7月5日から仙台市博物館で始まった室生寺展。
そこで売っていた天極堂の「ぷるとろくずもち」。
吉野本葛は、山野に生えている「葛の根(葛根)をすりつぶして作ったでんぷん。
葛根には発汗、解熱作用があり、昔から漢方薬として使われて来ました。
1kgの葛根から採れる葛粉の量は100gと少なく、何度も水に曝して作り上げるので、大変貴重なものです。
葛粉を水で溶いて混ぜ、強火にかける。
かき混ぜながら1分20秒。
粘りが出て透明に固まってきたら、
ボウルにあけて冷水で冷やす。
2,3分冷やして出来上がり。
きな粉と黒蜜をかけて。
・・・ほんとに美味しいです。
葛餅は美味しいけど、実際の葛は肥料なしで恐ろしいほどにはびこる。
樹木や電柱、家屋に絡みつき、「鬱蒼」という感じになってしまう。
この葛が「緑化」の目的でアメリカ西部に輸出された。
ところがアメリカの環境は葛に最適であったため、予想を越えてはびこり、「緑の公害」とか「日本は原爆の仇を葛で討っている」とまで言われている。
葛に絡みつかれた木。
巨人のように見える。
もはや葛粉がどうのというレベルではありませんな。