三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

低い山ある記(20)――対馬見山

2019-03-01 08:02:20 | 日記
地図を眺めていたら対馬見山という低い山が目に留まりました。名前からして
その頂上からは対馬が見えるのでしょう。
その日から気になって気になって,ついに先日登ってきました。
まずその山の諸元を明らかにしておこう。
(1)山岳名 対馬見山(つしまみやま)
(2)標高  243m
(3)所在地 福岡県福津市須多田
(4)位置  33°47'59"N, 130°29'87"E (33.7998, 130.4936)
(5)登山日 2019年2月26日
対馬見山周辺の地図です。

福津市と宗像市の境界付近の福津市側にあります。国道495号線を北上して須
多田地区で山沿いの方に向かいます。正面に三角形の山が見えてきます。

写真の左側のピークが対馬見山,その右側の高みは対馬見山のもう一つのピー
ク。その右は水落山と思われます。
登山口にたどり着くまでが大変でした。何しろ最近はどこも人がいないので道
を尋ねるのも容易ではありません。
ようやく畑氏事をしていた人に尋ねることができました。その人の話によると
昔は対馬見山の頂上から対馬が見えていたとのことです。今見えない理由は
①頂上の樹木が茂って視界が遮られている,②空気が汚れて透明度が低下した,
とのことでした。それでも壱岐とか沖ノ島などは見える(ことがある)そうで
す。

冨士白玉神社下の空き地に駐車しました。登山開始。登山経路は下の地図のと
おりです。

歩いた経路を緑の実線で示しました。破線は今回通らなかった道です。
(P)の位置に駐車して林道を少し進むと白玉神社への分岐点です。その表示
があります。

谷川に出ると行場のような場所がありました。

そのすぐ上に滝が。滝と言っても実際は筧で水を導いて落としているものです。
そこから急な登りになります。いきなりなので息が上がります。
突然鳥居が見えてきました。その前に立つと,奥にずっと鳥居があります。

この鳥居こそ最初の地図にも2番目の地図にも示されている神社の図記号でしょ
う。
階段を登ります。これも2番目の地図に示されています。地図の精確さに驚きま
す。
階段を登り終えたら急な登山道になりました。非常に急な勾配で,しかも地面は
砂地です。歩きづらいことこの上ありません。
何度か転倒しそうになりながら尾根道に出ました。

道があるようなないような……迷いやすい場所です。
最初のピークを過ぎて鞍部に出,あと一登りで頂上に着きました。

頂上は樹木に覆われ,眺望は殆どききません。一カ所だけ開けた場所があり,
そこから海岸が見えました。この辺りの地理には暗いのですが,どうも神湊あた
りのようです。

ほとんど休憩なしに下山開始。90度右に折れてやはり急な斜面を下ります。
最初の鞍部(峠)に着くと,白玉神社方面に通ずると思われる登山道がみられま
した。2番目の地図には破線で示しています。
その鞍部を通過してさらに進むと再度鞍部(峠)に到達。ここは十字路になって
いて,直進すると水落山に至るようです。
ここは下山のコースを取ります。広くしっかりとした道です。林道でしょう。

ひたすら歩いて下ると白玉神社に戻りました。
無事帰還しました。

今回で「低い山ある記」は20回に達しました。まだまだ続きます。ご期待くださ
い。
以上