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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

グリーフケア

2011-11-06 01:13:33 | Weblog
 人は死別などによって愛する人を失うことにより、「悲嘆(GRIEF)」を感じ、長期に渡る特別な精神の状態の変化を体験する。その悲しみを乗り越えるプロセスを「グリーフワーク」といい、この「グリーフワーク」を支えて見守ることを「グリーフケア」というそうだ。

 10年以上前、縁あってお世話になった「在宅緩和ケア」の医療法人パリアン「クリニック川越」から、「在宅緩和ケア講座」の講演会の案内をいただいた。講師の垣添忠生氏は、国立がんセンター総長を退職後、日本対ガン協会総長を務める医学博士である。また天皇陛下の前立腺ガン手術の主治医の一人でもあるという。


 その、ガン専門医の最高峰にいた氏が、最愛の奥様をガンで亡くされたのである。ガンは年間34万人が命を落とす“国民病”といわれ、8割の人が家で死ぬことを望むという。氏も奥様の最期を自宅で看取り、ガンの専門医でありながら、奥様を救えなかった悲しみから立ち直るプロセスは壮絶であったと、自著でも語る。


 「ガンの大半は早期発見で完治可能です。男性は50歳、女性は40歳を過ぎたら、正確な検診を受けてください。健康なうちに受け続けることです」と垣添先生はいう。「NPO法人 すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会あこも」では、ガンになっても望めば誰でも最期まで家で過ごすことが出来る「すみだのまち」を創り、地域で緩和ケアが受けられるネットワークをつくることを目指しているそうだ。