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やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

ドラマ「モンテ・クリスト伯」

2018-06-16 20:27:03 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
久しぶりに食いついたドラマ。

見ようと思ったきっかけは中学時代、原作に挫折した経験があったから。

最終回を見届け、このような形で再会できて幸せだ!と心から思う。



☆キャストがいい

若さあふれるかわいさから自然な奥様モードに変身したすみれちゃん、卑屈が似合う幸男、軽薄さにじむ神楽、

中年のいやらしさ全開の入間、微笑んでも目がコワイ瑛理奈、不幸の影を背負う留美・・・これだけの役者がそろっていれば

こんな漁師いないっしょ、というディーン・フジオカへの違和感や、変貌を遂げた暖くんにだれも気付かないってありですか?

というハテナはどうってことない。



☆テーマは単純。

復讐劇以外のなにものでもない。

が、復讐なんてむなしいだけ、といううわっつらの言葉は適さない。

最終回に真海がつぶやいた「バンザイ」の小さな声を聞けば、彼のむなしさがどれほどか想像できるが、

それを語る権利、復讐をやるかやめるか決める権利は本人だけにある。



結局、すみれも神楽も幸男も変わらないのだ。

どこかの回で神楽が自分の胸をたたきながらすみれに言っていた。

「根っこは変わんねえだよ!」

その通り。

どんなに反省させたくて手段を尽くしても相手は変わらない。

復讐のむなしさはそこにある。

自分の罪悪感にさいなまれてむなしいのではない。

変わらないのにもとの幸せな自分にはもう戻れない。


一体どんな原作なのだろう。

読みつがれてきた作品を生まれ変わらせる楽しさ、大変さをちょっと知りたくなった。







「恋に落ちて」 1984 アメリカ

2018-06-05 17:46:32 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープ、演じる不倫物語。

これを録画してあるから見よう、と思い出すたびに頭に流れるメロディ。

小林明子の「恋に落ちて」。

映画を見た後でも「恋に落ちて」と聞いたら私の中ではこちらが勝ってしまうだろう。

というのも、はっきり言って映画がおもしろくなかった。


日本のドラマや映画なら、ある程度キャストで、この二人は夫婦合わないでしょ?という

違和感をすぐに感じることがあるが、洋ものではその感覚は若干鈍くなる。

が、これに関してはフランクの妻も、モリーの旦那に関しても引き立て役にしか見えない。

そしてなにより不倫する二人がどうも私にはしっくりこない組み合わせだ。


ストーリーもなかなか不快だ。

倦怠期を迎えた中年があるタイミングをきっかけに「これは運命!」と盛り上がるこっけいさ。

この二人それぞれがそれぞれの人生を一生懸命生きているという要素が決定的に足りない。

その他ツッコミどころ満載だが、障害がなくなったこの二人は続かないだろう、と感じさせる

一見ハッピーなエンディングを教訓として用意したのなら効果は抜群だ。






「ボーン・スプレマシー」 2004年 アメリカ 特にネタがバレております!

2018-05-08 19:18:48 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
今回もお決まりで一度見ただけではよく分からない。

が、ネット上の情の助けを得ながら、見た後に噛み砕くのもまた楽しい。


007のボンドガールを想像していたら、あら意外!ボーンはまだマリーちゃんと同棲中。

すぐに消されてしまう運命だったけど、その後アボットを追い込んだときも

「マリーが望んでいない」と殺すのをやめるほどボーンの中での存在感は大きい。


ボーンの漂流から始まるドラマチックさには負けるが、

ボーン自身にある程度の覚悟や余裕が見られるこの2作目は、前作とのしっかりしたつながりを

感じるストーリーに納得できた。


CIAの黒い部分が洗い出された後、3作目はどうつながるのか?



















「ボーン・アイデンティティー」 2002年 アメリカ 特にネタがバレております!

2018-05-04 18:44:59 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
興行成績からしても話題になったはずの作品だが、タイトルを聞いたことがある程度の認識。

日本では2003年の公開。。。そうか。息子エンジン全開の時期、私は映画どこじゃなかったんだな。


記憶喪失と殺し屋、政治と暗殺、ボンドガールとアクション・・・すべて詰め込まれた物語。

2時間没頭するにはちょうどいい、そんな作品。


最初はあまり知的でない(失礼)マット・デイモンの顔に、うーんという気持ちもあったが

僕は誰だ?というジェイソンの質問に「アメリカの所有物」という答えを聞き、

殺人マシンとしてトレーニング、という背景が見えることろには、考えるより条件反射で生きている

キャラに合う気がしてきた。


となると、逆に気になるのがコンクリン。

そんなにカッコつけなくても、なんか薄っぺらいな(失礼)・・・と思っていたら、殺されてしまった。。。

ということは次作以降は出てこない程度のジェイソンの敵、ということで

あれ?やっぱりキャラに合ってる??



「ウォール街」「恋愛小説家」

2018-05-03 07:59:54 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
BSでアカデミー賞特集と題して放送されたもの。

調べればどちらも主演男優賞で、マイケル・ダグラス、ジャック・ニコルソンがそれぞれ受けている。

どっちに軍配が上がる?と聞かれたらならマイケル・ダグラス!

ジャック・ニコルソンの顔と演技は2時間見続けているとどうも飽きてしまうのだ。



ストーリーはどちらもあまり心動くことなし。

特に「恋愛小説家」はツッコミどころ満載。

主人公メルヴィンの潔癖の度合いを見ても(実際あそこまでの人がいるのか知らないが)

恋愛小説家として成り立つとは思えない。誰かとキスするなんてそれこそ難しいのでは?

恋愛対象となるキャロルにいたっては少しも共感できない。


ぜんそくの息子を母親にまかせている隣の部屋に、男を連れ込む神経は想像すらできない。

メルヴィンの病的な部分に理解を示した後に、いちいち逆上する様子が不思議。

自分の不満をぶちまけた後、母親に連れられて夜外出して気分転換する不自然さ。

息子一人にしていいのか?


偏屈で潔癖だけどいい人になりたいおっさん、もうひと花咲かせたいけど息子が足かせになって

自由になれないおばはん、という骨組みがスケスケで、くっついている肉にもちっともリアリティを感じない。


同じ骨組みでも、博士の変人さをまるごと受け止めようとする家政婦のような静かな愛情を描いた

「博士の愛した数式」とはえらい違いだなあ。










カラーパープル 1985アメリカ  スティーヴン・スピルバーグ

2018-04-06 18:22:42 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
スピルバーグは何を考えてこの映画を作ったんだろう?

アリス・ウォーカーの原作を読んだらまた別の感想を持つだろうか?


どうぞ感動してください、という圧力を緩和してくれるのは

ウーピー・ゴールドバーグの語りかけるような目の表情、無言の演技だ。


セリーという一人の少女に背負わされた運命を大きく変えるきっかけになったシャグという女性は

ある意味妹のネッティより存在感が大きいと思うのだが、彼女の人物像の描き方がやや雑だ。


まず彼女がセリーのDV旦那のような男と関係を持ち続けるのが不自然。

父親とのわだかまりの原因がいまいち不明。

最初の滞在から引き上げる彼女とセリーの別れ方が不自然。

二度目の滞在時、まるでセリーの待つ手紙を受け取るために来たかのようだが不明。



それにしてもセリーがカミソリを持つシーンは怖かった。

このままなんか別の映画になってしまいそうな怖さ。。。カタカタカタ

DV旦那も恨まれているであろう相手にヒゲそらせたりするのは危険って分かると思うんだけど。




















「ブリジット・ジョーンズの日記」きれそうなわたしの12ヶ月

2018-03-31 19:35:06 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
シリーズものの2作目だが、実はどれも見たことがなかった。

テレビで放映するのを知って録画したのを本日発見。

字幕ONで、と思ったら音声は切り替わるのに字幕出ず。

吹き替えで見始めた。

字を追わなくていい気軽さも手伝って、何も考えずに楽しめるラブコメにすっかり没頭。

しかもマーク・ダーシーの吹き替えが井上倫宏(ERのマーク・グリーン)といううれしいおまけつき。


好きなシーンは

朝のベッドから寝具ごと抜け出し、その中で着替えようとする(おデブな体を見られたくない)

ブリジットに、そのたぷたぷを朝も晩も見ていたい、とマークが言う。

振り向いたブリジットのニカッと笑った表情と、寝具を即座に落とした潔さ。


シリーズものは最初だけがオモシロイ、という私の偏見に負けない2作目だったので

1作目にお目にかかる機会を楽しみにしたい。





「キッドナップ・ツアー」

2017-09-07 13:22:51 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
原作、角田光代。

NHKが単発ドラマ化したもの。

夜中に再放送していたのをチラリと見始めたら止まらなくなり、録画。


なんといってもダメダメな父親をあの妻夫木くんが演じているのを見ているだけでも新鮮さを

味わえる。ダメダメなオヤジと、しっかりものの娘、せつない夏休み・・・「サイドカーに犬」を

思わせる材料は王道なのかもしれない。


うまくいかない人生を何かのせいにしない、

旅の最後に娘に泣きながらそう教えたのは

何かのせいにした途端、自分の人生が自分のものでなくなってしまうから。

せめてそこだけは死守したいのだ。


それがうっすら分かった娘は、父親の持っている輝きに気付く。


あのダメダメオヤジに娘を愛しているか、と聞いたら

「分からない」と言う返事がきそうだ。

もしそこに親子の愛情がなかったとしても、ご飯を食べさせてくれて、膝枕で寝かせてくれて、

おんぶしてくれる、大人が近くにいることを、ただ受け止める。

どんなにつらくても、幸せでも、それをただのステージとして受け止めて初めて

自分が主人公になれるのかもしれない。














「お母さん、娘をやめていいですか?」

2017-03-14 15:03:23 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
1月にNHKでやっていた全8回のドラマ。

私に、これを見ない、という選択肢はなかった。

そして見る前も、見終わった今も、変わらないのは

「ああ、こういうテーマをドラマにしてくれる時代になったんだ」という気持ち。

そして見始めてから驚いたのは、「掲示板」に書きこまれた、あらゆる年代の、男女関係ない、

あふれる思いの数の多さ。



今回は「これはドラマ」という線引が自分の中にはっきりとあったのは

勝手に期待して勝手に傷つかないための防御策。

あの母親(早瀬顕子さん)を目覚めさせようとするには相当のエネルギーがいる。

辛抱強いそんな人物がうようよいるのは・・・ドラマだから。


それでも私は一つ、現実とカチリと合わさった瞬間を見つけた。

物理的に離れること、の持つ意味の大きさだ。

心がモヤモヤしていても、追いついていなくても、物理的に離れる。

できるだけ遠くに。

同じ家で、同じ空気を吸い、名前を呼びかけ、朝はスムージー・・・

まずそういう日常を一度捨てるところから、

お互いの距離感をリセットするためのヒントが見えるような気がする。




















午後の紅茶 「あいたいって、あたためたいだ。」篇 60秒

2016-12-27 22:44:43 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
午後の紅茶 「あいたいって、あたためたいだ。」篇 60秒



最近好きなCM。

CHARAを知っている世代なら、この曲を別の人が歌ってても

彼女の声が別に頭に響くだろう。

その歌をこのシチュエーションで、女子高生が飾り気なく歌う。

グッとくる清々しさ!


だけどこのCMの主人公は電車から降りてくる男子だ、と私は勝手に

思ってる。まず、彼は車内で文庫本を読んでいる。スマホじゃないのだ。

これが一気に彼の内面を想像させ、さらに電車から降りて歌う彼女を

見た時のあの表情!!うーんすばらしい。。。