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やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

釣りキチ三平 滝田洋二郎監督

2013-12-22 17:18:17 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
息子がマンガを愛読していたことから、映画に連れて行こう

と思いつつ、行きそびれていた。

見終わった感想は「マンガの方がいい」だった。。。

でも、なんか分かる気もする。

滝田洋二郎監督が「おくりびと」で有名になったことは

知っていたが、私は見てしまった。

経歴にある監督デビュー当時からの成人映画の題名の数々・・・

もちろん釣りキチ三平にR指定を感じる場面は一つもない(笑)。


さてキャストだが、唯一違和感を感じたのは渡瀬恒彦。

あの顔は長いこと、ド田舎に留まっている年輪のある顔じゃない。

よって方言もいまいちフィットせず。

特に、最後三平の姉という設定で出てきた愛子を、両手広げて抱きしめる

シーンに?を感じた。

あれは田舎の爺さんがやる動作じゃない。

田舎の爺さんはシャイでいいのだ。

誰がいいかなあ。石橋蓮司さんなんかうまく化けてくれそうだけど。。。




名探偵ポワロ

2013-12-20 11:49:21 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
アガサクリスティ原作。
ここ数年、息子とはまり、
第1話から第47話まで(ハピネット・ピクチャーズ)すべて制覇。

ポワロの魅力のうちで外せないのは熊倉一雄の吹き替えだ。

やさしいときも、ちょっと機嫌を損ねているときも、機嫌が良くて
浮かれてるときも、ぴったりとあの声が寄り添っている。

そしてポワロの人柄ももちろん魅力。

基本的にどんな人間にもやさしい。
会話を楽しむことが上手。
潔癖なところがところどころ強調されている。
怒って早口になる、走らなくてはならない、という動作は
無理しているようにみえる。

こんなところが、どの作品にも散りばめられていて、
「ああ~そうだよね~これはポワロにはたまらんよね」と
見る側もしっかりポワロのキャラをつかむことができる。

脇役のジャップ警部やミス・レモン、オリヴァ夫人・・・との
関わりあい方がステキなのは、根底に相手に対する尊敬がある
からなのかもしれない。





タワーリング・インフェルノ

2013-12-16 20:15:05 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
日本では1975年公開のアメリカ映画。

うっすら見た記憶があるのに、ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーン

2大スター共演。。。ってことはまったく覚えておらず。

この二人、各自持つオーラが強いのか、なんだかいいところを消し合っているいるような、

もったいなさを感じたものの、内容の満足度は高かった!


舞台は高層ビル。真ん中よりちょい上の階から出火する。

なんといっても超高層ビルであるから、出火はほんの一角の出来事に見える。

だから、そのはるか上で、音楽、料理、ダンス、恋愛・・・に興じている人びとの

「たいししたことないんでしょ?」という気持ちがよく分かる。

その後、映像で全体像を見ている側の危機感が先に増してゆき、

それに最上階の人びとの危機感が追い付いてくる形で物語が進む。

そこからのパニックは1970年代に作られたと映画だと思わせない、迫力に

満ちていた。圧巻!


火災の原因を作った人物をただ責める、勧善懲悪的な単純なストーリーに

終わらず、非常事態にさらされた時だれでもがああなる可能性がある、という

こと、それから火の怖さ、消防士という仕事・・・見事にパッケージされた

骨太な作品だと思う。












CM  リリーフランキー 深津絵里

2013-11-20 12:17:24 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
いいなCM 大和ハウス リリーフランキー 深津絵里


大和ハウスの回し者ではございませぬが。。。このCMが好き。

今までこの二人の他のバージョンも流れたことがあったらしいが、

私が見たのはこれが初めて。

一見、え?と思うこの組み合わせなのに、この短い数秒で、

ああ~ステキなご夫婦ねえ、とほんわかしてしまう。

やっぱり夫婦でも、どこかに尊敬の気持ちを持っている、と

こんな風になれるのかも。。。

50回目のファーストキス

2013-09-10 11:40:02 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
昨夜何気なくチャンネルを変えていたら、BSでやっていた映画。

ハワイの風景に惹かれつつ、ドリュー・バリモアの笑顔に引きこまれ、

やりすぎ、とも言えるコメディな会話に笑っていたら・・・このストーリーには

「一日しか記憶がもたない、という障害を持った女性に恋してしまう」という

シリアスなテーマが存在していた。


私はアダム・サンドラーという役者を知らなかった。

失礼ながら・・・あまり知性を感じない風貌、に恋愛映画向きじゃないのでは?と

思ってしまったが、あのルーシーを振り向かせるためにあの手この手で迫る必死さと、

純粋さ、彼女を気遣う優しさ!

見ていくうちに、役と彼自身がしっくりとなじんだ。


同じ記憶の障害を扱った映画「博士の愛した数式」もそうだったが、

記憶がリセットされてしまうのをそばで見ている存在に切なさが集中する。

だから、リアリティを追求すればこのストーリー自体に無理がきてしまう

のだが、それをカバー出来るだけのアダム・サンドラー演じるヘンリー、

ルーシーの父と弟、レストランのママたちに魅力がある。


私が好きな場面。

旅立とうとするヘンリーに友人ウーラがハワイ語で神妙に語りかける。

どう見ても「神のご加護が・・・」系なシーンに見える。

「なんて言ったの?」と聞くヘンリーに、ウーラが答える。

「お土産はTシャツがいい」






「武士の家計簿」 監督 森田芳光

2013-08-25 08:45:47 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
とっても興味があるテーマなのだが、

堺雅人の奥さんが仲間由紀恵、というキャストを見て、

こりゃテレビでやったときにでも(映画館ではなく)見るか・・・

と思い、見送った映画だった。

そしてテレビ欄で発見、録画した。

だが。。。残念ながら違和感が消えないままエンドロール。


仲間由紀恵のちっとも老けない、老け役も許そう。

弁当がおいしそう、と同僚が言うのは要するに「豪華だ」という
意味なのに、「奥の手作りだから」と(現代ならコンビニ弁当とは
違って、という意味で捉えられるが)変な回答をするのも許そう。

決定的な理由のない借金のためにあれだけ苦心したのに、完済した
瞬間は描かれていないことも許そう。

どう見てもそりゃ重くって、回想する余裕なんかないでしょ、という
息子が父をおんぶするラストシーン、も許そう。

しかーし!!!
これだけ話の展開を素早くしたのに、結果的にそれはどこに重点を置くため
だったのか、まったく分からない。
流れるだけのストーリーなら、「こう感じてね」という気合いをもう少し
控えめにしてくれたらよかったのに。
「倹約」は現代でも身近なテーマだ。
だからこそありきたりの工夫を見せられても物足りない。
「清貧」なんて言葉がある日本ならではの、現代人がハッとするような
感覚を知りたかったのになあ。

以上。勝手な感想。




映画「幸せのレシピ」が好き過ぎるワケ 3

2013-07-22 10:43:23 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
このストーリーに欠かせないセラピーの場面。

時間的には少ないが大事な役割を持っている。

物語最後のセラピーでケイトが言う。

「人生にもレシピがあればいいのに、そしたら間違わないのに」と。

ここでもケイトが料理の世界に没頭するワケが分かる。

たぶん彼女はレシピがあると安心なのだ。

だけど彼女の中にちゃんと人生のレシピがあることをセラピーの先生は

知っている。

ただ彼女はそれを頭で分かっているのに、従う勇気がないのだ。

こわさゆえに何かにしがみつく内面の弱さ、がケイトに共感するポイント

なのかもしれない。







映画「幸せのレシピ」が好き過ぎるワケ 2

2013-07-21 22:37:01 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
☆大好きなセリフ

ケイトとニックが心を許しあい、朝を迎え、ケイトがこれから店で
どう接したらいいか、という質問に対するニックのセリフ。

「君が命令して、オレは陰で好きにやる」

これにはケイトの個性を閉じ込めることなく、まるごと愛してるぜ、感が
漂っている、ニックらしいセリフだと思う。

☆ゾーイの魅力

この子役ちゃん、母親を亡くしたばかり、という難しい役にピタリと
はまっており何度その表情とセリフに泣けたことか。。。
母子家庭で育ったという設定のせいなのか、歳より大人びたキャラで、
時折り本質を突いたことを言い、ケイトは混乱したり、慰められたりする。
家出のように突然いなくなり、亡くなった母親のお墓で見つかったときの
ゾーイのセリフ、「ママを忘れそう」は、しみる。
ケイトとニックという大人と安心できる生活を送れるようになった
ゾーイだからこそ感じる大きな寂しさであり、不安なのだ。

☆ニックの魅力

アーロン・エッカートという俳優さんのそのものの魅力が大きい。
見た目も中身もOPENそしておおらかなイメージ。まさにケイトと真逆。
イタリアに心酔、仕事中に音楽をガンガンかけてオペラを歌い、ジョーク
大好き。
ウソのない態度はゾーイからも信頼される。
彼女の部屋で帰り際、キスをしないで帰るシーンは印象的だし、
ゾーイの前で「叔母さんにキスしていいかな」と、了解を得てから堂々と
するとこもステキ。

☆ケイトの怒りの表現

何度となく出てくるケイトの怒り顔。分かりやすい。
肉の焼き加減に苦情を言うお客のテーブルに、フォークでさした生肉を
突き立て、テーブルクロスを引っ張って取り、店を出て行くケイトは圧巻。

デザートの仕上げに集中するケイトの隣りで、ニックが話しかけてくることに
イライラするケイトの顔がすごい。

怒りの表現が上手なだけに、セラピーの先生が「どうすればいいか君が一番よく
分かってる」と言ったときの、あのハッとした表情や、ニックを引き止めるときの
表情が引き立つ。











映画「幸せのレシピ」が好き過ぎるワケ 1

2013-07-21 17:39:33 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
「マーサの幸せレシピ」というドイツ映画のリメイク作品で、

アメリカでの原題は「No Reservations」。

そして日本では「幸せのレシピ」。

この邦題が私はどうも気に入らないのだけど・・・

一度テレビで見て忘れられず、先日中古DVDを偶然見つけ、ついに購入。


とにかくキャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるケイトのキャラが生きている!


シェフとしてプロ根性丸出しのケイトは独身。

仕事中、フマジメなことは許さず、客にこびることもしない。

仕事から帰っても留守電にメッセージは一件もない。

休みの日も料理料理料理・・・セラピーの先生の前でもそれは同じ。

突然の姉の死。残されたゾーイを引き取ることに。

なかなかお互いになじめないときに、職場に現れたニック。

彼が二人の心をときほぐしていき、ケイトをまるごと受け止めることで

彼女を変えていく。。。

ハッピーエンドを迎えるまで紆余曲折があるのだが、そこは

ニックandゾーイの魅力に満ちあふれている。






「父の花、咲く春 岐阜・長良川幇間物語」

2013-04-10 11:16:58 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
4月3日BSプレミアムで放送されたこのドラマ。

前宣伝をチラッと見たときに決めた。「絶対見る!」

そして見始めた途端、別に感動的なシーンでもないのに

目がウルウルしっぱなし。

理由はたぶん母親と息子のやり取りがとてもリアルだったから。

長年母子家庭で過ごしてきた母と息子に染み付いている二人のペース。

伊藤蘭さん、桐谷健太さんのセリフや表情や体からそれがにじんでいた。


このドラマの軸は桐谷さん演じる次郎の心の動きだ。

母親の死期が迫っている不安、自分を心配している母親を安心させたい気持ち、

何をやってもうまくいかないことを人のせいにしたい、弱い自分へのいら立ち、

父親を憎む気持ち・・・それは梅次という人間の生き方を知ることによって、大きく

変化する。

暗く腐った彼の心に希望の光が差し込むのは、見ている側の願望であり、

とても自然な成り行きに見せてくれたのは見事な演技と、細部まで丁寧に

作られた労力のおかげ。

感謝。