やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書72 「生きたしるし」中野孝次 メモ2

2015-08-10 20:50:09 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
「死の謎学」の中で、ギョッとした章があった。

それは「麻酔の昏睡と脳死は見分けられない!?」というところ。

脳死の判断基準をクリアしてしまう場合がある、麻酔による昏睡状態。

低体温の場合も同じことがあるらしい。

「医者でさえ見分けがつかないのに、脳死者は二度と回復することがなく、

 麻酔の患者は一定の時間がたてば意識が戻る。なんとも、おかしな話では

 ないだろうか。」

「じつはなぜ麻酔によって昏睡状態に陥るのかというメカニズムはまだ解明されて

 いないらしいのだ。」

いやいやいやいや。

本当ですかい?

この本は97年のものだから、現在もう解明されててもおかしくないけれど。

新薬の一般的な使用までにだって相当な年月をかけるというのに・・・

こんなのあり?




つながり読書72 「生きたしるし」中野孝次 メモ1

2015-08-10 12:21:48 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
☆「僕は四十を過ぎて以来、酒席でどんなヘマをしホゾを噛む醜態を演じても、

  断じて弁解しないことにしている。どんなバカをしでかそうと、そのバカが自分なのだ。」

  (「子どもと喧嘩した話」より)


 若いときはたぶんこうは思えない。歳をとってもなかなかできないかもしれない。

 だけど、なんとなく私が「ああ、なんか人間的な魅力を感じるな」と思う人は

 こういうことができている人かもしれない。

 ありのままの自分を受け入れること、は勇気がいる。



☆「『病気に伴ふ苦痛は病自体とまるで縁のないものである。(中略)

  この心の空洞は、従来人間が経験した病苦といふ体験を超えた、人工的な、

  架空なものである。』」

 (「病院では死にたくない」川上徹太郎氏の文)



すごい。私が病院という施設に「?」を感じる理由はこれだ!



以下「死の謎学」より

☆「心臓はすぐには止まらない」

 モニターのラインが一直線になったらそれが「死」だと思っていた。

 でも実際は時間をかけて徐々に止まるらしい。

 ご臨終と告げられた後でも、実は音は聞こえているっていう可能性もあり?


☆「二通りの死があらわれた?」

 何を持って死か?という話。人体が腐る以前の臓器の死(心臓が動かなくなる)

 というところにラインを引いていた人間世界。そこに臓器移植のためにあらわれた

 もう一つのライン、「脳死」。


☆「生と死をへだてることは不可能なのか?」

 「死はある点を超えたときに起こるものではなく、生からつづく線の延長線上にある

  ものなのではないか」


☆「脳死をめぐる大きな誤解」

 植物状態と脳死の違いは、自発呼吸があるかどうか。

「脳死の場合は、人口呼吸器などを使わなければ呼吸ができず、また人口呼吸器を

 使ったとしても、短期間のうちに死亡してしまうのである。」


☆死体から情報を引き出す法医学のプロとは?

 検死官  警察の役職。10年以上の捜査経験、法医学教室などで特別な研修を受けたベテラン。
 監察医  変死体を解剖、おもに事件性のない行政解剖。
 法医学者 おもに刑事事件の死体を扱う司法解剖。