動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

夏休みの文具店

2013年08月22日 | 可愛い子とご家族のお話
お盆を間近に控えた8月の暑い朝、市内の小学校に隣接する文具店を営む方のもと亡くなりましたワンちゃんのお迎えに伺いしました。
文具店は小学校が夏休みという事もあり、毎年それに合わせて閉店しております。
お家の御主人は、こちらがお伺いする時間にお店を開けていて下さり、開放された門戸をくぐり照明を落とした店内に入ると赤や黄色の体操帽、校章の入った体操服、上履き、名札等がガラスケースに整然と陳列されていました。「ごめんください」と声をかけると奥の小上がりからワンちゃんの鳴き声と共に御主人がお出でになられました。
前日に亡くなった両手に抱えた鉛筆のダンボール箱には安らかな顔をしたワンちゃんが横たわっており、前日亡くなった事を近所のツテで知った夏休み中の児童からの寄せ書きが添えられておりました。
Bng





残暑見舞い

2013年08月19日 | ごあいさつ
お盆が過ぎましたが日中は暑い日が続きますね。
お昼を過ぎますと、霊園から見て東の方から風がそよそよ吹いてきます。
入口の猫像の脇が気持ちの良いポイントなのですが、すぐ傍に当霊園の猫がくつろいでいました。
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平成25年盂蘭盆会

2013年08月15日 | 行事・出来事
本日、平成25年盂蘭盆会追善供養をとり行わせていただきました。
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暑さのみぎり、たくさんのご家族にご参列いただきました。
また、夏休みで子供さんと一緒にお参りされた方も大勢いらっしゃいました。
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今年も皆様達のかわいい子たちのお盆の供養をさせていただきました。
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お盆の迎え火

2013年08月13日 | 季節・空模様
お盆休みが始まり、迎え火にあたる8月13日は朝からたくさんのご家族がお参りにいらっしゃいました。
迎え火とは、お墓まで霊を迎えに行くという事で、お墓参りをし、お墓で提灯に火を灯し、その火を消さずに自宅まで持ち帰り、御仏壇の蝋燭に移し、迎え火の火種にするという事です。
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立秋

2013年08月07日 | 季節・空模様
暦は秋の始まり、本日は立秋です。8月の暑さはまだまだ続くかと思います。この暑さに負けず夏を楽しみましょう。
園内ではお盆行事の準備をいたしております。彼岸行事とは違い、はがき等でのご連絡はいたしておりませんが、曜日に関わらず毎年8月15日の午後1時より読経を行わせていただいております。可愛い子たちのお盆の供養を今年も務めさせていただきます。

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夏の稲妻

2013年08月06日 | 季節・空模様
朝の日差しが次第に黒い雲に覆われ、雷鳴と共に大雨が降り出しました。
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どこかで雷が落ちたのか短時間ではありましたが停電しました。
私の祖母が生前、雨の日のお墓参りは雲の上の龍神様が喜んでいる・・と言ってました。雨天の中、敬う者に手を合わせると言う事なのでしょう。




サルスベリ

2013年08月05日 | 動物・植物
今日から猛暑日が復活し夏休みの子供さんは海やプールで楽しんでいる事でしょう。またワンちゃんのお散歩は日の入り前、日の暮れた後になさってる方も多い事でしょう。
現在、園内のサルスベリが沢山の花を咲かせてます。
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サルスベリは中国南部を原産とする夏を代表する花木の一つで、冬は落葉します。日本にやってきた正確な時代は不明ですが、大和本草(1708年)に載っているところから、それ以前だと考えられます。日本での開花期は7月~10月です。
サルスベリの仲間(ラジェルストリーミア属)は熱帯アジアを中心として、アジア、オーストラリアにおよそ30種が分布します。サルスベリ以外には以下のような種が知られています。属名のランジェルストリーミアは人名にちなみます。




通信紙版 第53号

2013年08月01日 | 通信紙版バックナンバー
平成25年 8月

{お知らせ}
平成25年 盂蘭盆会行事日程について以下の予定とさせていただいております。
●期日:8月15日(木)  
●時間:午後1時より読経開始 

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処暑
今年は梅雨明けが早く序盤は猛暑日が続きました。8月に入ると立秋が過ぎ処暑を迎えます。
処暑とは二十四節気の1つで、8月23日頃、暑さが終わるという意味です。
まだ昼間は暑い日が続きますが、朝夕は涼しい風が吹き渡わたり、気持ちのよい時期です。
この頃には秋の台風が訪れます。


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兄妹の7月
「お兄ちゃん、いたよ!やっぱりいたよ!!」
夏休みのある朝、妹の悦び立った黄色い声に眠い目のままの兄は呼ばれるまま近所の公園に足を向けました。
前日の夕方、遊び場の公園の一角で仔猫の鳴き声が聞こえたが日暮れの空腹とともに空耳になり妹と家路に着き夕食時には鳴き声の事などすっかり忘れていました。
妹の方はどうしても鳴き声の行方が知りたくて、一人早朝から公園を探索しておりました。
公園と隣接する団地との垣根、植え込みの茂みがどうも怪しく、自分も仔猫の泣きまねよろしく呼び掛けすると、緑の奥から返事が返ってきました。
小学生の子供の目線でなければ見つける事が出来ない位置を色めき覗くと藍色に輝く小さな両の瞳が見えます。
手を差し出し捕まえようとするものの届きません。
そこで兄に助けを求めました。眠い目をこすりながら妹の言わんとしている事をすぐに理解した優しい兄は身を屈めて植え込みに半身を潜らせました。
およそ数日、不安と寂しさで鳴き続けた仔猫はなかなか捕まってくれず、
掌で抱き上げようとしたら怖さのあまり兄の二の腕から下を所かまわず引っ掻きまわしたそうです。
夏場のTシャツ姿は仔猫を保護しましたがまるで崖から転げ落ちたような擦り傷だらけの腕になりました。
様子を見に来た出勤前の母に介抱されながら兄と妹は仔猫を大事に抱き家に帰りました。
あの日と同じ7月の朝、あれから20年の歳月が経ち兄妹は大人になりそれぞれ独立しました。
藍色の瞳だった猫さんが生涯を終え、出棺前、何ひとつ変わっていない公園の風景のもと、母と共に二人は猫さんに別れの気持ちを伝え、思い出話に笑顔の花が咲きました。






第53号紙面