三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

6BM8単球電信送信機

2020-07-12 20:44:56 | 日記
まずは前回の記事の訂正です。
エッチの語源に関する雑談で間違いがありました。つぎのとおりで
す:
誤 つまり,女の子(H)の後ろに・・・
正 つまり,女の子(G)の後ろに・・・
いつものおっちょこちょいですが,最近増えてきたような気がしま
す。ご容赦ください。

さて,またまた無線の話です。今回は 6BM8 というミニチュア管1
本だけで電信送信機を構成した話です。まずはその外観をご覧くだ
さい。

シャシの左側に立っているのが 6BM8 です。この真空管は複合管と
呼ばれ,3極5極構成です。つまり,1本のガラス管の中に2本分
の機構が組み込まれているわけです。その3極管部で発振し,5極
管部で電力増幅させました。
ちょっと見づらいでしょうが回路図を下に掲げます。


初めて無調整発振回路を採用しました。これですと自己発振の心配
がありません。
シャシはこれまでの実験で使ってきたものです。組んではバラし,
また組んではバラして楽しんでいます。
今回はバリコンを3連のものにしました。
さて,シャシ内部は・・・

ご覧のとおりごたごたして下手なのですが,少しだけ腕が上がった
気がします。
電源投入。
B電圧を350Vに合わせ,最良の状態に調整した結果はつぎのとおり
です:

出力は3.5Wです。まあこんなものでしょう。周波数は水晶発振な
ので問題ありません。
さて,スプリアスは・・・

基本波 7MHz の第2高調波である 14MHz が大きく現れています。
しかし,その上の第3高調波の 21MHz はほんのわずかです。また
それ以上の成分はないようです。
7 MHz と 14 MHz の部分を拡大して観測しました。

7 MHz は-5.38 dBm であり,14 MHz は-39.53 dBm と読めます。
計算するまでもなく,スプリアスの条件を満たしていません。まあ,
何もしていないのですから当然ですね。

これまで駆け足で何種類かの電信送信機を試作してみました。今後
は変調器に挑戦してみようかと思っているところです。
以上

ナガサキアゲハ

2020-07-11 10:16:57 | 日記
けさは雨が降っていません。わが家の猫の額ほどの庭に赤い花が一
輪。何の花かと思いながらカメラを片手に庭に下りました。

キツネノカミソリにちょっと似ていますが,違います。どこかで見
たことがあります。なぜわが家にあるのだろう?

そんなことを思いながら視線を移すと,アゲハチョウが目に留まり
ました。クロアゲハですね。

大きな羽をはばたかせながら懸命に花の蜜を吸っているようです。
2匹います。(何だか「2羽」と言いたいところです。)2匹仲良
くわが家に来て蜜を吸っているのでしょう。
と思いきや,後ろの蝶は蜜を吸うことのないことに気づきました。

ひたすら背後にいて,接近しすぎず離れずの位置関係を維持してい
ます。

2匹がお分かりでしょうか?
さらに観察を続けていると,2匹の羽の模様が違うことに気づきま
した。直感的には蜜を吸っている方が雌で,後ろに付きまとってい
るのが雄でしょう。求愛行動だと気づきました。

このとき突然「エッチ」という言葉を思い出しました。エッチとい
うのは「猥褻な」というような意味を含んだ俗語ですが,語源を知
っている人は少ないのではないでしょうか?とは言ってもわたしの
知っている語源が絶対に正しいという保証はありません。
アルファベッドで A, B, C,...と続けると,... G, H, ...となります。H
はGの後ろに来ます。Gは Girl の頭文字。つまり,女の子(H)の
後ろにつきまとう人が H ということです。同様に,男の子(Boy)
につきまとう女の人は C ということになります。しかし,こちらは
市民権(?)を得ることがありませんでした。

脱線してしまいました。
このときになって,蝶の種類が気になりました。あとで調べるため
に2匹の特徴をよく捉えるようさらにシャッターを切りました。

写真を撮っているときはそのことに熱中していたため,重要な特徴
を見落としていました。この2匹の蝶の羽には(尻尾のような)突
起がありませんでした。これはナガサキアゲハの特徴です。初めて
身近に見ることができました。
中学校1年生の夏休みの研究で昆虫採集をした級友がいました。そ
の標本を見て先生が「これはナガサキアゲハだ。尻尾のないのが特
徴」だと説明していたのを覚えています。また「めずらしい」とも。
それ以来クロアゲハを見たら尻尾を確認するのが癖になっていまし
たが一度も発見できませんでした。それがきょう・・・。

最初にお見せした花は「グロリオサ(Gloriosa)」だということがわか
りました。和名はキツネユリ(狐百合)だそうです。キツネノカミ
ソリに似ていると思ったのは私だけではなかったのですね。
以上


雨後の木耳(?)

2020-07-09 18:07:12 | 日記
梅雨とは言え,大雨で大変な状況です。それでもきょうは昼間雨が
止み,所用で山に入りました。以前収穫したことのある枯れた幹を
見ると

木耳(きくらげ)がびっしり生えているではありませんか。いや,
茸の場合は「生える」ではなく,「発生」でしょうか?とにかくす
ごい状態です。
根本付近もこのとおりです。

大きいものだけを選んで収穫しました。
山の幸です。有難くいただきましょう。この幹には当分お世話にな
りそうです。
以上

12GB3 シングル 7MHz 電信送信機の予備実験

2020-07-05 09:32:30 | 日記
まずは前回の記事の訂正です。caterpillar の説明のところで間違いが
ありました:
誤 ...) which feets on the leaves...
正 ...) which feeds on the leaves...
得意でもない英語など使うべきではありませんでした。

さて,42シングル送信機についてはすでにお話ししました。一応の目
途がたったので一旦保留しているところです。
今回そのシャシを利用して12GB3シングル送信機に改作してみました。
簡単に言えば,終段管を取り換えただけです。もちろん,最低限の変
更は必要です。
12GB3というのは,その昔白黒テレビのブラウン管の水平偏向出力用
として用いられた真空管です。12G-B3と表記するのが正しいのかも知
れませんが,ここでは12GB3と呼びましょう。
その外観です。

GT管と呼ばれる分類に属します。
わたしは長年知らなかったのですが,GTとは Glass Tube のことでし
た。つまり,ガラス管ですね。
真空管をよくご存知の方は「真空管はみなガラス管ではないか?なぜ
わざわざガラス管と呼ばなければならないのか?」と思われるでしょ
う。
実は金属管というものが存在しました。メタル管(Metal Tube)とも
言います。この金属ケースをガラスケースに置き換えたのがGT管とい
う訳です。この辺り多少私見を交えますが,同一品種のもので両者を
区別する必要性から,GT管の場合は型名のあとに「-GT」を付加して
います。
まあそんな話はやめにして,実はわたしは中学生の頃からラジオ・無
線関係を趣味としていました。そして,12GB3というテレビの水平出
力管(もちろん,中古品)を手に入れ,いつかこれを終段管とした送
信機を作りたいと思っていました。
思い続けて半世紀余り。ついに今回の所業となったのです。

ご覧のとおり,終段管が変わっただけです。42ではなかった突起がつ
いています。陽極でして,ここに高圧がかかります。ですから,感電
防止のため絶縁物で覆うべきなのですが,その部品がないため取り敢
えずむき出しです。
出力は10Wほどが得られました。

上の写真の赤の楕円で囲んだ部分に周波数と電力が表示されています。
ちょっと見づらいでしょうが,約 7.00995 MHz, 10.3 W です。
気になるスプリアスを測定しました。

沢山出ています。いちいち数字は取り上げませんが,このままでは使
えません。終段が42のときは第2高調波だけしか出なかったのに,今
回はなぜこんなに沢山出るのだろう?バイアスなどの調整が必要なの
かも知れません。あるいはビーム管特有の現象でしょうか?
今回は予備実験です。この結果をもとに実用できる無線機を設計・制
作したいと思っています。
以上

不思議の国のアリス

2020-07-04 07:07:38 | 日記
先日書店の洋書コーナーを物色していると "Alice's Adventures in
Wonderland" という題名の小冊子が目に留まりました。

とっさに「不思議の国のアリス」だなと悟った次第。本の存在は知
っていましたが,まだ読んだことのない児童書。
手に取ってぱらぱらとページをめくったところ,わたしでも何とか
読めそうなレベル。分量も大したことないし,値段も手ごろでした
ので買って帰りました。
読んでみると結構面白い。
しかし,挿絵にはがっかり。

もう少し可愛らしく描いたらどうだろうか?
挿絵の中ではつぎの場面が一番気に入りました。

トランプカードが行列をなしている場面です。この話で王とか女王
とかが登場するのですが,それはトランプの King, Queen だったの
です。
話の最後でアリスは眠りから覚めます。ふしぎの国での冒険は夢だ
ったのですね。
幼児向けの話ですが,わたしの知らない単語がいくつか出てきまし
た。その一つが caterpillar です。

キャタピラなら戦車などの車輪に巻かれている金属の帯を思いつき
ますが,本来の意味は?
辞典(研究社・新英和中辞典,IC Dictionary 版)で調べると
1.毛虫(蝶・蛾の幼虫)
2.[C~](商標)……以下省略
とあります。毛虫とはちょっと違和感があります。訳語としてはい
も虫の方がいいのではないかと思い,Longman Dictionary of
Contemporary English で調べてみました:
1. a small long manylegged wormlike creature (LARVA of the
BUTTERFLY and other insects) which feets on the leaves of
plants
だそうです。やはり,「いも虫」とか「あお虫」がふさわしいよう
な気がします。知人の話では「はらぺこ青虫」の原題も "Very
Hungry Caterpillar" だそうです。
余計な話でした。済みません。
久しぶりに英語に触れました。参考までに申し上げますと,この本
は英検3級程度のレベルではないかと思われました。
以上