三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

和食回帰

2020-03-10 16:29:58 | 日記
最近のNHKラジオ(第一放送)の番組は面白くありません。ここ数年,番組
の性格が変わって教養番組が減り,若者がチャラチャラ喋る番組が増えてい
るようです。まあ,変わらないのはニュースと大相撲でしょうか?
そんなわけで自動車に乗っているときに聞く番組はNHK第二放送にしました。
多くの場合語学番組にあたります。英語,ドイツ語,朝鮮語,中国語の場合
は復習になります。忘れていた単語や構文がよみがえります。
先日も自動車に乗ってラジオのスイッチを入れたら「和食という文化」とい
う教養講座の放送中。今年1月から3月までの13回のうちの第9回「マナー
としきたり」というテーマでした。
「なんだ,食事作法か?くだらんな。」
と思いつつ聞いていると「おや?」と思うことがありました。それは「和食」
の定義に関するところです。和食とは何か?いろいろ説明がありましたが,
わたしが最も納得し得たのは「口中調味」ということです。講師の意図する
ところとは異なるかもしれませんが,わたしはこの口中調味こそが和食の原
点というか最大の特徴ではないかと思った次第です。(口中調味についてこ
こでは詳しく申し上げることはしません。)
その説明の中で徳川義親の「日常礼法の心得」という著作が紹介されました。
戦前に発行されたものです。さっそく古本市場で見つけて注文。
それが昨日届きました。

箱入りハードカバーの立派なものです。古いのですが,しっかりしています。
和食のところのページです。

なんだか暖かい家庭の食卓が描かれています。今ではほとんど忘れ去られて
いるちゃぶ台ですね。
肝心の本文ですが,旧漢字旧仮名遣いですが,表現は口語体です。しかも漢
字にはすべてフリガナがつけられていますので助かります。
なお,この番組のテキストが販売されています。これもさっそく購入。

この歳になって和食に親近感を覚えました。和食回帰なるか?
以上