永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

旧長崎街道木屋瀬宿跡。〈ボヘミアンの旅風景?北九州八幡西編〉

2011-10-30 06:56:22 | アート・文化
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旧長崎街道木屋瀬宿跡。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


遠賀川に沿って、江戸期から保っている家並みを見せている木屋瀬の町。町へ一歩足を踏み入れると、こぢんまりとした昔ながらの風景が息づいています。歴史的景観が消えてゆく今、町家の格子戸や商家の屋号がそのまま残っているのは、ちょっと時代劇を見ているかのように錯覚を覚えます。
木屋瀬は、古くから、長崎と小倉を結ぶ交通の要衝。さまざまな人々が集まり、江戸の時代、宿場町として栄えた歴史があります。街道跡には今も、江戸時代の典型的な町家造りの家屋があり、この町の歴史的景観を保っています。
木屋瀬のことを県外の知人友人に云っても以外と知られていないことに気づきます。それは日本全国どこの町にも宿場跡があるから、地元意識からして特によその歴史に興味がないのは、そんなものかもしれません。
でも木屋瀬は、複雑に交差する町の路の雰囲気から想像しても、過去の歴史資料から見ても、当時の宿場町風情が残像として伝えているのが実感できるのであります。


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現実という四次元の影、それは夢うつつな、そして記憶の中の〈いつか見た風景〉なのかもしれません。わたしは、いま思うとそんな光景の絵ばかりを描いていたような気がします。描いた絵を今回思い切って発表してみることにしました。背景は、メタフォリックに門司港のあちこちに今も残る昔ながらの海峡の倉庫街、港駅、下町の風景と暮しです。こんな展覧会を、門司港の“ティー・ルーム センガク”さんでします。お時間ございましたら、わたしの童景画をご高覧いただけると幸いです。
門司港・ティー・ルーム センガク
平成23 年11月17日(火)~ 平成23 年11月26日(土)水曜日・定休
北九州市門司区東港町2-23(出光美術館うら・遊歩道沿)
tel 093-321-6700




玄界国定公園・若松高塔山公園。〈ボヘミアンの旅風景?北九州若松編〉

2011-10-28 19:38:39 | アート・文化
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若松高塔山公園。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


若松渡船場から本町、白山を抜け高塔山の山道へ入ると、繰り返しS字の坂道が続きます。この勾配は体にほど良い刺激です。きつくなく飽きることなく歩ける山道です。
坂道に覆い被さって繁る木々の葉の隙間からは、麓の向こうに拡がる市街地、そして洞海湾を繋ぐ真っ赤な若戸大橋と戸畑方面を眺望できます。30分も歩けば頂上です。ここから北側玄海海岸を見下ろすと海岸線に巨大な風車が悠々と玄海の風に身をまかせています。いわゆる今ブームのエコ、風力発電の風車です。
玄海遊歩道の高塔山基点にしばし佇んでいると、若松の街並みと自然を360度一望できます。この光景は空中楼閣と云ってもいいでしょう。足元が大地からふわあっと浮かんでいる感覚になります。




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現実という四次元の影、それは夢うつつな、そして記憶の中の〈いつか見た風景〉なのかもしれません。わたしは、いま思うとそんな光景の絵ばかりを描いていたような気がします。描いた絵を今回思い切って発表してみることにしました。背景は、メタフォリックに門司港のあちこちに今も残る昔ながらの海峡の倉庫街、港駅、下町の風景と暮しです。こんな展覧会を、門司港の“ティー・ルーム センガク”さんでします。お時間ございましたら、わたしの童景画をご高覧いただけると幸いです。
門司港・ティー・ルーム センガク
平成23 年11月17日(火)~ 平成23 年11月26日(土)水曜日・定休
北九州市門司区東港町2-23(出光美術館うら・遊歩道沿)
tel 093-321-6700





若松白山、火野葦平旧居「河伯洞」。〈ボヘミアンの旅風景?北九州市若松編〉

2011-10-25 18:46:23 | アート・文化
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河伯洞。 〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


陽を遮る木々を日傘がわりに、登り下りがつづく山道を歩くと、うっすらと汗をかくほどのちょうどよい勾配です。高塔山から白山へと向いました。
山手通りのうねっと曲がる路地に庭木を携えた家屋が並ぶ一角に火野葦平さんの旧居河伯洞があります。辺りの閑静な趣きは市街地から六百メートル程の場所とは思えない佇まいです。河伯洞前の緩やかな勾配の坂道と家並は山手を抱えた若松の風物のひとつだと確認しました。
 こぢんまりとした若松はほどよく時間と光景が相まった、歩く距離感で漂泊することのできる町でありました。