勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

Book Off

2014-03-19 22:17:26 | Weblog
 一度読んだ本は二度は読まない。読まなくなった文庫本は捨てることができるが、それでも保存しておきたい本もある。しかし、全集などは本棚を占領するがなかなか捨てられない。そんな折、近所に「古本三冠王」なる古本買取店がオープンした。


 我が家の本棚には、昭和46年発行の「吉川英治選集」30巻が、何十年も黙ったまま鎮座ましましている。たぶん半分も読んでいないだろうし、これからも読む気はない。そこで、古本三冠王に立ち寄り査定してもらった。結果は一冊100円、全部で3,000円である。それも仕方ないと、売る気になっていた。

 そんなとき、上野のBook Off のお店の新聞の折り込みチラシが入った。大きな文字で「ケータイ買取金額UP」に目が行く。我が家にはデーター消去が面倒で、捨てられずにいた2個のケータイが眠っている。そこで、ケータイと共に数冊残っていた文庫本を持って出かけた。 


 13冊のうち、1冊はカバーがないので値が付かないが、残りの12冊は、30円×5冊+10円×7冊=220円也。ごみとして捨てるよりいいかと、売ることにした。


 そしてケータイは100円×2個=200円。このケータイは再利用するのではなく、金属を取り出した後、潰して壊すという。データが取り出される心配はないということで、これも整理できるので、合わせて420円也を手にした。


 更に自宅に来て、古本の出張買取もしてくれるというので、無料の出張査定をお願いした。吉川英治選集の他にも、きり絵作家の滝平二郎氏のきりえ画集が3冊あり、そのすべてに氏のサインが入っている。


 40年前の1974年に彼の展覧会に行き、その時に目の前でサインしてもらったものである。前述の古本三冠王での査定では、1冊800円~1600円で、サインはプラス査定になるといわれていた。

 我が家に来たBook Offの査定は、なんと吉川英治選集が一冊10円、滝平二郎のきりえ画集も100円と言ったような気がする。古本三冠王とのあまりの違いに値段も忘れた。丁重にお断りしてお帰りいただいたが、「よくあることですから、ご期待に添えなくて申し訳ありません」と丁寧な挨拶で引き返してくれた。

 すぐに、古本三冠王に電話して、吉川英治選集をはじめとする、数冊の本を売りたいので取りに来てくれるようお願いした。蔵書というにはお粗末だが、愛着のある本もある。しかし、これから何年生きるかわからない。この際だから、終活のつもりで思い切って値の付く本は手放すことにしよう。そう決心して泣く泣く手放したのが、次の本である。




 100円にも満たない値を付けられた滝平二郎氏の「きりえ画集」は、サイン入りという付加価値もあり、3冊で1万円の値が付いた。少しの躊躇もあったが、これも手放すことにしよう。


 他にも数冊の料理本などを含めて、全部で1万6千円。ちょっと寂しい気もするが、すっきりした気分にもなった。時には思い切った断捨離もいいものだと実感した。

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブックオフ (正子)
2014-03-20 06:42:18
我が家も主人の愛読書や私の趣味の
本など押入れ一杯です。
なかなか整理できず思い切って売りに行こうと
思ってますが。以前娘が売りに行き二束三文と
聞き考えてしまいました。
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 (ブルーメ)
2014-03-20 10:47:38
 懐かしい本がありますね。読んだ頃の思い出に浸ってます。
 雑誌は処分出来ても、なかなか踏ん切り出来なくて悩んでますね。何十年前の本にはしみがついたり、字が小さくて読みにくい本もあるのにね。
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ブックオフ (olive)
2014-03-20 12:51:37
買取を依頼してますが、ここの査定は、本の希少価値などあってないようなもの。
閉じた状態で変色、焼け具合って言ってたかな、それが値段を決定するようです。
捨てればタダですが、雀の涙程度の換金ができ、次の読み手さんも現れるでしょうし、
それでよしと思うことにしてます。
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貴金属 (肥後の風来坊)
2014-03-20 16:00:42
今日は
私は先日印台指輪を
買取センター(何時も行くスーパーの前)に見せたら 6万円と
言ったので即売却しました

別件でメールアドレスが不明に
成りました。
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こんばんわ~ (コスモス)
2014-03-20 22:45:52
思い切りましたねー
私も、見習わなくては~
元気なうちに、体の動くうちに~
暫くは寂しいでしょうね。
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★断捨離 (勿忘草)
2014-03-20 23:15:49
◆愛読書(正子さん)

好きな本はなかなか処分できませんよね。
確かに売るとなると二束三文。
でも、買取の店によってはかなりの開きがあることを知りました。
手放すには忍びない本もありましたが
思い切って売ることにしました。

◆思い出(ブルーメさん)

本には思い出もありますね。
引っ越すたびに少しづつ処分してきましたが
少しの思い出を残して、処分することにしました。
中には若い頃に買った世界文学全集の片割れが、何冊かありましたが
開いてみると、とても読めないような小さな文字が詰まっていました。
これを何の抵抗もなく読んでいたのだと思うと、感慨深いものがあります。
そんな本にも小額ですが、値がついたのには驚きです。

◆買い取り(oliveさん)

大手のBook Off では、おっしゃるように
希少価値とか付加価値など全く査定の対象になりませんね。
僕が依頼した「古本三冠王」は
店主が「上野界隈では負けない値段を付けますよ」
というのが嘘ではないことを感じました。
本の価値を丁寧に調べてくれます。

◆貴金属(風来坊さん)

僕も昨年だったかな、金の相場が上がった時に
ほとんどの金製品を売りました。
ちょっと得した気分になれますよね♪

今日は失礼しました。
gooのメールが使えなくなり、しばらくはケータイでの連絡にしましょうね。

◆断捨離(コスモスさん)

これからのことを考えると、残しておく必要もなくなりました。
ちょっと寂しい気もしますが、すっきりしましたよ。
これらの本がなくても何も困らないですしね。
料理本も5冊ほど処分しましたが、ネットで充分ですからね。
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思い切った (吾亦紅)
2014-03-21 10:11:42
断捨離。
勇気も要ったでしょう。代わりにスッキリなさいました。
しかし、値段も違うものですね。
値はいかなくても、いつか誰かの手に渡るのもいいですね。
田舎では、そういうことができません。
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★値段と (勿忘草)
2014-03-21 23:53:00
◆勇気(吾亦紅さん)

処分する勇気も要りましたが、すっきり気分のほうが上回りました。
値段はお店によってこんなにも違うことを知り、びっくりです。
でも、ごみとして捨てるよりはいいかと納得しています。
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