動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

通信紙 第95号

2017年02月01日 | 通信紙版バックナンバー
平成29年(2017) 2月


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立春大吉
立春は、節分の翌日と覚えがちですが、実は節分は必ずしも2月3日とは決まっていません。
節分が2月3日とされるのは2024年までとされ、2025年では2月2日になります。
節分とは現在では豆まきをして鬼を払い福を呼ぶ行事そのものを指しますが、元々は季節の区切りとされ、それを季節を分けるという意味で「節分」と呼んでいました。


春を迎え新しい一年の始まりの前に邪気を払うための行事であり、立春とは季節が冬から春になったその日を指すのです。
新しい一年を迎える立春には一年が良い年であるようにと願いを込めて昔から禅寺では「立春大吉」と言う言葉を掲げるのです。
真ん中に線を入れてみると、この四文字は左右対称だという事がわかります。表から見ても裏から見ても「立春大吉」と読めるのです。




立春大吉にはこんな逸話があります。
その昔、立春大吉と書かれた御札が貼ってあった家に鬼が入った事がありました。
ふと鬼が振り返ると、さっき入る時に見えた立春大吉の文字が見え(鬼から見て裏側から見ている)「まだ入ってなかったのだ」と思い、逆戻りして出て行ってしまった、というものです。
これにより、立春大吉のお札を貼っていると厄除けになると言われているのです。
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飛んで来た小鳥
当霊園には季節により様々な野鳥が飛来し春から夏にかけてはキジがヒナを連れ添い歩く姿、夏には森の奥からウグイスやホトトギスやフクロウの鳴き声が聞こえ、冬の朝は人を怖がらずに構内を歩き回るハクセキレイを見る事ができます。


野鳥は人との距離を置く事により自分たちの生活環境が成り立たたせています。
しかし人に飼われてた小鳥が籠から飛び出し外の世界に飛び出したらどうなるのでしょう?
最近来園された方のお話しを聞いてふと、そんな事を思いました。
松が明けた1月の澄んだ空、小鳥を亡くされたご家族が来園されました。
ご家族の娘さんはこれまで幾度かワンちゃんを火葬に来園された事がありましたが今回はお母様が可愛がっておられた小鳥が一昨日の夜に急逝し親の代理で予約をされて一緒の来園されました。
今から約7年前の事。娘さんの勤務先の休憩時間に屋外で同僚と談笑してるうちに、木陰の淵から飛んで来たインコが肩に乗ってきたのが出会いでした。
見たところ足首には鑑札らしき物は付いていませんでしたが何か教え込まれた言葉を発しており、人に飼われていた事には間違いないようで、きっと近所の方が飼っていて何かの拍子で逃げたんだろう・・元の飼い主が現れるまで自宅で保護する事を決め、お世話役はお母様がなってくれました。
月日が経つうちに最初に発していた言葉も忘れてしまい、お母様が毎日してくれるお喋りを覚えインコは晩年を迎えます。
人の言葉を口真似するインコですが、7年前に自分の元に飛んで来たいきさつを自分の言葉で教えてくれたらなぁ・・と、叶わぬ希望を口にした娘さんと最後の主のお母様が笑顔で小鳥を見送りました。


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