この春16才を迎えようとした当霊園挨拶担当猫の「ソラ」が今朝未明にその生涯を終えました。
様々な形で来園された方に挨拶をしに本堂や構内に出てこれまで多くの方々に可愛がって頂きました。飼い主として皆様に厚く御礼申し上げます。
ソラは生後3カ月で同じく生まれた2匹の兄妹と共に3匹で霊園に来ました。
生まれる時は母猫の飼い主さんの手で3匹とも取り上げてもらい、歯が生えるまで大事にされてその後は人間との関わりが深い生活となります。
生後1年間で兄妹猫を事故で亡くしましたが、他に居た霊園の飼い猫とも仲良くして寂しくはなかったみたいです。
時が経つに連れ霊園の猫達は寿命を迎え続け2年前には一匹だけのソラになりました。
ここ1ヶ月の間に見た目はめっきり歳を取った感じになり体格も小さくなりましたが、人の前でする行動は仔猫時代に戻った様な事をしており、元来からの甘えん坊は死ぬ2日前まで寒空の下、回廊で丸くなり来園される方をお招きしておりました。
昨日は座布団を敷いた空のミカン箱の中でソラは赤ちゃんに戻りました。眠りこけ夢を見てるのかは分かりませんが時々喋る様な鳴き声に私は一日中返事を繰り返しておりました。
早朝、最後の寝床となったミカン箱と共に火葬を行い、お骨は「特別共同墓地」に納めました。
ソラとご縁のありました皆様、来園なさった時に思い出していただけたら幸いです。