髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

Perfume new album「トライアングル」買って家に帰った。

2009-07-07 | Perfume
世間にとって本日は単なる七夕だろうが、Perfumeファンにとって本日は「NEWアルバム『⊿』(トライアングル)のフライングゲットの日」である。
申し上げるまでもなく、私は2ヶ月前から今日この日を目標に人生をサヴァイヴしてきた。

具体的に申し上げれば、クルマに轢かれないように交通に注目したり、危険な仕事はなるべく先輩がするように仕向けたり、様々なウイルスを殺害したりして暮らしていた。

そして、やっと本日の仕事が無事に終了し、細心の注意を払ってCD店にてアルバムをゲットし、帰宅できた。

やや略式ではあるが、私は全Perfumeファンの約7割が実践しているという、Perfumeの新譜を初めて聴くときの儀式に移る。
これを機に、Perfume初心者の君も是非、実践して欲しい。

まずは、準備以前の段階として、本日の様々な業務をすべて終わらせること。
アルバムを聴きこむのが本日の最終業務だ。
晩酌が好きな人は、おつまみなどは予め用意しておいたほうが良い。
もちろん、携帯の電源は切って、真っ二つに割って窓から放り投げよう。

まずは、部屋全体を清める。
特に、コンパクトディスクを再生する機器周辺は、ホコリ一つないようにしたい。
部屋全体を清めたら、この日のために用意した「かしゆか」「あ~ちゃん」「のっち」の花を活けよう。
花の選択は個人の趣味に任せても良いが、なるべくメンバー個人に似合った花を選ぶこと。

参考までに、かしゆかは「バラとカーネーションが好き」というブログの記述が見られたが、それを無視して、スッとしたカラーなどを活ける。葉物を添えるのを忘れないように。
あ~ちゃんは「ガーベラが好き」と武蔵野美術大学で語っていたので、ここは素直にガーベラを活けよう。
出来れば、ピンクのガーベラにしたい。しかし、ヒマワリとか百合でも可だろう。
どちらにせよ、水は少なめに活けるのが長く楽しむポイントだ。
のっち…。かつて、モンステラの鉢を育てていてそれを枯らしたので、モンステラの葉っぱを活けよう。
モンステラの葉っぱは、割とメジャーなので、どこの花屋さんでも売っているだろう。
部屋の清めが終わったら、今後の儀式がスムーズに進むように、部屋の湿温度を最適な状態にしておくこと。

さて。
部屋を清めたら、今度は自分自身を清めよう。
ここは、もっとも初心者には厳しい局面だが、大切な部分だ。
驚かないで、素直な気持ちで実践して欲しい。

まずは、全身の毛を剃り落とそう。
頭髪もだ。

これは、Perfumeファンの間では「向かい入れ」と呼ばれる作法だ。
あ~ちゃんが発する、「心の粒子」を、CDを通して全身の毛穴から流入させる意味合いがある。
このときに「心の粒子」の流入が少ないと、イザというときに禁断症状が現れて犯罪に走るケースが多い。
出来れば、内臓器官もむき出しにして粒子を受け付けたいところだが、世間一般ではそれを「切腹」と呼ぶので注意が必要だ。

全身の毛を剃り落としたら、生まれたままの姿で浴槽に漬かり、しっかりと身を清めたい。
バスルームの鏡を利用して、剃り残しのチェックも忘れずに。
30過ぎの紳士諸君は、「耳毛」の処理にも気を払いたい。
身体が赤くなるほどにゴシゴシとしごくこと。しごく。
すっかりと身を清めたら、体脂肪のチェックだけを済ませ、服を着てはいけない。
これは、Perfumeファンの間では「向かい入れの向こう側」または「活き穴」と呼ばれる作法だ。
あ~ちゃんが発する、「心の粒子」を、一つも残さずに全身の毛穴から流入させるために、全身の毛穴は常に開放的、刺激的に保っていたい。

主に東北地方で多いという話を聞いたことがあるが、風呂場から自室に戻る際には「love the world」を口ずさみながら戻ると縁起が良いとされる。
ここは細かいルールは存在しないので、思い思いのPerfumeソングを口ずさみながら自室に戻ろう。
もちろん、全裸で常に全身と末端の神経を高潮させること。
発汗によって失われた水分の補給も忘れずに。

自室に戻ったら、腕を肩の高さまで左右に水平に開き、片足立ちになってくるりと一回転する。
これには何の意味もない。

あらかじめ用意してある、卸したてのシルクハット、蝶ネクタイを着用する。
部屋の気を乱さないように、静かに、克つしなやかな動作を心がけること。

着用が済んだら、静かに深呼吸を5回。
床に正座し、右手から先にアルバムを両手に持ち、ジャケットを3分間凝視する。
その後、ビニールをスマートな動作で外し、今度は「嗅覚」でジャケットを楽しもう。
もしも君の手元に「初回限定盤」と「通常盤」があれば、その二つの匂いの違いを確かめよう。
「初回限定盤」の方がちょっとクサイぞ。

「嗅覚」でジャケットを堪能したならば、言うまでもなく今度は「味覚」でも楽しもう。
好きなメンバーの写真をぺろぺろ舐めること。
これは、一見すると変態的な行為に見えるが、ジャケットの紙質を確認する方法としては江戸時代後期から確立しているもので、「鮭舐め」(じゃけなめ)と呼ばれ、主にカブキ者のあいだで流行していたということは一切なく、正真正銘の変態行為だろう。病院に行ったほうが良い。

そして、いよいよ「お初」の儀式に移る。
ここから先は慎重に行動したい。
もう一度自分の姿を鏡でチェックし、自分の肉体に付属しているものは
1・シルクハット
2・蝶ネクタイ
だけだ、ということを確認する。

もしも夜であれば、自室の部屋のカーテンを開放すれば、ガラスに映る自分の姿を手軽に確認できる。

さて、ここでやっとCDをプレイヤーに挿入するのだが、ここで君は突然目の前に現れた大きな問題に直面するだろう。
そう。「CDがケースから取り外せない」はずだ。
ここは落ち着いて行動したい。
無理に引っ張っても、けっこうぐにゃーんとCDがゆがむだけで、決してケースからCDは外れない。
初回限定盤とかマジで取れないよマジで。
床にCDを置き、熱心に中央部分を押す。
これでCDが安全に取り外せるはずだ。

そして静かにCDをプレイヤーに挿入する。
近年はPCにて再生する人が多いとは思うが、基本姿勢は、背筋をピンと伸ばした「正座」である。
椅子に座って聞く場合も、椅子の上でキチンと正座をするように。
住環境の違いがあるので、ここは自由だが、なるべくなら音圧を最大限に楽しめる機器、ヘッドフォンなどを用意しておくこと。
PC再生であれば、最適なオーディオキャプチャ、PC用スピーカーで聴きたい。

さあ。
これで準備は万端だ。
心行くまで「⊿」を楽しもう。
言うまでもないが、曲順を飛ばすなどという無粋なことはしないように。

気をしっかりと持ち、「心の粒子」をビンビンに受け入れられるよう、常に全身の毛穴以外のことは考えないように。
末端の神経もビンビンと刺激的に保ち、赤黒く腫れるくらいの気持ちを持続したい。










逝ってきます。
コメント (2)
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