三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

精工コロナを修理

2020-03-17 18:51:33 | 日記
コロナと言っても目覚まし時計のことです。その昔精工舎が製造販売してい
ました。かなり普及した型のようです。わが家にも目覚まし時計が1つあり
ましたが,それがコロナだったかどうか・・・覚えていません。
そのコロナを先々月100円で入手しました。かなりボロボロです。

汚れているのは構いませんが,時計上部のわっかがありません。また,帰宅
して気づいたのですが,ゼンマイが切れています。どうりで安かったはずだ!
裏蓋を外しました。

予想どおりほこりだらけです。埃は取り除けばいいので問題なし。それより,
あれ?テンプが外れて転がっているではありませんか?

上の写真の矢印の先に転がっています。これは時計の心臓のようなもの。こ
れが外れているとは・・・。前途多難な予感。
修理するためには中身(ムーブメントと言うのでしょうか?)を取り出さな
ければなりません。

上の写真でゼンマイが切れて飛び出しているのがお分かりいただけるでしょ
う。ゼンマイを取り換えるか?それとも使えるように再生手術を施すか?
調べた結果,切れた部分は短いので後者を採ることにしました。ゼンマイの
端を軸に引っ掛けるのですが,そのための加工が問題です。ゼンマイは鋼鉄
なので曲げるのは容易ではありません。まず,加熱して焼きなまします。

アルコールランプです。充分過熱して,冷ました後ラジオペンチで折り曲げ
ました。下の写真をご覧ください。

何とか成形できました。横の折れた部分とを比較してください。
取り付けました。

赤い矢印の先をご覧ください。これでゼンマイを巻くことができるようにな
りました。
つぎはテンプです。これを取り付けるためには文字盤を取り外さなければな
りませんでした。それでも何とか取り付け完了。

ひげゼンマイの固定にはつまようじを利用。まあ,素人ですからこれでいい
でしょう。一応動くようになりました。
一晩動きました。もうよかろうということで組み戻しました。
しかし,直後に停止。中を開けてみると・・・テンプが外れています。なぜ?
再度ムーブメントを取り外してテンプを取り付けます。しかし,組み戻して
いる最中にまた外れ・・・。どうも根本的な問題がありそうです。
軸受けのくぼみにセンターポンチを当ててくぼみを深くしました。その結果,
一応の効果が。
組み戻して針を一巡させていると,途中でロック。あれ?
秒針の押し込みが足りなかったのです。
またまた,分解。これで何度目の分解だろう。とにかく,もくもくと分解,
組み立てを繰り返すのみです。
どうやらうまく組み戻せました。

コチコチと軽快に動いています。わっかを作り,その取り付け金具も作って
とりつけました。一応様になっていませんか?

背面です。気持ち奇麗になったようです。
令和の時も刻んでもらおう。
以上