仙山線東北福祉大前駅↑
ガードをくぐって坂を昇ると貝ヶ森団地。
昭和50年代初めまでは、この辺りの市街地は仙山線の下までであり、そこから先は菊田山といって人家は疎らだった。
だからこそ国見台病院は「町外れ」に建てられたのだった。
2007年春、貝ヶ森6丁目に東北福祉大前駅が開業した。
それに前後して、駅の北側のJR所有の緑地が福田道路に売却され、宅地化されることになった。
貝ヶ森の住民有志は、『貝ヶ森の緑を守る実行委員会』を立ち上げ反対活動を開始した。
ブログ(http://kaigamori.blog87.fc2.com/)を作り、横断幕を張り、反対署名活動を行なった。
しかしこのブログは誰が書いているのか不明である。
ブログで反対署名を求めた際も、署名の送り先は「貝ヶ森郵便局留」であり、誰が責任者か一切分からなかった。
誰も反対運動の先頭に立ちたくないし、責任も取りたくなかったのだろう。
この活動は市民の共感を得られず、新聞が取り上げることもなかった。
それは反対住民の住んでいる貝ヶ森がそもそも菊田山を切り開いたニュータウンであり、それに隣接する緑地も保存すべき理由と公共性が低かったからだ。
反対運動は、工事の騒音、交通量の増加を嫌う住民エゴとの見方もされ、ついに今春から緑地の伐採が始まった。