三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

いやな予感‥‥的中,英彦山登山

2022-08-06 20:09:25 | 日記
早朝,と言っても日はとっくに昇っていますが,競売を見に田川市に。
しかし,めぼしいものは見当たらずすぐに退場。英彦山に登ることにし
ました。
彦山川沿いを上って行きます。前方に目的地の英彦山の山塊が見えてき
ました。

頂上付近は厚い雲に覆われています。もしかしたら雨に降られるかも知
れません。

9時少し前に別所の駐車場に到着。あれ?車が少ない!いつもの半分も
停まっていません。停め放題です。好きな場所に停めて出発。
しかし,人が,登山者がいません。参道の階段も人がいません。

何だかいやな予感。

登山道に入っても人がいません。8号目あたりでしょうか,行者堂の前
に看板が立っていました。

なんと,今月から3年間登山を制限するというものです。そうか,その
ため登山者が少なかったのか!ようやく合点がいきました。
中岳頂上の広場です。やはり誰もいません。

ここまでに出会った登山者はわずか2人だけでした。

本来,中岳頂上から南岳を経て登山口に戻る計画でした。というのは,
アカショウビンの声を聴きたかったから。
残念ながらあきらめて登って来た道を戻りました。

ほどなく雨が降り出し,雷鳴がとどろき始めました。
あまり楽しい登山ではありませんでした。たまにはこんなこともありま
すね。
以上

前回,前々回の記事に対する補足
百合のような花をキツネノカミソリと申し上げましたが,間違いだった
ようです。ご容赦を。
以上補足の補足

ずらし尺の√10切断とπ切断の差異

2022-08-06 05:54:38 | 日記
 計算尺を使ったことのある人なら,「ずらし尺」に√10切断とπ切断の2種類あることを
ご存知であろう。このずらし尺は,目外れを起こしたときに計算を継続させるための工夫
であるが,なぜ2種類あるのか?長年疑問であった。「π切断では技術計算に向いている」
と説明されているが,取扱説明書にも詳しい説明はないし,インターネットで調べても見
つからなかった。
 このたび改めてこのずらし尺を使って計算したところ,π切断では予想に反して正しい
計算結果が得られないことがあった。計算尺ではある程度の誤差は承知の上で計算するの
であるが,この誤差はちょっと大きすぎる。(このとき,学生時代の試験の答案で,先生
から「ちょっと誤差が大きすぎる」と指摘されたことを思い出した。もしかしたら,ずら
し尺を使ったためではなかったか?)

 そこで,今回自分なりにこのずらし尺について考察してみた。
 まず,ずらし尺だが,これは計算尺の上側に配置されている。

上の写真で,DF, CF, CIF尺がそれである。ずらし尺でない本来の尺は下側のCI, C, D尺であ
る。通常の乗除算ではCI, C, D尺を使う。なお,CF, CIF, CI, C尺は滑尺に配置されている。
(その他は固定尺である。)
済みません。写真の中の文字が崩れていました。π切断の説明はつぎのとおりです:
 π切断の計算尺
 上から LL/1, LL/2, LL/3, DF
     CF, CIF, CI, C (滑尺)
     D, LL3, LL2, LL1

 ずらし尺は√10またはπで左右を入れ替えた対数目盛である。視覚的にはそうであるが,
数式では√10またはπを加算した対数目盛と捉えられる。すなわち,
 √10切断でのDFおよびCF尺は+√10であり,π切断では+πである。また,CIF尺はCI尺
を左右反転させたようであるが,正確にはCI尺の逆数で目盛ったものである
 √10切断では√10の逆数は
 1/√10 = 10/√10 = √10 (計算尺では「位」は任意。よって,1はまた10でもある。)
であるから,左右反転させた場合と完全に一致する。
 一方,π切断では
 1/π = 0.318
となって,両端はπとはならない。この点が√10切断の場合とは異なる。

 以下,長々と記述することは避け,問題の核心部分のみを示す。予想した結果が得られ
なかったのはCIF尺を用いた乗算であった。(これ以外は問題ないとは限らない。)例題
で説明しよう。
例.2×6の計算
 √10切断の場合とπ切断の場合の結果を下の写真に示す。

√10切断の場合は正しい結果12が得られている。しかし,π切断の方は11.84となっており,
誤差が大きい。
 このことを数式で検証してみる。
 まず,√10切断では,
 log 2 + { log 6 - log (10/√10) } + log √10 = log 2 + log 6 = log (2×6) = log 12 → DF
となって,真数12が答えとして求まる。
 一方,π切断では,
 log 2 + { log 6 - log (10/π) } + log π = log ( 2×6 ) + log ( π**2/10 )
 = log ( 12 × π**2/10 ) → DF
以上からπ切断では π**2/10 だけの誤差が発生していることがわかった。計算すると,
 12 × π**2/10 = 11.84
となり,計算尺による結果と一致する。(π**2はπの二乗を意味する。)

 代数式ではつぎのようになる。
 まず,√10切断では,
 log D + { log CIF -log √10 } + log √10 = log ( D・CIF ) → DF(答え)
π切断では,
 log D + { log CIF - log ( 10 / π ) + log π = log D + log CIF + log ( π**2 / 10 )
 = log ( D・CIFπ**2 / 10 ) → DF(間違った答え)
と表せる。
 以上のとおり,√10切断では正しい答えが得られるが,π切断では答えが間違って得られ
ることがある。π切断のずらし尺を使うときはくれぐれもご注意を!
以上

前回記事への補足
百合のような花はキツネノカミソリでしょう。

実は目撃したとき,瞬時にそう思ったのですが,キツネノカミソリにしては時期が早すぎる
と思ったのです。また,色が少し違っているような気もしました。
大キツネノカミソリかも?
以上補足