今日6月20日、東日本大震災の被災者を対象にした東北地方などの高速道路20路線の無料化が始まった。
自宅が損壊するなどした被災者(原発事故の避難者を含む)が運転、同乗する全ての車は1年間、被災者以外のトラック、バスなど中型車以上は8月末まで無料となる。
対象路線のICを発着すれば、料金体系が別の首都・阪神高速などを除き全区間が無料となる。
東北で入って九州で出る、または九州で入って東北で出る、がいずれも無料なので使い方によってはかなりの節約になる。
ただし「首都高速」を通らずに北関東道や関越、北陸自動車道などを通る必要がある。
しかしETCが使えず、出口で罹災証明書と運転免許証の提示が必要なため、高速の出口では渋滞が発生する。
普段は高速に乗らない人まで大勢利用するようになり、土日、お盆には一般道より遅い高速になるだろう。
宮城総合支所では中に入れず、外で待っている人々が。
「罹災証明書」は、申請後自治体による調査が必要となる。今回仙台市が高速道路無料化のために発行するものは「罹災届出証明書」というもの。これは建物の被害に限らず、家財が壊れたと申請することにより審査なしで発行される。仙台市民なら停電を経験したし、コップの一つは割れただろうと見なし、行政の手間を省く措置である。
支所内はこの通り。100人以上は待っている。窓口で、「高速の無料券下さい」と言っている人が多い。
これが申請書。本人確認の免許証か健康保険証が必要。印鑑は要りません。
家族の分も申請できます。即日交付ですが、この混雑ぶり。
支所の職員も雑用が増えて大変そうだ。
今日は時間がなく、申請書だけもらって帰ってきた。
誰にでも交付するなら、免許証の住所が宮城県であれば無料にする、とした方が事務量が減って助かると思うが。
ちなみに無料化対象路線の区間
道路名 区間名
◇東日本高速道路会社分
(1)青森道 青森東IC -青森JCT
(2)東北道 青森IC -白河IC
(3)八戸道 下田百石IC・八戸IC-安代JCT
(4)秋田道 八竜IC -北上JCT
(5)日本海東北道 河辺JCT -岩城IC
荒川胎内IC -新潟中央JCT
(6)東北中央道 南陽高畠IC -米沢北IC
東根IC -山形上山IC
横手IC -湯沢IC
(7)釜石道 東和IC -花巻JCT
(8)山形道 村田JCT -月山IC
酒田みなとIC -湯殿山IC
(9)磐越道 いわきJCT -新潟中央IC
(10)三陸縦貫道 利府中IC -仙台港北IC
(11)常磐道 富谷JCT -利府JCT
仙台港北IC -山元IC
広野IC -水戸IC
◇地方道路公社分
(1)第二みちのく有料道路 青森県おいらせ町 -同六戸町
(2)仙台松島道路 鳴瀬奥松島IC -利府中IC
(3)仙台南部道路 今泉IC -仙台南IC
(4)西蔵王有料道路 山形市蔵王温泉 -同市蔵王成沢
(5)磐梯吾妻有料道路 福島市町庭坂 -同市土湯温泉町
(6)第二磐梯吾妻有料道路 福島県猪苗代町 -同北塩原村
(7)磐梯山有料道路 福島県北塩原村 -同磐梯町
(8)福島空港道路 玉川IC -矢吹中央IC
(9)日立有料道路 茨城県日立市白銀町 -同市助川町
好天のせいか、支所前の田んぼの稲はすくすくと育っていた。
東北は明日梅雨入りの見込み。沖縄は既に梅雨明けしたのに。
日本列島は縦に長い。