仙台市北部の K団地は、1960年代前半に造成された区画と、1980年代に造成された区画がある。
1980年代には、40~50坪の一戸建てを4000~5000万円で売りだした。
ニュータウンなのに、たいてい駐車場は1台分しかない。
大学病院までぎりぎり徒歩通勤できる距離にあるため、住民には医師家族が多く、エリート意識が極めて強い、と囁かれている。
分譲開始当時は30~40歳代の夫婦が移り住んだが、その世代はもう60~70歳代になった。
子供たちの多くは団地を出て行った。
あるK団地マダムはかつてある席でこう言った・・・
「K団地の子供たちは優秀だから、坂の下の子供たち(○●小の子供)とは一緒にさせたくない。
いくら子供の数が減ってもK小学校を存続させたい」
子供が3人とも「坂の下」の小学校を卒業したわが家は複雑な気分で聞いた。
湊かなえの「夜行観覧車」に登場するひばりが丘団地は、K団地がモデルではないかと思った。