永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

見慣れた町の路地の風景、消えた家。

2015-05-25 12:52:42 | アート・文化

画著作〈C〉永野宏三


地域にある市民センターのスタッフの人にぼくが描いた門司区錦町にある昭和初期頃の建造だと思われる木造三階建ての絵をを描いた絵を見せると、「この家はもうありませんよ」と云う。ぼくは「えっ」と、つい声をあげてしまった。
そういえば、数日前にこの建物がある路地を歩いていたら、いつもの散策コースである三階建ての家の道路に行きあたらない。なにぶんあたりは狭い路地が幾重にあるので道をまちがえたのかなと思っていた。ぼくはこの三階建ての家を絵にしているにもである。
門司港の町はこの数年古い家が壊されてきている。原因は世代交代のせいでもあるだろうとはわかっているけど、見慣れた町の風景がかわっていくのは独りよがりであるけれど寂しいものである。散歩していたこの時分にこの三階建ての家はすでに消えてなくなっていたのである。ぼくの曖昧な記憶の中でミステリアスな楼閣になってたのだ。
いつか見た町、消えた街角.記憶している当たり前の風景といまの風景の視覚の差は頭の中に収納されている風景の思いは、町の歴史の事情はともかくぼくのこころの中で葛藤するのである。
路地にあったありしびの景色を頭に描くことにより空想することで、好きなこの町の通りを歩いていた。

ゼリービーンズ

2015-05-22 08:57:04 | 日記・エッセイ・コラム
テーブルにゼリービーンズが一袋置いてあったのでつい袋をあけてつまみ口にふくむ。家族が買い置きしていたのだろう。砂糖の甘さが口にひろがり粘質の歯触りがなつかしい。
ホワイト、イエロー、ピンク、レッド、グリーンとゼリーの色もポップで、高校生のころによく食べたことを思い出した。というのも、なぜゼリービーンズをそのころ食べていたかというと、もともと好物だったわけではなく、ゼリービーンズとのつながりはビートルズのポール・マッカトニー。
当時ビートルズファン向けの雑誌かなんかで読んだメンバーのインタビュウーの中で、ポールの嗜好品がゼリービーンズと言っていたので、当時ビートルズ狂いのぼくはゼリービーンズをたべると精神的にすこしでもビートルズに近ずけるのではないかと毎日のように食べていた。いまおもうと単純なきっかけにくすぐったくなってしまう。
テーブルにおいてあったゼリービーンズがビートルズと重なって46年前の甘い思い出となってなつかしくなる。