遅い昼食をとった後、からだが眠たくなるような時間にからだを椅子深く沈ませて、定例の午後のラジオをながら聴いていたら、「♪南の果ての海の彼方に 秘かに眠る白い珊瑚礁~♪」と、ポップな曲だけど、今となってはスローなメロディーがあたりをつつむように流れてきた。『ズーニーブ』の“白い珊瑚礁”だ。思わず声を出してぼくもラジオから流れてくる音に合わせて唄っていた。詞を頭で憶えているというよりもからだで憶えている。そんな感覚を楽しんでいると『寺内タケシ』の“ブラックサンドビーチ”や『平山みき』の“ビューティフル ヨコハマ”など、海に関する曲ばかりが流れてきた。夏を迎える季節に合わせて番組が構成されているのだろう。ポップな曲は昭和の感覚が入っている方が日本的でいい。詞のことばひとつをとっても色があり風景がある。