仙台在住作家つながり。
伊集院静自伝的小説。
いねむり先生とは「麻雀放浪記」の著者、阿佐田哲也であり、色川武大である。
読後の感想を短く言うとすれば・・・ずっと読んでいたかった。
時間的には主人公サブローと先生の出会いから別れまで、
内容的にはサブローの目を通して語られる、先生という多面体(イメージは球?)の魅力、
なのだが、そこにはいつも、サブローの先生に対する尊敬の念と、先生のサブローに対するあたたかさ、
がある。
ドラマチックな展開が起こるストーリーでないのにも関わらず、ずっと読んでいたかった、と
思わせるのは、「ああ人間ってこんな風に支えあうこともできるのか」と感じさせるこの二人の関係、
に他ならない。
先生という人間が持っているさまざまな面。
放っておいたら沈んでしまうサブローを救いあげられるのは、その一部にサブローと同じ暗黒面を
先生が持っているからだ。
だけどそのサブローが支えたい、守りたいと思わずにはいられない面も先生にはある。
ギャンブルをせずにいられないところ、先生の一部を見て評価しようとする人にも等しく付きあい、
尖ったものが苦手で、幻覚におびえ、そしてナルコレプシーという病を持つ。
今、本のどこを開いてもスッと二人の世界に戻れる。
そばにあると幸せ、なのはこんな本かもしれない。
伊集院静自伝的小説。
いねむり先生とは「麻雀放浪記」の著者、阿佐田哲也であり、色川武大である。
読後の感想を短く言うとすれば・・・ずっと読んでいたかった。
時間的には主人公サブローと先生の出会いから別れまで、
内容的にはサブローの目を通して語られる、先生という多面体(イメージは球?)の魅力、
なのだが、そこにはいつも、サブローの先生に対する尊敬の念と、先生のサブローに対するあたたかさ、
がある。
ドラマチックな展開が起こるストーリーでないのにも関わらず、ずっと読んでいたかった、と
思わせるのは、「ああ人間ってこんな風に支えあうこともできるのか」と感じさせるこの二人の関係、
に他ならない。
先生という人間が持っているさまざまな面。
放っておいたら沈んでしまうサブローを救いあげられるのは、その一部にサブローと同じ暗黒面を
先生が持っているからだ。
だけどそのサブローが支えたい、守りたいと思わずにはいられない面も先生にはある。
ギャンブルをせずにいられないところ、先生の一部を見て評価しようとする人にも等しく付きあい、
尖ったものが苦手で、幻覚におびえ、そしてナルコレプシーという病を持つ。
今、本のどこを開いてもスッと二人の世界に戻れる。
そばにあると幸せ、なのはこんな本かもしれない。