なぜか最近計算尺に縁があります。(またか)と思われる読者もおら
れることでしょう。
一昨日からきょうまで近郊の町でフリーマーケットが催されています。
わたしはこれが楽しみで毎回(毎月)出向いています。
で,一昨日は普段より早く家を出て,出品物を物色して回りました。
その結果,3本の計算尺を格安で手に入れ,また昨日も1本超格安で
手に入れました。下の写真のとおりです。
いずれもケースに収められています。特に一番上の大型(10インチ)
のものはさらに箱に収まっています。
では,順に見ていきましょう。
10インチの両面型です。ケースも中身も非常に奇麗です。
10インチというのは長さを表しています。2.54 cm × 10 = 25.4 cm で
すが,実測すると約 32 cm あります。一方,目盛の幅はほぼ 25.4 cm
でした。つまり,10インチはこの目盛の幅を言っているのでしょう。
この計算尺は No.259D という型。箱の側面には「機械技術用」と表
記されています。わたしはすでに No.259 を持っています。それとの
違いは DI 尺にあるようです。DI 尺は D 尺を左右反転させたものです。
あればあったで便利ですが,まあ,ほとんど使うことがありません。
本体には VB といいう刻印があります。製造年月を表しているそうで
す。1950 年(わたしが生まれた年=余談)を A とし,年ごとに1つ
繰り上がります。2番目は月で,1月を A として毎月1つずつ繰り上
がって,12月が L となります。
よって,この計算尺は 1971年2月製造ということになります。
なお,紙の箱の側面には¥4,600 とあります。当時のわたしの月給は
税込みで3万円を少し超える程度でしたから,その1割以上したこと
になりますね。
つぎは小型のものです。8インチです。
No.45K という中学生向けのもののようです。中学生も使っていたので
しょうね。もちろん,高校生や一般の大人が使っても構いません。
片面の極く簡単なものです。
SH の刻印があります。1968年8月の製造ですね。
つぎも小型のものです。
No.2640です。これには刻印がありません。ですが,本体表面の型番に
続いて MADE IN OCCUPIED JAPAN との表記があります。つまり,日
本が連合国に占領されていた時代に作られたことがわかります。サンフ
ランシスコ講和条約に調印して独立したのがたしか1952年だったと思い
ますので,この計算尺は 1945 年から 1952 までの間に製造されたので
しょう。希少品です。
最後も小型のもの。
これはリコー製です。(これまでの3本はいずれもヘンミ製でした。)
やはり中学生用のもので,ビニルケースに「1年2組 〇〇〇子)と記
入されています。中学校の1年か,あるいは高校の1年かも知れません。
リコー製の計算尺にも刻印があります。リコーの場合 a.a-n のように記
され,「年.製造場所ー月」の順に記号化されているそうです。そして,
年は 1952 年を A とします。
この計算尺には N.S-3 とあります。すると,1965年3月製造ということ
になります。S は佐賀工場を表しているとか。
それにしても,1965 年(以降)に中学校でしかも女子(と思える人)
が計算尺を使用していたのですね。そんな授業があったのでしょうか?
もしかしたら,クラブ活動で使ったのかもしれません。
計算尺だけでもいろいろ楽しめます。
以上
れることでしょう。
一昨日からきょうまで近郊の町でフリーマーケットが催されています。
わたしはこれが楽しみで毎回(毎月)出向いています。
で,一昨日は普段より早く家を出て,出品物を物色して回りました。
その結果,3本の計算尺を格安で手に入れ,また昨日も1本超格安で
手に入れました。下の写真のとおりです。
いずれもケースに収められています。特に一番上の大型(10インチ)
のものはさらに箱に収まっています。
では,順に見ていきましょう。
10インチの両面型です。ケースも中身も非常に奇麗です。
10インチというのは長さを表しています。2.54 cm × 10 = 25.4 cm で
すが,実測すると約 32 cm あります。一方,目盛の幅はほぼ 25.4 cm
でした。つまり,10インチはこの目盛の幅を言っているのでしょう。
この計算尺は No.259D という型。箱の側面には「機械技術用」と表
記されています。わたしはすでに No.259 を持っています。それとの
違いは DI 尺にあるようです。DI 尺は D 尺を左右反転させたものです。
あればあったで便利ですが,まあ,ほとんど使うことがありません。
本体には VB といいう刻印があります。製造年月を表しているそうで
す。1950 年(わたしが生まれた年=余談)を A とし,年ごとに1つ
繰り上がります。2番目は月で,1月を A として毎月1つずつ繰り上
がって,12月が L となります。
よって,この計算尺は 1971年2月製造ということになります。
なお,紙の箱の側面には¥4,600 とあります。当時のわたしの月給は
税込みで3万円を少し超える程度でしたから,その1割以上したこと
になりますね。
つぎは小型のものです。8インチです。
No.45K という中学生向けのもののようです。中学生も使っていたので
しょうね。もちろん,高校生や一般の大人が使っても構いません。
片面の極く簡単なものです。
SH の刻印があります。1968年8月の製造ですね。
つぎも小型のものです。
No.2640です。これには刻印がありません。ですが,本体表面の型番に
続いて MADE IN OCCUPIED JAPAN との表記があります。つまり,日
本が連合国に占領されていた時代に作られたことがわかります。サンフ
ランシスコ講和条約に調印して独立したのがたしか1952年だったと思い
ますので,この計算尺は 1945 年から 1952 までの間に製造されたので
しょう。希少品です。
最後も小型のもの。
これはリコー製です。(これまでの3本はいずれもヘンミ製でした。)
やはり中学生用のもので,ビニルケースに「1年2組 〇〇〇子)と記
入されています。中学校の1年か,あるいは高校の1年かも知れません。
リコー製の計算尺にも刻印があります。リコーの場合 a.a-n のように記
され,「年.製造場所ー月」の順に記号化されているそうです。そして,
年は 1952 年を A とします。
この計算尺には N.S-3 とあります。すると,1965年3月製造ということ
になります。S は佐賀工場を表しているとか。
それにしても,1965 年(以降)に中学校でしかも女子(と思える人)
が計算尺を使用していたのですね。そんな授業があったのでしょうか?
もしかしたら,クラブ活動で使ったのかもしれません。
計算尺だけでもいろいろ楽しめます。
以上