三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

八角形柱時計を修理

2020-03-08 18:37:47 | 日記
2週間ほど前某フリーマーケットで精工舎の古い柱時計を手に入れました。
八角形で文字盤の文字はローマ数字です。しかし,埃にまみれた汚い姿で
す。振り子室(と言うのでしょうか?)の扉は外れかかっており,触ると
ぼろぼろと分解し始めました。
とにかくその外観をご覧ください。

壁に取り付けて振り子を振りましたが,すぐに停止します。ゼンマイは切
れていないようです。これはたぶん油切れでしょう。
文字盤を外してムーブメントを観察しました。

油気はなく薄汚れていますが,特に異状はないようです。ムーブメントを
取り出して注油。
箱に組み戻して壁にかけ,振り子を取り付けました。振り子を一振りする
と軽快に動き始めました。

しばらく動かして,正常を確認後文字盤を取り付けます。しかし,この文
字盤,中心からずれているようです。

これでは短針が摩擦で動きません。やすりで穴を大きくしました。
ところで,なぜこのように穴と軸がずれるのでしょうか?原因は修理した
ときのはんだ付けのずれにあるようです。
文字盤の問題は解決しました。しかし,さらに風防枠の留め金部分が外れ
ていることが判明。さっそくはんだ付けに取り掛かりました。
大型のはんだ鏝を予熱します。

写真では鏝の大きさはわかりづらいでしょうが,かなり大きなものです。
数年前手に入れたもので,今回初めて使います。
風防枠と外れた留め金部分です。

やすりを使って表面の汚れや酸化物を丁寧に取り除きました。呼び半田を
充分にしてはんだ付けします。
うまくつきました。

突起部分がお分かりいただけるでしょうか?
組み立てて壁に取り付け,振り子を一振り。

正常です。
ところで,この作業で一番難しかったのは振り子室の扉の再生でした。き
ちんとした角度で接着するのに苦労しました。そのためか,写真を撮るの
も忘れたほどです。
しばらく玄関先で時を刻んでもらいましょう。
以上

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