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クリスマス・イヴ

2008-03-18 23:56:00 | Anime(アニメ・コミック)
■アニメ「灼眼のシャナⅡ」---第22話「クリスマス・イヴ」

シャナ「子供のつくり方、教えて」

果たして、アニメの本編中にて描かれるかどうか不明だった、『灼眼のシャナ』史上、屈指の名(迷)シーンと思われる“シャナの純粋過ぎる質問”の下りを、シチュエーションこそ異なるながら、少ない話数の中で把握したスタッフの取捨選択に拍手を(マテ
欲を言えば原作通り、その場にヴィルヘルミナやマージョリー、または佐藤や田中たちも含めて、もっと多くのリアクションを楽しみたかったですけど、まぁ、この話題の本質は此処ではありませんし、悠二への手紙イベントを絡めた展開である以上、あれ以上の膨張は望めませんしねw

さて、話を本編冒頭に戻して。
前話において“壊刃”サブラクとの激闘を制し、ようやくの安息を手に入れたシャナたち。
しかしその頃、企てを挫かれたかと思われた仮装舞踏会では、それに反して、遂にひとつの計画---大命詩篇 が動き出そうとしていた。

激闘の果てに討滅されたはずの壊刃”サブラクが、何事も無かったかのように生存しているのは原作通りなものの、やはり原作未完が故に、不用意に主要キャラクターを消去出来ない=第3シリーズを見越した結果なのでしょうが、それならばそれで、せめてあの場所からの脱出手段として、ザロービかビフロンスが持っていたはずの宝具“非常手段(ゴルディアン・ノット)”を利用したとか、サブラクであってもかなり追い込まれたなどの表現は欲しかったですね。
流石にあれでは、状況説明には程遠いですから;

此処からの本編の流れは、本来ならば、ザロービ&ビフロンス戦→サブラク戦の前に消化しているはずの内容なのですけど、その順序が入れ替わっているのは、此方も原作未完の現状ゆえに、サブラク戦以降の畳み掛ける展開のままでは結末まで至れない、加えて残り話数を考慮しての尺の問題に、或いはシリーズの構成に緩急を付ける為という様に、理由は様々考えられ。
もっとも、それならば原作の筋道通りに話を進めた上で、サブラク戦をラストに持って来た方が…とも言えますけど、そうなった場合は、更にその後の展開の扱いに困る分、此処はこうして手紙イベントを幕間に挟む事で、原作の筋道から逸らしたと見るのが妥当でしょうね。

そんな幕間シーンの中で、シャナが悠二に思いの全てを伝える事に反対し、言葉を荒げて衝突してしまったヴィルヘルミナ。
その脳裏に浮かんだのは、かつて自分が思いを寄せながらも、終ぞ振り向く事は無かった紅世の王、“虹の翼”メリヒム。
この下りは、第1シリーズでの過去編の内容をしっかりと把握した上で、更に原作「Ⅴ」「Ⅹ」を読んでいなければ、ちょっと分かり難いかとは思われ。
これでもう少し、大戦編が映像化されていれば…とは思いますが。

マージョリーに協力すべく、“外界宿”(アウトロー)に接触する事を望んだ佐藤。
自分の息子に、その名前に秘められた本当の思いを明かし、そして家族に齎された吉報に喜ぶ貫太郎。
その思いを受け止め、同じく吉報に喜び、更にまた心に大きな決意をする悠二。
そんな悠二に自分たちの思いを届け、どちらかを選んで貰う為に、結果を恐れながらも決戦に挑むシャナと吉田さん。
そして、吉田さんへの募る思いを打ち明け、選択を彼女自身に委ねた池。

それぞれの決意と、その結末を描きながら、いよいよアニメ第2シリーズもクライマックスへと突入した訳ですけど、序盤で不要に尺を使い過ぎた皺寄せか、かなりテンポが早く、駆け足な展開となってしまったのは否めず。
せめて、もう1話でも残っていれば、各キャラの感情面をもう少し掘り下げられただろうに、これは構成上のミスですかね。

シャナと吉田さん---2人の少女の間で揺れ続ける日々に幕を閉じるべく、また言い換えれば、この街を旅立つのか、それとも残るのかを、遂に決断をした悠二。
しかし、突如として現れた“頂の座”ヘカテーにより、封絶とはまた異質なる空間内にて、悠二=ミステスから抜き出されたのは……宝具“零時迷子”!


次回---「危難の胎動」

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