daisukeとhanakoの部屋

わが家の愛犬 daisuke(MD、13歳)とhanako(MD、6歳)の刺激的仙台生活

12月の被災地 10 多賀城

2011年12月25日 17時52分29秒 | 地震

12月23日。今日は東北地方に強い寒波が来ている。

風も強く、正午でこの気温だ。

しかしS先輩が亡くなった東松島を、どうしても年内に見ておきたくて出発した。

 

国道45号線を多賀城に向かう。

黒い雲が青空を隠そうとしている。

中野栄を過ぎた辺り。

ここにも波は来たが、痕跡は見えない。

 

23号線の八幡地区で、初めて被災した建物を見た。

このハードオフは廃業したようだ。

 

栄の廃車置場。

多賀城市の各所から集められた流失車両がここに集められた。

 

場所がないので2段積みにされている。

ナンバーが付いたままの車も。

 

栄2丁目交差点。

この先は七ヶ浜。 

七ヶ浜は避暑地であり、菖蒲田浜という海水浴場もある。

 

Cさんは、3月の初めに七ヶ浜に引っ越したばかりだった。

念願の新居が完成したのだ。

近くの保育園に6歳の長女と、3歳の次女を預けて、卸町に仕事に来ていた。

地震に驚き、子供を迎えに行こうと45号線から23号線に入った。

対向車線には車が溢れ、誰もが必死で西を目指していた。

東に向かっているのは自分一人だった。

ラジオは東から津波の襲来を告げている。

みんな海から逃げてきているのだと分かって、恐ろしかった。

前方から津波が押し寄せてくる幻影が見えた。

(実際、押し寄せてきていた。)

警察官に東行きを止められ、心を残して引き返した。

その日は仙台の実家に泊ったが、子供らのことが心配で一睡もできなかった。

 

翌日瓦礫の中を保育園に行ってみると、子供たちが走って抱きついてきた。

高台の保育園まで津波は到来せず、保育士さんが園児全員を一晩守っていてくれたのだった。

あの時、無理して保育園に向かっていたら、津波と正面衝突したところだった。

新居は小高い場所にあったのが幸いし、あと5mのところで水は止まった。

 

Cさんが引き返した交差点こそ、この栄2丁目交差点である。

 

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