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三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

7つ玉算盤の使い方

2018-03-06 20:38:11 | 日記
先日フリーマーケットで7つ玉算盤を手に入れたことをご報告しました。下の
写真のものです。

大きさは横60cm,縦13cmもある大型です。写真ではよく分からないかも知れ
ませんが,この算盤は1の玉が5つ,5の玉が2つあります。
その使い方がよく分かりませんでしたが,インターネットで調べた後,自分な
りに考えた結果をご報告いたします。

まず,前提として,この算盤は算数のできない人を対象にしたものと言えます。
つまり,手順だけを覚えたら計算できるというものです。
話を簡単にするため,加算のみを取り上げます。その手順とは
① 数字を加える(入れる)には1,2,3,・・・と数えながら1つずつ置
 く。
② 1の玉がいっぱいになったら5の玉を入れて1の玉を0にする。(以下,交換
 するという。)
③ 5の玉がいっぱいになったら一つ上の桁の1の玉と交換する。

例として 1+2+3+4+5 を計算してみよう。
(1)まず,御破算として0にする。

(2)つぎに,最初の1を置く。

(3)続いて2を足すのだが,これは1度に2を入れるのではなく,1つ,2つと
数えながら一つ一つ置いていく。まず1つ目。

(4)2の2つ目を入れると,

3が得られる。つまり,この時点で 1+2=3 が得られている。
(5)つぎに3を足す。これも,まず3の1番目を足す。

(6)3の2番目を足す。

すると
(7)1の玉がいっぱいになったので5の玉と交換する。

(8)引き続き,3の3番目を足す。

この時点で 1+2+3=6 が得られた。
(9)今度は4を足すのだが,これも1つ1つ加えていく。
まず,4の1を足す。

(10)4の2番目を足す。

(11)4の3番目を足す。

(12)4の4番目を足すと,

となり,
(13)1の玉がいっぱいになったので5と交換する。

すると,
(14)5の玉もいっぱいになったので十の位の1と交換して,

が得られる。この時点で 1+2+3+4=10 が得られたことになる。
(15)つぎに5を足すのであるが,これもこれまでどおり1つ1つ置いていく。
まず,5の1番目を入れる。

(16)5の2番目を入れる。

(17)5の3番目を入れる。

(18)5の4番目を入れる。

(19)5の5番目を入れる。

(20)1の玉がいっぱいになったので5の玉と交換する。

ここで,1+2+3+4+5=15 が得られた。

上記の例のとおり,「手順どおりに玉を動かせば計算できる」という道具だっ
たと言えましょう。つまり,暗算など全く不要なのです。
インターネット上では十六進法に便利だとかの記述も見られますが,それはあ
ったとしても後に発見された効用だったのではないでしょうか?

ここまで考えてくると,最初の算盤がどんなものだったか想像が付きます。そ
れは(5の玉のない)1の玉が10個ある算盤だったに違いありません。しかし,
1の玉10個はさすがに玉の数が多すぎます。そこで中間の値として5の玉を導入
したのではないでしょうか?そもそも10進法は大きすぎるようで,通貨でも5
の位のものが用いられています。
まあ,これ以上はあまりに専門的になり,専門外のわたしがとやかく言える立
場でないことは明白です。
以上

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