ヴァンディッツ札幌Z(ぜぇぇ~っと)

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「なでしこ」の花の咲く頃

2004-08-04 21:13:30 | サッカー一般
嫁さんとドライブなんぞしていると。

 信号待ちの時、チラッと、本当にほんの少しだけ横断歩道を渡る女子高生を見たりする、
すると・・・。

「チョットあんた、何見てんの!
  本当にもう幾つになってもやらしいんだから~」

などと叱られたりする。

 どうしてそんな俺の目の動き解るの?そんなに俺のこと気になるの?ひょっとしてオメェはエスパーか?なんて感じてしまうのだが、どうやらこれは彼女だけが持つ「特殊能力」ではないらしい。  誰でもいい。女の人と一緒にサッカーを見るとする。オフサイドも知らない、サッカーが11人でやることも知らないような人でも、サッカーマニアの男達が絶対に気づかない世界が見えるようだ。
 例えば・・・、

 「あの選手とこの選手、仲悪いわよ。」

とか

 「ほらあの人、監督と目を合わせない。
 多分来年ここにはいないわ・・・」

などなど。

別に「女の人が変だ」とか「女はサッカーに向かない」などとほざく訳じゃない。「同じ目線ではない」ということを言いたいのだ。  さて、女子サッカー。近年なんだかブレイクしちゃって、日本代表に至っては「なでしこ」なんていう言い方までされている。が、俺自身特に関心はなかった。そう、ほんの数年前までは。



ところが昨年から、「女子サッカー選手」を見る機会に恵まれている。といっても、全員少年団がらみなのだが。

 一人目:元Lリーガー。現在、クラブチームのコーチ。
 二人目:少年団の監督。
 三人目:小6。「札幌選抜」にも選ばれてるスンゴイ子。
 四人目:小5。そこそこ器用な子。
 五人目:小6。決して「ウマイ」とは言えない・・・。

 日本の頂点を極めたような人から「エ?なんで?」っていう位の子までには、なんだか共通点が感じられるんですよ。

それは


「孤高であること」



 少年団関係者の皆さん口をそろえておっしゃられるのは、「伸びる子供は自立心がある」ってこと。もう、この点では女子選手達、完璧に満点です。

 小学生高学年の女の子ったら、友達同士便所にまで連れ立って行っちゃうような年頃ですよ。それが男の子に混じって黙々とトレーニングに励んでいる・・・。

で、彼女らを阻む(はばむ)もの、これまた多い・・・。その代表といえば、

【友達の視線】

 今の時代、やっぱり陰険な子はいるものです。人と違うことをやってるだけで、もういじめの対象に。


【男の偏見】
 
 「女の子」というだけでやっぱり特別扱いしちゃうんですね。で、これがいいのか悪いのか・・。

 
 上に書いた女子選手のいる某チーム監督に言わせれば、

  「あの子にはサイドバックをやってもらっている。
  彼女ならセンターフォワードも出来るかもしれないが、
つぶす(怪我させる)訳にはいかない・・・」

この考え方、どうなんでしょうね~。でも、もし俺が監督をやってたとしたら、わからん分けでもない、テナ気がするんですよ~。



【同性からの嫉妬】

特に「少年団関係お母さん」から感じるんですけど、なんかものすごい厳しい視線があるような気がするんです。
 
 具体的には、

① 女子選手が素晴らしいプレーをすると、「まぁ、あの子女の子なの
に・・・」。下手なプレーをすると「女の子だもんね~」。まるで
「女子」が劣悪人種みたい・・・。

② 女性コーチ・監督に対する態度が余りにも違う・・・。男性コーチ・監督には薄ら笑いで忍び寄る彼女らも、女性コーチに対しては無理難題を。で、この背景には一種の対抗心、あるいはなにがしかのジェラシーがあるような気がしてならないんですね。


まぁこれは俺がタマタマ見た世界だけかもしれませんけど、いろんな困難を乗り越えて女子選手は成長してるんだと思います。

 北海道にも女子チーム、あるいは女子少年団があります。女子の「視野の広さ」「細やかな感性」、本当に男には成し遂げられないサッカーがあると思うんですね。そして「自立した心」、これはもう「体格的に恵まれた男子」には得られない財産だと思うんですよ。

 日本代表、Lリーグ、そして道内女子チーム。本当に心から活躍を願います。

 月並みですけど、

「ガンバレ!ニッポン!
 ガンバレ!道内女子サッカー! 」