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やみーのやむやむな毎日

佐藤玲・大泉洋 出演新CM リクルート リクナビ

2016-08-23 19:12:58 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
佐藤玲・大泉洋 出演新CM リクルート リクナビ


偶然ネット上で見つけたCMにチカラをもらう。

偶然数日前この曲を初めて聴いた。

大泉洋ってすごいなあ。「大丈夫」って言ってくれてありがと。

とても希望を見つけ出しにくい状況にいるけど、

「とにかく笑えれば」いいんだよね。



「華麗なるギャッツビー」1974年 監督 ジャック・クレイトン

2016-03-13 17:32:33 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
原作はアメリカ文学を代表する作品の一つ、と言わしめる

「グレート・ギャツビー」(F・スコット・フィッツジェラルド)。

村上春樹が翻訳しているものがあると知ってから興味を持っていた。

が、今回は本ではなく、最初に映画化された「華麗なるギャッツビー」。


まずデイジー役のミア・ファローの顔を凝視。

見覚えがあった。「ナイル殺人事件」だ!

男運のない、やや狂気じみた、という点で役も似ている。


さて肝心の内容だが・・・これはやっぱり本から入るのが正解だったのか?

と思わずにはいられなかった。


とにかくどこもかしこもしっくりこない。

どこが話の山場なんだろうか?


ギャッツビーが消えることで、昔の恋人デイジーが夫との仲を

復活させるという、結末には違和感しか感じないし。


昔の恋人を取り戻したいギャッツビーが、いかに彼女にとって申し分のない男に

なり、ニックという人物を使いつついかにじわじわ彼女に近付いたか、という

経緯にはナルシストさが鼻につくし。


ニックがギャッツビーに呼ばれた理由はもっとミステリアスな何かあるのかと

思ってワクワクしたけど違ったし。


人をひき殺した後で普通に夫と朝食を取るデイジーのような女を、何年も想い続ける

ギャッツビーはおバカさんだと思うし。


どの登場人物にも共感できないから感情移入できない。


唯一おもしろかったのは、本当に暑そうだったこと。

みんなおでこが汗でてかてか。









「書道教授」(生誕100年記念 松本清張ドラマスペシャル)

2016-01-21 13:38:14 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
おもしろかった。

調べたらすでに1982版、1995年版が別のキャストで作品化されており、

私が見たのは2010年版。

☆歴代の主人公川上克次は近藤正臣、風間杜夫そして今回、船越英一郎。

 このだらしのない、でもピュアな中年役、どの俳優もぴったり。

☆克次の妻、保子は今回の賀来千香子が子どもっぽくて、家庭的な妻を

 好演。

☆そして妖艶で謎めいた書道教授の久子は今回、杉本彩。

 演技的には物足りないけど、ツーンとした雰囲気はいい。

 でも95年版の多岐川裕美が演じた久子、見てみたい!

☆登場人物の中で一番こわかった、ホステス神谷文子。

 今回の荻野目慶子はいい!

 こういう女が存在する、またはどんな女にもこの文子と同じような性質が

 眠ってると思え!と息子に申したい。

にしても・・・

銀行で横領してて、たとえ返金したからってそのまま職を追われず

ましてや出世って???と思った。

が、いいのだ。

とにかく登場人物の不完全で、みっともなくて、人生ときに八方ふさがりに

なってしまう様がよーく描かれている作品が好きだ。







  


 

「清州会議」2013年 監督 三谷幸喜

2016-01-13 22:18:02 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
年末、息子と夫が新作映画を見に行っている間、私も何か見たくなって

録画済みのものをチェック。

選んだのは「清州会議」。

三谷さんが歴史好きだとういうのは知っていたが、歴史好きな人が映画を

作るとこーなんのか~と思った。

それを強く感じるのはキャスティングだ。

三谷さんの他の作品からも強く感じていたのは、この俳優にこのキャラを

こう演じさせたい!という三谷さんのセンス。


☆時代ものでは「かっこいい!」イメージが定着している役所広司に

 老いと恋心の間をウロウロする「かっこわるい!」柴田勝家を。

☆一方柴田勝家をイライラさせる明るさ、頭の良さ、にくめなさで対抗する

 秀吉に大泉洋。

☆後継者争いの中心にいる信長の次男信雄。お腹に頭のネジを全部置き忘れてしまった

 かのようなバカ殿ぶりを妻夫木聡に。


などあげればまだまだ続くが、このくらいで。

逆にミスキャストだと思ったのは松姫役の剛力彩芽。

申し訳ないが寧役の中谷美紀との場面など、演技に差がありすぎて正視できない。


物語的にはなぜ秀吉が次の世を引っ張っていくことになったのか、ということに

光が当てられていたように思う。

楽しいことに人はついてくる!

これこそ彼の信念で、こういうエネルギーが運さえも引き寄せているようにみえた。

「サワコの朝」 ゲスト 平野レミ

2015-12-13 21:44:35 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
録画を2度見てしまうほど、レミさんの魅力たっぷりの30分。

ラジオから聞こえるレミさんの声だけで、この人は僕のおヨメさんになる!

と決めた和田さんの気持ちがよく分かる。


進学校になじめなかったレミさんが学校をやめたい!とお父さんに告げた時、

何も聞かず、レミさんの顔をひと目見ただけで「やめろ!」と言ってくれた

エピソード。それを思い出したレミさんは「うれしかった~。あたし泣いちゃう。

ああほんとにいいお父さんだったなあ。親ってありがたいね。」と言って涙ぐんでいる。

その姿を見るだけでこっちが泣けてくる。

レミさんは楽しいこと、好きなことを追い続けてきた人。

とにかくピュアなのだ。


そして彼女がマイちゃんと呼ぶマイケル・ジャクソンの歌、「You are not alone」。

和訳がまた泣ける。

そのマイちゃんを天使と呼ぶレミさんに、「天使が整形するか?」と言った和田さん。

レミさんは食事を1週間作らなかったらしい。

その後も憤慨して彼女は言う。「いーじゃないの!!!整形したってっ!!!」


あれだけ楽しそうなレミさんも、ピュアだけに傷つくことも多かろう、という気もするが・・・

ああいう人のまわりにはまたいい人が集まって、彼女を守ってくれるのだろう。







「駅 STATION」1981年 監督 降旗康男

2015-12-12 15:34:24 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
主演、高倉健。


物語は「直子」「すず子」「桐子」の3部からなる。


倉本聰脚本だからなのか?印象深いのは最初の「直子」の雪降る駅での別れのシーン。

いしだあゆみのあの表情だ。

会話からするとどうやら妻直子の過ちを許せず離婚、という筋に取れたが、

「北の国から」でも不倫の末出されてしまう母を演じたいしだあゆみもやはり

同じ表情だった。


映画の音楽担当でもある宇崎竜童の役はよかった。

すず子を妊娠させておきながら堕ろさせ、すず子の兄の逮捕に裏で協力し、

別の人と結婚したのち子どもを抱えて町に戻ればすず子にきやすく声をかける

サイテーのチンピラだ。

結局赤いスカートの女性を狙った事件を起こしたすず子の兄の動機は何だったのか?

会話を聞き逃したのか分からなかった。


そして倍賞千恵子演じる「桐子」。

二人が「舟唄」を聞きながら寄り添う居酒屋は、煮物のいい香りがこっちにまで

漂ってきそうな雰囲気。

雪国の片隅で小さな店を一人で切り盛りする桐子には強さと弱さが同居している。

高倉健演じる三上を見送りつつ、「一緒に行っちゃおうかな」とつぶやくのは

桐子の弱さであり、同性としてはできればそういう桐子を見たくない。

でも女性のそんな両面をより魅力的にさせている何かがある。

それはずばり雪景色だ!












「大統領の料理人」 2012年フランス

2015-09-02 17:53:58 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
主人公オルタンス・ラボリは、大統領官邸料理人を務めた女性がモデルと

なっているらしい。

だから・・・か、と私は思ってしまった。

ストーリーは想像の範囲を越えず、深みがない。

勧善懲悪的な人物背景が主人公を美化するためのものにみえてしまう。


モデルがいたからこそのしばりがあったのか?

題材的に興味深かっただけに残念。

映像もきれいだったんだけどなあ。。。


官邸内の主厨房とは別に日常の食事を突然まかされたオルタンス。

当然主厨房からにらまれつつの仕事はやりにくい。

でも大統領と心を通わせることでやりがいを見出してゆくが、

財政面、健康管理面で追いつめられ辞職、ニュージーランドでトリュフを育てる

資金を得るため南極料理人として再就職・・・というのがだいたいのスジ。


①いくら日常の食事の支度要因だからって、官邸キッチンで私服にエプロン、アクセサリーばっちり
 メイクってどうなの?

②主厨房の連中に意地悪されてキッチン道具にあたる姿は、彼女のキャラに合わないような・・・

③大統領が彼女の環境がキビシイことを知りながら、自分も窮地に追い込まれているけどガンバルと、
 告白したシーンがありながら、その直後大統領がお留守のすきに辞職ってのは、不自然では?

④疲労骨折です、と告げられるシーンは必要?南極の環境は体力的にもっと過酷そうだけど。

⑤南極でのテレビ取材の二人、オルタンスの官邸料理人時代を語らせるきっかけのためとはいえ、
 もうちょっとなんとかならんかな。

⑥南極での暮らしが描かれていないから、勤務最終日のお別れパーティの盛り上がりに共感できない。

⑦大統領の料理人だったんだから、南極に行く目的が資金作りってのもどうか?

などなど。

どのエピソードも中途半端で、結局何を描きたかったのか不明・・・な作品でした。

 











「シャイニング」 監督 スタンリー・キューブリック 特にネタがバレております!

2015-08-21 21:37:11 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
1980年、スティーブン・キングの同名小説を映画化したもの。

調べたところ、どうやら原作とは大事な部分が改変された模様。

原作に関する情報を読むと、なんでそのまま作んなかったの?という気がしてくる。


たとえばダニーの力を知ったハロランの存在だ。

もう冒頭から父親があやしくなる気配が高まっているのだから、見ている側としては

あの母子を助ける存在を求めている。

で、危機を感じて助けにくるまではいいけど、建物に入った(あんな無防備に)途端

瞬殺!ってのはどうなの?まあ彼が来たおかげで雪上車に乗れたわけだけど。

原作ではハロランが母子の脱出を助けてくれるらしい。


and、父親ジャックの最期だ。

映画では迷路で息子にまかれ、力尽きて凍死、という流れだったが、あのパロディとも

とられかねない彼の死に顔。。。いいのか?

原作では一瞬正気になって息子を逃そうとし、しかもだれも死なない、らしい。

「一瞬正気になる」、これはぜひとも残して欲しかった。

ダースベーダーの最期のシーンのように、とはまでは言わないけれど。


and、息子のダニーくんの空想の友、トニーの存在だ。

トニーの声に邪悪な響きを感じたが、彼は最初からあのホテルへ行くことの不吉さを

ダニーに伝えていることを思えば、味方になってくれていそうでもあり、でも父親が

完全におかしくなってからはダニーの体をのっとったようにも見え、結局どう見せたかったのか

よく分からず。


でも、だれもいない巨大な建物がこんなに怖さを演出するのに役立っているのは

映像がなせる技、なのかもしれない。







「ブラック・スワン」 ダーレン・アロノフスキー 監督 2010年 特にネタがバレております!

2015-08-18 18:09:49 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
主人公ニナの顔に見覚えがあった。

あの強く賢そうなまなざし・・・変な髪形のカツラをかぶせりゃ・・・

「あ!パドメだっ!」


でも今回のニナ役はパドメ的な強さではなく、強くなりたくって健気にがんばっちゃうん

だけど、もういつポキって折れても不思議じゃないっていう役。

それにはワケがある。

かつてニナを妊娠したことでバレリーナの道をあきらめた母だ。

娘を病的に束縛し、娘の成功を願いつつもおそらく自分より成功することは望んでいない。

小さな女の子が喜ぶようなぬいぐるみいっぱいの部屋、お着替えはいつも手伝い、

お祝いのケーキを娘が喜ばない素振りを見せようものならそのケーキをゴミ箱にぶちこもうとし、

悪そうなお友達は勝手に追い返す。

この映画の怖さはニナの精神的崩壊、妄想にあるのだが、この母が存在するという現実の方が

よっぽどコワイ。

でも、あの母におびえ、うとましく思い、だけど彼女を喜ばせる自分でいたいというニナの気持ちが

分かる人はかなりいるのではないか?

親子関係って多かれ少なかれこういう部分があるような気がする。


ニナが舞台で成功をおさめた後に、「完璧よ」と恍惚とした表情で言うあのシーン。

なりたかったブラック・スワンになれたことに対する満足であることはもちろんなのだが、

彼女の胸をいっぱいにさせていたのは、それによって母親を真に喜ばせた、という満足

だったのではないだろうか。




「39刑法第三十九条」 監督 森田芳光(1999)ネタが特にバレております!

2015-08-17 12:52:47 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
「精神鑑定」という言葉の背後には「刑法第39条」のようなものの存在が

あるのだろう、という程度の認識しかなかった。

事件の根っこは工藤啓輔の妹を殺した畑田修が、この法によって殺人という罪の

償いから逃れたことから始まる。

後に畑田が自分の妻を猟奇的に殺してしまうことから、詐病でなかったことが

うかがえるが、それはこの法律が結局殺人鬼を野放しにした、という事実が見える。

でももし、最初の殺人が詐病であったとしても、畑田への復讐、この法律への憎悪が

工藤啓輔から消えることはなかっただろうと思う。

それほどこの「刑法第39条」が持つ意味は重い。


傷つく被害者家族を思えば、「こんな法律なくなってしまえ!」となるけれど、

実際なくなったらどうなのか?私には想像できない。

法律を作っているのは結局愚かな人間だ、というようなセリフをリーガル・ハイの中で

聞いたのを思い出した。

人間が作り出した完璧ではないもののために、不幸な人間が生まれる。

おそらくそれはなくならない。

ただ誰であっても、被害者の家族に向って「事故にあったと思って・・・」と言い放つ

ことがあってはならない、と思う。


若い堤真一の演じる狂気、暗さをまとった鈴木京香、自信のない杉浦直樹、弁護士という仕事を

淡々とこなす樹木希林、食べ続ける吉田日出子、表面はニヤニヤしつつ仕事ができる岸部一徳・・・

すっばらしいキャスティングに魅了された。