永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

エルトンとマッケンジーのやさしい音。

2010-06-25 06:08:25 | アート・文化
早速、素早く、町の通りには政の行事であるスピーカーからウグイスの声が響きはじめました。やたらと『強さ』がキーワードとして強調されますが、破壊された上にまた薄いボキャブラリーで強さをもとめられるのですから、よくわかりません。今の時代に必要なのは『やさしさ』なのではないかしらん。
ラジオからは、エルトン・ジョンの懐かしい『ユアソング』が流れてきました。やさしい音ですね。♪ユウ キャン エブリバデイ デイス イズ ユア ソング  ハウ ワンダフル ライフ イズ ワイル ユア イン ザ ワールド♪。エルトン・ジョンが「人生はなんて素晴しいんだ」とスピーカーの向こうからやさしくストイックに唄つています。確か1970年のはじめ頃に発表した曲だったと思います。
ラジオからは、これまた懐かしく、スコット・マッケンジーの『花のサンフランシスコ』が、スピーカーの向こうからやさしいメロディーと声が流れてきました。ほんとうに懐かしいですね。スコット・マッケンジーと言えば“フラワー・チルドレン”というアメリカの社会現象から出てきたミュージシャンですよね。当時のアメリカはベトナム戦争という“強さ”を強調する戦いの裏に、“疲弊”というアメリカの影がありました。『花のサンフランシスコ』はギターの弦の“チューン・チューン”という音がぼくは好きでした。レコードジャケットはサイケデリック(この言葉も実に懐かしいですね)ですが柔らかい感じで、マッケンジーが花に包まれたイメージのデザインでした。レコードを持っていたのですが行方不明です。1969年代終りのころの曲だったと思います。
やさしさの時代が必要だと思います。明日の糧のために成長は確かに経済の上では必要でしょうが、『強さ』は疲れます。子どものころ、「何事もほどほどにしなさい!」と親からよく叱られていました。




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『いい日。だれかが待っている。』
〈C〉永野宏三

西予市立美術館「しろかわギャラリー」・2010年 第16回全国かまぼこ板の絵展覧会
佳作賞