動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

通信紙 第74号

2015年04月30日 | 通信紙版バックナンバー
平成27年 5月

猫だまし
4月に入り若葉区内のホームセンターで猫の置物を購入しました。
見た目が本物の猫に見えまして小さな椅子に座布団を敷き
本堂入り口に置いてみました。本日も来園した方を騙し続けております。



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ケヤキの木の下で
自分の子供の成長を同じ場所、同じ構図で撮影されて年月の経過を思いを寄せる画像を以前メディアを通じて見た事があります。犬に対しても同じ気持ちでいたいと思う方もたくさんおられる事でしょう。
4月の寒の戻り、長寿を全うした柴犬のご葬儀にご夫妻が来園されました。
斎場でのお別れには犬小屋に張り付けていた御主人お手製の表札を持たせてあげておりました。
ご夫妻がご用意なさいましたご供養の際に使うワンちゃんの仔犬時代、成犬時代、晩年の写真を一つの額に挿した遺影を手に、お二人は懐かしそうに当時のお話をして下さいました。
今回亡くなったワンちゃんは先代に飼っていたワンちゃんが他界して間もなく知人から「仔犬が生まれたので見に来ないか?」との呼びかけがきっかけでご縁がありました。
当時、先代を亡くされて寂しさ紛れが半分、死んで間もなくの生まれ変わりの希望が半分の気持ちで知人宅に伺いました。そこには可愛い2匹の仔犬がつぶらな瞳を輝かせて待っておりました。
これにはお二人も困ったらしく、もし生まれたのが5匹とかオスとメスだったなら選び易かったのでしょうが、何しろ生まれたのは2匹の元気なオス。もう一組、別の方が里親を名乗り出ているため両方引き取るという訳にはいかず、お二人にはどちらにするか迷う苦渋の選択が迫られます。
数分を経て意を決した御主人が口元の黒い熊に似た方の仔犬をもらう事を奥様と知人に告げました。
めでたく里親となった帰り道、車中で奥様が先代のワンちゃんとの思い出深い場所に寄りたいとご主人に口ずさみました。そこは自宅からそれ程遠くない小高い丘で周囲の町を見渡せるお散歩コース。先代のワンちゃんと十数年に渡り毎日往復していた歩道が視界に広がります。
当時現場監督を務めていた御主人はその日もカメラを持ち合わせていたので、散歩コースの折り返し地点であったケヤキの木の下で仔犬と記念写真を撮り、この日以来撮影は年中行事となりました。
・・あの時選び洩れた兄弟犬はどうしているのだろう・・仕様もない心配とは分かってはいるものの片割れの幸せを願う気持ちも有り毎年同じ場所で二人は自分達と犬の写真を撮り続けます。二人きりとなったご夫妻は葬儀の帰りにワンちゃんの出所である知人宅に挨拶も兼ね訪問するのだそうです。これから先の人生でもケヤキを見る度にワンちゃん達の事を思い出してあげたい。そう願っておりました。









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藤の花

2015年04月29日 | 動物・植物
4月の下旬ですが連日初夏を通り越し夏日となりましたね。
隠れ熱中症と言う聞きなれない言葉を耳にしました。外で活動なさる方はお気を付け下さい。

この暑さで様々な植物が育ちました。
霊園第2駐車場の茂みには例年になくフジの花が大量に開花し薄紫の花弁の団体が風に揺らいでおります。





また、その傍らでポピーの花が愛らしく空を仰いでおりました。

シロテマリ

2015年04月25日 | 動物・植物
来週からゴールデンウィーク、早い方は今日から大型連休に入った方もおられるのではないでしょうか?暑くもなく寒くも無い過ごしやすい季節、外に出たくなり活動的になりますね。

・・園内の一番奥でアジサイの一種「シロテマリ」と野春菊の「ミヤコワスレ」が共に一足早い初夏を迎えております。




ムスカリ

2015年04月18日 | 動物・植物
春暖、今朝は風も無く本日はお出かけ日和になりそうですね。
ウグイスの囀りの下、猫の「マメちゃん」が何やらソワソワしておりました。



個人様がご自分宅のお墓に植えておりますムスカリ達が藍色の小さな花弁を咲かせ、陽の光でたたずんでおります。


通信紙 第73号

2015年04月01日 | 通信紙版バックナンバー
平成27年 4月

縁台
先日、懇意にしていただいますご家族から縁台をいただきました。
ありがとうございます。
この縁台は去年の春の本堂改装に於いて廃材となった3本の柱をその方の友達である大工さんが加工、組み立てをなさって下さいました。
心地よいニスの香りを纏い長年正門を見つめてた柱が霊園に戻ってきました


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3月21日・22日、春の合同慰霊祭を行わせていただきました。
両日とも両日とも素晴らしい天候に恵まれ終始たくさんの方がお参りにいらっしゃいました。


1日2回の読教時間では戒名紙にお書きしましたご家族、ほとけ様のお名前を全て読み上げまして供養を勤めさせていただきました。
今回の行事におきましても多くの方達と可愛い子たちの思い出話を聞く事ができ、心のふれあいが出来ました。


ご家族や友人が急逝なさってご多忙の中、来園を果たした方もおられ互いに励ましや声援を交わしました。
また、いろいろな形で行事の進行にご協力して下さった皆様方に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
諸事情などで参列出来なかった方もおられたかと思います。お彼岸は季節と同じで毎年来ます。春は厳しい寒さを乗り越え花が咲き、秋は夏の日差しを浴びた稲が実りを結びます。
御家族の変わらぬ愛情を胸に繰り返す季節、可愛い子達の供養を全うさせていただきました。

暮れ行く空の下、今年初めてのカエルの歌声が聞こえておりました。
季節は春になりました。









紙面版第73号