三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

すすきの福智山

2020-09-10 14:31:06 | 日記
登山用の靴下を買いました。前回買ってから10年以上になります。
もちろんすでにボロボロになって廃棄。最近は通常の靴下を2枚余
分にはいて過ごしてきました。
「もう新しいのを買うてもいいやろう。」ということで糟糠に買っ
てもらったのが下の写真。

きょうはそのはき初めということになります。
朝7時少し前に家を出発しました。いつもの上野(あがの)登山口
です。登山口には公衆便所があります。入ると,生け花が目につき
ました。

貼り紙のテープがちょっと邪魔ですが,そこは気にしないで。
登り始めて30分ほどで上野越に到着。前回道標の距離がおかしいと
感じたところです。それが,きょう見ると・・・

訂正されているではありませんか。福智山山頂まで1.4 kmと書き直
されています。(実際は1.4 kmと書いた板を貼り付けている。)
それから1時間ほど。九合目付近に案内図があります。

これがまた間違っているのです。この案内図は立てられてからもう
10年ほどになりますが,訂正されないままです。
拡大して見ましょう。

現在地の赤い三角がお分かりいただけますか?上野越と頂上の中間
点にありますが,実際はもっと頂上に近い場所です。赤い三角から
頂上に向かって登って行くと左側に登山道が分岐しています。この
看板はその場所に立っているのです。
実はこの場所からもう少し頂上に近い場所にもう1枚看板が立って
いますが,それに描かれている地図がここに相当します。ですから,
現在地の看板は中間点に移設し,頂上直下の看板をここに持って来
たらいいのです。
訳が分からない話はこれでおしまい。
しばらく行くと足元に赤い物が。

ヤマボウシの実ですね。もう熟しているのですね。上を見上げまし
たが,木になっている実は見当たりませんでした。
山頂の「山」の岩も元気です。

頂上には9時45分に到着。あいにくきょうは眺望がよくありません。
英彦山(ひこさん)がぼんやりといったところです。
腰を下ろしてしばし休憩。目の前にはすすきの穂。

よく見るとすでに枯れすすきになっている穂もあります。季節は確
実に秋に向かいつつあります。
1句思い出しました。
  道の辺の 尾花が下の 思ひ草
   今さらさらに 何をか思はむ
万葉集の歌です。千年以上も昔に読まれた歌が今でも読めるところ
が素晴らしいですね。
尾花はすすきのこと。思ひ草はナンバンギセルと言われています。
ナンバンギセルはすすきの根元に寄生する寄生植物です。ここ福智
山のすすきの原でもよく見かけます。
解釈は人それぞれですが,わたしはつぎの解釈が好きです:
 わたし(ナンバンギセル)はあなた(すすき)だけを頼りに生き
 ています。今更何を思い悩むことがありましょう?
以上

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