勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

小さな来客

2011-05-16 22:06:32 | Weblog
 あれは3年前の8月6日、わが家のベランダから突然の来客があった。美しい色の羽を持ったセキセイインコは人懐っこく、逃げようとしない。


 飼い主も判らず、その可愛らしさにわが家で飼うことにした。鳥かごも買ったが、ほとんど放し飼いにしていた。ところがちょうど1カ月後の9月6日、ふとした気の緩みから逃がしてしまった。


 僕のそばから一時も離れず、「ピーチャンカワイイ」などの言葉も覚えた、あの可愛いピーチャンのことは、今も思い出すとせつなくなる。

 鉢植えの花の手入れもして、きれいになったベランダの小さな楽園で、小鳥の鳴き声が聞こえた。小鳥の鳴き声はみなピーチャンの鳴き声に聞こえてしまう。


 ピーチャンが帰ってくるはずもないが、そっと覗いてみると、雀がベランダで遊んでいる。僕にとっての小さな楽園の小さな来客に「我と来て遊べや親のない雀」などと言ってみても我関せずと飛び立った。 


 小さな楽園の盛りを過ぎたミヤコワスレニは、小さな蜂が遊んでいる。ところがこれは蜂ではなさそうだ。調べてみると「ホソヒラタアブ」という虻の一種らしい。一般に「・・・アブ」と名の付くものは「ハチに似た風貌を持つハエ目の昆虫」を指して「アブ」と呼んでいるという。蜂に似ているのは、毒を持っていないアブがハチに似せて身を守っているからなんだそうだ。また、ハチは4枚翅なのに対して、アブの翅は2枚しかないとか。言葉に毒を持ったアブナイ親父の僕、小心者で身を守るため二枚の舌を持ってます。
タイトルの小さな来客はとんでもない結末になってしまった。ア~ァ( ̄□ ̄;)