昨秋、家内の父が亡くなり、今年が初盆となる。
金沢まで墓参りに行った。
金沢までは夜行バスが一番便利だが、8時間かかるので往復だと疲れる。
行きはバス、帰りは新幹線にする。
夜10時に仙台を出発。朝5時、富山のパーキングで休憩。
朝6時に金沢着。
浅野川電鉄で諸江まで行く。
金沢のお盆は、切り子灯篭(略して切り子)という紙製の灯篭を墓前に供える。
切り子の中には蝋燭を立てることができ、迎え火、送り火に使われる。
切り子は、親戚、知人がお参りしたという名刺代わりにもなる。
墓主は誰よりも先に自分の切り子を飾り、お参りしてくれた人にお礼の電話をかけなければならない。
最近では簡略化され、板状のものも売られるようになった。
花を立て、切り子を飾る。
これで完成。切り子棚はお盆の時だけ建てる。
左上には木の灯篭があり、菜種油で火を点すようになっている。
亡くなった家内の父は、夕方これに点火し、寝る前に消しに行ったそうだ。
灯が入り、薄暗い墓地の夜の闇を照らす切子は美しかったという。
同じ境内には海の豪商と呼ばれた銭屋五兵衛の墓がある。
隣には安宅産業(かつて倒産した商社)の創業者、安宅弥吉の墓も。
古都金沢の道はこんなに狭い。
軽自動車がようやく通れる道幅。
昔は何かを売っていただろう古家。
それにしても暑い。36℃。
老舗の醬油屋。美味しい醬油だそうだ。
ここで1本買い求めた。