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やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

「夜行観覧車」 夏木マリの「まーくん!」がもう一度聞きたい!

2013-04-02 16:43:16 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
原作者、湊かなえの本は「後味の悪いミステリー」という評判が

私の頭に残っており、覚悟が出来過ぎてしまったらしく、最終回まで

欠かさず見たが「ああそぉふうん~」という気分で終了。

淳子が夫を衝動的に殺す動機。。。これは淳子が秘めて、ためるタイプである

ためにドラマから読み取るには、ちょっと弱い、共感しづらいかな、という気がした。

(最後の最後で淳子の心情が暴露されていたけど・・・)

でも見てる側を、犯人は淳子じゃないかも、と思わせることで引っ張るわけだから

あんまり誇張もできないか。。。

「後味が悪い」ミステリーと言われる理由には、この作品で言えば、

生きてる人間の都合優先の結末という点であるのだろうけど、

「読んでる(見てる)あなたが生きてる場所だって絶対安全ってわけじゃないのよ」と

言われてる怖さ、みたいなものがそれにプラスされている。

にしても、夏木マリよかったな。なりきってて。







「相棒 シーズン11」最終回を見てしまった!

2013-03-21 17:51:52 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
「相棒」が好きな私。。。

でも右京さんの相棒はやっぱり薫ちゃん!!!と好みが偏っているため、

ミッチー以降はほとんど見ていない。

さて成宮くんの相棒はどうか?

新シリーズをチェックしたが・・・ああぁううぅ

薫ちゃんとはまた違う青さに期待は増したけど、どうしたの?

あの恋人役は?どう見ても姉貴。。。母に見えるときすらある。


薫ちゃんの恋人、美和子ちゃんはやはりアネゴっぽかったけど、

時々すごく中性的で、時々おちゃめで、薫ちゃんを男っぽくさせるときは

かわゆい部分がチラリと見えたりするのが魅力だった。


というわけで・・・今シリーズからも遠ざかっていたのだが。

昨日流れで「相棒」を見始めたらストーリー展開のリズムがよく、

結局最後まで見てしまった。

おもしろかった。

でも・・・カムバーーーーック薫ちゃーーーーん!



ネバーエンディングストーリー

2013-01-21 11:18:33 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
息子がちょっと前に熱中してた本が「はてしない物語」。

というわけで映画も見てみるか、とレンタルしてきた。

日本での公開は1985年。私は見ていない。

見終わった息子の感想。「全然本と違う!」とややご立腹。

あれだけ原作をむさぼり読んでいたのだから、きっと小さな

違いも気になるんだろうな、なんて思いつつも、ちょっと調べてみた。

なるほど。。。

原作者本人が映画のエンディングが気に入らず、裁判まで起こして、最終的に

映画からミヒャエル・エンデの名前を外す事で和解になった、という

事件が起きていたことを知る。

具体的に彼が最も許せなかったのは、本の中の世界の力を借りて、

いじめっ子に仕返しをするシーン、だったようだ。

原作を読まずに映画を見た子供は、ファンタジーの映像に魅せられ

満足を得る事ができかもしれない。

でも原作を読むことによって、ファンタジーの世界に連れて行かれる

楽しさを知った後の子供を満足させる映像作り、というのは難しいのかもしれない。


さて原作を読まずに映画を見た大人の感想は・・・

※バスチアンが物語との直接的な接点がほぼエンディングだったことは予想外だった。

※最後になんでもいくつでも願いをかなえてくれる、言われ、私がまっさきに予想したのは
 落ち込んでいた彼ならまっさきに「ママに会わせろ!」と言うと思ったが・・・

※しかもファルコンに乗ったまま現実の世界を飛び回る展開は、まさしく「仕返し」するために
 だけに作られた映像、という気がした。

※そしてあの本屋と老人。あの老人は物語のキーマンとして、最後に絶対登場して欲しかった。
 たくさん願いをかなえてもらって現実の世界に戻ってきましたとさ、というナレーションだけで
 いきなり幕を閉じられ、「ちょっと日本昔話じゃないんだよ!」というツッコミを入れたく
 なりました。















「眺めのいい部屋」が好き過ぎるワケ 6

2012-09-06 09:55:24 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
ああスポットを当て忘れた・・・ごめんね、ジョージ。

内向的な二人だからこそ、言葉なくても何か通じ合うものがあったに

違いないと思わせるルーシーとの出会いの場面がいい。

そこから先に殻を破ったのはジョージ。

内面に向いていた気持ちが一気に変化した彼の愛情表現は衝動的で、情熱的。


ルーシーの婚約者シシルを、彼は女性どころか人間というものを分かっていない、

彼にとって女性は所有物だ、結婚してはいけない・・・という意外とまともで

もっともな意見を告げる。


「変人ジョージ」が変化して、自分の運命を切り開く様子を見ると、

どうしても応援しないではいられない気持ちになる。


ルーシーがテニスの途中、足を投げ出して芝生に座って休憩。

横でシシルが本を朗読。内容をけなしつつ。

ジョージが走って来て、そこにコロリと寝そべってルーシーを見上げる。

私はこの風景がなんだかおかしくて好き。

たとえルーシーとジョージが結ばれた後でも、この3人はこんな風景が

似合ってしまう気がしてならない。






「眺めのいい部屋」が好き過ぎるワケ 5

2012-09-05 19:41:59 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
この映画の時代に大変マッチする、字体というのでしょうか?

フォントというのでしょうが?もしくはレタリング?カリグラフィ?

が、美しい!

場面展開の切り替えに、本を読んでいるように

さしこまれる短い言葉が控えめながらもいい演出。

原作は E,Mフォースターの「A Room with a View」。

そしてジェームズ、アイヴォリー監督が映画化。

原作を読んでなくても、こんなところに作り手の愛情、を感じて

しまいます。







「眺めのいい部屋」が好き過ぎるワケ 4

2012-09-04 12:44:05 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
シシル・ヴァイス。

ルーシーが血迷って(?)結婚を決めた相手。

でも見方によっては、ルーシーが自分に正直なるためのステップに

されてしまったわけで、彼にしてみればいい迷惑?

ルーシーが別れを告げたときに、逆上もせずに、自分の非を認め、

感謝すらする、という展開だけは、やり過ぎな感じがして抵抗がある。

そうなのだ。この物語はどんなときもルーシーがワルモノにならない

ようできている。

もしシシルがもうちょっとフツーな男性で、しかも家族から気に

入られていたら、みんなとテニスができて、裸で湖に飛び込めてたら・・・

ジョージとのハッピーエンドは輝かない。


求婚していいか?を家族に聞き、キスでさえ本人に同意を求め、自分は役に

立ったつもりが相手を怒らせ、自分と価値観が違う相手を見下し、趣味は

芸術鑑賞だけ、なでつけたペッタリヘアスタイル、鼻眼鏡・・・ようするに

かなりダメダメ男。シシル。

こういう男を改造する結婚生活を描いた映画なんておもしろそうかも。




「眺めのいい部屋」が好き過ぎるワケ 3

2012-09-04 11:47:43 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
シャーロット。

この人のこのキャラクターはピシッと直立不動、徹底している。

新しいか、古いか?→古い!

柔らかいか、固いか?→固い!

器用か、不器用か?→不器用!

だけど、自分と考えの違う人に耳を貸さないわけではなく、

言動の裏に決して悪気はなく、

自分の古さ、固さ、不器用さに気付いている。

特に男女関係においてはかたくなで、ルーシーに先輩として

助言しないではいられない。(なんにも知らぬハイミスだと

思われたくない)

ルーシーとジョージに距離を置かせようとした張本人であるのに

憎めないのは、それによってタイミングを失った二人が再会したとき、

相手を思う気持ちがより確かなものになる、という結果オーライな

状況が待っているからだ。

しかもルーシーが完全にジョージを追い払う光景(もちろん本心でなく)を

目の前にして、初めてジョージの一途さを知り、自分が誤っていたのでは

ないかと気付き始める。

そのどんくささが人間らしい。


最後に一人ベッドでルーシーからの手紙を読むシャーロットの表情は、

さすがだなぁと思った。マギー・スミス、万歳!!







「眺めのいい部屋」が好き過ぎるワケ 2

2012-09-04 00:03:36 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
ビーブ牧師が好きだ。

あの安定感、ユーモアのセンス、裸になって湖で泳ぐときの子どもっぽさ、

ルーシーとその弟フレディを父のように先生のように見守る視線。

ルーシーのベートーベンを弾くときの情熱が生に向けられたときに

彼女の人生は素晴らしいものになる、と予言したその的確さ。

この物語の散らばる人々をつなぐ役割を果たしている、欠けては

ならないキャラクターなのだ。


「眺めのいい部屋」が好き過ぎるワケ 1

2012-09-03 12:40:19 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
まずは・・・

私にとってヘレナ・ボナム=カーターという女優は

このルーシー・ハニーチャーチを演じるためにいる!!!(オオゲサ?)


時代背景は、まだ封建的思想が残る英国。

父親がいない(死別)けれど家庭は裕福で、家族の絆は強い、

その中で「なぜ?」を問いかけつつ、秘めた情熱はピアノに込めて

暮らしてきたルーシー。イタリア旅行で受けた刺激は、その後の人生の

幸せをつかむきっかけとなった。



基本的にいつも小難しい顔をしているルーシー。

でも歳の離れたいとこ、シャーロットにイライラと指図したり、家に帰れば母に甘える娘、

弟と子犬のようにじゃれあい、ビーブ牧師の前ではかわいい生徒のよう・・・と

場面場面で自然に小さな変化を見せる。

そして最後、母とシャーロットが乗った馬車に走って追い付いたときの表情は

映画が始まって約2時間、一度も見せたことのない笑顔!

これこそアラン姉妹(旅するスーパーおばあちゃん姉妹)が指摘した

花嫁になる娘が持つ輝き、だろう。


そしてやっぱりはずせないのはキスシーン。

ジョージの強引なアタックに、頭は驚きと拒絶、でも体はしなやかに

一瞬まかせてしまうところが、ルーシーらしさがよく出てて印象的。


1シーン1シーン、たとえセリフがない場面でもルーシーの内面が

分かるような演技だった。








「眺めのいい部屋」

2012-09-03 12:26:34 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
私がこの映画を知った理由はもう思い出せない。

日本での公開は1987らしいが、そのころ中学生だしその頃見ても

特になんとも思わなかっただろう。

誰がなんと言おうと・・・私はこの映画が大好きだ!!!

何度見ても、私の感覚すべてがいちいち反応してしまう。

あんまり好きなので、何がそう思わせるのか分析することにした。


話の筋はこれといって複雑なことはなく、内面に気持ちが向いてる

二人の男女が出会って結ばれる、それだけのこと。

そのシンプルなストーリーを見事に演じる俳優陣、それに寄り添う

景色と、欠かせない脇役たちのキャラクター、音楽。

ワンダホー!!!