三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

ドーナツ盤アダプターを作ること

2024-03-11 05:16:33 | 日記
表題の意味が分かる人はレコード盤やレコードプレーヤーに詳しい人に違いありません。
わたしは詳しいわけではありませんが,子どもの頃からレコード(盤)に触れてきました。貧しい我が家にレコード関係のものがあるはずもなく(ラジオさえなかった),最初は小学校でのことでした。高学年になったとき,放送部員に任命されたのです。朝の掃除の時間に全校に音楽を流したり,朝礼で校長先生の訓示に使用するマイク・アンプなどを準備したりの裏方でした。たまには放送劇の真似事などもしましたが。まあ,その放送部でレコードに触れたということです。

レコードには大盤とドーナツ盤がありました。(これらの名称はわたしが勝手に唱えるものです。)一般にLP盤,SP盤と呼ばれていました。前者は33回転,後者は45回転でした。このほかに78回転というのもあったと思いますが,実際に使ったことはありません。

LP盤のものは中心に直径約7mmの穴が開いています。これをターンテーブルの中心にある突起に差し込むわけです。一方SP盤は中心の穴が大きく,約48mmあります。このため「ドーナツ」盤と呼ばれるのでしょう。そのドーナツ盤をターンテーブルに乗せるときは外形48mm,内径7mmの小さな円盤を使って余分な穴を埋める必要があります。これをこの記事では「ドーナツ盤アダプター」と呼びます。

ところで,中古のレコードプレーヤを手に入れたとき,くだんのアダプターが失われていることが少なくありません。簡単なものですが,これがないとドーナツ盤を再生できません。

今回,そのアダプター作りに挑戦しました。材料は手元にあった蒲鉾板。
まず,かまぼこ板にアダプターの外形を描きます。事前に中心の穴をあけておきます。

糸鋸で切り抜きました。糸鋸なんか使ったのは何年振りでしょうか?子供のとき以来ですから60年以上になるでしょう。

描いた外形よりやや大きめに切り抜きました。あとはやすりで少しずつ削っていくだけ。

外形48mm ,内径7mmに仕上げた後実際にターンテーブルに乗せてみました。

ドーナツ盤もぴったり収まります。
余談ですが,乗っかっているレコード盤は「雨に咲く花」です。井上ひろしの歌です。ご存知の方はいらっしゃるでしょうか?

仕上げにラッカーで塗装。

手元にあったものを使ったので真っ黒です。素材が蒲鉾板とは思えないでしょう。
長年気になっていたアダプター,ようやく達成しました。
しかし,今朝インターネットオークションで探していたら一番安いものは500円ほどで出品されていました。あれれ?
(もっとも,落札価格がどうなるかはわかりません。)
以上

最新の画像もっと見る

コメントを投稿