髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

「普通二輪」卒業検定

2009-08-10 | 大型自動二輪への道
昨日、やっとこ自動二輪の卒検を受けてきた。
職場の同僚から風邪をうつされて、意識が朦朧とする最悪のコンディションだった。
鼻が完全に詰まっている上に、くしゃみと咳が止まらない。
それに追い討ちをかけるようにギラギラと太陽が照りつける。

「今日は棄権しようかな…」
と一瞬頭をよぎったが、そうすれば予定が再び一週間先に伸びてしまう。
今回の卒検だって、5日間も待ったのだ。行くしかない。

11時半。教習所に到着しただけで汗が吹き出る。意識が遠のく暑さだ。
プロテクターを装着して、さらに暑さ倍増。
集合場所に行くと、なんと、10人くらいの受験生がいたので驚いたが、自動二輪の受験者は私を含めて4名で、残りは大型二輪と、スクーターの受験生だった。

ぼーっとした頭で説明を受けて、ゼッケンを渡される。
ゼッケンには「1」の文字が…。
私が自動二輪の一番手だ…。
「今日は『2番コース』で走ってね」
2番コース…苦手だ…というか覚えているのか俺?

不安と緊張が一気に押し寄せる…間もなくもう本番が始まる。

        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな~れ
      + (´・ω・`) *。+゜
      `*。 ヽ、  つ *゜*
       `・+。*・' ゜⊃ +゜
       ☆   ∪~ 。*゜
        `・+。*・ ゜

ここで、緊張も不安も消し飛んだ。
たぶん、大丈夫だ!俺!

幸いにして、一番手は教官が色々と用意をしている間にバイクに跨れた。
後輪ブレーキをかけたままミラー調整。
キーをオンにしてニュートラル確認。
クラッチを握ってエンジンスタート。
右後方を確認して右足を地面について、左足で一速に。
左足は地面に、再び右足はブレーキを踏んで、右ウインカー。
右後方をミラーと目視で確認。
発進。

右折で外周に出て、ストレートは40キロ近くまで加速して、ポンピングブレーキで20キロまで減速。
コーナーを回り、再びストレートでしっかり加速、コーナーで減速。
右折で坂道に入る。ギアは一速にして停止。
右後方を確認し、坂道発進。
そのまま山を越えて、見通しのよい交差点を左折。
大回りしないように一速で、かなりゆっくりと曲がった。
そのまま次は左折で内周へ。どこでも左折は大回りすると減点の対象になる。
すぐに左折でクランク。ここは全然楽勝。
クランクを左折で出て(ここも大回りしやすい)、交差点を過ぎて、右折で外周に。
そして、外周のストレートで「急制動」だ。
ここで、はっきりとしたミスを犯した。
後輪のタイヤがロックしてしまった。
しかし焦らず焦らず。

そのまま右折で内周に入り、6番のコーナーを左折で入る。
見通しのよい交差点を、しっかりと左右確認しながら通過。
踏み切りに入る。一速で一時停止。左右確認して発進。
再び左折で内周に出る。
すぐに障害物があるので、右ウインカーを出して、右後方をミラーと目視で確認。車線変更。
左ウインカーを出して、左後方をミラーと目視で確認して、車線変更。
左ウインカーは出したまま、そのまま2速でしばらく走って、左折でS字に進入。
途中でウインカーを右に変更し、一速に入れて、再び外周へ。
もちろんしっかり加速、しっかり減速。
左ウインカーを出して、2速であることを確認して、スラロームへ。
ぶっつけ本番はやはり怖い。だが上手く切り抜けた。
そして一本橋に。深呼吸させてもらった。
膝が痛くなるほどのニーグリップで、10秒で通過。
これで終わりだが、気を抜かない!
左ウインカーを出して、左右確認し、内周を走りすぐに右ウインカー、右後方をミラーと目視で確認。
センターラインに寄って右折し、発着点に戻る。
ギアをニュートラルに戻し、エンジン停止。
右後方を確認し、降車。
サイドスタンドをかけて、ハンドルを左いっぱいに切って終了。

汗だくになった。

「急制動」で後輪が滑ったこと以外は、まずまずの出来だったと思う。
後輪が滑ったのは初めてだった。いつもは無意識にやっていて、特に難しさは感じなかった場所だ。

しかし、後々に、この「急制動」が中々の鬼門だったことが判明する。

「やりきった感」いっぱいでクタクタになって、とりあえず一服をするためにベンチへ。
次の受験生が走っている。
何度か一時停止で右足を地面に着いているが、大丈夫なのかな?
彼は、私とは違って、「急制動」でラインをオーバーして停止していた。
しかし、それ以外は中々スムーズな走りだった。

その後は小柄な女性。
なんと、その女性は「急制動」で停止後に転倒した。

やっぱり何かおかしい。

普段の教習で、「急制動」で転倒する光景などは見たことがない。
やはり、教習では生まれない特別な緊張感が操作を誤らせるのだろう。
しかし、「緊張するな」というほうが無理だ。
私は、いきなり一番手で走らせられて、緊張を育む暇がなかった。

その後も女性。
頻繁にエンストをしているように見えた。

検定待合室にて、放心状態で教官を待った。
重苦しい空気が立ち込める。

大型二輪と、スクーターの受験生が全員呼び出されて、室外に出て行き、再び全員戻ってきた。
何をしたのかはまったく判らない。
そして、我々自動二輪組が呼び出され、となりの教室に移された。

「え~。髑髏さん。合格です。急制動がちょっとアレでしたけど、ほぼ完璧な走りでしたよ。これからも安全運転でお願いしますね」









そして、私以外の3名は、不合格だった。
それぞれ、どの部分で減点されていたのかを詳しく説明してくれた。

「では、髑髏さんはまた検定待合室に戻ってください」

なるほど。
先ほど呼ばれて戻ってきた大型とスクーターの受験生は、全員が合格だったのだ。

アンケートと、免許交付についての説明を受けて、13時半に解散。

嬉しい気持ちが半分、まだまだ先があるんだよなあ、という気持ちが半分の、複雑な心境だ。
しかし、振り返ってみると、この「まだまだ先があるんだよなあ」の心構えがあったからこその合格だったような気もする。
私のゴールは、「大型自動二輪の免許」だ。
今回の「自動二輪の免許」は、通過点の一つにしか過ぎない。
教習中もずっと頭に思い描いていたのは大型自動二輪のことだ。
ハーレーも買ってしまったことだし、是が非でも大型の免許をもぎ取らなくてはならない。
「こんなところで立ち止まらないぞ!」
という気持ちが、ほんの少しの集中力になったのかもしれない。

Perfumeのあ~ちゃんの、「高いところに目標を設定して、そこにたどり着くまでに低い目標を設定し、それを着実に越えていく」という教えをしっかりと実践した格好だ。
「遠くに高い目標を描き、それをクリアするために、近くに低い目標を置く」
判ってはいるが、中々普段意識するのは難しいことだ。
ご利用は計画的にしなければならない。

そして、帰宅し、しっかりと寝込んだ。

早ければ水曜日に免許の交付を受け、そのまま再び教習所に入学する予定だ。

あと12時間!
コメント
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