動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

勝利の花束

2011年06月21日 | 可愛い子とご家族のお話
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週の明けた月曜の午後、前日にワンちゃんを亡くされた4人のご家族が葬儀に来園しました。
ご家族のお母様から「本堂の祭壇にお供え下さい」と、とても綺麗な花束をいただきました。
葬儀も終わりに近づき、お母様に花束をワンちゃんが入りましたお墓へ移動しようか尋ねましたら、このまま祭壇に置いてあげてほしいと仰いました。
ご家族の娘さんはある競技のプロの選手で前日の大会で見事に優勝し、表彰としてこの花束を頂いたのだそうです。
数年前、やはりワンちゃんを亡くされ当霊園で葬儀をした時も大会と重なり、その時は2位でした。
時を経て、この有終の美を飾り、墓前で手を合わす皆さんの姿はワンちゃん達に感謝の意を込めたんだと思いました。
お帰りの際、乗車してきた自動車の後部座席に置いていた主催者の名前と優勝賞金が書かれたボードを取り出し、高々と抱え上げて見せて下さいました。
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森の王者

2011年06月20日 | 動物・植物
午前のワンちゃんの葬儀中でご家族と園内奥の供養塔へ塔婆をお立てしてる最中、森の中で耳慣れない鳥の鳴き声、と言うより悲鳴のような声が聞こえていました。
建立も終えて本堂へ戻る途中、バサバサっと雑木の股の間から羽の音が・・・
キジバトが飛んできたと一瞬思いましたが違いました。
キジバトを両の脚で捕獲したフクロウが森から飛び出して来たのです。
さっきの声は追い詰められたキジバトの叫びだったと思われます。
園内の管理棟の屋根をかすめて旋回し綺麗な弧を描き、再び森へ戻りました。
以前から近隣の農家の方から森のフクロウの話は聞いておりましたが、今回の出来事までは正直半信半疑でした。
これまで、霊園周辺の自然や動植物を紹介しましたが、このフクロウは森の食物連鎖の頂点なのでしょう。
業務中でカメラは持っていませんでしたので画像や動画はありませんが、次の機会には是非とも森の王者の姿を撮影をしたいと思います。
普段慣れ親しむペットとは異なる野生の姿に畏怖、感嘆しました。
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5兄弟

2011年06月18日 | 可愛い子とご家族のお話
小雨が降りしきる6月半ば、一人のご婦人が夕べ亡くなった猫さんを連れて来園されました。
嫁がれた娘さんと当霊園で落ち合う事でしたが、お母様が若干予定時間より早めに到着されたので、お棺に納まった猫さんと本堂に上がって待って頂く事にしました。
この猫さんは今から21年前に当時高校生だった娘さんがアルバイト先から自宅へ自転車で帰る途中、道端にダンボール箱の中に押し込まれ放置されていた5匹の子猫達の1匹なのだそうです。
娘さんは子猫達を保護するべくダンボール箱ごと自転車の荷台へ乗せようと試みたようでしたが、いかんせん箱が大きくてそれは断念。
それならば、と言った感じだったのでしょうか、子猫たちを次々拾い上げ自転車の前カゴに直接入れて自宅まで帰ってきたのだそうです。
カゴの中で「ニャーニャー」と泣き続ける5匹の子猫たちを自転車に乗せている女子高生の姿は、行き交う通行人からは、かなりの注目を浴びたみたいです。
家にたどり着いた娘さんのその時の姿が今でも忘れられないと、お母様が仰いました。
今日、連れて来られた猫さんの兄弟達はそれぞれ里親が見つかり、良い生涯を送った、あるいはまだ元気にしてる子もいるのだそうです。
約束してた時間を迎え、到着した娘さんと共に斎場で最後のお別れをなさっていただきました。
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同姓同名

2011年06月05日 | 日記・エッセイ・コラム
梅雨の合間の6月の朝、小型のワンちゃんの葬儀を行った時の出来事です。
ご供養の際はご家族に本堂へ上がっていただき、面と向き合い改めてご苗字とほとけ様の死亡月日、年齢をお尋ねし白いメモ用紙に毛筆で書く様にしております。
これは、塔婆なり戒名紙を作るに為の準備です。
この日もいつも通りにご家族の姓とワンちゃんのお名前等をお尋ねいたしましたところ、何やら自分の脳裏に懐かしい響きがしました。
ご供養が一通り済み時間を置いて、この謎の懐かしさを思い出しました。
日本の最高学府へ進学した私の高校時代の同級生の名前です。
漢字から字画まで同姓同名でした。

お帰りになるまでの間、ワンちゃんの思い出話をご家族の皆様からしていただき、私もその事を話をして和んでいただきました。

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水無月

2011年06月02日 | 季節・空模様
今年は例年より早く梅雨入りしましたね。
降水量も多いみたいですので水害には是非とも注意したいものです。
旧暦では6月は水無月と呼ばれ現在では新暦6月の別名としても用いられています。
雨がたくさん降る時季なのに”水の無い月”って変だなって思いますね。
「水無月」の”無”は”の”にあたる連体助詞ですので、「水無月」は”水の月”ということになります。
田に水を張る必要があることから”水の月”→「水無月」と呼ばれるようになったようです。
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