永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

モジコウのマチオモイ。キュウシュウのマチオモイ。ゼンコクのマチオモイ。わたしの〈町〉、マチオモイ帖。

2013-02-22 13:20:07 | アート・文化
伝えたい町のことをミニブックや映像にした“マチオモイ帖”展。昨年開催された東京・大阪展に続き、ことしは全国各地で“日本全国マチオモイの春”として開催されます。

日本全国13カ所+サテライト会場で、各地のクリエイターが自分の思いのある「町」をミニブックや映像で紹介する展覧会です。

九州展は福岡市中央区天神・ソラリアプラザ6F(ゲンキケイカク365)を会場として、3月4日(月)より3月24日(日)まで開催されます。
九州各地で活動するクリエイターが描くマチオモイが展示されます。

わたしは、ミニブック部門に絵本『小さな町はたから箱・門司港帖』を出展しています。わたしの暮す門司、『門司港の町』をみんなに伝えたくて創った私家版絵本です。わたしのマチオモイが伝わればいいなと思っています。

九州各地の町光景とマチオモイが溢れて、見たかった町のタイムリーヒットに出会えるかもです。
お近くにお出かけの際はぜひお立寄りいただき、マチオモイに浸ってください。

わたしのマチオモイ帖制作委員会+各地域主催者/大阪市/財団法人大阪市都市型産業振興センタークリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町の主催で開催されます。

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小さな町はたから箱『門司港帖』 〈C〉永野宏三







梅日和。

2013-02-20 13:02:19 | 日記・エッセイ・コラム
今日は久しぶりの好天気です。陽射しは暖かく陽気です。でも、まだほんとうの春日和でないことはたしかです。まだ2月です。風は冷たいです。
庭の梅が開花しました。ひさしぶりの陽気につられたのでしょうか。昨年の今日はまだ蕾みでした。その日に下関吉田の東行庵の梅園に梅見物に行ったのですが、東行庵の梅もほぼ蕾みでした。とても寒かったのを憶えています。
ことしは梅の開花が早いようです。生き物は気候の動きに敏感です。




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春の気配。

2013-02-19 13:29:30 | 日記・エッセイ・コラム
昨日からの雨が上がり、きょうの外の空気に春の気配を感じました。朝は六時頃から白みはじめました。庭の植木の枝ににミカンを半分にきって刺していたら、春の野鳥がついばんであっという間に房が無くなっていました。ここにも少し春を感じることができるようになりました。


春は来ぬ。

2013-02-15 09:47:03 | アート・文化
ことしは日本海に面する地域と関東は大雪がありました。門司はたしか先週でしたか、めずらしく積雪がありました。よく見ると木々には芽が顔を出しはじめましたし、庭の草も伸びはじめました。そろそろ春の兆しでしょうか。


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雪童(C)永野宏三






デザインの時代。

2013-02-14 09:54:48 | アート・文化
デザイン書、いわゆるデザインに関する記録本やデザイン年鑑、デザインエッセイなど所蔵する本を整理していたら、数百冊もあった。古い本では45年前に発行されている“アイデア誌”“グラフィックデザイン誌”があった。当時はよく買ったものだ。そしてよく棄てないでいたものだ。
おなじく45年前に発行されたビートルズをテーマにして世界中のイラストレーターが描いた“ビートルズ・ライリック”(誠文堂新光発行)などは、結構値打ものだと思う。ポップ・アート全盛期の頃の本だから、ポップなイメージを放っている。
アメリカのイラストレーター・ミルトングレイザーを特集した“ミルトン・グレイザー”(誠文堂新光発行)は、当時、イラストレーターという職業が今程に確立されていなかった頃なので、この本には新鮮にぼくを刺激してくれた。
当時、ぼくは学生でデザイナーという職業に憧れていて、デザインやイラストのイロハを本から情報収集していたので、こういった本を買っていたのだろう。
“体験的デザイン史”(山名文夫著・ダヴィッド社発行)は、1976年に発行された本。日本のデザイン界の重鎮だった故山名文夫さんが書かれた戦前、戦中、戦後の日本グラフィックデザインの歴史を記録した本。文中には懐かしいデザイン団体・“日宣美”の記述や、今では他界された戦後日本のグラフィックデザイン界を牽引されてきた、グラフィックデザイナー諸氏の記述が出てくる。九州のデザイナーでは、西島伊三雄、松岡誠三、緒方たけ志、友枝翁太郎各氏の名前が出てくる。作家の松本清張氏がグラフィックデザイナーだった時代の頃の記述も出てくる。今では諸氏全て鬼門に入られている。個人的に西島伊三雄、緒方たけ志、友枝翁太郎各先生にはデザインを勉強している頃たいへんお世話になり指導していただいた。
今はデザインの統べてがコンピューターとインターネットを駆使した時代になっている。ものをしっかり考え、手技で表現していた時代は淘汰され、色・形がシステム化されマニュアル化された現代のデザインになってきている。それ以前、それ以後と時代を区分けして考えると、デザインの質がまったく違うような気がする。


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山名文夫著“体験的デザイン史”ダヴィッド社刊発行