった。


沖縄公演のみのオリジナル看板。


某巨大掲示板から拝借してきた画像。芝生エリア最後方からの眺め。左右の花道はせり出した部分ギリギリまで作られていた。


最後方にはこの建物があり、ここに三脚に乗ったカメラなどがあった。MIKIKO先生もここで見ていた。

私はBブロックの1200番台だったので、のんびりと列に並んだ。
予想どおり整理番号は厳格ではなく、かなり大雑把な番号順で入場した。
Bブロックの人は目印として全員がピンク色のリストバンドを腕に巻く。
中に入った印象として、宜野湾海浜公演屋外劇場は、ほとんど日比谷野音と変わらない大きさに感じた。
センターの座席はほぼ埋まっていたので、私はステージに向かって左側の「かしゆかサイド」に陣を張った。
今回のツアーではほとんどの座席がステージに向かって右側ばかりだったからだ。
Bブロックのほぼ最後列で、後ろを振り返るとすぐに芝生ブロックの柵が見える。
すり鉢状にステージに向かって傾斜があるので、背の低い私でも充分に視界は確保できた。
この位置でも3人の表情は読み取れるくらいの近さだった。

1時間でこの人数が収容できるのか?と思うほど人で溢れ返っていたのだが、開演時間の17時30分になると、芝生ブロックまでびっしりと人で埋まった。
ステージには3つのお立ち台が設置されて、左右に足場で組まれた階段状の花道が延びている。
中央には「Perfume」のロゴマーク。モニタースクリーンは設置されていない。
いつものPerfumeワンマンライブと違う点は、客席に帽子をかぶった人が多いことと、吹き抜ける風があること。それと会場の明るさだ。
影アナ(公演前の諸注意)が「打ち上げ公演!海パーン!!」とは言わずに「打ち上げ公演、海パン」と大人しく言ったことに萌えを感じた。
また、影アナが「携帯電話の電源をお切りください」などと言うたびに「はーい!」と返す観客のテンションの高さも異常。

いつものように、3人を呼ぶ手拍子が始まる。
私がいる位置から右を見渡すと、最前列から後ろまで、ほとんどの客席が見える。
誰も彼もが今回の公演を楽しみにしてきたようで、皆さん本当にいい笑顔だ。
屋外なので当然のごとく暗転はなく、1曲目の「GLITTER」のイントロが爆音で鳴り響いた。

01 GLITTER

屋外劇場と言えど音圧は充分。ドンドンと腹にキックが響く。
長いイントロを経て、歌の直前になってステージ袖から3人が出て来て会場は爆発。
熱い沖縄の空に音が広がって行く。この気持ちよさは別格だ。
外のグラウンドでサッカーをやっていた人たちが「何事!?」といった感じでこちらを見ているのが見えた。

02 Spring of Life

間髪入れずに来た。上がり腐るオーディエンス!
なんという贅沢なセットリストだろうか!
この曲は後々にライブでのキラーチューンに育って行くような気がした。
この時点でわきの下がビショビショになる。

03 ねぇ

ほぼ全員が「ねぇ」の部分で手のひらを振っていることに驚いた。
思えばこのツアーでは観客席をじっくりと見ることはなかったな、と(贅沢な)感想。
Perfumeの3人はこんなお客さんを見てダンスしているんだな、としみじみと思った。

04 ワンルーム・ディスコ

もちろん、あ~ちゃんの「沖縄~!」コールが炸裂する。
一ヶ月前は札幌で叫んでいたのに、今は沖縄で3人の姿を見ている自分が感慨深く、沖縄の空に向かって「うおー!」と吠えた。
このときだったと思うが、蜂がブンブンと周囲を飛んでいて、違うノリのヘッドバンギングを客席で披露した。
2011年5月のひろしまフラワーフェスティバルでは、Perfumeのライブパフォーマンスを「座って見る」という特殊な経験をしたが、Perfumeのワンマンライブで「蜂をよける」というのも貴重な体験だと思った。
4曲連続の攻撃的セットリストがここでひとまず止まる。

(MC)
今日ものっちメンバーが中央に残る。
溢れんばかりの色々な期待を込めて会場は野太い「のっちコール」で埋まる。
期待どおり「海ぶどう」のことを「海ぶぼー」と口走り会場を沸かせた。

「今日は『打ち上げ』ですからね!打ち上げで本編と同じことやってどーすんのって感じですよ!」
と会場を煽る。

影アナですでに盛り上がっている客席の様子が伝わって来て、楽屋で慌てていたそうだ。

あ~ちゃんが戻って来て「さっきまでガンガンに来てた雰囲気がフワフワになっとる!あんた、人のライブの雰囲気壊さんでくれん?なんでこんなフワフワなん?」みたいなことを言って、のっちが慌てて「皆さん!乗ってますかー!」と煽り「イエーイ!」となったところで「あっためておきました!」とササッと身を引いた時には本当に笑った。

のっちを見ていると、本当にこの人は「Perfumeのファンなんだよなあ~」としみじみと思う。
Perfumeが大好きで、あ~ちゃんとかしゆかのことが大好きなんだとよーく分かる。
最後のMCでも、今回のツアーで全国を回って、2人が頑張っている姿を見れて嬉しかったと語っていたし(あ~ちゃんが「あんたも頑張っていたじゃろ」と労っていた)、ステージ奥で髪をとかしているかしゆかを見て「あ~可愛いですねぇ~!」と興奮した口調で実況していた。

時折涼しい風が客席に流れてくる。

05 Have a Stroll

ようやく正面からじっくりとこのダンスを見ることが出来た。
3人がお尻を突き出してダンスするところで、私はこの日76回目の昇天を果たした。

06 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

曲が始まった瞬間に会場の全員が手を挙げ、あ~ちゃんが「昔の曲なのに…」と喉を詰まらせる。
正直、自分も会場を見渡して、ほぼ全員が手を挙げていたのには驚いた。
2006年のリリース当時は、中田ヤスタカの「願い」を込めたタイトルだったのだろうが、2012年の現在は、文句なしの「パーフェクトスター」になった3人。
この曲を「最後の新曲」として、星クズにならずに良かったと心の底から思う。

07 コミュニケーション

この曲は武道館で見たのだが、ちゃんとダンスを見ていなかったようだ。
ゆったりとした曲調だが、ダンスはかなり激しい。
MIKIKO先生の引き出しの多さに驚いた。
かしゆかのほっぺたのふくらみを見て、私はこの日83回目の昇天を果たした。

08 VOICE

「夏をかわす涼しい曲」と言って始まった(ような気がする)のだが、ドッカンドッカン盛り上がって特に涼しさを感じることはなかった。

09 スパイス

この曲に入る直前、3人がフォーメーションを組むために1列に並ぶ瞬間が猛烈に格好よかった。
特に、ゆっくりと猫のようなポーズを構えるあ~ちゃんの姿に感動した。
楽曲がが始まる前からすでに3人の頭の中にはこの曲の世界が創られているように見えた。
これは、明るい屋外劇場だから見れたんだと思う。
それにしても、ダンスも楽曲も本当にカッコいい!

10 レーザービーム

ツアー本編では一番に盛り上がる「光と影の芸術」だが、この日はシンプルに組まれたセットで、屋外故にレーザーも控え目。それでも素材の良さが光っているパフォーマンスだった。

11 ポリリズム

空の開放感に包まれて気持ちよすぎる。

P.T.Aのコーナー(夏色のナンシー・Body&Soul)

いつも通りのPTAのコーナーに続き、あ~ちゃんがSPEEDさんの「Body&Soul」を熱唱。
それと、結婚20周年?の夫婦がいて、その流れだったか忘れたが、安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」と木村カエラさんの「バタフライ」も歌ってくれた。
身体を動かすコーナーで、セラミックガールの指の練習をする…まさか…!

12 FAKE IT

ここで汗によってTシャツの重さが増した。
今回のツアーでこの曲の攻撃力は半端なく上がったと思われる。
すし詰めのロックフェスでやられた時のことを思うだけで恐ろしくなる。

13 エレクトロ・ワールド

ここで事件は起きた。
FAKE ITで盛り上がり過ぎたかしゆかが、この曲のイントロに間に合わないほどに右側に突出してしまったのだ。
本人は全力で走って戻っているつもりなのだろうが、テケテケテケと早歩きで戻って来た。
「やっちゃった~!」と笑顔全開で踊るかしゆかの表情に、私はこの日94回目の昇天を果たした。
屋外にも関わらずイントロの強烈な低音は健在。

14 セラミックガール

3人があの「天秤のポーズ」をして並んだ瞬間に「キターーーーー!」と空に向かって叫んでしまい、嬉しくて涙が出てしまった。
ひょっとすると、2009年の武道館からやっていない楽曲だろうか…?
「ガガガループ」を久しぶりに見れて感動。
気のせいかも知れないが、かつては必死に踊っていたこの曲だが、この日は余裕をもってダンスしているように見えた。これが貫禄というものだろうか。

15 チョコレイト・ディスコ

もしも私が凶悪な犯罪などを犯し、手錠をかけられて連行されることがあったとして、インタビュアーに「何か一言を!」と言われても何も言葉を発するつもりはないが、もしインタビュアーが「チョコレイト?」と聞いてきたら全力で「ディスコ!」と反応するだろう。

16 MY COLOR

3人の手のひらに全員が手のひらを合わせて始まる。
ここまでの公演で何度もやってきたことなのだが、鈍感な私は、やっとこの意味が分かったような気がした。
歌詞の意味も含めて「Perfumeとファンは、ずっと繋がっているんだよ」と伝えたかったのだろうと解釈した。
こんなことを思ったのは、最後の公演だったからかも知れない。

ここで本編が終了した。
汗を拭いたり水分を補給したり、これからの弾けっぷりに備える。
空はまだ明るかったが、いよいよ照明の色合いが鮮やかに見えるようになってきた。
アンコールに応え、グッズであるバイカラーTシャツを着て3人が現れる。

EN 01 ジェニーはご機嫌ななめ

ここからの2曲は白目をむいてメンバーの名前を絶叫する。
どちらかの曲で、かしゆかが花道に登り、会場の外で音漏れを聞いている人たちに向かって手を振っていた。

EN 02 Perfume

東京ドーム以来の「Perfume」だった。
本当に久しぶりの「ぐるぐるゆー」が出来て幸せだった。
かしゆかが中央に残り、のっちとあ~ちゃんが煽りに煽る。
かしゆかの2丁拳銃による「ゆー乱れ打ち」は健在。
Sブロックを中心に血しぶきが上がっていた。

EN 03 心のスポーツ

お立ち台を使って、本編の時と同じようなパフォーマンスをしていた。
長いツアーの最後の楽曲。全力で手を打つ。


スタッフさんへの感謝の言葉を述べて、最後にMIKIKO先生への感謝の言葉。
私がいる場所からはMIKIKO先生の姿は見えなかったが、手が千切れるほどに拍手をした。

本当に本当に、言葉では尽くせないほどに良いライブだった。
完璧な計算で作られた暗闇の中での演出も素晴らしいが、この日の演出も素晴らしかった。
あまりにも良かったので、映像化を望みたいところだが(三脚に乗ったカメラだけはあった)、これは参加した人たちだけの胸や脳みそや心の中にキラキラとした映像として記録しておけばいいのかな、と思った。
冗長なライブレポを書いておきながら言うのも変だが、ライブっていうのは、そもそもそういうモノだと思う。

参加した埼玉、新潟、名古屋、静岡、愛媛、北海道、武道館、沖縄。全公演、楽しい旅でした。
各地で美味しいお酒や楽しいお話しをしてくれた方、一緒に遊んでくれた方、ありがとう。
かしゆか、のっち、あ~ちゃん。
ありがとう。
そして、沖縄のチケットを当ててくれた嫁さん。
ありがとう。

結論。
かしゆか好きッス!


長い間楽しませてくれてありがとう!(画像はスタッフのTwitterアカウントより)
コメント (6)

【ネタバレあり】JPNツアー札幌に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-05-04 | ライヴレポート
座席はアリーナのB5ブロック。
T字型に伸びた花道の「T」の内側(下側?)の場所だった。
実際に着席してみるまで分からなかったが、3人の表情がしっかりと読み取れるこの距離だったらやってみる価値はありそうだった。

Perfumeのファン同士である自分たちが結婚したことを、どうしても直接3人に知らせて、感謝したかったのだ。

私は用意していたスケッチブックに
「結婚しました!!ありがとう!!」
と書いて、MC(客いじり)の時間を待った。



「ワンルームディスコ」が終わり、3人がゆっくりと我々の前にやってくる。
最初の接近遭遇であるT字の縦のラインでは、スケッチブックを高々と掲げ、3人ともしっかりとこちらを見ていたが見事にスルーされた。
超個人的な都合をダシにして3人とファンの時間を奪うことに後ろめたさも感じていたので、そこでボッキリと心が折れて、次に接近してきたT字の横のラインでは、やや大人しくスケッチブックを掲げていた。

そして、T字の横のラインをこちら側に向かって3人が歩いてくる。
すぐに目の前を、話しながらスルーする3人。
「あ、やっぱりムリだったかな…」
とあきらめかけた時に、のっちの鋭い眼光がこちらに注がれた。

「あっ!『結婚しました』って書いてあるよ!」

のっちがかがみながらこちらを指さし、かしゆかとあ~ちゃんも一斉にこちらに注目した。
そして、スポットライトが私たちに集中し、カメラが回り込んでくる。

私は声を張り上げて「Perfumeのファン同士で結婚したんです!」と3人を見上げながら叫んだ。
すると驚くべきことに、かしゆかが「あっ、知っとる…!アンケートに書いとったよね…?」と嫁さんを見る。
「書きましたー!」と応える嫁さん。
前回の愛媛公演の時に、嫁さんはアンケート用紙に「結婚しました!北海道に二人で行きます!」と書いてポストしていたのだ。
「オフ会で知り合ったんだっけ…?」とかしゆかが言い、「去年のお花見で知り合ったんです!」と嫁さんは叫び返す。

もうここからはおぼろげにしか記憶が無い…。

そこそこ長い時間だったような短い時間だったような…。

私が見上げる3人の姿はスポットライトを後光に、文字通りまぶしく輝いていた。
そして、はっきりと聞き取れた
「おめでとうございます。末永くお幸せに」
と言う3人の言葉…。

私は、3人のお陰で人生の舵取りが素晴らしく良い方向に切れたことを感謝したくて、その想いを伝えたかったが、口からは「あ、ありがとー!」としか絞り出せなかった。

2007年からPerfumeを応援してきて、まさかPerfumeファンの女性と結婚するとは思っていなかったし、まさかPerfumeの3人から直接結婚を祝福されるとは、本当に夢にも思っていなかった。
どう表現していいのか分からないが、「奇跡は作り出せる」という言葉を思い出した。
最初からあきらめないで、少ない可能性に賭けて良かった。
遠い先にほんの少ししか見えない光でも、そこに向かって前進するべきなのだ。

♪結局はそう~自分次第じゃし~
♪サプライズを待っててもしょうがないから~

という「Spring of Life」の歌詞がしみじみと胸に沁みる。

驚いたことはそれだけではなく、Twitterで入籍の報告をすると、Perfumeクラスタの皆さんから数百のお祝いの言葉を頂いて、東京から遠く離れた札幌の地のオフ会で、50人以上の方から祝福された(もちろんライブ会場でも多くの方に祝福されました)。
これ以上の幸せはちょっと考えられない。これから一生忘れられない思い出になることだろう。


二人の似顔絵が描かれたケーキを頂戴するなんて…夢のような…!(イラスト作成 せぷさん 色々と動いていただいた皆さまに感謝!)

翌日の朝、TVCMでグミの宣伝をしている3人を見て、「この人たちに祝ってもらったんだよね…」と夫婦二人で再び胸が一杯になった。

嫁さんがツアーのアンケートに書いた小さな一文をしっかりと覚えているかしゆかも凄いと思うが、きちんとアンケートに目を通している3人に改めて驚いた。
耳を澄ませば良いことも悪いことも、知らないほうがいいような情報も聞こえてくるだろうが、好奇心のスパイスが巡り巡って何かを起こすことを信じて、思いがけないワクワクを求めている3人。
以前にあったダンスコンテストでも、500以上の応募動画をすべて見たと言っていたし、「顧客第一」なんつって掲げているそこらの一流企業でも真似できないほどに、Perfumeの3人は顧客の声を聞こうと真摯な姿勢を保っているのだと感じた。
かつて「アイドルの意味を回復する3人」などと呼ばれていたが、もはや「回復」などと言うレベルは超越していると思う。
こんなアイドルに追従できるユニットなど存在しないだろう。


今回のツアー『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』6公演を経過して思うのは、「最新のPerfumeが最高のPerfume」という格言の再確認だった。
鉄板チューンの「ポリリズム」や「チョコレイト・ディスコ」も素晴らしいが、最新アルバム「JPN」から繰り出される楽曲陣の楽しさと「JPNスペシャル(仮)」のワクワクドキドキする感覚に、私はやはり常に「新しいPerfume」に期待を寄せているのだな、と感じた。
サラッと書いたが、ひとつのアーティストを5年も応援していて、こんな経験は生まれて初めてである。

という訳で、ここから楽曲のレポを書こうと思ったが、もう日にちも過ぎてしまったし、特に印象に残ったことだけを書こう。

始めにも書いたが、今回の座席はアリーナのB5ブロック。
アリーナの中心よりも前でステージも近いため、レーザーを使った壮大な演出を楽しむことは難しいが、 3人の姿を間近に見ることができた。
「エレクトロ・ワールド 」が終わり「ワンルーム・ディスコ」が始まる前に、衣装替えの時間が一瞬だけある。
開演時に着ていた衣装を脱ぎ捨てる3人の姿が暗闇の中にうっすらと見えた。
しかし、のっちの衣装だけが足にひっかかったようで中々脱げなかった。
「あれ?大丈夫かな」
と思った瞬間に「ワンルーム・ディスコ」のイントロが流れ、スポットライトが点いた。
「あー!ダメだ!間に合わなかった!」
と思いきや、のっちは凛々しい顔でセンターに立って天を指していた(わずかによろけながら)。
「男前」と呼ばれることが多い(?)のっちだが、こういった場面を見ると、男である私も本当に惚れてしまいそうになる。

それと対照的だったのがかしゆか。
「チョコレイト・ディスコ」が始まる直前に、かしゆかはしゃがみこんでペットボトルの水分をかなり多く口に含んだ。
「おお、けっこう飲むんだな!」
と思った瞬間に「チョコレイト・ディスコ」のイントロが流れ、スポットライトが点いた。
「あー!ダメだ!間に合わなかった!」
と思いきや、かしゆかは水分を含んだ顔でほっぺたを膨らませたまま、天を指してクルクルと回転を始めた。
恐らくクルクルと回転している間に水分を全て飲み込んだのだろう。
それからは凛々しい顔で「チョコレイト・ディスコ」を歌っていた。
実に「かしゆかしい」ことである。

そして、あ~ちゃんは今回のツアーではこの札幌公演が一番美しく、活き活きとして見えた。

もっと書きたいことがたくさんあるが、今日はこの辺で。

札幌公演を含む旅の日記は、次回以降に記録する。
こちらも、Perfumeが繋ぐ素敵な仲間を感じた旅であった…。

結論。
かしゆか好きっス!


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【ネタバレあり】JPNツアー愛媛に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-04-21 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。


『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』愛媛公演に参加してきた。
私にとって5回目の「JPNツアー」だ。

結論から述べると「愛媛県松山市最高っス!Perfume最高っス!」と言ったところか。
Perfumeのパフォーマンスも最高だったし、今まで生きてきた中でも3本の指に入るほどに美しい桜の景色を見ることもできた。

四国に入ったのは2010年の「P.T.A. presents Perfume 結成10周年!!!!『パッと楽しく遊ぼうの会』ライブハウストゥワー高知公演」以来2度目で、前回はフェリーにバイクを積んで徳島から入り高知まで走り、帰りは12時間かけて東京までバイクで走って帰った。
今思い返しても中々過酷な旅だったが、そんな思い出を打ち崩すかのように飛行機は1時間半ほどで羽田から松山に到着した(飛行機の座席に着いたとたんに「Perfumeですか?」と隣りの女性に声をかけられて、機中は濃度の高いPerfumeトークを楽しむことができた。それにしても、飛行機に乗り込んですぐに知り合いに何人も出会うとは凄いことだ)。

昼食とホテルへのチェックインを慌ただしく済ませて、松山駅からタクシーで直接愛媛武道館へ。
遠目から見るだけでも愛媛武道館の建物はカッコ良く、ただものでは無い雰囲気を纏っていた。


昼食は五志喜さんへ。
宇和島鯛めし茶漬けを食べた。
熱々のご飯の上にタレをつけた鯛のお刺身を乗せ、薬味を乗せて、出汁の効いたおつゆをかけてザラザラと喰らう。
鯛めしももちろん美味しかったが、甘い味?のみそ汁がとても美味しい…。




天気は晴天で、青い空がいっぱいに広がる。

今回のツアーでは最小キャパである約6500人収容の会場は、大きめの体育館といった雰囲気で、内部も木材を多用した造りになっていて、温かみを感じた。
座席はアリーナ38列。かなり後ろの方かと思っていたが、 花道は近くまで伸びており、3人の表情も読み取れるほどの距離。
開演の7~8分ほど前から3人の登場を待つ手拍子が始まる。
最小キャパならでは、と言ったところだろうか。6500人の手拍子はズレたりすることはなく、幕が上がるまでキレイに揃っていた。大声で叫べは一番遠くの人にも声が届きそうなサイズで、早くも一体感を味わう。

Perfumeが出演しており、このツアーのスポンサーであるKIRINのCMが一通り流れ、諸注意のアナウンスが流れて一層に熱気がこもり、暗転。

01.The Opening

東京ドーム公演の「GISHIKI」に引き続き、今回の単独公演も「静かな決意」を感じさせるオープニング。
派手な登場ではなく、静かにゆっくりと存在を現す。「降臨」といった表現がしっくりとくる。

02.レーザービーム(アルバムver.)

導入部分の「The Opening」が深海だとすれば、この曲はもう天空の世界だ。
深海を漂っていたと思えば一瞬にして空高く舞い上がり、頭上を飛び交う激しいレーザー光線に高低差の感覚を失い、静寂を破って、イントロから一気にPerfumeWorldに引きずり込まれる。

04.エレクトロ・ワールド

センターステージの中央がせり上がり、3人のダンスがよく見えて近くに感じる。
やはりイントロで流れる青空の映像がまぶしくて目に染みる。

05.ワンルーム・ディスコ

ここまで無表情でダンスしていた3体のアンドロイドは、この曲で衣装がシルバー(?)から華やかな色合いに変わり、笑顔が溢れて活き活きとした3人娘に変身する。
あ~ちゃんの「愛媛~!」というかけ声に、四国の人間ではないがグッと胸に込み上げるものが来た。
あ~ちゃん曰く、のっちの衣装は「付箋(ポストイット)」だらけと言うことだが、3人の衣装はブラックライトに照らされて美しく輝く。

―MC―

06.Have a Stroll

ここからの2曲は音圧が下がり、可愛らしい曲が続く。
この曲は早くDVDで見てみたい。

07.時の針

静岡ではほぼ真後ろからあ~ちゃんを見たが、今回はほぼ真正面から見ることになった。
じっくり凝視してみたが、ただの天使だった。
あ~ちゃんちゃんといえば超絶技巧のMCばかり取り上げられるが、近くに見てみるとやはりダンスの上手さが半端ではないということが分かる。

08.微かなカオリ

時の針からの繋ぎが美しい。
絡繰り人形になった3人から、アイドルらしい3人になった開放感がある。
残念ながら投げキッスは被弾せず。

09.スパイス

この曲のパフォーマンスを初めて見たのは、NHK「MJ」の公開収録だった。
その時も、背後からの照明に浮き立つ3人のシルエットが美しかったが、今回も背後からの照明を受けて始まるイントロ。
3人が一つの生物になったかのような複雑な動きをするこの曲は、ダンスがとにかく華麗で美しい。
そして華麗さとは裏腹なエグいキックの音圧。
中田ヤスタカが底部の基礎を強度たっぷりに作り込み、3人の軽やかな声とダンスが上部にふわりと乗る。
もう本当に宇宙的に素晴らしいデザインとしか思えない。
ただ、個人的にはセットリストの中で、配置場所が若干浮いているようにも感じた。

10. JPNスペシャル(music by Yasutaka Nakata)

初めてPerfumeのライブを見に来た人はここで腰を抜かすと思う。
Perfumeというユニットを運営するチームの本気がこのパフォーマンスに詰まっている。
あ~ちゃんの爆笑MCやのっちメンバーの噛みワザや、かしゆかの小悪魔っぷりなど、3人の可愛らしさが左翼だと考えれば、このパフォーマンスはPerfumeの鋭角な部分の最右翼だと思う。
何度も同じことを書いているが、テレビやラジオや雑誌などでしかPerfumeを知らない人は、このパフォーマンスを知ることも見ることもできない。。
3人がやるライブに実際に足を運んだ人だけが、この鋭角な部分に触れる。
何でもかんでもインターネットで済ませてしまうこのご時世に、生で触れることの大切さを感じさせてくれる。
やはりPerfumeの主戦場はここにある。

11.GLITTER(アルバムver.)

もう5回も見ているはずなのに、この曲が始まると壮絶な光の演出と音の迫力に圧倒されて毎度鳥肌が立つ。
「この曲は3人から我々への贈り物なんだよな」という気持ちになる。
レーザー光線を多用するだけではなく、ダンスとの緻密な連携によって3人と客席の距離を縮めるような舞台演出は、単に贅を凝らして金のかかった料理を並べて客をもてなすのではなく、客の事を真剣に考えて、手間と時間をたっぷりかけて作られた演出なんだと感じた。

12.Perfumeメドレー
  シークレットシークレット(イントロ)
  不自然なガール
  Take me Take me
  Baby cruising Love
  575
  love the world
  I still love U
  シークレットシークレット(アウトロ)

この後のMCで、「皆さん、全部の曲名分かりますか?一瞬だけの曲もあったので分からなかった人も多いかと思います」とあ~ちゃんは述べていたが、ほとんどの人は全曲を知っているのではないかと思う。
のっちが曲名を解説しようと試みたが、早い段階で「色々聴いてください」と挫折。
かしゆかに至っては「隣の人に聞いてください」とシンプルな助言。
「Take me Take me」で、本来はダンスをするための小道具として存在するはずの椅子が無いので、のっちが「エア椅子」のテクニックを数回ほど披露してくれた。
「てれ♪てれ♪てれ♪てーんてーん♪」と歌うあ~ちゃんとかしゆか。

14.FAKE IT

恐らくこの曲で会場の気温は2~3度は上がったかと思われる。
夏のロックフェスでやれば確実に死人が出るだろう。

16.ジェニーはご機嫌ななめ

「事件」はこの場面で起こった。
「ねぇ」が終わり、暗転した薄明かりの中、次の曲の準備のためにマイクスタンドを用意するかしゆかが、目の前にある花道の先端で我々に向かって投げキッスを発砲したのだ。

「おう…」とも「おふぅ…」とも聞き取れるような静かな断末魔を周囲に聞きながら、この一撃で私の魂はシュルっと肉体から離れ、隣の坊ちゃんスタジアムのスコアボードに当たって跳ね返り、自分の肉体に戻ってきた。
今回のツアーは、あ~ちゃんとのっちを至近距離に見ることは多いが、かしゆかを近くに見る機会がほとんどない。
やや遠いが、この曲でやっとかしゆかが近くに来てくれた。

アンコールを含めて約2時間半のPerfumeWorldは終演し、私はオフ会の幹事だったために急いで会場を離脱した。

楽しいオフ会もなんとか無事に終了し、翌日は爽やかな晴天と二日酔い。
ホテルの朝食バイキングで腹が千切れるほどに満腹になり(貧乏性)、ホテルの部屋から見える松山城に登ることにした。そう、この地に来るまでは知らなかった事なのだが、松山城は山の山頂に存在する。
「あの上に見える蔵みたいのは何だろう?」と思っていたのが松山城だった。


ホテルの窓から見た松山城。そんなことより雲の形が変だ。

ビールをぐいぐい飲みながら、二足歩行に限界を感じる程度の疲労感で山頂に到着すると、下界からは見えなかった桜のある景色が広がる。


これはお堀からの写真。


奥に小さく見えるのが本丸。元々は五重塔だったのが、中央政府から苦情が入り三重塔になったそうだ(ガイドさんの話しを盗み聞き)。この辺りの桜は下からは見えない。



爽やかな晴天と穏やかな風。
進む先には次々と満開の桜がお出迎えしてくれる。
松山城の本丸に登り、愛媛の街を一望。






展示されているモノだと思ったら、着ても良さそうだったので、ガッツリ甲冑を着てみた。
まさかPerfumeを見に遠征に出かけて甲冑を着ることになるとは思ってもみなかった。
私が甲冑を着だしたら、とたんに甲冑待ち状態に。

その後はリフトでふもとまで降りて、徒歩で道後温泉を目指す。



シッカリと道後温泉を楽しんだ後に、キッチリと道後ビールを飲んだ。


道後温泉から松山までは路面電車で。


400円+30円の貸しタオルで30分ほどの極楽タイム。ちなみに、道後温泉はJPNツアーに参戦した方を多く見かけた。



そして、瀬戸内海を見るために電車に揺られて高浜へ。
沈みゆく夕日を見て、今回の旅は終了した。



やや駆け足で書きなぐってしまったが(何せあと5時間後にはツアー千秋楽の札幌に向かわなくてはならない)、初めて訪れた愛媛の街はとてもあたたかく、ホッとするような印象だった。
オフ会で一緒に飲んだ地元の女性が「Perfumeが私の大好きな街、愛媛に来てくれて本当に嬉しい!」と語っていたのが何だか嬉しかった。

という訳で、次はいよいよ千秋楽の札幌公演だ。
かれこれ一ヶ月くらい風邪気味だが、千秋楽にふさわしい弾けぶりを披露しなくてはならない。

結論。
かしゆか好きっス!








コメント (3)

【ネタバレあり】JPNツアー静岡に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-03-28 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。


『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』静岡公演に参加してきた。
私にとって4回目の「JPNツアー」だ。

今回のツアーでは唯一、バイクでの遠征を考えていたのだが、あいにくの空模様で急遽新幹線での往復となった。
また、新潟や名古屋のようなグルメレポートをする食事の機会は一度もなく、この日に食べたのはお惣菜屋さんのおつまみと、ちーカマだけだった…ビールはたくさん飲んだけど…。


今回の遠征で新幹線の車内で食べた唯一の「ごちそう」。まさかコレだけになるとは…。


車窓に広がる田園風景。日々殺伐とした都会で暮らしていると、本当に癒される。ちなみに東京は雨模様だったが、小田原を過ぎた辺りからとてつもない快晴となった。


会場がある愛野駅の周辺。スーパーとコンビニしかなかった…何もないとは聞いていたがまさか本当に何もないとは思わなかった。グルメを楽しむには浜松か掛川辺りが良かったようだ…。


右側に大きく見えるのがサッカースタジアム?で、私が用があるのは左側の体育館だ。


会場の入り口の様子。

座席は「直角二等辺三角形ツアー」仙台公演以来の良席(?)で、アリーナ5列の71番。ステージに向かってほぼ一番右側の5列目だった。
ステージに近いことは嬉しかったが、3人のダンスはほとんどが花道の中央のステージで行われるので、終始後ろを見ていなくてはならないんじゃないか?という不安と、レーザーを使った演出が楽しめないんじゃないか?という不安があった。

まあ結果から言うと、5列目の一番右にいても、3人の後ろ姿を見ていても最高に楽しめる座席だった。
メインステージまで約20メートルほどの距離で、ステージの高さはおおよそ目線と同じくらい。
右側に伸びた花道は本当に目の前だった。

01.The Opening

もう4度目なのに、この段階で息を飲むとは思わなかった。とてつもない音の圧力を感じた。
食道から胃にかけて低音が伝わり、ブルブルと震える。
音圧に関しては名古屋のガイシホールが最強だとは思っていたが、これは凄まじい。
当然のごとく、スピーカーに近い座席だからだとは思うが、それを差し引いても強力だ。

04.エレクトロ・ワールド

何度も同じことを書いているが、漆黒の中に浮かび上がるイントロの青空の映像が心に深く突き刺さる。
低音がバキバキに効いていて、日常では聴くことのできない音量を全身に浴びると、一気に非日常であるPerfumeWorldへ突入出来る。最新作「JPN」の作品群に埋もれることのない6年前の名曲!

05.ワンルーム・ディスコ

この曲は3人の笑顔を確認するような曲だ。
東京ドーム公演に続き、この曲が来るまで割とシリアスな表情でダンスをしてきた3人が、一気に笑顔に変わる。
この笑顔を見に来るために毎度遠征をしているのかも知れない。

―MC―

やっとここで前髪がパックリと割れているかしゆかが一人でMCを担当してくれた!
ツアーの期間が少し空いて、久しぶりのワンマンなので緊張していると言う。
それに、この期間に太って衣装がキツくなっていないか心配だったそうだ(かなりキツい衣装らしい)。
一人で喋るのが厳しくなったのか、のっちに応援を依頼して、駆けつけたのっちを置いてステージ袖に戻るのが実にかしゆかしいと感じた。
のっちの「えっ!戻るの?」と言う場面で爆笑。

「皆さんの顔を見に行きましょうか~♪」と3人が花道を歩く時に、のっちが「皆さん!あ~ちゃんの足首!あ~ちゃんの足首が見れますよ!ほら!」みたいなことを言っていたのも印象に残った。
のっちは、Perfume内の「おっさん」の座を完全にキープしている。

あとは、あ~ちゃんの「事件」の話しが面白かった。
当日の朝、余裕で支度を整えて品川に向かい、新幹線「こだま」に乗り込む予定が、いつも乗り馴れている「のぞみ」のホームで待っていたために「こだま」に乗ることが出来ずに、メンバーやマネージャーとは別に、一人で静岡を目指したらしい。
そして車内で緊張しながら各駅を確認している途中、西野カナさんの曲が聴きたくなり、聴いているうちに掛川を通り越して浜松まで行ってしまったそうだ。
この説明の中であ~ちゃんは始めから浜松のことをずっと「小田原」と言っていたので観客は皆ポカーン状態(通り過ぎていないじゃん…)で面白かった。
この日もMCは快調で、イヤーモニターには「巻け!巻け!」と指令が飛んでいたそうだ。

06.Have a Stroll

私の位置から見る限り、3分の1程度の人がこの曲のサビの振り付けを一緒になってやっていた。
このツアーで初めて披露された曲なのだがはて…?

07.時の針

自分の座席からはほぼ真後ろ。かなりの至近距離であ~ちゃんの後ろ姿を見ることになった。
のっち自慢のあ~ちゃんの足首…本当に細い。
そしてふくらはぎの筋肉がやはりトップアスリートのそれを見ているようだった。

08.微かなカオリ

この曲だったかな…3人の生の声を強く感じた。
それ以外でもいくつかの曲は生の声が大きく聴こえることがあった。
「時の針」で絡繰り人形になった3人が、ここでは柔らかく歌う。

09.スパイス

花道の中央で、正面に向かってパフォーマンスする3人を斜め後ろから見る、という貴重な機会だった。
私はどうしてもかしゆかを目で追ってしまうという運命を背負っているので、かしゆかばかり見てしまうが、一分の隙もないようなダンスでも、かしゆかは余裕の仕草で髪型を直したりイヤーモニターを直したりしている。
なんと言うか、「余裕がある」とでも言えば良いのだろうか?
前回の「直角二等辺三角形ツアー」では、日本刀のような切れ味のダンスを披露したかしゆかだが、今回はかしゆかに限らず3人ともどこかしらにチカラの抜けた「余裕」のようなものを感じた(もちろん良い意味で)。
シンクロ率を競うような、パワーでねじ伏せるダンスから、一歩上へ上がったパフォーマンスに移行したのだろうか?なんて思った。

10. JPNスペシャル(仮)(music by Yasutaka Nakata)

この曲が一番の音圧だったと思う。
3人の圧倒的なパフォーマンスもライブの魅力の一つだが、この、箱ごとぶっ壊しそうなほどの大音量と重低音もPerfumeの魅力の一つだ。
「私たちに出来ること」と言うメッセージが流れ、3人はひたすらにダンスをする。
日本を未曾有の危機に陥れた天災に対して、自分たちに何が出来るのか?という問いに対する解なのだろうか。
「踊ることしか出来ない」と言えばそれまでだが、3人が元気にダンスをしてくれることで救われる人もいるだろう。私だって3人にどれだけ助けられているか分からない。

11.GLITTER(アルバムver.)

レーザーの洪水のような光の演出は、最後には天井とステージを繋ぐ一本のレーザー光線になって終わる。
これが本当に美しかった。
「時の針」の時にも感じたが、やはり「光り物禁止」のアナウンスが作り出した漆黒の闇の効果が大きい。
演出側が光も闇もコントロール出来ると、ここまで繊細な視覚効果が作り出せるのだと感心した。

今回は座席の関係で、演出に関しては全体像を見ることができなかった。
しかし「時の針」に続いて、GLITTERを踊るあ~ちゃんの後ろ姿をじっくりと堪能することが出来た。

―MC―(P.T.A.のコーナー) 「夏色のナンシー」

このとき、我々の目の前にのっちメンバーが現れた。
もうなんと言うか…本当に目の前だ。
この女性があの東京ドームで5万人を相手に堂々と「Perfumeの掟」を踊ってたとは思えないほどに華奢だ。
こうして近くで見ると、ひょっとしたら素手で殴り合えば勝てるかも知れない…などと思ってしまう。
もちろん、のっちに戦いを挑むなどと言う無謀なことは避けたいが。

14.FAKE IT

目の前で客を煽っていたのっちがフラッシュの閃光の中、イントロで暴れながらステージ中央に戻るのが見えた(このライブレポだけを読んでいたらまるでのっちが野獣のようだ・笑)。
比較的大人しいかと思っていた私の周辺もどかんどかんバウンドする。

15.ねぇ

花道中央のステージがほんの少しだけ上昇するのだが、これだけで3人の姿がよく見える。
特に私のような背の低い人間には助かる。

18.MY COLOR

と、ここからアンコールに入るのだが、私は新幹線のチケットの関係でこの時間に退出した。
ずっとステージと客席を見ながら後ろに下がっていったのだが、最後方の最後の一列までみんなが笑顔でジャンプしているのが見えた。
出口から出る瞬間、壁際から最後にステージを見た。
まぶしいくらいに輝くステージと、熱狂する客席が本当に美しかった。
こんな場所から眺めることはそうそうないと思うので、貴重な体験が出来た。


誰もいない愛野駅のエスカレーターは、私一人のために動いていた。

今回のツアーでアリーナ5列目から3人のパフォーマンスを見ると言うことは、もちろん正面だけではなく、後ろ姿や横からの姿を多く見ることになる(表情だって読み取れる)。
私が見ていた座席では、主に後ろから3人のパフォーマンスを見ることが多かったが、さっきまであ~ちゃんが居た場所にのっちが現れ、のっちが来たと思ったらすぐにかしゆかが来たりして、改めて3人のフォーメーションの複雑な変化を見ることが出来た(もちろん、このツアーのために細かな修正が加えられていると思うが)。

ステージ上の3人は常に様々な形の三角形を描きながらダンスをする。
ステージに上がるまでは色々な人間の介入を許すが、一度ステージに上がれば、当然のごとくその三角形の中には何人たりとも入ることは出来ない。
あ~ちゃんがMCで「12年かかって静岡エコパアリーナまで来ました!」と言っていたが、まさしく12年もの間、形を崩さずに3人で守ってきた三角形なんだよな、と強く感じた。
アリーナ5列目から見た変幻自在な三角形は、強力な磁場のような、結界のようなオーラを纏っていて、この美しい三角形を取り巻く3人の繋がりと空気感を感じることが出来た。
アリーナ5列という近い座席はもうこれからは無いと思うが、「Perfumeってのは、この3人じゃなければダメなんだよなぁ…」としみじみと感じることが出来た座席だった。
3人が描く美しい三角形は、変幻自在の魔方陣である。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (10)

【ネタバレあり】JPNツアー名古屋初日に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-03-10 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。


『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』名古屋公演初日に参加してきた。
私にとって3回目の「JPNツアー」だ。
数日前に、所属していたレコード会社を徳間ジャパンコミュニケーションズからユニバーサルミュージックに移籍することを発表してから、初のライブになった。

今回のツアーでは初めての「平日開催」なので、東京から名古屋まで向かう道中、名古屋でぶらぶらと観光する道中、どこに行ってもガラガラに空いていたので、混雑にまみれることもなく実に快適な遠征であった(と言うより、お仕事されている皆さんを横目にPerfumeを追いかけて遠征する楽しみを充分に味わった)。
名古屋で食べた美味しいものの記述はのっちほど。


東京は大雪だったのだが、名古屋に到着すると春の陽気!

ここガイシホールは、2009年の直角二等辺三角形ツアーで来たことがある。
スタンド席で見たのだが、そこにいてもズンズンと腰にくる低音に圧倒された記憶がある。
音質に関しては定評のある会場のようなので、今回もとても楽しみにしてやってきた。

直前まで名古屋駅の地下街でご当地ものを喰らっていたので、開場ギリギリでガイシホールに入場。
普段からPerfumeに対する信仰心は欠かしたことはないので、座席はアリーナの一番後ろの壁に近い、かしゆかサイド57列目。
花道先端のステージから遠いとは思わないが、背が低いので生の3人の姿を見ることは困難だと判断し、今日は全体の演出や会場の盛り上がりと、音を楽しもうと思った。

いつも通り、開演の19時を迎えると同時に手拍子が始まり、会場の気温は少しだけ上がる。
Perfumeの登場を待つ10,000人もの手拍子はとても暖かい。

19時を少し過ぎたあたりで暗転。絶叫。

SEが流れ、巨大な照明装置がゆっくりと上がり、3人の主戦場であるダンススペースを広げていく。
イントロのSEの段階で着ているシャツと腹がブルブルと震え、軽い恐怖と言っても良いくらいの低音の圧力を感じる。
「会場に小さな子供はいないかな?これから始まる重低音と大音量は大丈夫かな?」と一瞬だけ頭をよぎる。
Perfumeのライブを楽しむために唯一クリアしなければならない壁は、この「音圧に対する恐怖心」なのかも知れない。娯楽といえば娯楽だが、一秒一秒が真剣勝負で、本気で楽しむ娯楽。
「こちらも本気で行くのでそっちも本気でよろしくね」と言われてるように感じた。

そしてその後、私は今回の名古屋公演で一番印象に残ったシーンを目撃することになった。

「The Opening」~「レーザービーム」

「The Opening」から、ゆっくりと階段を降りて3人はステージに降り立ち、ひとときの静寂に包まれる。

ちょうど私の座席からは、前の人の肩と肩の間に、かしゆかだけが見えた。

真っ赤な照明を背後に背負い、黒い影になったかしゆかは、ゆっくりと身体を後ろに振りかぶり、エネルギーを溜め込むように一瞬だけ静止した。
そして、振り返って人さし指を会場に向けた瞬間にステージから一斉にレーザービームが照射され、暗闇を切り裂いて「レーザービーム」が始まった。

ほんの一瞬の出来事だったが、あまりのかしゆかの格好よさに全身の血が沸騰するような感覚が走り、鳥肌が立った。
先ほどまで開演待ちをしていたのと同じ空間とは思えないほどの光と音の洪水に、軽いめまいを感じながらも光速でPerfume Worldに引きずり込まれる。

「エレクトロ・ワールド」

「エレクトロ・ワールド」は、前回の新潟に続きやはり低音がヤバい。
Perfumeの楽曲の中ではやや古いグループに入ってしまったが、新たに手が加えられているのかと思うほどに腹を揺さぶる音の圧力を感じる。
オリコン週間最高順位77位の楽曲が、6年の歳月を経ても地中深く埋もれてしまうこともなく、陽の目を見ている事と、イントロの快晴の空の映像が目に青く、語らずに平和を象徴しているようで涙が込み上げてくる。

「MC」

MCのことはここにまとめて書いてしまおう。

MCでは、のっちメンバーの調子が良かった。
いつも通りあ~ちゃんとかしゆかが下がって、のっちメンバーだけがステージに残る。
この時点で会場から笑いが起きるのがのっちメンバーの実力だ。
感謝やお礼や嬉しさを伝えようとして何故かケンカ腰の口調になって行くのっちメンバー。
最終的には演説のような口調で今後の意気込みなどを語った。
喋らせると、ダンスをしている時の切れ味を一切感じさせないところがのっちメンバーの魅力。
最後には「もっと喋りたいんすけど!」と語っておられた。

また、氷結の新しいCM撮影の話がとても面白かった。
のっちメンバーは新曲に合わせてワイルドにダンスしたかったそうだが、雰囲気に飲まれてお遊戯的なダンスになってしまったらしい。
それを何度も繰り返すのっちメンバー(表情がヤバい)。
また、それを何度もやらせるあ~ちゃん。
まだどこにも披露されていない新曲の振り付けをチラッと見れたので嬉しかった。

あ~ちゃんは終始リラックスしていて、とても軽やかだった。
ファンへの感謝の気持ちなど、言っている内容は同じなのだが、毎度聞いている私でさえまるで初めて聞いたかのような感覚に陥るのは、やはりあ~ちゃんが心の底からの気持ちを伝えているからなのだと思う。
数日前にレコード会社を移籍することが発表され、いよいよ我らのPerfumeは世界に向けて作品を発表する。
それに向けて、海外への活動を開始するのだろう。
「私たちは日本が大好きなんです!日本の皆さんを忘れる事はありません!」
と笑顔で言うあ~ちゃん。
もちろん全力で応援するが、まるで自分の娘が海外に嫁いでしまうような寂しさも感じる。

埼玉、新潟、名古屋とMCを見てきて、かしゆかがあんまり喋らない印象を受けた。
やや心配。

「時の針」~「微かなカオリ」

「時の針」で柔らかくなった心に、続く「微かなカオリ」が染み渡る。
「時の針」は、生の姿が見えなかったので、モニターの映像を見ていた。
とんがり帽子(「ねえ」の帽子と同じ?)をかぶって、優しい表情で歌う3人の姿が印象的だった。

「スパイス」

花道中央のステージで、背後からのスポットライトに照らされて始まる。
演出は抑え目で、3人が複雑に絡み合い、一つの生き物になったようなダンスパフォーマンスが際立つ。
これこそ世界に通用するパフォーマンスだと思う。

「JPNスペシャル」
メロディは少なく、強烈なキックとベースの上にパラパラと効果音を乗せられて構成された楽曲は、もうカッコいいとしか言いようがない。ガイシホールの音響は、まるで巨大な太鼓の中にいるようだった。
「光り物禁止」のお陰で、暗闇に浮かび上がるスクリーンの映像の世界に急速に吸い込まれて行く(全編の演出において「光り物禁止」にしてくれた運営サイドに感謝!)。

埼玉公演の時から気になっていたのだが、この映像の中に、3人が「見ざる言わざる聞かざる」のポーズをしている姿が見られる。これは「love the world」のジャケット写真でも使われているモチーフだ。


コチラは日光の三猿。


ちなみにこのジャケットはPerfumeの中でも1~2番目に好きです。「何も足さない 何も引かない」と言うサントリー山崎のキャッチコピーを思い出すほどに洗練されたデザインだと思います。

「love the world」では、単純にカッコいいポーズだというだけで使用されたのかな?と思っていたが、ここでも登場したので、何かしらの思想を表現しているのかもしれない。

Wikipediaによると、論語の一説として「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ) があり、中国や朝鮮半島では「目は悪色を視ず、耳は淫声を聴かず、口は敖言を出さず」という戒めや、嫁と姑の関係で「見ても見ぬふり、聞いても聞こえないふりをして、言いたくても言うな」と教育されることがあるようだ。

「Perfumeは世の中の悪しきモノを見ず言わず聞かず、悪しき言葉を見ず言わず聞かず」といった所なのだろうか?
このあたりの見解は、頭のいい人に任せよう。

「GLITTER」

私は、ある頃から音楽雑誌の類いを一切読まなくなった。
音楽家がベラベラと言葉によって音を語るのが気持ち悪いと思ったからだ(失礼ながら、菊地成孔さんのように語りが本業よりも面白い場合もあるが)。
格好つけたビジュアルや言葉によって音楽を語るのではなく、「音そのもので語れ!」と激しく思う(ただし、Perfumeは除く)。
Perfumeは、愛想笑いや美辞麗句で飾った言葉や過剰な包装や余計な宣伝もなく、ましてはバックダンサーもバックバンドも従えずに、たったの3人だけでパフォーマンスし、この「GLITTER」で全ての想いを語ったように感じた。

もしも、Perfumeをまったく知らない人に「Perfumeって何ですか?」と問われたら、私はこのJPNツアーでパフォーマンスされている「GLITTER」を見せて「これがPerfumeですよ」と教えてあげたい。
これを見れば、Perfumeについてこれ以上説明する事はないと思う。
現時点では「最高究極のPerfume」が詰まったパフォーマンスだ。
レーザー光線による演出は「もうこれ以上はないよね…」と思っていたのだが、あっさりとそれを上回るレーザー光線の仕掛けを施してきたので、今後にも期待せざるを得ない。

ファンの想いに応えようとする3人のエネルギーが、ここまで凄まじいステージを創り上げたのかと思うと、その想いの大きさに涙が出てくる。
Perfumeの東京ドーム公演のパフォーマンスと演出は、文化庁メディア芸術祭の審査員推薦作品に選ばれた。
今回の「GLITTER」も、これに相当する芸術作品だと私は感じた。

何が言いたいのかと言えば、つまり「見た人にしか分からない素晴らしさ」といった所か…。

「ポリリズム」

照明の美しさをジックリと鑑賞した。
ポリループ部分でシンクロする3人に合わせて光の渦もシンクロする。

「FAKE IT」

3人が「夏のロックフェスでガンガンに上がれるような楽曲を!」と中田ヤスタカ氏にリクエストし、すっかり寒くなった秋にリリースされた「ねえ」のカップリング曲。
これをオールスタンディングの夏のロックフェスで披露したら危険な状態になるだろうと思える。
それくらいにあ~ちゃんの「ジャンプ!ジャンプ!」のかけ声でオーディエンスが激しく暴れていた。

「MY COLOR」

あ~ちゃんの号令でガイシホールに集まった10,000人の手のひらがステージに向かって挙げられる。
何という幸せに満ち溢れた景色だろう。
ステージから見る景色も素敵だと思うが、アリーナの最後方から見るこの景色も最高だ。


これは、中学生の頃に3年間美術で学年トップだった私の画力で軽くスケッチした当時のガイシホールの状況だ。
会場の興奮状態が赤子の手をひねるように簡単に理解してもらえると思う。

「Dream Fighter」

ここで事件は起きた。
スクリーンに映ったかしゆかが、ベロを出したのだ。
それが通常確認されている「ペロゆか」でも「ベーゆか」でもなく、ベロっと舌を出したのだ。
これは中学生の頃に3年間美術で学年トップだった私の画力で解説しよう。


そろそろかしゆかファンに刺されてもおかしくはない。

早急にこのかしゆかの呼び名を各方面で検討して発表して欲しい。

「名古屋グルメ」

今回の遠征は、宿泊した翌日に始発で東京に戻って仕事があるので、名古屋のグルメに触れたり、観光を楽しむ時間は多くは取れなかった。


朝食は新幹線の中で深川飯。平日の朝から飲むビールは格別ッ!

新幹線の中で弁当を楽しみ、名古屋に到着して、まずは名古屋城へ。
何が素晴らしいかと言えば、平日という事が素晴らしい。
人が少ない名古屋城をゆっくりと見て回ることができた。


本丸御殿の修復作業が見学出来るようになっていて、それが一番面白かった。

2009年の直角ツアーの時に訪れた金山の「三福」さんに再訪した。


うむ。4年前と変わっていない。

ここの名物はウナギの「釜まぶし」というものだ。
「櫃まぶし」ではなく、釜に入って鰻が出てくる。
入店して待つこと20分ほど。香ばしいカオリと共にやってきた。


ドッギャァァァァァァァァァン!


ゴゴゴゴゴゴゴ…!

まずは混ぜないでお腕に盛り、外はカリカリ、中はふっくらとした焼き加減の鰻の食感と味を楽しむ。
言葉が出ない美味しさとはこのこと。
そして、次は薬味を添えていただく。
無言で目を閉じて集中して味を楽しむ。
最後にはお茶と少量の塩を振りかけてざらざらとご飯と鰻をいただく。
一度冷えた鰻が、お茶の温かさを吸収して柔らかさを取り戻す。
結局、四度に渡りお椀に鰻とご飯をよそって美味しく頂くことができた。
Perfumeとの出会いが教えてくれた美味に感謝。

まだまだ今回の名古屋遠征について書きたいことは山ほどあるが、最近仕事が多忙になってきたのでこの辺りで筆を下ろそうと思う。
この日の夜はTwitterのPerfumeクラスタの皆さんと美味しい中華料理を食べて飲んで騒いで楽しんだ。
こういった楽しい仲間との出会いを作ってくれたのは間違いなくPerfumeの3人だし、これから先の静岡、愛媛、北海道でもきっと楽しい出会いと新しい感動が待っているのだと思う。

心が豊かになる幸せを感じさせてくれるPerfumeに感謝。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (8)

【ネタバレあり】JPNツアー新潟に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-02-08 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。



『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』新潟公演に参加してきた。
私にとって2回目の「JPNツアー」だ。



結論から述べよう。



「これがPerfumeのワンマンライブだよ!」
と大声で泣き叫べるほどの最高のライブだった。
あまりにも感動が大きく、終了後はしばらく無言でいたほどだ。
この現象は、GAMEツアー千秋楽、武道館、直角二等辺ツアー千秋楽、ファンクラブツアー千秋楽に参加した時と通じるものがあった。
前回の埼玉公演は、座席の位置と音響の問題で今一歩楽しめなかったが、今回は埼玉と同じプログラムとは思えないほどに楽しめた。

それでは以下にレポートする。

朝9時過ぎに東京を出発する新幹線に乗り、約2時間で実にスムーズに新潟に到着した。


これらを胃袋に収納したと思ったらすぐに到着してしまった。

数日前から新潟を含む日本海側でかなりの降雪があり、在来線でさえも運休してしまうほどの交通網の麻痺があったが、さすがに新幹線は無敵であった。
生まれて初めて訪れた新潟の地は、予想どおりどんよりとした雲に覆われて、地上は見渡す限りの銀世界。





雪に慣れていない目は、到着後すぐにチカチカと痛くなった。
到着した時には雪が猛烈に降っていたが、それはすぐに止んで、しばらくすると快晴になり、再び猛烈に雪が降る。
これに時おり吹雪きをプラスしたようなスタイルが新潟の天候の特徴なのだろうか。
この日はこれをずっと繰り返していた。
充分に防寒対策をしてきたので、それほど寒さは感じなかった(もちろん、それでも東京よりは殺意のある寒さだ)。

遠征と言えばご当地のグルメ情報だが、それは最後にまとめて書こう。
ともかくすんばらしく美味しいお寿司の洗礼に出会った。

着いたばかりなのに慣れない雪道歩行で疲れ、まずは休憩するために宿泊先であるチサンホテルにチェックイン。
新潟ローカルなテレビをぼんやりと眺めながらベッドに寝っ転がって過ごした。
期待しないで訪れたチサンホテルは、駅に直通で便利だし、清潔感があって感じの良いホテルだった。

16時まで休憩し、駅前からタクシーに乗って会場である「朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター」に向かう。
たったの2キロなのだが、歩くのがしんどい(都会育ちのひ弱もやし男です)。
朱鷺メッセは海に面しているからなのか、ともかく風が強くて、雪が降り出すとすぐに吹雪になるような立地だった。
ヅラが高く舞い上がりそうな強風を抜けて、ガラス張りの会場に入ると、あまりの暖かさにホッとする。


生ぬるい会場の中から撮影。画像だと分からないが猛烈に吹雪いている。


会場の裏手はこんな感じ。


グッズ売り場の風景。行列してても寒くはない。


開場を待つ戦士たち。


駒沢大学の入学試験が気になる…。

前回はどこにいても寒さに震えたさいたまスーパーアリーナだったが、朱鷺メッセは訪れたすべての人がガラス張りの会場の中に入って待つ事が出来る。雪国ならではの暖かい配慮のある会場で良かった。
ここで前回購入した「LSG12」に続いて、ツアーグッズであるスニーカーを購入。
スニーカーと言うよりも、スニーカーを入れてある「箱」がカッコよくて欲しかった。
TwitterのPerfumeクラスタさんなどと談笑しながら17時半ごろまで時間をつぶした。


某巨大掲示板から画像を拝借。駐車場に鎮座する3体の雪だるま。手前にはJPNのロゴらしきものが見える。まさか3人が作ったのだろうか…?(スタッフさんが作ってくれたそうだ)


こちらも巨大掲示板より拝借。これだけのトラックが彼女たちと共に全国を走るのだ。

朱鷺メッセは、一言で言うのならば「超巨大な体育館」と言ったスペースで、すべての座席が「アリーナ」になり、2階、3階と言った座席は存在しない。
チケットが届いた時から「ひょっとして良い座席なんじゃ…?」と期待していた番号だったが、32列38番の座席は花道の先端からややかしゆかサイド寄りの中央で、真ん中に立った3人を少し斜めから見るような良好な位置だった。
この位置であれば演出も3人の表情も堪能出来る…と期待が高まる。

17時55分。
後方の誰かが大騒ぎして盛り上げ、少し早いが3人の登場を待つ手拍子が始まる。
私も奇声を発して「危険人物がここにいるよ」と周囲にアナウンスして独りで盛り上がった。
開始前から会場の一体感を感じる。
しばらく待って暗転。絶叫。

01.The Opening

メインステージに鎮座していた巨大照明がゆっくりと立ち上がり、ライトセイバー状の照明を展開する。
そして、ステージから階段が現れて3人がゆっくりと降りてくる。
東京ドーム公演に引き続いて静かな立ち上がりに、身が引き締まるような思いになる。

02.レーザービーム(アルバムver.)

立ち上がりから目の前で花火が爆発したかのような光の洪水。
始まった瞬間のレーザービームの美しさに涙が止まらなかった。
埼玉ではほとんどこのレーザービームの演出は見る事が出来なかったのだと理解した。
「うわあ…」と言いながら3人を見ずに上空を飛び交うレーザーを見上げてしまう。
ありふれたスピードを超えてPerfume Worldに魂が吸い込まれていくのが体感出来た。

03.VOICE

一瞬にして照明が黄色と黒の色合いに変わり美しい。
ライトセイバー状(つまり棒)の照明は、ツアーロゴの三角形に変わり、さまざまな色に変化する。

04.エレクトロ・ワールド

「とある世界の破壊」をテーマにした楽曲だが、平和の象徴としているのだろうか。真っ青に晴れ渡ったまぶしい空の映像と共に始まる。
ここでハッと気がついたが、スピーカーから流れ出る低音の圧力が凄まじい。
イントロの「♪振り返るとそこに見えていた景色が消えた~」の部分の「べー」と言うベースで内蔵が震えた。
バスドラの聴こえ方も日常では味わえない音圧。
2006年の楽曲だが、新たに音圧が加わり、初めて聴くような2012年バージョンに感じた。

05.ワンルーム・ディスコ

もちろんこの曲のブリブリしたベースも圧力をもって迫ってくる。
あ~ちゃんの「新潟~!」コールで会場の屋根に積もった雪も溶けたことだろう。

―MC―

一人ステージに残ったのっちメンバーの汗が額に光り、この公演にかけた気合いが伝わってくる。
「今日は寒いですね!」「そーですね!」と言うタモさんのくだりから「今日はPerfumeのライブに来たんですか!」「そーです…いや…しに来た!」「あ、今日はPerfumeのライブを見に来たんですか!」「しに来た…あれ?」と言うグダグダの展開になってMCは順調に始まった。のっちメンバーはどうしたかったのだろうか。
3人が新潟まで乗ってきた「MAXとき」の天井に、マネージャーであるもっさんの持ってきたスーツケースが大きすぎて入らなかったと言うあ~ちゃん。
そのスーツケースは、あ~ちゃん曰く「ガンダムの『ザクさん』」のスーツケースらしい。


大人になっても子供の頃の純粋さを忘れないのは大切なことだ。私には無理だが。

ガンダムは呼び捨ててザクには「さん」をつけるあ~ちゃんはジオン派なのだろう。

かしゆかの風邪対策は「他人にうつすこと」らしい。
「会場でみんなに風邪をうつして、スッキリして帰りましょう」と言っていたが、誰がスッキリするのかは謎だ。
「それは推奨しちゃイカンじゃろ」とあ~ちゃんに怒られていた。
「じゃあこの会場に風邪を置いて帰りましょう」というのっちメンバーの微妙な提案も聞き流される。

MCについては、どこで話したのかは忘れてしまったのでここに集約する。
お約束の客いじりでは、私の少し前にいる「スパイス」のあ~ちゃんとかしゆかのコスプレをしたちっちゃな女の子たちがいじられていた。着席した時から「可愛いな~」と舐め回すような視線で見つめていたので、いじられて嬉しかった。
後で聞いた話だが、その時のカメラで私の顔も抜かれていたらしい。
私はすぐそばに来ていた3人を凝視していたので気がつかなかった。
その子のお母さんがとても若くてキレイだったので、あ~ちゃんが「お母さんキレイで授業参観は自慢出来るじゃろ~?『お母さんどんな化粧水使ってるの?』『いえ。石鹸しか使っておりません』『ひえ~!』みたいなことになるじゃろ~?ま、私の母のことなんですが」と言っていた。
また別の高校生くらいの女の子は、3人を目の前にして号泣。
「どうしたの~?」と聞かれて、嗚咽しながら「ずっと会いたかったの」と言った姿には自分もじんわりと来てしまった。すかさずかしゆかが「私も会いたかったよ♪」とフォローする姿にも涙腺が緩んだ。
その女の子が地元新潟の女の子なのかは不明だが、2年半もこの地に来なかったので、待ちわびたファンは多かっただろう。

中田ヤスタカ氏はあんまりPerfumeに興味が無いようで悲しかったが、最近になって率先してライブ用の音源などを作ってくれるようになったから嬉しい。とのっち。
その直後に「中田さんの出身地は長野れす」と出身地を間違えるところが最高にのっちらしい。
「お前も中田ヤスタカに興味がないだろ!」と心の中で猛烈にツッコミを入れたのは私だけではあるまい。
ちなみに、中田ヤスタカ氏曰く「いいヘッドフォンは『音漏れがする』ヘッドフォンなんだよ」と3人にヘッドフォンを意回して聴かせてくれたらしい。
私の使用しているヘッドフォンは通勤に使えないほどの盛大な音漏れをするKOSSのPORTA PROなので、ちょっと嬉しかった。

そして、かしゆかに「新潟ノ人タチト私タチダケノヒミチュデス」と言われたが書こう。

その中田ヤスタカ氏だが、最近会ったら、いつものファッションリーダーぶりは鳴りを潜めて、なんと、驚くべきことに全身ユニクロ(金髪オールバック、ヘッドフォン、グレーのセーター?、デニムの「長ズボン」、スニーカー)で登場したそうだ。
いつも究極完璧のオシャレをしている中田氏が、意外にも普通の格好で現れたことに3人は動揺を隠せず、あ~ちゃんは「長ズボンなんですね!長ズボンなんですね!」と何度も言ってしまったらしい。
結論としてのっちが「良い男は何を着ても良い男なんですよ」と、馬鹿にしているのか褒めているのか掴めないまとめをした。
そしてそれを裏で聞いていたあ~ちゃんが「それは言っちゃイカンじゃろ。中田さんは一般の人に気づかれないように変装して来たんだから!」と一喝。
その後、全員がかしゆかに口止めをされることになった。
この日のMCはバランスが良いと言うか、コンパクトにまとまったような感じでとても楽しかった。

06.Have a Stroll

ここから3人がセンターステージまで来てダンスをする。表情が読み取れるほど近い。
可愛らしい振り付けの曲なのだが、やはり凶悪な低音が響く。

07.時の針

かしゆかを凝視したかったが、のっちの動きが本当にからくり人形のようでずっとのっちを見ていた。
目の前では人形の3人が踊っているが、奥のメインステージに映る3人は優しい表情で歌っている。
これは埼玉で上から見た時の方が光の演出が美しかった。
やはり見る角度で美しさが変わる。

08.微かなカオリ

とても好きな曲だが、今回のセットリストではやや浮いたように感じた。
しかし、3人の投げキッス攻撃があるので三途の川は余裕で渡れる。
Perfumeの楽曲の中では特異なリズムなのだろうか?
生の声なのかは分からなかったが、あ~ちゃんが一生懸命に歌っていることはよく伝わった。

09.スパイス

センターステージに並んだ3人を、やや左から斜めに見ていたが、背後から当たるスポットライトが作り出すシルエットが本当に美しかった。
この楽曲の魅力は、ゆっくりとした拍子だけど確実に床をぶち抜くようなバスドラだと思うが、そのバスドラの4つ打ちが凶悪な音圧で響いていた。
地球の鼓動のような重低音の上に、きらびやかな音色と3人の華麗で緻密なダンス。
中田ヤスタカの作り出す楽曲は「可愛い」と「カッコいい」が同居することが多い。
その「可愛い」と「カッコいい」を表現するのに、Perfumeの3人は見事にマッチしている。
そのことが、この会場で「スパイス」を聴きながら充分に感じることが出来た。
MCで「中田さんのスタジオで音楽を聴くと本当に音が良くてびっくりする!」と言っていたが、ひょっとするとこんな環境で聴きながら曲を作っているのだろうか?などと思った。
あまりにも美しい景色で、一瞬でも動きと音を逃したくないと感じた。

10.JPNスペシャル(のっち曰く「仮の名前」だそうだ)

「私たちにできること」という言葉が聴こえる。
震災が日本を襲ってから、3人は必死になって「私たちにできること」を考えただろう。
その結果の一つが「JPN」のリリースであり、今回の「JPNツアー」なのだと思う。
被災地を訪れたり、募金をしたり、芸能人は色々な活動をしているが、3人の決断は「ライブをやりにいく」「いつもと変わらぬパフォーマンスを見せる」と言うことなのだと解釈した。
映像と本人が連動するパフォーマンスは斬りつけられるような緊張感が走る。

11.GLITTER(アルバムver.)

「私たちにできること」を考えてから3人は何を祈るのだろうか?祈りのポーズから始まる。
今回のツアーのセットリストでは、この「GLITTER」が一番の山場となる。
レーザービームと連携したダンスパフォーマンスに圧倒されて再び涙が出てきた。
MCでかしゆかが「私たちのライブはちょっと変わっていますが、きっと楽しいと思います」と言っていたが、「MCで見せるグダグダ感」と、この「GLITTER」で見せる「圧倒的なパフォーマンス」と「凶悪な音圧」が混在する所が「ちょっと変わっています」と言うことなのだろう。
さっきまでニヨニヨしながら広島弁で喋っていた3人娘が、一瞬にして8,000人ほどの観客を飲み込む。
今回、ちゃんと正面から見る事ができた。このパフォーマンスは遠くても正面から見るのが良いと思う。
光と音の芸術作品だと断言する。

12.Perfumeメドレー

シークレットシークレット(イントロ)
不自然なガール
Take me Take me
Baby cruising Love
575
love the world
I still love U
シークレットシークレット(アウトロ)

シークレットシークレットが始まるのかと思えば不自然なガールが始まるメドレー。
Take me Take meは繋ぎだけだが、武道館以来の登場で歓喜した。瞬時にかしゆかの妖艶な姿を見つけてシュルッと昇天。
今イチセットリストから外され気味だが、Baby cruising Loveもベースの低音がブリブリ言って踊れる。
575を歌いながらメインステージに戻り、再びシークレットシークレットで締める。

13.ポリリズム

この場面もかしゆかに「ヒミチュデス」と言われたが、お仕置きキボンヌなので書こう。
ここであ~ちゃんが感動的なMCを述べてから「ポリリズム!」と行く予定だったが、間違えて「FAKE IT!」と叫んでしまった。
その瞬間にのっちとかしゆかが「いやいやいや」と駆け寄ってあ~ちゃんは間違いに気づく。
「こーれーはー!恥ずかしい!」とあ~ちゃんは右手で顔を隠して爆笑しながら照れる。
「ライブ な ら で は のハプニングですね~」「2~3分戻してから始めましょうか!」と気を取り直してからスタート。
終わった後「私たちこの曲を4~5年やってますが、こんな『ポリリズム』は初めてですよ!」と再び照れながらあ~ちゃん。
「キーッヒッヒ!」と笑うあ~ちゃんに我々も爆笑した。
かなり貴重な体験が出来た。と言うかセットリスト間違えるなんて初めての経験だ。

―MC―(P.T.A.のコーナー) 「夏色のナンシー」

14.FAKE IT

「今度こそFAKE IT!」とあ~ちゃんが叫んで始まった。
開始2秒で、まるでフェス会場のように全員がバウンドする。
ここで気温が確実に上昇した。
外は凍えるような温度だろうが朱鷺メッセは確実に炎上している。

15.ねぇ

「3人合わせてPerfume」だが、私の眼球は主にかしゆかを凝視している。
この1曲の中に「ペロゆか」「イヒゆか」「片耳だしゆか」が肉眼で確認出来た。
特に「ペロゆか」は近い場所にいないと確認出来なかったと思われる。
「高速ステップ」の時にミスをしたのか、ペロッと舌を出してうつむいて笑ったかしゆかを見た瞬間に魂がシュルッと抜け出して朱鷺メッセの天井に当たってから肉体に戻った。
ニコニコと踊るかしゆかを見て「ダンスするのが楽しいんだろうなあ」と感じる。
「笑顔が笑顔を呼ぶ」と言うような意味のMCを、かしゆかは埼玉で言っていたが、ステージにいる3人の笑顔は確実に周囲に感染する。

16.ジェニーはご機嫌ななめ

埼玉では3人がリフトに乗って上昇したが、新潟ではそれは無し。

17.チョコレイト・ディスコ

私の位置から見える範囲では、気持ちよく全体がバウンドしていた。
私の目の前には、親子だと思われる中学生くらいの女の子とお母さんがいた。
かしゆかのアンケートによると、女の子はPerfumeのライブに「初参戦」、お母さんは「ライブ自体が初めて」のようだった。
目の前だったので時おり反応を気にしていたが、ややノリが悪かったお母さんは、この頃にはノリノリで踊っていた(ライブには行かないがずっと聴いていたような感じ。ちなみにあ~ちゃんのMCでも方をプルプルさせていた)。
初めてのPerfumeライブが楽しいものになったようで嬉しかった。
ずっと背後で奇声を発して申し訳なかったが。

18.MY COLOR

会場のすべての人が手のひらを3人に見せてから始まる。
ステージ上から見る景色はさぞかし美しいことだろう。
あ~ちゃん、かしゆか、のっちの表情が楽しそうで、見ているこちらも楽しくなってくる。
この曲では「Puppy love 」のような振り付けを3人と一緒にやるのだが、これはちょっと難しいと言うか、踊りにくいのでは?と感じた。
感じながらも隣りのおっさんと共に両手ヒラヒラさせてジャンプしながら完走したが。

アンコール

E01.Dream Fighter

埼玉公演と同じく、「私たちからのエールです!」と言う言葉で始まった。
2003年に「絶対に紅白歌合戦に出るから!」と家族に宣言して広島から上京した3人は、自力を信じて活動し、細い糸を紡ぎながらも地道に上を目指して努力を重ねた。
2008年、その夢である紅白歌合戦への初出場を目前にして、これまた大きな夢であった「日本武道館での公演」も実現し、その時に初めて披露されたのがこの楽曲だ。
前を向いて、一日に一歩ずつでも左右に足を踏み出していけば、確実に目標に近づいていく。
どうでもいい情報だが、私は通勤の一番始めに、鼓膜が破ける音量でこの曲を聴きながら歩くことにしている。

E02.心のスポーツ

気のせいか、「P.T.A.のコーナー」で練習したダンスの習得率が高いような気がした。
日中の街中などで私がこのダンスをすれば、確実に射殺されるであろうが、ここはPerfume World。
猛烈な多幸感と「ココロの粒子」を浴びながら全力で踊った。


3人がステージの背後に消えてから気づいたが、この日は「Puppy love」をやらなかった。
どういった理由なのかは不明だが、某巨大掲示板によると、雪のためにセットリストを縮めてやった。との説もあった。
大好きな曲なので、本来は「どうしてやらないんだ!」と憤慨しても良さそうだが、この日はあまりにも素晴らしいライブだったので、気になることはまったくなかった。

ライブが終了して、この後がまた良い思い出になった。
オフ会の会場がある新潟駅まで戻るのだが、会場から新潟駅までのタクシーは大行列、バスも中々来ないような状況だった。
一緒にいたO氏が「きっとこれも良い思い出になるだろうから、駅まで歩こうよ」と提案。
O氏、N氏、Y氏と4人で冷たい風が吹き荒れる中、数十分かけて駅まで歩いた。
正直、心が折れそうなほど辛かった。

30名以上が集まったオフ会にて。
Perfumeライブ後に飲むビールの美味しさは異常で、幹事さんが選んだお店もコストパフォーマンスが高く、東京では味わえないレベルの居酒屋で大満足。日本酒も堪能させていただいた。
ヘロヘロになりながらホテルに帰着。
幸せな気分のまま眠りについた。

さて。ここからは新潟で味わった食べ物の話しを書こう。

まずは到着してすぐに向かったのが、新潟駅からまっすぐ2キロほどの寄居町にある「美たか寿司」さん。



ここは「中生ちらし」が有名で、とても気になったので行くことにした。
小さな店内は湿度全開で瞬時に眼鏡が曇ったが、外の寒さを忘れさせてくれるような暖かさ。
すぐに大きな湯のみに熱いお茶を出してくれてホッと一息。
熱いお茶をすすりながらしばし待つと、ご主人さんが「うひゃ~これは美味しそうだなぁ~!」と自画自賛しながら持ってきてくれた。



もう、どこからどうやって食べれば良いのか分からないほどに海の幸が満載に盛られている。
一つ一つのお刺身を醤油にくぐらせて口に頬張りながら、下に隠れているこれまた最高に美味しいご飯を頂く。
んまい。

翌日の昼食は、駅近くの東横インの下にあるへぎそばのお店「利休庵」さんへ。



オススメの「天へぎ」を注文した。



私の地元には「深大寺そば」があり、月に一度は食べているので、蕎麦の味には厳しいつもりだったが、冷たくてツルツルとした蕎麦は最高に美味しかった。

最後は駅ビルにある回転寿司の「健康寿司海鮮屋」さんに。
イメージ的には、観光客相手のあんまり美味しくない場所と言う感じだったが、やはりそこは新潟クオリティ。
一番安いお皿でも東京の回転寿司では太刀打ち出来ないほどの美味しさだった。



元々の予定では新潟駅から少し足を伸ばして観光する予定だったが、雪の迫力に押されてしまい、バス一本で行ける「マリンピア日本海」という水族館に行って時間をつぶすことにした。


荒ぶる日本海。

しかし、この水族館の楽しさに夢中になってしまった。
小さな箱でしかも水中の様子がみえるイルカショーは、コンパクトなセットリストながらもキチンと見せ場を作った演出で、全力で楽しめた。
昨晩は3人の天使に魅了されたが、この日は3体のイルカのパフォーマンスに感動した。



日本酒やらお団子やらのお土産を購入して18時前に新潟を出て、20時には東京に着いた。
お土産の重さも嬉しく感じながら21時頃には自宅に到着。
私の「JPNツアー新潟」は無事に終了した。

素晴らしいパフォーマンスを堪能させてくれて、夜には友人たちとの楽しい宴もあり、毎食美味しさに悶絶させてくれた新潟。本当にありがとう。
そしてそこに引き合わせてくれたPerfumeの3人に感謝したい。
あ~ちゃん、かしゆか、のっち。
本当に楽しい旅だった。ありがとう。

See You Next Live!


一枚のレシートですら大切な思い出になりそうです。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (8)

【ネタバレあり】JPNツアー埼玉2日目に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-02-01 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。




『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』さいたまスーパーアリーナ公演2日目に参加してきた。
私にとっての初めての「JPNツアー」の開始だ。



まずは終了してからの全体的な感想として…。
「音が小さい」と感じた。
私は、200レベルの226扉だったが(花道のセンターステージ先端辺りの距離。ステージに向かって左側)、ともかく「音が貧弱だ」と感じてしまった。音の源流が自分の方向ではなく、自分の座席から見下ろすアリーナ付近に流れている印象だった。
ヴォーカルの声は天井に流れて行くように軽く、低音は自分よりも遥かに下に響いていて、すっぽりと抜けてしまった中間の音を聴いているような感じ。
そのため、スピーカーから発せられる音よりも、付近で手拍子をしている音の方が大きく聴こえてしまい、テンションが上がりにくかった。

そして「演出の見にくさ」 も気になってしまった。
参加した方ならお分かりだろうが、 ライブは「光りと闇の芸術」だった。
開始前から諸注意で「光り物禁止」とアナウンスがあっただけに、闇の中に浮かび上がる照明、闇を切り裂くようなレーザービームが演出の重要な要素を含んでいた。
そのレーザービームが、ちょうど私の目線くらいの高さで照射されていたので、水平方向へのレーザーは、私がいる場所からはすべて「一本の線」にしか見えなかった。
アリーナからは上空が、上の座席からは眼下に飛び交うレーザービームがさぞ美しいだろうと想像するだけで終わった。

思い返せば「直角二等辺三角形ツアー」の時も初日はステージに近すぎる座席で、「edge」の演出がどうなっているのかまったく分からなかったが、それと同じ現象だろう。
私はまだこれから何カ所かの公演を回る予定なので問題はないが、一度だけの参加で今回のような座席であれば、やや消化不良なステージだったのではないか?と思う。

いつもはセットリストを載せて一曲ずつ感想を書いているが、今回は特に印象に残った部分だけを、思い出しながら書いて行く。

パフォーマンスされた全曲の中で、一番に印象に残ったのが、驚くべき事に

「時の針」

だった。

今回のツアーは、ステージ演出の都合上、公式に「光り物」(サイリウムなど)の持ち込み禁止がアナウンスされていた。Perfumeはアイドルなので、どこに行っても「光り物」を持ってくるファンは多い(他のアイドルよりは少ないのかな?)。個人的に「光り物」は非常に目障りで鬱陶しく、禁止される以前から消えて欲しいと願っていたので、この采配には喜んだ。
この日に見た「時の針」は、この「光り物禁止」が抜群に効果を発揮した演出だったと思う。

漆黒の闇の中に、3つの島が横一列にぼうっと浮かび上がり、島ごとに一つのからくり人形が立っており、そのからくり人形が「時の針」を歌う。
私が見ている座席からはちょうど3つの島を真横から眺める感じだった。
パッと目に入る空間は本当に真っ黒な暗闇で、大掛かりなステージセットが消えて、島が浮かんでいるような幻想的な景色が見えた。
まさかこの場所で、こんなウソのような演出を見せられるとは思わず、あまりの美しさにグッと涙腺が緩んでしまった。

サイリウムなどの「光り物」の存在は、見るものに距離感を感じさせてしまうが、今回はステージ上や演出上発せられる光り以外がまったく存在しないので、距離感が狂ってピントが合わず、幻想的な風景に見えるのだと思う。
同じような印象は

「イントロダクション」

でも感じた。

開演前にじっくりと見ていたステージなのに、暗転してゆっくりと持ち上がってくる照明機材(なんとも説明の出来ない不思議な照明)の輝きを見ているだけで、スケール感が狂って吸い込まれるような感覚があった。
ここまでの大舞台で「光り物」が禁止されているライブは他にあるのだろうか?
この日は見渡す限り、光る物体を持っている者は一人もいなかった。


あえて説明するのであれば、こういった照明機材。

次に印象に残ったのは、やはり

「GLITTER」

だった。

正直、よく見えなかったので何をやっているのかは詳しく分からなかったが、レーザービームとリンクして3人がダンスしていることは分かった。
「うわ、なんかスゲエ!」と思いながら眺めていた。
これは遠くても良いので、ぜひ正面から見てみたい。
そう言えば「GLITTER」も「レーザービーム」も、当然のようにアルバムバージョンを披露してくれたのが嬉しかった。これがワンマンライブというものだ。

小さいと感じていた音量は

「ワンルーム・ディスコ」

でガツンと上がったように感じた。
「おお!これぞPerfumeのライブよ!」と上がり腐ったが、MC明けには再び音量が下がり、やや残念に感じた。

アンコールでの

「Dream Fighter 」

では、ずっと気になってたPA卓後ろの、大きな卓球台のような台に3人が現れて、一番後ろのオーディエンスを熱狂させていた。見ているこちらも何だか嬉しくなった。
ここでのあ~ちゃんの「私たちからのエールです!」と言うMCがズシンと心に響く。
かつてのインタビューでは、この「Dream Fighter 」の歌詞が「今の私たちには重い」と話していたあ~ちゃんだが、今日のこのステージに立つまでに、歌詞に負けない気持ちを持てるようになったのだと感じ、実に考え深かった。
そしてその後にはまさかの「センターステージまでのかけっこ」を見る事が出来た。
見事に1位を獲得したあ~ちゃんも素晴らしいが、スタート以前からまったくやる気を感じさせないかしゆかの存在が光っていた。
「クラウチングスタートでやろうよ」というのっちの無邪気な提案に「クラウチングスタートって何の意味があるのかさっぱり分かんないんだけど」と真顔で答えたかしゆかに踏まれたい。
ちなみに、この日の公演のMCは、全体的に緩い感じで、客いじりなどで客と話す場面でも所々かしゆかが「あ、そうですか」「はい。わかりました」などと冷たく斬る場面が何度か見られて興奮した。

「P.T.A.のコーナー」

では、相変わらずダンスの練習をさせられた。
その中に、「3、2、1」と指を折っていく、明らかに老人では再現不可能な指の動きをする動作があり、私はいよいよ老人を排除しようとする3人の姿勢に、ゾクゾクとMっ気を感じてしまった。

アンコール最後の曲

「心のスポーツ」

で、「♪ほっぺたにキス(チャチャ!)キミがスキ(チャチャ!)ドキドキドキが止まらないの(チャチャ!)」と合いの手を入れている観客を見渡して、「おいおい…Perfumeのライブでそんな格好悪い手拍子するなよ…素人どもが…!」と周囲を呪う目で見渡していたが、その合いの手は「P.T.A.のコーナー」で練習したダンスで、3人が「やって~♪」と言った瞬間に全力で同じ合いの手を打った。
素晴らしい合いの手だと強く感じた一瞬だった。

その他、呼び方が決まっていないのか、「music by Yasutaka Nakata」と表示されてから始まる

「着替え曲」

がムチャクチャ格好よかった。
流れる映像の内容はキレイさっぱりに忘れてしまったが、ブリブリと踊りながら楽しめた。
こういった部分は後に発売されるだろうDVDが楽しみでならない。

感動に狂うレポートを書くのかと思ったら、ずいぶんアッサリした感想になってしまった。
しかし、これは次に続く新潟での熱狂の序章に過ぎない(座席も演出を楽しめそうな所だし)。
終演後に、初日の神戸から参加している友人から聞いた話では、各公演ごとに細かなチューニングをして演出を変えてきているそうだ(着替え曲での映像も変わってきているらしい)。
私にとっての初の「JPNツアー」初日が終わり、ガッツリ楽しめたか?と問われれば、何曲かセットリストから落ちた楽曲があり肩を落とすこともあったが、翌日にかけてじわじわと感動が蘇ってくるような感覚を味わった。

結論。
かしゆか好きっス!
沖縄で弾けるために健康を維持しなくては!



あ。書き忘れていた。

「心のスポーツ」で「♪運動不足~『なのっ♪』」と歌うかしゆかの「ぷくゆか状態」をモニターで確認した時に、シュルっと魂が飛び出して、さいたまスーパーアリーナの天井に当たって跳ね返って肉体に戻った。
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第35回 ひろしまフラワーフェスティバルに行ってきた!

2011-05-10 | ライヴレポート
5月3日、広島で開催される「ひろしまフラワーフェスティバル」に行ってきた。
目的はもちろん、私が愛して止まないPerfumeのステージを見に行くためだ。

今回のステージはたった30分の予定だが、この30分にはとても大きな意味がある。
広島出身の彼女たちが中学生の頃に上京し、長い長い下積みの期間を経て夢をつかみ、武道館、紅白歌合戦、全国ツアーや東京ドーム公演などの大成功を収めての「凱旋公演」だからだ。
会場で私の後ろにいた地元の大学生男子グループは、小学校の頃の3人を良く知っていたそうだ。
話しを聞くと、Perfumeの3人は広島ではもちろん有名だったが、「ああ、あのパフュームさん(笑)」といったニュアンスの存在だったようだ。
そんな「パフュームさん(笑)」が東京に行き、時間はかかったが全国区の人気者になって地元に帰って来るのだ。
今ではPerfumeの熱烈なファンである彼らにしてみれば、とても感慨深いことなんだろうと思う。

その30分のステージを見るために、私は東京からバイクを19時間も飛ばして駆けつけた。
まったくの計算外で、前日の朝5時から34時間も眠らずにPerfumeの凱旋公演を楽しむことになった(この地獄ツーリングに関しては別にブログに書きます)。

Perfumeの出演時間は16時。なんとか12時過ぎにホテルに到着した私は、急いでiPhoneと携帯の充電を開始してからシャワーを浴びて用意を始めた。言うまでもなく「LSG11」(Perfumeを応援するための戦闘服)に着替えた。
時間に余裕があるのに急いでいるのは、友人が私の場所を確保してくれているためだ。
今回のフェスティバルは、チケットなどはない。
「場所取り」は禁止だったようだが、それとなくそこに待機している人を完全に排除することはむずかしいのだろう。後になって分かったことだが、最前列の人たちは前日から場所を確保していたようだ。
時間が押せば圧縮してきて場所の確保もむずかしくなると考えていたので、慌ててホテルを飛び出して目の前を走る路面電車に飛び乗った(降りかたは乗りながら理解した)。
だいたいこの辺だろうな、と思われる場所で路面電車を降りて、iPhoneのマップを見ながら会場を目指す(本当に便利な世の中になったと思う!)。

ジワジワと歩いて行くと、大きな川の向こうに音楽が聴こえて大勢の人だかりが見えてきた。
東京でもこんな人だかりが出来るのは花火大会くらいだろうか…というほどの人、人、人…!
そこに行き着くまでは肌寒かったのだが、人ごみに紛れると一気に体温が上がった。暑い!
Perfumeが出演する「カーネーションステージ」を遠目に確認した私は、友人に電話して迎えに来てもらった。

ステージは「ここにPerfumeが出るのか?」と思うほどに簡素な舞台で、そこの前方に「座りゾーン(アリーナ?)」があり、その周りが柵で仕切られている。
驚くべきことに、友人は「座りゾーン」のかなりいい位置に場所を確保していた。


画像提供なきゆかさんより

元々は後方で見る覚悟だったので、ペコペコ頭を下げながら前へ前へ進んでステージの手前10メートルほどの距離に座った。
ぐるっと会場を見渡すと、所々に「LSG11」のまばゆい緑色が目立っている。
なるほどコレを着ていれば3人から見ても認識しやすい色なんだと分かった。

約一時間ほど待ち、いよいよ16時の開演時間となった。いつものワンマン公演と同じく、会場には3人を呼ぶ手拍子が始まる。ステージの上もいつものように何もない平面で、3人の出力を待っている。
きっとあ~ちゃんはこの手拍子を聞いているはずだ。

いよいよ会場のボルテージが最高潮に差し掛かったときに、再三会場に注意を促していた司会者が再び登場して全体のテンションが下がる。
開演前にもしつこいくらいに注意を促していた。それくらいに多くの人が押し寄せてきた、ということなのだろう。私のいる「座りゾーン」はいたって平和な雰囲気だったが。

そして再度注意事項を説明された後、いよいよPerfumeのための舞台が出来上がった!

SET LIST
SE FAKE IT
M01 ワンルーム・ディスコ
-MC-
M02 メドレー(不自然なガール・VOICE・ねぇ)
P.T.A.のコーナー
M03 チョコレイト・ディスコ
M04 ポリリズム

さすがに前のほうなので、音圧もまずまずだった。FAKE ITの出囃子に乗って三人が登場した。
私にとっては2月の「オンタマカーニバル」以来の「生Perfume」だ。
私たちは座ったまま麻原彰晃のように空中浮遊して三人を迎える。
「ココロの粒子」を浴びれば修行などせずとも空中浮遊など朝めし前である。
腕を振り上げながらガンガンに座ったままバウンドする。


あ~ちゃんの右手首のあたりで頭が切れているのが私です♪

M01 ワンルーム・ディスコ

あ~ちゃんが満面の笑みで「ひぃぃろぉぉしぃぃまぁぁぁ!」と叫ぶ。
それに絶叫で応える座りゾーン!
多くの人差し指が広島の曇天を突き刺す!

こんなに近距離で3人を見るのは、スタンディングを除いて、直角二等辺三角形ツアーの仙台公演以来だろうか。
3人の表情までしっかりと見える。
その時にも思ったのだが、至近距離で見る3人のパフォーマンスは、やはり切れ味が鋭く、本当のプロだけが持つ、恐怖のような感覚を覚えた。
ゾッとするようなシンクロのダンスをニコニコと笑顔でこなすのだから凄い。

曲が終わってMCに入る。
3人の最初の挨拶のときに、あまりの声援の大きさに、かしゆかの顔が一瞬だけ歪んだのを私は見逃さなかった。
そしてあ~ちゃんは広島に帰ってきたことを、泣きながら報告してくれた。
恐らく3人がいるステージからは、家族や古い友人や、お世話になった恩師などか駆けつけてくれたのが見えたのだと思う。
地元のファンの方も感慨ひとしおだとは思うが、長い間故郷広島を離れて3人だけで東京に揉まれてきたのだから、そこから見える風景は特別なものだったんだと思う。
あ~ちゃんの「ただいま~!」に対して、地元ではないが全力で「お帰り~!」と叫んだ。

「今日はなるべく多くの曲をやりたいので、MCは何も考えていません!」

との嬉しい(?)言葉もあり、次は新曲を中心としたメドレーが始まる。

M02 メドレー(不自然なガール・VOICE・ねぇ)

「不自然なガール」のイントロの美しい腕の動きを脳内に録画する。
この振り付けは、指の先まで神経を行き渡らせていないと出来ないダンスだと思う。
それと3人の「姿勢の良さ」が合わさって、本当に本当に美しく見える。
「ねぇ」の「高速ステップ」も目の前で見れて嬉しかった。もちろんあ~ちゃんは満面の笑みで披露してくれた。

P.T.A.のコーナー

ファンにとっては毎度おなじみのコーナーだが、分からない人にはまったく分からないコーナーだ。
個人的な希望としては、屋内でファン以外の人がいない場所でやってくれてもいいんだよあ~ちゃん。
しかし「歯みがきじょうずかな」をパーフェクトにこなした。
「次で最後の曲です!」
とここで言っていたと思う。

M03 チョコレイト・ディスコ

「ディスココール」が出来ることの幸せ。
かしゆかが目の前にいることの喜び。
ここで気づいたのは、かしゆかの視線がはるか遠くを見つめている、ということだ。
3人とも、視線の射程距離が遠い。
それこそ文字通り「レーザービーム」のようにはるか先にまで視線が届いていたと思う。
また、笑顔の射程距離も遠い。
パッと3人で広がったときの、なんとも言えない存在感。圧力。
やはり東京ドームの「GAME」で一人当たり1・7万人を相手にした3人組だと思った。
かつては「大舞台」だったカーネーションステージを狭く見せてしまう姿に、さすがに東京ドームを埋めるアーティストだと感心した。
素晴らしい。

あ~ちゃんの軽やかさ。
「あ~ちゃんは天使!」と言う言い回しがあるが、生で見るあ~ちゃんは、本当に背中に羽でも生えているのではないか?と思わせるほどに軽やかだ。
こればっかりは、本当に生で見ないと分からないと思う。

のっちメンバーは八の字眉毛がさらに進化していた。
至近距離で見ると、「八」を通り越してほとんど「11」に近い。これは、セブンイレブンのCMに出演するというのっちメンバーのリークだと信じたい。

M04 ポリリズム

東京ドームの最後の曲がこの「ポリリズム」だった、という意味と同じ気持ちが込められているのだと感じた。
あ~ちゃんの頬には涙が流れているのがしっかりと見えた。
この曲で3人はチャンスをつかんだ。
2000年の春以来、特に誰にも見向きもされなかった3人の姿を、この曲がつなぎ止めてくれた。
中学三年生で上京して幾多の試練を積み、この曲をもって全国区の足がかりをつかんだ。
広島の空に「ポリリズム」が鳴り響く。これが「凱旋」でなければ、何が「凱旋」だろうか。
「ひろしまフラワーフェスティバル」は今回で35回目だそうだか、今回の人出は169万2千人で、歴代3位だったそうだ。にわかには信じがたいが、Perfumeの出演時には5万人もの人が詰めかけたらしい。


Perfumeが始まってすぐにヘリが上空を旋回していたが、そこからの撮影だろうか?所々に見える緑色の点々が「LSG11」を着たPerfume戦士だッ!


5万人かどうか分かりませんが、数万人はいます!一番右端がステージ!!

「Perfumeのパフォーマンスを座って見る」という、他では味わえない経験ができて、本当に良かったと思う。

その後は、Twitterの関西クラスタの皆さんと軽く飲み、東京で計画を練って企画したオフ会(遠く九州、北海道、さらにはスイスから来てくれた方もいらっしゃいました!)に参加して、地元の美味しい食事とお酒を楽しんで、二次会を辞退して40時間ぶりに眠りについて広島の夜を迎えた。


オフ会を開いたのはこちらのお店!料理もお酒も文句なく美味しかった♪

翌日はさっそく「お好み村」に行き、3人のサインが飾ってある「あとむ」さんに行った。
開店と同時に店に入ったにも関わらず、すでに3人のPerfumeファンが席についていた!


小食な私にはボリュームたっぷり!あとむのお好み焼き「シーフード」!!もちろん美味しかった!


お店に向かって左側に3人のサインがあります。う~ん。ちょうど私がPerfumeにはまった頃のサインだな~。

その後はバイク移動でかしゆかの出身小学校「牛田小学校」に行き、かしゆかの地元を堪能しつつ学校の校門を素早くペロペロと舐めた。


私の出身小学校のほうが田舎なんですけど…。

そして次は、あ~ちゃんが幼い頃に遊んだと言われる「安神社」のジャングルジムをベロベロと舐めに。


牛田小学校から近いです。まさに「地元」という雰囲気。

安神社がとても気持ちのいい空間だったのでしばらくそこで休み、そのまま山陽道に乗って広島を後にした。

ここには書いていない前後のツーリングで地獄をたっぷり味わったが楽しかった。
最高の休暇を本当にありがとうPerfume!
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UA@風呂ロック!

2011-02-22 | ライヴレポート
2月17日(木)吉祥寺の風呂ロックにUAを見に行った。

「風呂ロック」とは、吉祥寺の銭湯「弁天湯」さんの中で行われるライヴのことだ。
何度か前を通り過ぎたことがあり、その存在は知っていたが、特に色々と調べることはしていなかった。
しかし先月にたまたま会った友人が「これからUAの風呂ロックのチケット買いに行く」と言っていたので、ダメもとで自分の分もお願いしてみた。
なにせ銭湯なのでキャパは少ない。まあ無理だろうと思っていたら、友人はあっさりチケットをゲットしてきた。



チケットは3500円。
事前の情報が少なかったことと、平日の18時開場ということで、倍率は低かったのかもしれない。
ともかく、贅沢な時間が過ごせそうだし、銭湯で聴くことが楽しみでずっとこの日を待っていた。

たぶん最後列でも十分に楽しめるだろうと思って、ゆっくり回転寿司などを食べてから18時過ぎに会場の弁天湯に到着。入場待ちの行列の最後尾へ。
建物裏手の真っ暗な場所で懐中電灯を使ってチケットを確認。ちょっと面白かった。
中に入ると、当たり前だけど本当に銭湯。
私は無意識に「男湯」の方に入っていたようだ・笑。
脱衣所でビールを買って、洗い場に入る。
脱衣所には、向井秀徳(呼び捨て)や後藤まりこさんなどの額が飾ってあった。

ステージは湯船の上に作られていた。人が立った目線より、ほんのちょっと低いくらいだろうか。
見る側からすると、とても高い位置にステージがあり、後ろの人でもアーティストのほぼ全身が見えそうだ。
中は意外と空いていて、私は最前列の一番右側に陣取った。
正面の壁には富士山の絵。振り返ると天井近くのガラスには弁天様が。
男女を仕切る壁は一時的に撤去されているのだろうか?洗い場はシャワーで区切られているだけで、一つの空間になっていた。
試しに蛇口を押すと、しっかり水が出てきて私の靴下を濡らした。



初めのうちはみんなで座って待っていたが、時間が迫ると立ってくれとのアナウンスがあり、オールスタンディングとなる。
しばらく待つと、湯船の裏側からUAがひょっこりと登場!!むちゃくちゃ目の前だ!!

「今日はゴレンジャーでやります」
との説明通り、左からトランペット、コーラス、UA、ベース、ギターの五人編成(申し訳ないですけど、お名前が分かりません)。
演奏前からアットホームな雰囲気があり、ゆるゆると演奏は開始された。

残念ながら当日のセットリストが分からない。
私が知っている曲は

甘い運命
You've got a friend(カバー)
アントニオの唄
買い物ブギー(カバー)
スカートの砂
水色

だけだった。10曲以上はやったと思う(セットリストをご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけると幸いです)。
とは言うものの、最近はあんまり聴いていなかったので、ここまで知っている曲があることが嬉しかった。

一曲目の歌い出しから、銭湯が異空間に変わった。
当たり前の話しだと思うが、すごい迫力だった。
浮き沈みの激しい世界で、消えずに残る人の圧倒的な存在感を感じた。
そして、ここでしか味わえない贅沢として「マイクを通さない歌声」も聴き取ることができた。
それと、メンバー同士のアイコンタクトも目の前で展開される。
ここのところずっと打ち込み系の音楽(Perfume)に慣れ親しんでいるから、余計に楽しい。
UAが、その空間で創り出された音を感じ取って歌声にして行くさまが、はっきりと感じ取れた。

そして、びっくりしたのが「喋りの面白さ」だった。
ステージが高いのと、ワンピースの丈が短いので「お股が見えるわ」と言ったり、大学生時代?にキセルをした話しだったり(バンドメンバーに「長い!」というクレームを受けていた)、何故か途中でモノマネ大会になり、田中邦衛の「食べる前に飲む!」を披露したり(どう聞いてもクレヨンしんちゃんだった)「面白いからずっと喋っててくれ」と思うほどに笑えた。
この面白い世界と、歌で創り出す世界のギャップが楽しい。

もう一つ楽しかったのは、ギターの方が座っていた椅子。
油が切れていて、エフェクターを踏むために少し回転するだけで、かなり大きな「ギギギ…」という音が。
毎度歌が終わる度に「ギギギ…」という音が入るので、UAを含めた全員で爆笑する場面があった。

大学生の頃、古着屋でバイトしながら「カラオケ教室」に通って、OLたちと一緒になって歌わされて泣いて帰ってきたエピソードを話した後に披露してくれた「You've got a friend(カバー)」が個人的には一番素敵だった。

アンコールも2回も受けてくれて(びっくりしたけど、1回目が終わって帰った人がいた!)、最後には「水に関係する場所だから『水色』歌います」と、トランペット、ギターの3ピースで「水色」を歌ってくれた。

ギターの音を拾ってから、UAの声だけでスタート。
ギターとトランペットは、声をサポートするだけだった。
これが本当に素晴らしすぎて感涙。

残念ながらこの「風呂ロック」は、来月で終了してしまうらしい。
終了間際に、楽しくて贅沢な時間を過ごせて良かったと思う。


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「au by KDDI」presents オンタマカーニバル2011 @横浜アリーナ

2011-02-02 | ライヴレポート
1月29日(土)に「au by KDDI」presents オンタマカーニバル2011 に参戦してきた。

Perfumeは紅白歌合戦に出演して以来、三人の休暇のため、極端に露出を減らしてきた。
ファンでもない人からすれば「消えた存在」と思われても仕方のないほどの絞り方だったかと思う。
それに加えて、大きな情報も少なく(ファンにしてみれば2月は情報過多になりそうだが)、はっきりと「Perfume欠乏症」(パフュー欠)と言える状況でのライヴであった。

参加アーティストは以下の通り(出演順)。

THE 野党(オープニングアクト)
ねごと
SCANDAL
スキマスイッチ
Perfume
斉藤和義
Cocco

これに加えて、セカンドステージが別会場に設けられ、ここにも様々なアーティストが出演する。

14時の開演で、終了予定時刻はなんと21時。7時間もの長丁場になる。
出演順は発表されないので、ほとんどの観客はスタートから入っていたと思う。
目的は「Perfumeを全力で応援すること」なので、ペース配分をしっかりとしなければダレてしまうのは明らかだ。

私は一緒に参戦するHさんと12時に待ち合わせて、遅刻しそうなので12時半に変更してもらって、さらに遅刻して13時前に新横浜についた。
横浜アリーナ前は、Perfumeファンが多かったと思う。
大小いくつかの集団が作られていたが、それはことごとくPerfumeファンだった。
もちろん、TwitterのPerfumeクラスタの皆さんも大勢が集まっていた。

チケットは、auの先行予約で当てた、センターの21列(いわゆるアリーナ席)。
一番左側だったが、ステージも近くて見やすい。何よりも通路側というのは気が楽でいい。
飲食ブースまですぐに行けることも分かった。

そして開演時間の14時。
オープニングアクトの「THE 野党」さんが出てきた。
まったく知らなかったが、ポルノグラフィティのギタリスト春一さんと、湘南の風のヴォーカルさんが結成したグループのようだ。
オープニングアクトらしく、一曲目からラストナンバーのような切り込むパフォーマンスで盛り上がる。
ポルノグラフィティはPerfumeと所属事務所が同じで、Perfumeの良き「兄さん」として認知されている。
春一さんが「今日はオープニングアクトなので、Perfume姉さんに挨拶してきましたー!」と挨拶。
いきなりのファンサービスだった。

約20分の演奏時間で終了。私はさっそく飲食ブースにエネルギーの補充に向かう。
ケバブサンド(600円)とビール(500円)をいただく。
飲食ブースは様々な出店があったが、どれもだいたい600円以上で、量の割には中々に高い…。
外でモグモグ食べながらビールを飲んでいると、Twitterでいつも一緒に飲んでいる人や、2ちゃんねるのオフ会で飲んだ人や、色々な人と会えて楽しい。
ビールをさらにガブガブ飲んでいると、ねごとさんの演奏が遠くに聴こえてきた。

このあたりで、セカンドステージの「東京女子流」さんを見たり「ROCKETMAN」(ふかわりょう)を見に行こうとして入場規制で断念したり、ビールを飲んだりビールを飲んだりタコスを食べたりビールを飲んだりしながら過ごした。
Perfumeファンの多くの人たちが(特におっさんが)、ここで休憩に入っていたと思う。
スキマスイッチさんの演奏を聴きながら酒盛りするのは、GO!FES以来2度目である。
実にもったいない。

この日の開演と同時に「Perfumeの出演は17時半から」という情報が流れていたが、その通りになった。

スキマスイッチさんの演奏が終わり、ステージの上が片付けられて行く。
そしてステージには何も運び込まれない。
この「何も運び込まれない」というのが、Perfumeが次に来る合図だ。
シンプルで何もない平面にPerfumeの三人が来ればステージは完成する。

客席が暗転。

モニターに「Perfume」の文字が浮かび上がる。

「お前らどこから出てきたんだ!?」

と思うほどに背後から歓声が沸き上がる!

SET LIST

SE FAKE IT
M01 VOICE
M02 ねぇ
-MC-
M03 ナチュラルに恋して
M04 Dream Fighter
P.T.A.のコーナー
M05 Puppy love
M06 チョコレイト・ディスコ

SE FAKE IT

去年のカウントダウンジャパンが初披露だったのだろうか。
私はこの日が初体験だった。
はっきり言おう。





開始3秒後には床全体が上下に揺れた。
センター席で天を指す腕が一斉にバウンドを始めた。
ダンスなど見る余裕はなく、跳ねまくった。
いわゆる「出ばやし」的な使われ方で、イントロとワンフレーズのみだったが、一気に会場の空気を変えたと思う。
この「FAKE IT」は、シングル「ねぇ」のカップリングだが、かなり異色なサウンドだ。
その前のシングル「VOICE」を発売するにあたって、三人はその後の夏フェスのラッシュに向けて、中田ヤスタカに「バキバキなのをお願いします」と伝えたそうだが、上がって来たのはバキバキではない「VOICE」と「575」だった。

中田ヤスタカは、その時期を外して、次のシングルに「FAKE IT」をぶつけてきた。
この、バウンドしまくる観客席の姿は、「三人が夏フェスで見たかったのはこんな風景だったんだろうなあ」と思わせた。フルバージョンで披露されるのが待ち遠しい。

M01 VOICE

そのバウンドはさらに続く。
11月の東京ドーム以来なので、楽しさがこみ上げてくる。

M02 ねぇ

「2011年型攻撃的セットリスト」とでも呼べばいいのだろうか。
一見さんにも楽しめるように、シングル曲が連続する。
「高速ステップ」が見どころのダンスパフォーマンスだが、そんなものは見ずに踊り狂った。

MC

ここで休憩。
三人は奥に引っ込んで水分補給をする。
かしゆかのピアスがすでに落ちていたそうで、のっちが拾い上げていた。
ピアスのような小さな物でも、ステージに落ちていると危険なのだろうなと思った。
あ~ちゃんは毎度の「バンドさんじゃないので、間が持たなくてすんません」発言。
耳元のイヤーモニターには「巻け!」という指令が来ているそうだ。
トップバッターのねごとさんが「鳩」の話しをしていたそうで、あ~ちゃんが嬉々として「鳩」の話しをし始めるが、のっちが「その話しは、今度のDVDに入りますから!」と言って上手に切り上げていた。

M03 ナチュラルに恋して

個人的には去年出したシングルの中では一番好きな曲。
この、タメにタメこんだリズムは大好物だ。セットリストの中でもいいアクセントになる。
PVの印象も手伝って「春」のイメージが広がるのも良い。
最後の駆け出すポーズで止まるところで、かしゆかだけが激しく姿勢を崩していた。
私はこの瞬間に魂がシュルッと抜けるのを感じた。

M04 Dream Fighter

ここからPAが何らかの操作をしたのだろうか。
低音が一気に強くかかったような気がした。ベースとバスが強烈に腹に響くようになった。
「こ~のままでいれたら~♪」という部分で同時に「ドーン!」と地響きのような低音が走る。
センターだから強く感じたのだろうか。じっとしていれば恐怖に感じてしまいそうなほどだった。
三人の軽やかなダンスパフォーマンスと、暴力的な電子音楽。
ニヤニヤしながらユッケを頬ばる中田ヤスタカの姿が背後に透けて見えた。

P.T.A.(パッと楽しく遊ぼう)のコーナー

もう詳しくレポを書いている人が大勢いそうなので簡単に書くが、もうアレだ。ワンマンライヴのようだった。
会場を、にんじん、たまねぎ、じゃがいもさんチームに分けて、声出しをする。
一見さんにはイマイチ分からないはずなのだが、気持ち悪いほどにスムーズにあ~ちゃんに操られる1万2千人。
「歯みがき上手かな」も、しっかりと歌った。
喋りながらもイヤーモニターに「巻け!巻け!」と指令が飛んでいるらしく「わかってます!」と切れたあ~ちゃんには笑った。

ここだったと思うが、オンタマ特別企画で「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のリズムに乗りながら「Perfumeのオンタマ」を披露してくれた。

かしゆかに質問
「かしゆかの衣装を間違ってあ~ちゃんが着てしまったら」
「あ~ちゃん、変態丈似合うんだねえ」

のっちに質問
「起きたときが集合時間だったら」
「…ごめ~ん…!」

あ~ちゃんに質問
「お客さんの中にタイプの人がいたら」
あ~ちゃんは愛想をふりまきながら手を振った。

ででででっで、ででででっで、というあのリズムに乗って三人がエアギターを披露してくれたのは嬉しかった!

M05 Puppy love

この曲がここまで「成長」するとは、アルバム「GAME」がリリースされた時には誰も予想出来なかっただろう。
ライヴの終盤を盛り上げるキラーチューンに仕上がった。
「上下上上 下上下下」と、観客も一体となって振り付けに参加する部分もあるし、メンバーが自由に動き回って観客を煽りに来る場面もある。
私がいた左端にもしっかりとあ~ちゃん、かしゆか、のっちが来てくれた。
「おい!そこ!」という感じで指を指して煽るのっちメンバーがかっこ良かった!
もちろん、かしゆかが来た時にはシュルッと魂が抜け出した。

それにしても、どうして会場のほぼ全員が「上下上上 下上下下」の振り付けをやってるのだろう?
と不思議に感じた。
チラッと全体を見回したが、スタンド席も含めて、見える範囲はほぼみんなが振り付けに参加していた。

M06 チョコレイト・ディスコ

この日のPerfumeを見て感じた印象は「王者の風格」ともいえる安定感だった。
上記したように「パフュー欠」だったから、より大勢のファンが集まったことが理由になるかも知れないが、会場の空気を一瞬にして「Perfume色」に塗り替えたと思う。
それも、強引な圧力ではなく、軽々と。
久しぶりに見た三人は、まさに休暇によって英気を養ったようで、とてもリラックスして、楽しんでいるように見えた。

もちろん、この曲の「ディスコ!」コールは会場全体に響いていた。

それでも最後にはおなじみの深々とした挨拶をして、三人はステージ袖にハケて行った。

あ~ちゃんの「お~にく~!」コールを残して(当然、会場は全力でお肉コール!)。

結成10周年の東京ドーム公演を越えて、三人は着実にステップアップしていることを確認出来たと思う。

今年の活躍も俄然楽しみになった。

結論。
かしゆか好きっス!

あ、斉藤和義さんのパフォーマンスもとても素敵だった~!
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ぉ肉のエアーズロック!ライヴレポート

2011-01-26 | ライヴレポート
「この話とPerfumeがどう言う関係があるんだ?」と思った君の目はマカロニだ。
真のパフューマーとしてはまだまだ道のりは長いだろう。
東京ドームで「お~にく~♪」と叫んだ真のパフューマーのあなたなら理解できるだろう。
私はにんじんチームでした。

別に最近のPerfumeにネタが無いとか、そういった訳ではない。ただ、新しい情報が足りないだけだ。

と言うわけで、ぉ肉のステージングの研究、調査のため、真のパフューマーである友人たち5名と、市ヶ谷の鉄板焼き屋「大木屋」さんに向かった。
「肉 エアーズロック」で検索すれば一発で出てくるお店だ。

金曜日の夜だったので、満席だった。
予約は5名からで、メニューは3500円のコースのみ。これにドリンク代がプラスされる。

テーブルの上には、調味料などは一切置かれていず、鉄板が静かに横たわる。
Perfumeと同じく、実にシンプルなステージ。
ぉ肉の「本質」だけで勝負をかけようとしている気合がビンビンに伝わる。

イントロはビールで乾杯。



まずは、カツオの叩きが提供される。玉ねぎがさっぱりしていて食べやすい。あっという間に皿は空虚で埋めつくされた。
気を良くしながらビールをグイグイやっていたのだが、まさかこの「さっぱり感」が、この後の衝撃をより強調するための序章だとは、その時には気付くはずもなかった。

店員さんが腕をブルブルさせながら(大げさ)持ってきたそれに、我々は度肝を抜かれた。



絶対故障だ~♪てゆーかありえなーい♪

まさに「ぉ肉のエアーズロック」である(正式な名称は「リブロースステーキ」です)!

店員さんに「触らないでくださいね!」と注意される。
触るとどんな悲劇が待っているのか興味を惹かれたが、ここは静かに待つことにした。
しかし…大きい。
「こんな大きな肉塊が果たして美味しいのだろうか…?見た目だけなんじゃないだろうか…?」という不安が胸に広がる。
Perfumeが常に「崖っぷち」に立ちながらも前を見て歩く姿勢とダブる…。



長い時間をかけて裏返し、ニンニクを載せてさらに火を通して行く。



我々は不安な気持ちを紛らわすように、無理に明るく装ってPerfumeの今後の展開などについて話し合い、目の前の肉塊のことを忘れようとしていた。
しばらく待つと、店員さんがやってきて、いよいよぉ肉の切り分けパフォーマンスに入る。



やはり…中までは火が通っていない…。

「な、中まで火が通っていない!」

不安のあまり、私が叫び始めると、幹事であるHさんが

「鉄板で焼けばいいよ」

とアドバイスをくれた。

そうだね。

鉄板の上で激しく肉汁を出しながら水蒸気を上げるそれを恐る恐るつかみ、自分の手元で軽く焼く。

タレなどはない。塩とコショウの味付けだけでいただくのだ…。









「んまい」

という一言を残し、私はすかさず次の一切れに手を伸ばす。
今度はあまり焼かずに、すぐにそれを口に含んだ。

「やらかい」

また一言だけ発し、次の一枚に手を伸ばす。
程よく焼けたニンニクと一緒に食べてみる。

先ほどまでべらべらと喋っていたメンバーは、急激に真顔になり、肉を口に運ぶ作業に夢中になっていた。

この肉の塊は、見た目だけでなく、最高に美味しかった。タレなんかいらない。
火の通っていないレアな部分の柔らかさと、塩コショウがしっかりと効いた外側の程よい硬さに、ニンニクの食感がアクセントになる。
素晴らしいライヴだ!

ほとんど無言のまま食べられ、肉塊はセブンスヘブンに旅立った。
ビールの存在を思い出し、慌てて店員さんに声をかける。
我々は夢心地のまま、次のパフォーマンスを待っていた。

店員さんが腕をブルブルさせながら(大げさ)持ってきたのは、大粒の牡蠣と長ネギ。
スーパーなどで見かける牡蠣とは大きさが違う、本当に大きい。
海の幸→ぉ肉→海の幸というメリハリのあるセットリストだ。
バターを溶かし、長ネギと一緒に炒める。





程よく焦げ目がついたところでいただく。
ここも、ほとんど誰も喋らずに終わった。
牡蠣の火の通り具合がちょうど良く、硬くならずにぷりぷり感を維持し、そこに長ネギのシャッキリ感が付き添う。それを濃厚な牡蠣の汁と共に味わう。
完璧な計算で作られた、嬉しくなる美味しさだ。

1・カツオのたたき
2・エアーズロック
3・牡蠣

ここまでのパーフェクトスタイルなセットリストに、我々は熱狂した。

次に店員さんが腕をブルブルさせながら(大げさ)持ってきたのは、もはや「武器」としか言いようのない大きさのメンチカツだった。



メンチカツを中央に置き、クレイジーな分量のキャベツを振りかける。
キャベツがしんなりしてきたら店員さんがソースをかけて完成。



ヘラでメンチカツを割ると、肉汁がキャベツ方面に溢れ出して行くのを目視した。
その肉汁と共にしんなりしたキャベツとメンチカツ。
火が通ってなくてしゃっきりしたキャベツとメンチカツ。
まるで、メンチカツで顔面を殴打されているような衝撃。
牡蠣で口の中が海フレイバーで溢れているところに、再びぉ肉の総合商社。

食べるのに夢中になって、正直ビールが進まない。
というか、ビールを飲んでると美味しいものを逃してしまうような恐怖。
これも、鉄板上の滞在時間は短かった。

いよいよステージは感動のアンコールに入る。

店員さんが腕をブルブルさせながら(そんなに大げさではない)持ってきたのは、もんじゃ焼きである!
これを頭からかけられたら、間違いなく窒息死するレベルだ。



腕が女子高生の脚ほどもある怪力のJさんが、苦しそうな顔で必死にボウルをかき混ぜ、まずは半分を焼く。



書きながら腹が減ってきて苦しい。

これも文句無しで美味しかった!
紅ショウガの存在がきらりと光っていた。

画像だけを見てると、わりとコッテリした印象かもしれないが、セットリストを通して、胸焼けするような感覚は覚えなかった。翌日にも残らなかった。
残ったのは大きな満足感だけだった。

綿密に計算されたステージングだったと思う。
お相撲さんが5人で行ったら足りないかもしれないが、一般の人たち5人で行けば、十分に満足出来る分量。
これで、ドリンク代を入れて5千円ちょっとだった。
コストパフォーマンスは高い。
そして、楽しかった。

「ぉ肉が食べたい!」
という人を連れて行きたくなるお店だ。

結論。
かしゆかと行きたいっス!


SET LIST
1・カツオのたたき
2・エアーズロック
3・牡蠣
4・メンチカツ
5・もんじゃ焼き
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Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」

2010-11-06 | ライヴレポート
「これからもPerfumeでいたい」

と、かしゆかは涙ながらに言った。

実にシンプルな要求だが、この言葉にすべてが詰まっていたと思う。

成功するとか、もっと大きな会場でライヴをするとか、売り上げで一位になるとか、そんなことではなく、「Perfume」として3人で存在したいのだと思った。
しかし、それが、ちょっとした努力や、ただ願っているだけで達成できたり維持できるような簡単なものなのではなく、とてつもなく過酷な道のりなんだろうと、しばらくしてから想像できた。

毎日更新していたかしゆかのブログが止まったあたりから、リハーサルの過酷さは想像できた。
体力的に過酷なだけでなく、精神的にもギリギリのラインを渡っていたのかも知れない。

それが、かしゆかの最後のMCに出てきたのだと思う。

想いがこみ上げて、思わず出てきてしまった言葉なのだろう。

今回のライヴで、一番に心に響いた言葉だった。

そして、かしゆかものっちもあ~ちゃんも、完璧なPerfumeだった。


昨年の年末にあ~ちゃんが発案し、長い準備期間を経て目指した東京ドーム公演が無事に終わった。

Perfumeの魅力は、我々ファンが三人と共に冒険して、新しい世界に旅をして、新しい景色を見る楽しさにあると思う。
そんなことを強く感じたライヴだった。

始まる前に予想していたセットリストはことごとく外れ、ステージの演出も予想とはまったく違っていた。
奇をてらった大掛かりな演出はなくて、純粋に3人だけで5万人を魅了した素晴らしいステージだった。


私が着席したのは、バルコニー3塁、26通路1列。
1階と2階の真ん中で、3塁側のポールのやや内側だった。
ステージに向かってかなり左側の座席だ。もちろんステージは遠い。
東京ドームの座席解説のサイトを見ると、あまり盛り上がらない悪席と書いてある。

しかし、会場全体を俯瞰で見るのには最高の場所で、アリーナも1階席も、見上げれば2階席もここからはよく見える。
Perfumeのライヴに欠かせない「熱いオーディエンス」はしっかりと楽しめる座席だ。
それに、一番前だったので視界をさえぎるものが無く、背の低い私には良席だと感じた。

ステージは、アリーナの中央に円形ステージが設置され、そこを中心にグラウンドを分断するように十字に花道が作ってある。スコアボードの方がメインステージになる。
グラウンドの端から端まで走る花道の長さに驚いた。

開演時間の17時になると、自然に手拍子が始まる。

毎度のことながら、この時間がワクワクしてしまう。

客の入りがおさまってきた頃に、諸注意のアナウンスが流れて、会場のテンションが一気に上がる。

暗転。

総立ち。


M00 GISHIKI

3塁側、1塁側、ホーム側の花道の先端から、ウエディングドレスのような衣装を身に着けた3人が現れて、中心のステージに向かって、1から10までをカウントしながらゆっくりと歩いていき、11のカウントで中央ステージに頭を垂れてから、テント状の幕の中に身を入れる。

結婚というか、「契約」なのだろうか。3人の「決意」のようなものを感じた。

結成してから10年間、3人はPerfumeに人生のすべてを賭けてきた。
そのPerfumeに今一度身を捧げるように見えた。

「GISHIKI」というタイトル通り、まさしく「儀式」。

大掛かりな映像などで壮大に始まるのかと予想していたが、実にシンプルで、やや拍子抜けした。
しかし、このシンプルさが後になって理解できた。


M01 シークレットシークレット

一曲目がこの曲だとは、まったくの予想外だった。
しかし予想が外れていたとしても何の問題もない。テンションは上がりまくる。
今までのライヴでは、いくら遠くても生の3人を見ることにしていたが、今回はさすがに遠かった。
モニターの映像を見ながら盛り上がることにした。
ブラックライトに照らされて衣装の色が鮮やかに際立った。


M02 不自然なガール

さらに上がり続ける。
遠くても、この楽曲の美しい腕の動きは見えた。
凄い。本当に生身の3人のダンスだけで5万人を相手にしている。


M03 SE ~ GAME

私が生まれて初めて生でPerfumeを見た曲であり、2008年の武道館公演以来待ちわびていた一曲だ。
ここから花道を使ったステージングが展開された。
無表情なかしゆかがこちらに向かって歩いてきて、ライトセイバーを振る!
かしゆかに切り刻まれたい。


M04 ワンルーム・ディスコ

はっきりと5万人と言い切ってもいいかもしれない。
5万本の人差し指がドームの天井を指した。
この辺りから、今日のステージの行く末が見えて来た。
大掛かりなステージセットなどの演出は無く、徹底的に3人でやりきるつもりなのだと。
ここで初めてあ~ちゃんの「ふぅふぅふぅ~!」という煽り声が聴こえたと思う。


ここでMCに入った。
のっちはリハーサルの段階から楽しくてしょうがなかったらしい。
無人の客席に向かって煽っていたりしたそうだ。
5万人を相手にどっしりと構えているのがのっちらしい。
これは別にのっちがステージ以外では頼りないと言っているのではないこともない。
ともかく、ステージ上での度胸というか、男気があふれるのがのっちだ。

あ~ちゃんもリラックスしているようで良かった。
前日にアップされたPTAの動画のように自由な喋りを展開していた。

かしゆかはあまり喋らないが、相変わらず切れ味の鋭い合の手を入れている。

花道の先端まで行って観客に挨拶をして回る。
私がいる3塁側に来た時は絶叫して手を振ったが、1塁側に行かれた時の「置いてけぼり感」が半端ではなかった。

そして毎度のことながら、MCは果てしなく長い。
後半であ~ちゃんが言ったことだが、イヤーモニターには「巻け!巻け!」という指令が来ていたらしい。
もちろんこの空間ではあ~ちゃんが絶対である。


M05 ナチュラルに恋して

ホーム側の花道を使ってのダンスパフォーマンスだった。
真横から見る格好になったが、まるでPVを見ているようだった。
動いていないはずなのに、花道が動いているように見えた。

ほとんどのダンスパフォーマンスが、一方向だけでなく、左右や前後に方向を変えるようにアレンジされていた。
この曲でも左右に反転しながらのダンス。
大好物なリズムなので、ピクピクと震えながら踊った。


M06 love the world

「ここからは、Loveな曲をやります!」というような説明の後に始まった。
「チュチュチュ♪」の振り付けは女性に譲ろうと思ったが、1回スルーしただけで、2回目以降は私もやらせていただいた。
個人的にはこの流れで「Baby cruising Love」が来てほしかったが、それは無かった。


M07 I still love U

この曲のダンスが好きなので、モニターをじっくりと見ていたが、モニターは別に作った動画だったのか?
やたらに黄色かったし、照明の影響を受けていなかったようにも見えた。


M08 575

この曲はきっと来ると予想していたので嬉しかった!初披露である。
振り付けが無いのが残念に思ったが、中央の円形ステージが三層にせり上がって回転する演出が素敵だった。
気がつくと3人の場所が入れ替わっていたりしていた。
3人の生の声がよく聴き取れた。


M09 Perfumeの掟

圧巻だった。今回のライヴでの一番の見どころだったと思う。

前回のツアーの真骨頂が「edge」だとすれば、今回はこの「Perfumeの掟」だろう。
「edge」のパフォーマンスも度肝を抜かれたが、今回もやられてしまった。

鋭角なMJと共に、やはり鋭角なサウンドが鳴り響き、腰にガツガツ来る。
会場はややキョトンとした雰囲気だったが、私は構わずに頭を振りまくる。
これから何が始まるのだろう?という期待と不安が入り交じる中、モニターには

「Perfumeの掟」
「中田ヤスタカ」

という文字が出る。

絶叫。

「10人のかしゆか」
「レーザーガンで風船を狙撃するあ~ちゃん」
「10年の歩みをそれぞれの時代の決めポーズで通り過ぎるのっち」

どれも最高にかっこ良かった!

「edge」以上の完成されたパフォーマンスはもう無いかと思ったが、やはりPerfumeは壁を突き抜けて来た。
やはり最新のPerfumeが最高のPerfumeだし、不可能を可能にするのがPerfumeだ!

Perfumeを凌駕するのはPerfumeだけである。
自らが作ったこの大きな壁を、3人は再びぶち壊してくれるだろう。

もう一度しっかりと正面から見たい。この場面は絶対に映像化してほしいし、商品化してほしい。


M10 VOICE

私は、最新シングルであるこの曲が一曲目に来るのかと予想していた。
それくらいの勢いが感じられる曲だと思う。
もちろん、このポジションでも最高に上がる。

私は基本的には雄叫びを上げて頭を振りまくり腰をクネクネさせるライヴスタイルなのだが、この辺りで自分が手拍子をしていることが多いのに気づいた。
これが、会場の大きさというものかもしれない。


M11 コンピューターシティ

このときの3人の印象があまり残っていない。
何故だろうと思い返したら、私はアリーナの盛り上がりばかりを見ていた。
それに、やや気難しそうな隣りの女性が思い切りフリコピをしていることに気づいたのもこの時だった。
4年前にはほとんど誰にも見向きもされなかった楽曲で、今は5万人をバウンドさせている。
気持ちのいい景色だった。


M12 エレクトロ・ワールド

攻めのセットリストは続く。Perfumeの必殺曲。
この曲で5万人が「オイ!オイ!」と叫ぶ景色をずっと楽しみにしていた。
こういうときに「後ろの座席で良かったわあ!」と心の底から感じる。
オリコン最高順位77位の楽曲で東京ドームは炎上する。


3人も汗だくになっただろうが、私もわきの下がビショビショになり、ここでMCとなった。
あ~ちゃんの家のベランダに鳩が住み着いて、優しくしているのに脅されたりして、無礼な鳩だ。という話しだった。
つい2~3日前の話しだそうで、実にタイムリーな話題だった。
しっかりと汗が乾くまであ~ちゃんは喋ってくれた。


M13 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

私がまだPerfumeを知る前にリリースされ、当時のファンの間では解散説まで流れるほどだった頃に作られた一曲。
リリースされた頃は、パーフェクトではないスターで、パーフェクトではないスタイルだったかも知れないが、正真正銘、3人はパーフェクトなスターになって、パーフェクトなスタイルになった。
「手を伸ばしてももう届かな~い♪」って、本当に届かない。


M14 Dream Fighter

この曲がリリースされた頃が、ちょうど夢の武道館を目指していた頃だ。
NHKが制作した武道館への密着取材のタイトル「二十歳の挑戦」と重なって、タイトル通り「夢に向かって戦う」という3人の姿勢が感じられて、おっさんの涙腺を激しく刺激する。
3人はこの曲を歌いながら武道館を制圧し、代々木体育館も制圧し、全国ツアーも制圧し、東京ドームも制圧した。
これから想い描く夢も、きっと叶えるだろう。
もう40も近い年齢になって、この曲に勇気をもらっていることは誰にも言いたくない。


M15「P.T.A.」のコーナー

ここでのパフォーマンスだっただろうか?

あ~ちゃんが「喉が渇いた!炭酸が飲みたいね!」と言い、のっちが「じゃあ、あ~ちゃん開けて!」と言ってあ~ちゃんが笑顔で開栓!

「シュポン!」

その瞬間に「Lovefool」が始まった。
この曲はペプシのCM用にカバーされた曲だが、中田ヤスタカ氏は、CM用の30秒しか曲を作っていないという。「まさか続きが来るのか?」と期待したが、見事に30秒で終わってしまった。

「セラミックガール」や「The Best Thing」などの振り付けを練習したので、後に披露されるのかと思ったが、そのまま披露されずに終わった。

Perfumeの単独公演は、だいたいこのくらいの時間から「自分」というものが無くなってくる。
催眠といえば大げさだが、激しい多幸感がこみ上げてきて、あ~ちゃんの指導によって、日常の「自分」は消えて、非現実空間に突入してくる。

それは、次の楽曲で激しくドライブする。


M16 ジェニーはご機嫌ななめ

「恥ずかしい」という概念はキレイさっぱりに吹き飛び、思う存分にメンバーの名前をコールする。
この状態の私の姿を、リアルな友人や職場の人間に見られたとしても問題は無い。

「ゆかぢゃ~ん!」
「のっぢ~!」
「あ~ぢや~ん!」

全力でコールだ!


M17 (コンピューター・ドライビング Intro)~ Perfume

ここで「ぐるぐるゆー」という振り付けをメンバーと5万人が一緒になってやる。
「あなたは東京ドームに何をしに来ましたか?」と問われれば、「ぐるぐるゆーをしに来ました!」と答えるくらいに、これがやりたかった。
「ぐるぐるゆー」は、Perfumeの単独公演でしかやることができない。

全力でぐるぐるゆーをした。

メンバーはそれぞれ小さなクルマ(リリーフカー?)の屋根に乗り、グラウンドの外周を回った。
そして、ボールを客席に投げたり、ラケットで打ったりした。
あ~ちゃんが優しい打ち方でボールを客席に届けるのに対して、ほぼライナー性の当たりでボールを打ち込むかしゆかの笑顔が光っていた。


M18 チョコレイト・ディスコ

ここでも5万本以上の人差し指がドームの天井を指した。
そして5万人の「ディスココール」が炸裂する。
意地悪な見方だが、ここで「ディスココール」をやっていない人を探してみたが、私の座席からはほとんど確認出来なかった。
アリーナもスタンドもいい仕事ぶりだ。


M19 Puppy love

アルバム「GAME」のラストを飾ったこの曲も、今ではすっかりとライヴの後半を盛り上げる一曲になった。
腕を「上下上上 下上下下」と上下させる振り付けは、やっぱり5万人が参加。
Perfumeのパフォーマンスも素敵だが、5万人のオーディエンスが一斉に同じ振り付けをしている光景も圧巻だった。


M20 wonder2

本編はここで一度終了した。


すぐにアンコールの手拍子が始まる。
くどいようだが、5万人の手拍子はさすがに迫力がある。
もちろん全員が一致することは無いのだが、ザラザラという地響きのような低音がスタンドからアリーナになだれ込むような感覚があった。

それほど待つこともなく、3人が新曲「ねぇ」のジャケット衣装で登場。

ここからは、あ~ちゃんが感謝の気持ちを届けるコーナーになった。
売れずに事務所をクビになるところをつなぎ止めてくれた、マネージャーのもっさん。
小学生の頃からダンスをみっちり仕込んでくれたMIKIKO先生。
今日のステージの実現に向けて奔走してくれたスタッフ。
家族。
そして今日に集まった5万人のファンに。

今日のこの日を作ったのは、3人だけではない。
スタッフさんにも届くように、手がちぎれるほどに拍手をした。

ここであ~ちゃんはサクッと「ねぇ」の発売日を間違えるが、気を取り直してもう一度収録。
さらに盛り上がる告知を演出した。

EN01 ねぇ

11月10日発売の新曲がここで来た。
私は主義としてCDが手元に来るまでは楽曲を一秒も聴かないというプレイをしているが、「ねぇ」は今日のライヴでは必ずやると思っていたので、2~3回は聴いた。PVは一度も見ていないので、ダンスは初めて見ることになる。
アルゴリズム体操のような振り付けと、高速ステップが見どころだと紹介されて始まった。
正直、遠すぎて高速ステップは見えなかったが、何やら凄そうな雰囲気は伝わった。
抱きしめようと思っても、スルリと抜けて抱きしめられないアルゴリズム体操は素晴らしい。



そして最後の曲は、自分たちに「チャンス」を与えてくれた楽曲だという説明をして始まった。


EN02 ポリリズム

何度も書いていることだが、Perfumeのライヴは基本的には「クチパク」だ。
あらかじめプログラムが決められていて、それが機械的に走り始め、生楽器のバンド演奏などとは違って一度曲が始まれば楽曲についてのハプニングは起きない。

しかし、そのプログラムを最終的に表現しているのはPerfumeの3人。

そして、今日のセットリストを考えているのも、マーケティングの先生や偉い大人ではなく、生きている彼女たちだ。

その3人が、東京ドーム公演最後の曲に「ポリリズム」を置いた。

Perfumeの不思議なマジックとして、「楽曲を成長させる」というものがあると思う。
今回は披露されなかったが、「マカロニ」や「SEVENTH HEAVEN」などが筆頭だと思う。
楽曲を聴いているだけでは、その曲は熟成されない。ライヴに参加して、初めて楽曲が成長していくのだ。

この日に見た「ポリリズム」は、今まで見たことの無い「ポリリズム」だった。

飽きるほど聴いた曲なのに、鮮度は抜群だった。

このときにセンターステージから大きな花火が上がり、銀テープの噴出があって大いに盛り上がったが、大掛かりな演出はこれくらいだった。
今になって振り返れば、その演出も必要無かったのではないか?と思われるほどに、本当に生身の3人のパフォーマンスで、5万人を魅了した。

私の予想では、もっとドラマチックな演出があるのでは?と思っていたが、実にシンプルな味付けだと感じた。
無骨だった、と言えるかもしれない。
しかし、存分にPerfumeを楽しむことが出来た。
Perfumeという「素材」そのものの質が高いからだと思う。下手な調味料は無用だった。

「夢のステージに、かしゆかと、のっちと一緒に立てていることが、凄く嬉しいです」

こっちだって嬉しいに決まってるだろ!と、泣きながら話すあ~ちゃんに心の中でツッコミを入れた。

Perfumeの魅力は、我々ファンが三人と共に冒険して、新しい世界に旅をして、新しい景色を見る楽しさにあると思う。
この日もPerfumeは、新しい世界に我々を連れて、見たことの無い景色を見せて楽しませてくれた。

あ~ちゃん、のっち、かしゆかは、指し示す方向を強力に現している「やじるし」だと思う。
結成して10年間、それはブレることはなく同じ方向を指していた。
2007年からのファンなので、偉そうなことは言えないが、それを実感したライヴだった。

一本の矢では折れてしまうかもしれないが、それが三本集まれば、折れない矢になる。
その「やじるし」が、これからどこを目指すのかは分からないが、きっと間違いのない方向を指すのだろう。

あ~ちゃんは「皆さんの笑顔が本当に素敵で」と、ほぼ毎回のライヴで言っていると思う。
それくらい言うのだから、我々の笑顔は本当に素敵に見えるんだろう。

しかし、その笑顔を作ったのは、間違いなくあ~ちゃん、かしゆか、のっちだ。

最後に見せてくれた3人の笑顔も、本当に素敵だった。
あんな素敵な笑顔ができる人も、滅多にいないと思う。

遠い座席の私にも、しっかりと笑顔は届いた。

まだこれから何度でもあの笑顔を見たい。

ありがとう。楽しかったです。


Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」SetList

M00 GISHIKI
M01 シークレットシークレット
M02 不自然なガール
M03 SE ~ GAME
M04 ワンルーム・ディスコ

M05 ナチュラルに恋して
M06 love the world
M07 I still love U
M08 575

M09 Perfumeの掟
M10 VOICE
M11 コンピューターシティ
M12 エレクトロ・ワールド

M13 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
M14 Dream Fighter
M15「P.T.A.」のコーナー
M16 ジェニーはご機嫌ななめ
M17 (コンピューター・ドライビング Intro)~ Perfume
M18 チョコレイト・ディスコ
M19 Puppy love
M20 wonder2

EN01 ねぇ
EN02 ポリリズム
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10月9日 DCPRG@日比谷野外大音楽堂

2010-10-10 | ライヴレポート
10月9日(土)日比谷野音に、Date Course Pentagon Royal Garden(デートコースペンタゴンロイヤルガーデン、以下DCPRG)のライヴを見に行ってきた。

DCPRGを一言で説明…するのは難しい。

主幹である菊地成孔氏の言葉を借りれば「ジャズ、特に70年代マイルスと、アフロビート、特にフェラクティ以後を脱構築させた様なダンス・ミュージックで、3時間ぐらいライブをする」とのことだが、意味がよく分からない。

QuickJapan38号のインタビューから抜粋すると「全員がバラバラにグルーヴしていて、中心がないようなシステム」「テープレコーダーを10台並べて、そこから流すのは全部ダンスミュージックで、しかも全部タイムがずれていればカオスになる、それが果たしてダンス衝動に繋がるのか」といったところだ。やはり意味が分からない。

ともかく、腕利きのミュージシャンが10名以上集まり、全員がバラバラのリズムで演奏をして、観客は好きなタイミングで踊りまくる。そんなバンドだ。
以下、バンドメンバー(菊地さんの日記より)。

菊地成孔(オルガン/コンダクツ)
坪口昌恭(キーボード)
丈青(キーボード from J.A.M/soil&pinp sessions)
TAKUYA(ギター 元ジュディ&マリー)
田中ちゃん(ドラム from 東京芸大/ペンギン音楽大学)
千住宗臣(ドラムfrom COMBO PIANO)
アリガス(ベース from ペンギン音楽大学)
大儀見元(パーカッション)

佐野昌邦(サックス from 南博GO THERE!)
高井汐人(サックス 元ペンギン音楽大学/元東京大学)
佐々木史郎(トランペット)

ヨスヴァニー・テリー(サックス)
リッチー・フローレス(コンガ)


私は、このバンドを過去に一回だけ見た事がある。
以前から見たい見たいと思っていて、やっと見に行ったライヴが、解散ライヴだった(当日にその場で発表された)。
最後の曲は、腕利きのメンツが全員楽器を持ち替えての「HEY JOE」だった。
ボロボロの演奏に、笑いながら泣いた記憶がある。
それから4年が経過して、まさか再始動するとは思わなかった。


結論から述べると、日比谷にグルーヴの神が降臨した。
土砂降りの雨の下、最高に気持ちよく踊る事が出来た!

当日は時間に余裕があったにも関わらず、遅刻した。
会場に到着したときには、トップバッターの小林桂さんのDJが始まっていた。

猛烈な雨。

私はともかく腹が減っていたので、屋台の大盛り焼きそばを購入し、木陰で雨を凌ぎながら食べた。木陰で傘を差しているのに、雨水が降り掛かる。
カバンに入れた携帯が水没するかと心配になるほどだ。

入場の列が長く続いていて、場外ではテキ屋さんによるカッパの販売が威勢よく行われている。
知らなかったが、野音は傘は禁止らしい。もちろん自分はカッパを持参してきた。
大盛り焼きそばを立ったまま食べて、雨に濡れないように木陰でカッパを装着する。
カッパのボタンの隙間から雨水が浸入することが予想されたので、カバンは背中側に回す。

そしていよいよ会場に入った。

私はBの8列という座席で、ステージに向かって左側の真ん中あたりだった。見通しはかなり良い。まったく飲む気がしないが、一応ビールを購入して座席に着く。

ステージでは小林桂さんのDJプレイが始まっている。
かなりグルーヴィな音楽だ。ゆらゆらと自然に身体が揺れてくる。
しかし、見渡せば会場の観客はすべてカッパを着ている。
かっぱを着て、座ったり立ったりしながらみんながゆらゆら揺れている。
ちょっと不思議な光景。

続いて、ヨスヴァニー・テリー&リッチー・フローレスによる、サックスとコンガの演奏。
「雨乞いかッ!」と突っ込みたくなるほどにザッと雨足が勢いづいた。
サックスがリズムを、コンガがメロディーを奏でるようなプレイを楽しんだ。

ばしゃばしゃと雨が降りしきるが、やや身体は温まる。

二人のプレイが終わると、ここで我らが主幹、菊地成孔さんと、坪口昌恭さんがステージに現れる。
菊地さんは、変な帽子をかぶっている。おしゃれなんだろうと思う。

上手く説明できないが、ファンの方なら分かると思うが、菊地さんのキーボードから「ピニョ~」と不安な音が流れ、客席は盛り上がる。

SET LIST(参考Twitterの@xmizuさん)

菊地さん坪口さんのインプロ
Perfect Days For Jungle Cruise ジャングル・クルーズにうってつけの日
PLAY MATE AT HANOI
Structure 2: La Structure Del'amérique Médièval
CIRCLE / LINE ~HARD CORE PEACE

アンコール
MIRROR BALLS

DCPRGの菊地さんは「指揮者」なので、ステージの真ん中で、我々に背を向けて演奏する。
そして、次々と指揮を下して、バンドの演奏をコントロールする。

「Perfect Days For Jungle Cruise ジャングル・クルーズにうってつけの日」
は、CD音源とはまったく「別物」と言ってもいいほどにグルーヴィーに変化した。
小さな川の流れが少しずつ集まって来て、指揮官の命令でいきなり「大河」になるイメージ。
ドスン!とグルーヴが来る。
この曲でこんなに頭を振るとは思わなかった。

「PLAY MATE AT HANOI」
は、音源にわりと忠実だったかも知れない。
一番好きなアルバム「REPORT FROM IRON MOUNTAIN」からのナンバー。

「Structure 2: La Structure Del'amérique Médièval」
ここで気持ちよくなってきて、ビールを追加で買いに行った。
客席の後方では、ビールを片手に、カッパを着込んでゆらゆら踊っている人が多数。
私も混ざって、しばらく後方で楽しんだ。
二台のドラムによる、不定期か定期か分からないバスドラの音と、ベースのアタック音が、まるで花火の爆発音のように聴こえた。

「CIRCLE / LINE ~HARD CORE PEACE」
ここで雨が絶頂になったと思う。
しかし、その雨と連動するかのように日比谷はグルーヴした。
大儀見元さんと、リッチー・フローレスさんの素晴らしいコンビネーションから、最後に向かって、もの凄いエネルギーを雨空に放つ。これも、CD音源とは迫力が違った。
頭を振りまくった。濡れるとか濡れないとかはもう関係ない。

私はカッパのフードを脱いだ。
そして回りを見渡すと、ほとんどの人がカッパのフードを脱いでいた。
開始直後はフードの三角頭ばかりだったのだが…。
雨が顔面に叩き付けられて、メガネもびっしょりと濡れてしまったが、そんなのはどうでもいい。

ここで本編は終了し、一度メンバーが下がって、すぐに戻ってきた。
私は、日ごろPerfumeで鍛えている気色悪い声で
「な~る~よ~し~!」
と声援を送った。
それ以降、時おり会場のあちらこちらから「成孔コール」が発生していた。

DCPRGが再始動するにあたっての簡単な説明とメンバー紹介。

そして…。

「今日はコッテリしていたので、最後は甘いスイーツを」

ここで最後に「MIRROR BALLS」が来た。
DCPRGの楽曲の中でも、一番か二番目に好きな曲である。
前述した「解散ライヴ」では披露されずに、この曲を生で聴く事ができず、ずっと心の片隅にひっかかっていた。

それが目の前で始まった。

始まった瞬間に雨空に向かって吠えた!

この曲は指揮官が命令を下さなくても自動?で演奏が流れて行くために、指揮官は楽譜などを紙飛行機にして客席に墜落させる作戦を敢行していた。
土砂降りの中、みんなで手を叩いて音楽に乗る。


後半にかけての盛り上がりは、予想をはるかに越えていた。
誰もが、雨などを気にせずに盛り上がっていたと思う。
雨でグシャグシャになりながらも、幸せな気持ちで家路につくことが出来た。
年内の京都には行けないが、年明けのライヴには必ず行こうと思った。

最高だったー!
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NHK『MUSIC JAPAN』9月12日(日)観覧レポート

2010-09-13 | ライヴレポート
昨日の日曜日。NHK『MUSIC JAPAN』を観覧するために、NHKホールに行ってきた。

二度目の観覧である。
前回は奇跡的に当選したが、今回は友人のH氏が当選したので、誘ってもらった。

Perfumeのパフォーマンスはないが、MCを担当するので二つ返事で行く事を決めた。
それに、前回行ったときにも感じたが、出演者がものすごく豪華なのだ。
前回は、生放送→収録の流れだったが、今回は、収録→生放送→収録という流れになった。

出演者は、今回も豪華!

(収録)
UVERworld
Hilcrhyme
(生放送)
アンジェラ・アキ
つるの剛士
GLAY
フレンチ・キス
SPEED
(収録)
倖田來未

相変わらず安定した喋りのディレクターが会場を暖め、リラックスした雰囲気の中、MC陣がステージに現れる。
青井アナと関根麻里さんと、我らがPerfume!
私はテレビを持っていないので、普段は分からないが、青井アナはNHKにしてはかなり軽妙なアナウンサーだと思う。
正直に言ってかなり面白い人だ。
出てくるなりあ~ちゃんに「この人アナウンサーなのに噛みまくってるんですよ!」と突っ込まれる。
「放送されないからいいんですよ」とサラリとかわす。
「本番は大丈夫ですよねアナウンサー?アナウンサー?アナウンサー?」とあ~ちゃん。
お互いに親交が深まってるんだなあ~と微笑ましく感じた。

その横でのっちが「噛むかな~?」みたいなことを言っていたのは内緒だ。
青井アナも、ファンに「噛みさま」と呼ばれているのっちには言われたくないだろう。

青井アナが、会場内にいるサイリウム(光る棒)を持っている客をいじる。
一人、扇子型に組んだサイリュームを二つ繋げて円盤のようにして回している客がいて、あ~ちゃんが「それ欲しい!」と言うと、客は「買って!」と返答。
「よっしゃ!買うわ!」とあ~ちゃんも気合いが入ったご様子。

今回も前回もそうだが、あ~ちゃんはカメラが回っていないと調子が上がる。
放送されている部分は、ほとんどセリフを言っているだけになるが、フリーになると断然に面白くなる。
このあ~ちゃんの面白さは、なんだかPerfumeの面白さを象徴しているよなあと感じる。

そして、まずは収録なので、緩い雰囲気で始まる。

UVERworldさんは、初めて見た。
曲が始まる前のカウント音に、ヴォーカルの声の歌いだしが入っていた。

Hilcrhymeさんは、なんだかんだで、もう見るのは三回目。
いざ歌い始めようとした時にイヤモニに「もうちょっと引っ張って」と指令が来たらしく、「秋の予定」を観客に問うてしっちゃかめっちゃかになっていた。
毎度思うが、礼儀正しくて好感が持てる。
「ケーキ残しといて」と言われれば、しっかり残して置いてくれそうな男性だ。

そして、ここからが「生放送」!

アンジェラ・アキさん。
さっきまでとは打って変わり、緊張感が走る。
モニターにアンジェラ・アキさんの映像が流れ、ステージにギターを持ってふらりと登場。
分かっていたが、やっぱり凄い迫力だった。
ギター一本持って歌っているだけなのに、凄まじい圧力を感じた。

つるの剛士さんも、思えば二回目である。
声が伸びていて聴いていて気持ちがよかった。
演奏の途中でGLAYさんがひな壇に登場して、観客は興奮状態になった。

そしてGLAYさん。
やはりオーラが違う!こちらも迫力があった。

フレンチ・キスさん。
しっかりと見たかったが、サイリウムで踊る観客に目が行ってしまった。
目障り以上の何ものでもない。

SPEEDさん。
まさかここでのMCで、Perfumeがいつもやっている「歯みがき上手かな」を暴露されるとは思わなかった。
それどころか、あ~ちゃんはそれをここで観客にやらせたのである!
当たり前の話しだが、客席のノリは今一歩だった。
パフューマーの私でさえ低い声を出すのが精一杯だった。
ごめんねあ~ちゃん…。

ここで生放送が終わった。
あっという間だった。
最後は倖田來未さんが収録。
CDは聴いたことはないが、生の方が断然良いのではないだろうか?

生放送が終わり、一気に緩い雰囲気になり、肩の力が抜けたあ~ちゃんが調子を上げる。
ステージ脇にセットされた「ひな壇」を「はな壇」と発言。
そして、先ほどの「歯みがき上手かな」は、尺の足りなさが原因と分析。
やっぱりあ~ちゃんは自由だ。

三人とも、リラックスした感じで、見ていて安心できた。
かしゆかものっちも、他の出演者の誘導をしていたり、しっかりと挨拶をしていたり、すっかり「中堅風」を吹かせていたと思う。

「ポリリズム」が発売三周年を迎えたこの日に、生でPerfumeの三人を見れたことは、正直に言って自慢だ!
友人と祝杯をあげて、泥酔してすっ転びながら帰宅し、両腕から血を流しながら安らかに眠った。

結論。
かしゆか好きっス!
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