三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

「砂の」文庫本2冊

2022-07-26 05:57:36 | 日記
この春のことでしたか,ラジオを聴いていたら「砂の器」という映画
を観て感動したという話を聞きました。何でも映画館で涙を流しなが
らの鑑賞だったとか。
砂の器というのは松本清張の作ということぐらいは私でも知っていま
した。しかし,読んだことがありませんでした。
気になって数日後に書店で買い求めました。新潮文庫で2冊の長編で
す。

さっそく読んでみました。詳しい内容はともかく,ラジオで聞いたよ
うな涙を流して感動するような場面はありませんでした。わたしは鈍
感なのかもしれません。それにしても,砂の器という題名にした意図
がわかりません。

しばらくして,(あれは「砂の器」でなくて,「砂の女」ではなかっ
たか?)と思いつき,さっそく書店で買い求めました。
ご存知阿部公房の作です。題名だけはかすかに覚えていたので思いつ
いた次第です。
その内容ですが,これは正に「砂」の女でした。砂丘の中に埋もれる
家を必死に守る女が登場します。その家・女のもとに閉じ込められる
主人公。砂,砂,砂の話でした。
しかし,こちらも涙を流すような感動の場面にはついに出遭いません
でした。

小説(書き物)と映画とでは違うのかもしれません。それとも,やは
りわたしは鈍感なのでしょうか?
以上

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