愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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城南-インテル(クラブW杯 SF)

2010-12-16 10:23:09 | その他
観戦日 12/16(木)       

愛丸’s チェック
城南は、昨日のマゼンベの奇跡でかなりやる気に満ちてるはず。
ここまでの歴史が変わったわけで、自分たちもって強い気持ちが芽生えたであろう。
ただでさえ、精神力で勝負するお国柄だし、これを後押しするようなことがあれば、更にその魂は大きくなる。
フィジカルでインテルを混乱させれば、二匹目のどじょうも。
インテルも、昨日の結果で、かなり気を引き締めてくるはず。
同じつては踏まないよう慎重に戦いながら、油断は、このチームから消えてるはず。
ケガ人も戻ってきてるみたいだが、CL、カンピオナートでの不甲斐無さが払拭されたわけではない。
モウリーニョ時代のインテルではないし、強さは明らかに薄くなっていってるが、ここで負けるようなチームではない。

城南は、スネイデルが前半のファーストプレーでハムストリングを痛め退場になった有利な時間に失点と、スタートで躓いてしまった。
この時間の失点がなかったら、ここまでインテルペースで試合を運ばれることはなかったはず。
燃え滾る熱い魂が逆効果だったか。
それとも、この数的優位になったことで、その緊張が一瞬緩んだのかも。
ただ、相手はインテル。
スネイデルが欠けたことぐらいで、チーム力が格段に落ちるってことはない。
あの立ち上がりさえ、うまく乗り切ってたら、もっと自分たちのよさを引き出せたかかもしれん。
城南が1点を追う展開になって、そこから逆点までってことはかなり難しいこと。
それもあの時間だったし、この失点でほとんど勝敗は決まってしまった。
それでも、得点のチャンスがなかったわけではない。
どれもセットプレーからだったが、このチームの外国人が高さと強さを活かして惜しいシーンは作った。
この得点チャンスも、このチームのレベルからするとビッグプレーだったんだろうが、J・セーザルにしてみたら、これぐらいは当たり前のプレーだろうし、どれもしっかりセーブしてみせた。
前半のうちにこのセットプレーから点が取れてれば、まだチーム状態も上向いたんだろうが、最後までインテルを強豪インテルとしか捕らえることができず、ひとつも優位には立てなかった。
昨日、マゼンベのキディアバがスーパーセーブを連発し、アップセットの立役者になったんだが、この試合では、それをチョン・ソンリョンにも期待したんだが・・・。
韓国代表ではもっといいプレーができてたはず。
先制点のシーンも止められないシュートではなかったように思えるんだが、ブラインドになってたのか、それとも立ち上がりで緊張してたのか。
あそこでビッグセーブができてれば、流れを変えることができた。
とにかく、これが妥当な結果だし、負けるべくして負けた試合。
インテルは、この大会に賭ける意気込みが伝わってくる試合になった。
ヨーロッパの舞台では不調をきわめており、ラファの首がいつ挿げ替えられるか、それが今のインテルの最大の関心事。
それを払拭するためには、この大会での勝利しかない。
ラファはケガ人が戻ってきたこともあるが、モウリーニョ時代のシステムに変更してきた。
エトーには左サイドでしっかり守備をやらせてるし、チーム全体の守備意識も高くなってた。
格下相手のトーナメントの初戦で、もっと手を抜いて戦ってもいいはずなんだが、インテルナシオナウの件もあるし、気持ちを引き締めたんだろう。
それが一番わかったのが立ち上がりのカンビアッソのプレー。
かなり高い位置を取り、フィニッシュに絡もうとするプレーが目立った。
中盤の底でバランスを取りながら、相手の出方を伺うのかと思いきや、最初に相手を叩きのめすことを選択。
スタンコビッチも前への気持ちが強かったし、このボランチのふたりが、これだけ攻撃的に振舞うのは珍しい。
先に点が取れれば、この試合は決めれると、誰もが感じてたんだろう。
1つ奪ってからは、気持ちが楽になったのか、随所で世界最高峰の選手たちの華麗なプレーが見られた。
2点目は、圧巻というしかないプレー。
サネッティのオーバーラップからD・ミリートとのワン・ツーで抜け出し、落ち着いてゴール。
このワン・ツー、D・ミリートのヒールパスはこの男が完全復活を成し遂げた証拠。
3点目もストライカーらしく決めてみせたし、ここからD・ミリートの10~11シーズンの開幕か。
スネイデルのハムストリングのケガは気になるが、あの時間で無理をしなかっただけだろうし、この大会は出場できなくても、カンピオナートには支障はないはず。
気持ちよくこの試合をものにしたインテルは、ちょっと難しい相手とのファイナルになるが、このチームの力をもってしたら、何も問題ないだろう。
 

スコア
3-0

<得点者> 
インテル   スタンコビッチ、サネッティ、D・ミリート         

~愛丸's MVP~
サネッティ(城南のキープレーヤーモリーナに全く流れの中でプレーさせず。ここを押さえ込んでおいて、あの見事な2点目をゲット。まだまだ世界の舞台でやれることを証明)

ユベントス-ラツィオ

2010-12-15 23:33:04 | セリエA
観戦日 12/15(水)       

愛丸’s チェック
2位、3位の対戦。
3位のユーベは、勝ち点27Pで、3位のラツィオを3P差で追う。
ここで勝利できれば、得失点差でラツィオを上回るし、ここは本気で挑んでくるだろう。
トリノ・オリンピコでやれるし、地の利を活かしたい。
クラシッチも戻ってきたし、今、ベストの状態で戦えるはず。
ラツィオは、ロティート会長の強い意向で、なんとかしてでも、北部のビッグクラブに勝利したいところ。
ただ、ラツィオはユーベとの相性がすこぶる悪い。
前節、インテルに快勝した勢いで、ここも戦うことができれば、勝ち点は奪えるかもしれん。
勝利ってことになると、難しいものがあるかもしれんが、ドローなら、今のラツィオなら可能。

ユーベは、自分たちのサッカーを展開できてたが、最後まで苦しい展開だった。
先制しても追いつかれ、それからは手を変え、品を変えしながら攻め立てたが、どうしても、後1点が遠かった。
その苦しい状況をATももう残すところわずかってところで、クラシッチがやってくれた。
若いカバンダの対応にかなり苦しんでたこの男が、最後の最後に振り切り、貴重なレテを決めてみせた。
狙ったティロだったかどうかはわからないが、ムスレラの手を弾いて、ボールはゴールに吸い込まれた。
おそらくこれはクロスだったんだろうが、決まったからには、これはこれでいい。
カバンダがこの最後に気を抜いたってことはなかったんだろうが、ここはクラシッチの気持ちとテクニックが上回った。
今シーズンのユーベは、この男が救うシーンが多い。
ケガもなく、これからラストまで元気にプレーできれば、移籍最初のシーズンで、ヒーローになることができる器。
マルキージオを諦め、左にペペを投入し、ポストプレーで自分をアピールしてたヤクインタからアレに変え、流れを変えようとしたデル・ネーリだったが、最後はクラシッチ。
この選手交代がダメだったってことはなかったが、頼れるのは、絶好調の男ってこと。
アレもミドルで見せてくれたし、ペペも左に張り付くだけのプレーでなく、中に入ってきてのフィニッシュも見せたし、悪い交代劇ではなかった。
ユーベにはこれだけ駒がいるって証拠。
ユーベで気になったのが、やっと機能しだした中盤のセントラルが、これから崩壊するかもってことか。
アクイラーニがハムストリングを痛めての交代。
F・メロとのコンビが板についてきたところだったから、この離脱は大きい。
互換性もあり、ユーベの攻撃を司ってたし、攻撃のアクセントになってたこの男が長期離脱ってことになれば、いい状態も続かなくなってしまう。
ケガの具合が軽いならいいんだが・・・。
ブッフォンの代役をここまでしっかりこなしてきたストラーリだったが、この試合での失点シーンでは飛び出しのミスから生まれたもの。
ティロに対するセーブは問題ないんだが、このハイボール、クロスへの処理で周りとの連携ってのがうまく取れてなかった。
飛び出したらボールには触らないといけないし、このプレーはいただけなかった。
ストラーリはクラシッチに感謝しないと。
ラツィオは、若いカバンダのがんばりが目立った。
クラシッチに最後はやられてしまったが、それまでのプレーは賞賛に値する。
クラシッチが行くところには必ずついていってたし、そうそう突破も許さなかった。
コラロフが移籍して、いい左のSBがいない状況だったが、ここでこの後釜を見つけた感じ。
いつまでラツィオでプレーするかはわからないが、顔になってもおかしくない逸材。
この試合、守備の機会が多かったからかもしれんが、エルナネスの元気がなかった。
積極的なミドルも少なかったし、ボールを触る機会も少なかった。
もっとここにボールを集める展開に持ち込まないと、ラツィオのサッカーは展開でいない。
フロッカリとの距離も遠かったし、サラテとの関係もイマイチ。
この攻撃陣がうまく機能しないことには、アウエーの地で勝利を収めるのは難しくなる。
ここまでそれが機能して2位という順位でがんばってたラツィオだし、相手がどこであれ、それを貫いてもらいたかった。
まもなくウインターブレイクを迎えるが、もう順位は落としたくないだろう。
シーズンが進むと、この戦力では厳しくなってくるだろうから、稼げるときには勝ち点は積み上げたい。
最後の最後を我慢できれば、勝ち点1は取れたし、ユーベにもスタンディングで越されることはなかった。
あの失点はほんとに悔やまれる。
 

スコア
2-1

<得点者> 
ユベントス   キエッリーニ、クラシッチ
ラツィオ    サラテ         

~愛丸's MVP~
クラシッチ(ガバンダの対応にかなり苦しんだが、最後までやられっぱなしってことはなかった。もうドロー濃厚な時間に貴重なレテをゲット。この男は何か持ってる)

インテルナシオナウ-マゼンベ(クラブW杯 SF)

2010-12-15 09:59:56 | その他
観戦日 12/15(水)       

愛丸’s チェック
満を持して南米王者の登場。
日本で行われたクラブW杯での優勝経験もあるチーム。
そのときにアレッシャンドレが彗星のごとく現れた。
この大会でもジウリアーノという期待の若手もいるし、ダレッサンドロも光輝くかもしれん。
インテル対決をこのポルト・アレグレの雄に制してもらいたい。
まずは、その前にここを突破することだが・・・。
マゼンベはパチューカに勝利し、このセミ・ファイナルに進出。
昨年の大会にも出場したコンゴのチームだが、そのときは2試合に破れ、最下位。
今大会では待望の勝利をものにし、その勢いで南米王者に挑む。
胸を借りるつもりで、思い切ったサッカーを展開してもらいたい。

おそらく、この大会を制するであろうと見られていた南米チャンピオンが、ここでまさかの大失態。
ブラジルの名門チームが、アフリカ王者に1点も奪うことなく、この大会から姿を消すことに。
この結果を誰が予想しただろうか。
ここまで行われたクラブW杯で、必ずファイナルは南米VSヨーロッパの図式だった。
なら、いっそのことこれまでのトヨタ杯のように、その両チームの一発勝負でやればなんて思ってたんだが・・・。
インテルナシオナウは、力負けではなかった。
取れるときに取れないもんだから、アフリカンパワーとスピードに一発やられてしまった。
前半に、R・ソビスがきっちり決めてれば、こんな展開になることもなかった。
キディアバを誉めるべきなんだが、R・ソビスの力をもってしたら、簡単に決めれるゴールだった。
どこかに油断もあっただろうし、ここで決めれなくても、いつでも入るだろうと思って全体がプレーしてたのかも。
ただ、相手はただのアフリカのチームではなく、アフリカのいい部分にしっかりとした組織が備わったチームだった。
どこまで、この対戦相手を研究したかわからないが、リサーチ不足だったのは否めない。
相手を見下して戦うと、こんな痛い目に合う。
もっともっと、このチームのサッカーを見たかったんだが、モチベーションの低い3位決定を見ることに・・・。
インテルナシオナウがやられた原因は、中盤での守備が効かなくなったから。
ギニェスが、魂全開で、ボール奪取にいってる時間は、マゼンベも自分たちのよさを出せずにいたんだが、ここが機能しなくなると、じょじょに、スピードに乗った攻撃ができるように。
ラテラウも守備よりも攻撃に重きを置きだしたから、そうなると、そのスペースが狙われてしまう。
さすがのブラジル人も、あのアフリカのスピードには対応できない。
先に点を奪われたから、あとは焦る一方で、サインプレーからダレッサンドロがフリーでシュートを打てるシーンでもうまくシュートができず。
普段のプレーだったら、枠には飛ばせるはずだし、それがあんなへなちょこシュートになるとは・・・。
前半は、マゼンベを圧倒するサッカーを展開しながら、そこで点が取れないもんだから、相手に自信を付けさせることに。
アップセットを演じられる典型的な試合になってしまった。
リベルタドーレスであれだけいいサッカーを展開し、世界王者にもなれるだけの力をもっていながら、ここでの敗退。
果たしてブラジルではどんな反応になってるのか。
歴史が変わってしまったが、これも世界のサッカーのレベルが近づいてる証拠で、これからのことを考えたらいい出来事なのかもしれん。
ただ、やっぱりファイナルでのインテル対決は見たかった。
あれだけの選手を揃えながら、この結果はいただけない。
マゼンベは、アフリカのよさに加え組織も手に入れたいいチームだった。
最後は個人の高い能力に頼るサッカーではあるんだが、その個人をうまくチームとして引き出せてる。
サイドでのスピード勝負になると、全く負けてなかったし、テクニックもかなり高いものがある。
先制点も簡単なシュートではなかったし、追加点でも、ギニェスが子供扱いされてしまってた。
それと、やっぱりマゼンベは守備でも組織力に魅力を感じた。
サイドでやられても中ではきっちり守ることができてたし、ここってところの前に出てボール奪取するタイミングもいい。
闇雲にボールを奪いにいくこともないし、洗練されたいいチーム。
これにゴールマウスにはキディアバがいる。
この男のスーパーセーブが歴史的な勝利を生んだといっても過言ではない。
R・ソビスにあの時間に決められてたら、ずるずるいっただろうし、あのセーブでチームに自信が沸いてきたはず。
ファイナルでも、このGKが光輝き、あのゴール後のダンスが見られたら、世界王者にもなれてしまう。
 

スコア
2-0

<得点者> 
マゼンベ   カバング、カルイトゥカ         

~愛丸's MVP~
キディアバ(アフリカNo1GKの称号は伊達ではなかった。この男の反応スピードは半端ない。身体能力だけではなく、ポジショニングもしっかりしてるし、このチームに収まる器ではない)

バルセロナ-R・ソシエダ

2010-12-14 14:08:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/14(火)       

愛丸’s チェック
ミッドウイークのルビン戦は主力を温存し、なおかつ3-4-3を試しながらの勝利。
カンテラーノの活躍もあり、今のバルサは止められない状態。
ペップはやりたいことをしっかりテストできており、ここまで状態がよくなるとは思ってもみなかった。
クラシコの勝利で、かなり自信をつけたし、カンプノウで昇格組に負けるなんてもうありえないこと。
どこももうバルサを止めれないかも。
ラ・レアルは4シーズンぶりのデルビー・バスクをものに、勢いには乗ってるはず。
EL圏でかんばってるし、ここまでバスクの雄がやれるとは思わなかった。
同じ昇格組のエルクレスが、ここでバルサを破ってるし、その再現といきたいところ。
ただ、あの頃とバルサの状態があまりにも違いすぎるし、ここは現実的な目標の元戦うのがベストか。

バルサが、この試合でもフエスタを敢行。
後半早々の追加点で、ラ・レアルの息の根を止めた。
もうやりたい放題で、メッシを止める選手は、ラ・レアルにはいなかった。
あのドリブルは、世界最高だし、それを、セグンダから上がってきたDF陣にどうにかしろってのがおかしな話。
ミッドウイークにお休みをもらった面々はコンディションもばっちりだし、そこで出場した選手たちも、この試合をやりながら、疲労は回復できたかも。
ウインターブレイク前で、気分もいいだろうし、バルサが気持ちよくサッカーをやったらこのスコアになるのも納得できる。
それにしても、バルサのサッカーは見てて惚れ惚れする。
しっかりトライアングルができてるし、誰かがフリーになれば、必ずそこにボールが出る。
中盤からの飛び出しがあれば、相手はそれに対応することができてなかった。
D・アウベスはもうウイングと言ってもいいぐらい高い位置をキープしてたし、それも縦だけの突破じゃなく、中に入ってのプレーも効果的だった。
この試合、バルサの攻撃で目立ったのがワン・ツー。
右でも左でも、このワン・ツーでラ・レアルの守備を崩壊させた。
ふたりの選手のレベルが高いし、ボールを受けた選手のマークを甘くしてしまうと、前を向かれるし、ここに人を裂くと、フリーで走りこんできた選手にボールがわたってしまう。
ラ・レアルの守備がどうのこうのって言うより、バルサの攻撃のレベルが高すぎる。
ここまで、相手を圧倒するサッカーをやられると、ハンディってのが必要になってきそう。
それぐらい、今のバルサは強い。
チームに馴染めてないなんて言われてたビジャも得点を量産しだしたし、アンカーに入ったマスケラーノも数は少なかったが、守備の機会にはさすがってプレーを披露した。
もうバルサで心配することは何もない。
誰もがコンディションがいいみたいだし、あとちょっとで休暇に入る。
ここで更にリフレッシュするだろうし、この順位からバルサが落ちることはないかもしれん。
それぐらい、この試合でのバルサはお見事だった。
取りも取ったり5得点だし、今のバルサが最高のチームなのかもしれん。
ラ・レアルは前半に、左サイドの守備の破綻が全てだった。
メッシ、D・アウベスと一流のDF陣を持ってしても、対応に苦労するこのサイドをもっと人数をかけて守れればなんとかなったかも。
ここをやられることは想定内だっただろうし、デ・ラ・ベージャだけのせいにはできないが、ここがもっと高い守備力を持った選手が対応してれば、まだよかった。
コンパクトな2ラインで中のスペースを消すことを専念してたが、やっぱりバルサを相手にする場合はボールの出所を押さえないと。
サイドにスペースを作ってしまっても中を押さえればいいんだが、サイドで好き放題やらせずぎてもダメ。
今のラ・レアルの力をもってしたら、これが限界なのかも。
カウンターのチャンスも少なかったし、いいところはひとつも見られなかった。
ただ、この敗戦が後を引くことはないはず。
バルサは別格だし、近い順位のチームとの対戦でも結果は残せてるし、そのいい部分を忘れなければ。
グリーズマンなんかは、バルサ相手にもっとやりたかっただろうが、ボールが前にこないことには始まらない。
後半の立ち上がりの失点がなければ、もうちょっと気持ちのこもったサッカーがやれたんだろうが、あの段階で3失点では集中力も切れてしまう。
ラ・レアルに問題があるのではなく、ただ単にバルサがすごすぎただけ。
 

スコア
5-0

<得点者> 
バルセロナ   ビジャ、イニエスタ、メッシ×2、ボージャン         

~愛丸's MVP~
メッシ(今のメッシを止めれる選手はこの世にいないかもしれない。それぐらいからだの切れは最高だし、技術もさらに高くなってる。今だけの印象だったらバロンドールなんだが・・・)

マンチェスターU-アーセナル

2010-12-14 12:40:33 | プレミアリーグ
観戦日 12/14(火)       

愛丸’s チェック
前節、雪の影響で順延になったユナイテッド。
ミッドウイークのバレンシア戦も省エネサッカーでドロー。
コンディションは間違いなくアーセナルよりは上。
それにここ5試合の直接対決は、4勝1分けと、完全にカモにしてる状況。
オールド・トラッフォードでの試合だし、ここもこのジンクスの通りの結果になってもなんらおかしくない。
アーセナルは苦しみながらCLのグループを突破。
あのチーム構成で、シャフタールに次いでの2位通過ってのは誉められたものではない。
プレミアでは首位に立ってるとは言え、ユナイテッドは1試合少ない状況で勝ち点差は1Pしか離れてない。
ここでなんとかこの順位を守れる結果を残せれば、このまま行けるかもしれんが・・・。

ユナイテッドが、またしても相性のよさを発揮した。
チームのコンディションで上回る利点も活かしながら、アーセナルの攻撃を全体で押さえ込んだ。
あの華麗なパスサッカーをやらせず、カウンターの脅威を絶えず与えながら、力で上回った。
ルーニーの状態もかなり上向いてる。
周りとの連携がうまくいってないシーンも多かったが、これはルーニーが合わせられなかったのではなく、周りがルーニーについていけてない状態だった。
パク・チソン、ナニ、アンデルソンと、この辺の選手たちも切れはあったんだが、どうもルーニーとの呼吸が。
これが噛み合い出せば、やっとユナイテッドは本来の力を発揮できる。
アーセナルと同じシステムでの試合になったが、運動量と、チームへの献身的な動きでユナイテッドがはるかに上を行き、この結果に。
ナニの個人技での突破からシュートって部分で、もっと正確なプレーができてれば、点はまだ取れた。
自分でいかず、周りを使えれば、まだ得点のチャンスは増えただろう。
この辺でアーセナルは救われたか。
ルーニーはPKを外してちょっとその後のプレーが強引に感じられたが、この男はこれぐらいのパッションで試合に入んないと。
守備ではあのCBコンビがこの試合で完璧な守備ブロックを形成。
両SBも悪くなく、ユナイテッドの守備陣が、このパフォーマンスを披露したら、いくらのアーセナルでも点を取るのは困難。
中盤のプレッシャーを突破できても、最終ラインが鉄壁だったし、V・デルサールが慌てるシーンはなかった。
この勝利で、ユナイテッドは首位に躍り出た。
それも1試合消化が少ない状況だし、このまま年を越すことになりそう。
プレミアではまだ負けを知らないし、これが高いモチベーションに繋がってるのかも。
ケガから復活したパク・チソンが絶好調だし、放出確実と言われてたアンデルソンも、今は中盤の核に。
どれがベストの布陣かわからない状況だが、サー・アレックスが送り出した11人がベストってことか。
アーセナルは、またしても大事な試合をものにすることができなかった。
首位に立ったのもつかの間、またしても2位に下がってしまった。
やろうとしてるサッカーに間違いはないんだが、他のチームが相手ならうまくパスが繋がるんだが、ユナイテッドが相手になると、うまくやれない。
こうなったときのアーセナルは弱さを露呈してしまう。
自分たちのペースで試合を運ぶことができれば、相手を圧倒するんだが、ちょっと歯車が狂いだすと、バタバタになってしまう。
ただ、ユナイテッドが相手とは言え、自分たちのリズムで試合を運べた時間もあった。
そのときに攻め切れればよかったんだが、最終ラインを突破できず。
ウィルシェアがボールに絡むと何かやってくれそうな予感はあったんだが、何かを起こすまではいかなかった。
アルシャビン、ナスリの突破も効果的ではなかったし、シャマフもリオ、ヴィディッチの前には無力だった。
後半、V・ペルシ、セスクとエースをふたり投入したが、ユナイテッドのDF陣を脅かすこともできなかった。
ユナイテッドを超えないことにはプレミアの優勝ってのは見えてこないし、なんとか、これを超えるサッカーをやってもらいたい。
弱い相手にだけ強さを発揮しても、頂点には立てないわけで、強豪からもしっかり勝ち点を奪うサッカーをやってもらいたい。
それができるチームだとは思うが、どうも守備陣が萎縮いてしまってる感が。
ミスが多かったのは明らかにアーセナルだったし、この点は早急に改善が必要か。
年末のチェルシーとの大一番では、なんとかビッグクラブを相手にスカッと勝利してもらいたい。
 

スコア
1-0

<得点者> 
マンチェスターU  パク・チソン         

~愛丸's MVP~
パク・チソン(いいときのパクがここにいた。あの脅威の反応でのヘッドもすごかったが、守備での貢献が目立った。中盤でここまでやってくれたら最終ラインも楽になる)

トットナム-チェルシー

2010-12-14 10:18:44 | プレミアリーグ
観戦日 12/14(火)       

愛丸’s チェック
5位まで順位を上げてきたスパーズ。
CLでもインテルを押さえての首位通過と、今、勢いに乗ってる。
アーセナルとのダービーも敵地で勝利してるし、このダービーも今のチェルシー相手ならいい結果を出せるかも。
二足の草鞋を履きこなせるのは難しいと思われてたが、ふたを開けてみたら、しっかり履きこなすことができてる。
チェルシーはCLでこそ結果を出せたが、プレミアでは今どん底の状態。
ランパードがいなくなってから下降線を辿って、今、相手がどこであれ、勝ち点3が取れない状況。
この12月は対戦相手にも恵まれず、いつのまにかスタンディングも3位に落ちてしまった。
果たして、この厳しい12月にあの強さを取り戻すことができるのか。

スパーズは、チェルシーがバタバタしてる前半に、2トップの連携から先制点を奪い、これをなんとか守りきろうと、必死で戦った。
自慢のサイドアタックを織り交ぜながら、チェルシーにチェルシーのサッカーをやらせなかったが、後半、ドログバがピッチに投入されて、押し込まれる時間が増えた。
チェルシーに勢いが出たこともあるが、守備の時間が多くなり、なんとか耐えたって印象。
どこかチェルシー寄りのホイッスルが多かった試合だったが、ATのPKをストップし、なんとか勝ち点1は取ることができた。
ここでの勝ち点1がスパーズにとってどんな意味をなすか今後を見ないとわからないが、マイナスに働くことはないだろう。
それにしても、よく、あのATのPKをゴメスがストップした。
セットプレーのこぼれにラミレスが反応し、このボールをキャッチしにいったゴメスがボールを触る前にラミレスを倒してのPK。
ちょっとでもボールに触れればキーパーチャージだったかもしれんが、一足遅かった。
1-1の状況で、この終盤でのPK。
ホワイト・ハートレーンのサポーターももう終わりを確信したかもしれん。
それをゴメスが見事なセーブ。
あの盛り上がりは異常なまでのものだった。
ゴメスが目立つシーンが多く、それだけ押し込まれてたって証拠なんだが、あのドログバの個人でのシュートも止めてれば、間違いなくこの試合のヒーローだった。
正面のシュートだったし、止めれなくもなかったはず。
ほんとに惜しまれるシーン。
攻撃ではクラウチを投入したことに問題はないんだが、これを活かしきれず。
もっと放り込んで高さ勝負をしてもよかったが、この放り込むボールがあまりにも少なかった。
中へ意識させれば、サイドをもっと突けたはず。
G・ベイル、レノンと、プレミアで最高のサイドアタッカーを要してるチームだし、ここから仕掛ければ、今のチェルシーからだったら、勝ち点3が取れたはず。
チェルシーの激しいプレーに苦労はしてたが、ここで荒れる展開にも持ち込まず、なんとか耐えたことは賞賛に値する。
チェルシーは、前半の20分にエッシェンが退場にならなくてよかった。
エッシェンのG・ベイルに対するタックルは間違いなく一発レッド。
ボールを奪われた後の足の裏でのタックルだったし、レフェリーは何を見てたのか。
レフェリーに救われた感が満載。
ATにはPKまで頂戴したんだが、今のチェルシーはレフェリーを味方につけても、勝ち点3を奪うことができない。
それと気になったのが、この試合、ドログバがベンチスタートだったこと。
体調の問題ではなく、アンチェロッティは戦術的面でのベンチスタートだと言ってたらしい。
普通に考えたら、チェルシーの得点源はドログバを置いて他にないし、実際、後半には貴重な同点弾をゲットしてる。
スタートからこの男がいれば、スパーズの消耗はかなり激しかっただろうし、何故、後半だけの起用になったのか。
まだまだミスが多いチェルシーで、なんとか最後のところで踏ん張ったが、この状態が続くと、この厳しい12月をうまく乗り切れない。
ランパードが復帰してきたことはいい材料だが、この試合での15分のプレーでは、何も見せ場はなかった。
ちょっと大きくなってる印象だし、ベストのコンディションになるにはまだ時間が掛かるはず。
PKが決まってれば大きな勝ち点3を取れた試合で、それを生かせずの勝ち点1だし、まだチーム状態はどん底と言ってもいいだろう。
冬の移籍でどれだけ動くかわからないが、何かしらのてこ入れは必要。
 

スコア
1-1

<得点者> 
トットナム   パブリュチェンコ
チェルシー   ドログバ         

~愛丸's MVP~
テリー(不安定な中盤の守備、DFラインの安定感のなさをなんとかこの男が救ってくれた。危ないって場面ではこの男がしっかり守備をしてくれたおかげで1失点で済んだ)

サラゴサ-R・マドリー

2010-12-13 20:38:16 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
未だリーガで1勝しか挙げてないサラゴサ。
順位も最下位と、果たしてここから這い出すことができるのかどうか・・・。
この試合もカーサでやれるとは言え、苦戦は必至。
マドリー相手に最下位のチームが勝てるとも思えず、なんとかして勝ち点1でも取れれば御の字だろう。
無失点で切り抜けることは不可能だろうから、どんな形であれ点を取らないと。
マドリーはクラシコでの敗戦を引きずることなく、バレンシアを退け、CLでも手を抜くことなく勝利した。
ほんとにモウリーニョはターンオーバーをやってこない。
消化試合のCLもフルメンバーに近かったし、この試合でも主力を温存することはないだろう。
ウインターブレイクまでこのまま突っ走るはず。

サラゴサは立ち上がりの10分ぐらいまでは自分たちのサッカーをやれてたんだが、ここで得点できず、失点してからは前半はやられっぱなし。
力の差が歴然だった。
これは試合の前からわかりきってたことで、なんとか1失点で済ませとけばなんとかなったかもしれん。
プレッシャーをかけれず、ボール奪取にいっても簡単にかわされディフェンスと呼べるディフェンスができてなかった。
ひとりだけでいっても今のマドリーの選手を抑えることはできない。
組織で守ることができれば、もうちょっと対抗することはできたはず。
高い位置でもプレスをかけず、ボールフォルダーにもプレスをかけない。
これではマドリーに好きにやられるだけ。
DFラインを下げて対応しても、これが機能してないし、簡単に突破される始末。
アギーレになってもう4試合もやってるわけで、このDFラインの改造が、この窮地から脱するポイントか。
ただ、後半、ポンシオをピボーテに入れてからちょっと流れが変わった。
守備の意識がチームで向上し、CBもからだを張って守ることができてた。
これを前半からしっかりやってれば、後半の早い時間までに3失点はしなかっただろう。
PKで1点を返したし、2点差でなければ、まだチームの士気は上がったかもしれん。
この試合、ポンシオが守備でのいい流れを作り、攻撃では左のベルトロには可能性を感じれた。
ベルトロはマドリー相手に果敢に仕掛けることができてたし、この男の突破でPKをゲットできた。
これに右のラフィタがもっとやってくれれば、あれだけマルセロに高い位置を取らせずに済んだ。
左右のバランスがよかったらと思うと残念。
シナマ・ポンゴルが全くノーインパクトだったのに比べて、途中出場のM・ペレスは自慢のスピードを生かす場面がいくつかあった。
R・カルバーリョとのスピード勝負に勝ててたし、もっとフィニッシュの精度を高めればおもしろいFWになるはず。
後半には可能性を多少は感じれたし、この状態なら、2勝目を上げるのは時間の問題かも。
マドリーは、楽にこの試合を終わらせることができた。
苦しむ場面はひとつもなかったし、ここまでクラシコから続いた厳しい試合から開放された感じ。
立ち上がりはちょっとだけ不安な面もあったが、しっかりボールを繋げるようになってからは、全く問題なかった。
マルセロがこの試合は久しぶりに守備の負担から開放され、いい攻め上がりを披露。
クラシコでも、これだけやれれば、あんなことにはならなかったはず。
攻撃こそ最大の防御って言葉もあるし、この試合は、マルセロが攻撃的に出たおかげで、ラフィタを押さえ込めた。
C・ロナウドとのコンビもいいし、この左サイドはやっぱりマドリーの最大の武器かも。
いい面が多かったこの試合だが、不満なのはベンゼマに得点が生まれなかったこと。
チャンスはいくらでもあったが、ちょっとでも体勢が崩れれば、誰かにパス。
この姿勢がよくない。
マドリーの1トップを張ってるわけで、ちょっとは強引にゴールを狙う姿勢を見せてもらいたい。
CLでトリプレテしたわけで、その自信をこの試合でも見せてもらいたかった。
イグアインのヘルニアの状況がどうかわからないし、もうベンゼマしかいない。
それと、若いFWのモラタがこの試合でリーガデビュー。
いいスピードを見せてくれたし、ひょっとしたら、年が明けたら、この男が1トップを張ってるかも。
ベンゼマももっとゴールを狙ったプレーを披露しないと、うかうかしてられない状況に。
 

スコア
1-3

<得点者> 
サラゴサ   ガビ
R・マドリー エジル、C・ロナウド、ディ・マリア         

~愛丸's MVP~
マルセロ(やっぱりこの男はこれぐらい攻撃的に振舞ってなんぼの選手。クラシコで受けた傷はもう回復したみたい。この姿勢をこのまま貫いてもらいたい)

A・ビルバオ-エスパニョール

2010-12-13 18:02:08 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
ここまで19Pで11位のビルバオ。
前節は4シーズンぶりに行われたデルビー・バスクで敗戦。
フエラではあったが、いいところなくラ・レアルに敗れ去ってしまった。
この嫌な流れを続けたくはない。
4位と好調なエスパが相手だが、サン・マメスで試合ができるわけで、なんとか流れを取り戻してもらいたい。
こういうチームが元気じゃないと、リーガは盛り上がらない。
エスパは11月に入ってから負け知らず。
順位も4位と、バレンシア、セビージャよりも上。
前日に3位のビジャレアルが敗れてるため、この試合を勝利することができれば、なんと3位に浮上することに。
エスパがここまで躍進するとは誰が予想しただろうか。
デルビー・カタルーニャを前に、更に勢いを増したいはず。

久しぶりにビルバオから熱いバスク魂が伝わってきた。
前半は、おもしろいようにエスパにやられてたが、後半、D・ロペスを投入したことにより状況が変わった。
あれだけ押し込まれ、まるでフエラでの試合かのようにおとなしかったビルバオが、この男の投入で攻撃力を増した。
F・ジョレンテもトケーロも、逆サイドのムニアインまでも輝きだし、前半にエスパがやってたようなサッカーをそっくりそのままひっくり返した感じに。
サイドでの攻撃が活性化されれば、ビルバオが活き活きとしてくる。
高さを活かすこともできれば、それを囮にトケーロの泥臭い突破も活かせれる。
どうしてこれを前半からやらなかったのか。
F・ジョレンテへの放り込みか、ムニアインの単独突破だけに頼り、ここでボールを奪われたら、取り返すのにかなりの労力を使った。
これではいいサッカーはやれない。
チーム全体が、うまく連動しないことには、守れもしないし、点も取れない。
カパロスはわざと前半をがまんさせ、後半に賭ける戦いをしたのか。
プラン通りだったら、それはもうさすがというしかない。
アーリークロスでの攻撃もよかったし、深くまでえぐってのクロスも効果的。
F・ジョレンテとトケーロの位置関係もよおくなったし、これがビルバオのやりたいサッカーだろう。
ただ、久しぶりにスタメンからこの2トップだったんだが、トケーロから一時期の元気が感じられない。
もっと前に前にってプレーで泥臭くやるのが、この男の持ち味なんだが・・・。
それが、今はF・ジョレンテに乗り移ってた。
3人に囲まれても、ごり押しで突破したり、エリア内でねばってボールをキープしたりと、気持ちのこもったプレーでチームを牽引。
こういう魂のこもったプレーをふたりがやれるようになれば、もっと上の順位に上がることができそう。
あれだけエスパに押された前半だったが、1失点で切り抜けたし、守備に関しても時間の経過とともに修正ができてた。
ウインターブレイク前にもうひとつ試合は残ってるし、なんとかしてここを勝利で飾り、いい年越しをしたいだろう。
エスパは、この順位が納得できる内容に試合を前半は披露することができた。
この快進撃を支えてるドブレ・ピボーテがサスペンションで不在だったが、ここはベルドゥとドゥーシェルで対応。
ベルドゥをこのポジションで使うのはなかなかおもしろい。
パス能力も高いし、決定的な仕事もやってのけることができる。
ドゥーシェルがパートナーだと、この男の守備力で中盤での互換性は高まるし、ケガの功名ではないが、これはこれでありかも。
今のエスパは、攻撃に関して、相手のマークを外して、パスを引き出す動きを全員ができてる。
L・ガルシアが右に流れたら、トップ下にはベルドゥーが上がってくるし、カジェホンが中央に入れば、右にはL・ガルシアがいるといった具合。
これだけフリーの選手がいてくれれば、ベルドゥーのパス能力は遺憾なく発揮される。
こういった選手たちの共通理解で生まれた先制点だった。
これが後半も頭まではできてたが、D・ロペスの投入で、チームの重心が後ろに。
1点のリードを守れると踏んだのかどうかわからないが、これを耐えることができなかった。
カメニも当たってたし、なんとか踏ん張れると思ったんだが、勢いに乗ったビルバオを止めることはできなかった。
デルビーを前にもっと勢いをつけたかったはずだが、そううまく事は運ばず。
11月になってからの無敗もストップしたし、またまたバルサにやられてしまうのか。
それでも、今シーズンのデルビーは例年よりは楽しみな感じ。
 

スコア
2-1

<得点者> 
A・ビルバオ   F・ジョレンテ、D・ロペス
エスパニョール  オスバルド         

~愛丸's MVP~
D・ロペス(流れを変えた選手。右サイドが活性化したことで、チームに勢いが出た。アシストに逆転のFK。このFKはまさにゴラッソだった)

A・マドリー-デポルティボ

2010-12-13 16:37:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
公式戦3連敗中のアトレチコ。
ELも他力本源でグループの突破を狙う状況。
ここにきて、夏にUEFAスーパー杯を制したときの勢いが完全になくなってきてる。
攻撃陣に元気がないし、守備にも破綻が。
これでは勝ち点は伸ばせないだろう。
この窮地からどうやって這い出すことができるか。
逆にデポルはここ6試合で4勝1分け1敗と絶好調と言ってもいいだろう。
この最近の快進撃は5バックへのシステム変更がもたらしたもの。
守備の強化が勝ちに繋がるとロティーナは考えたんだろう。
これが功を奏してるし、この勢いのまま、ウインターブレイクを迎えたいはず。
フエラでの試合だし、より守備に重点を置いての戦いになる。

アトレチコが久しぶりに勝利の美酒に酔うことができた。
2-0という結果を見れば完勝のようだが、内容は手放しでよろこべるようなものではなかった。
前半の早い時間にフォルランがPKを決めてれば、まだ楽になったかもしれんが、これを外してもアグエロが決めてくれた。
オフサイドのようにも思えたが、うまく右のサイドで飛び出し、ラインズマンを気にしながらドリブル突破。
アグエロも微妙だと思ったから、フラッグが気になったのかもしれんが、上がらないと見るや、最高のドリブルを見せてくれた。
スピードに乗ってエリアまで進入し、そこからはこの男のテクニックを存分に披露し、きっちりゴール。
この男がここまで状態を上げてきたのは、アトレチコにとっても朗報。
2点目もR・ガルシアからのスルーパスに抜け出し、アランスビアを動きを見ての右足アウトでの憎たらしいゴール。
アグエロがいてくれたから、この勝利を掴むことができた。
パートナーはPKを外すし、FKもいいところに蹴ってもアラスビアに止められたりと、運に見放されてたから、アグエロの活躍が目立った形に。
ふたりが最高のプレーを見せてくれれば、それに越したことはないが、それでも、どりたかがトップとしての役割を果たせば、結果は出せる。
レジェス、シマオンの中盤サイドがもうちょっと目立ち、ピボーテも攻撃で貢献できれば、チームとしての状態も上がってくるんだろうが、これはまだ先にことか。
と、ここまではよかった前半の話。
後半は、デポルに押し込まれる時間が多かった。
相手の力が上でこうなったらまだいいんだが、自分たちのミスでボールを相手に渡すケースが多く、無失点に抑えれたのが不思議なぐらい。
気の抜けたプレーも目立ったし、フィニッシュにまでいけたシーンは数えるぐらいしかなかった。
これがここ最近のアトレチコなんだろう。
もっと最後まで集中して戦わないと、相手が強くなると、結果は出せないし、ここで1つ勝って満足してていいチームではない。
地元のライバルに差を広げられないようにしないといけないし、このメンバーだったら、互角となえはいかないまでも苦しめることはできるはず。
夏の状態に早く戻らないと、ELの出場権も逃してしまうことに・・・。
デポルは、守備的な5バックかと思いきや、攻撃になったら、両ウイングバックもピボーテも高い位置を取るから攻撃的なチームに。
アトレチコにカウンターを食らうケースが多々あり、ここでの失点が響いた。
これが今のデポルの弱点か。
DFラインを増やして守備的に振舞うこともあれば、攻撃に人数をかけることも。
ここでの両トランジションがすばやく的確に行われてれば、失点は減るはずなんだが、それがうまくやれてない。
特にネガティブ・トランジションがうまくいってないし、ここを改善しないことには失点は増えるだろう。
それと、守備時には、5枚のディフェンスがいるから、誰かがボールにいくだろうなんて甘い部分も見られた。
組織的な部分でまだ完成されてないし、ここがうまく機能すれば、強固なディフェンスを築くことができる。
残りは点が期待できるトップが必要。
冬のメルカートで動くかどうかわからないが、点も奪えて、しっかりポストができるようなプリマプンタが確保できれば、順位も上がっていくだろう。
M・パブロ、バレロンとあの頃を知ってるベテランも健在だし、勝者のメンタリティをチームに叩き込めれば、EL圏までは上がっていけるはず。
 

スコア
2-0

<得点者> 
A・マドリー   アグエロ×2         

~愛丸's MVP~
アグエロ(最後まで気を吐いてがんばってたのがこの男。ドブレーテはいつ振りなのか。この男の状態はかなり上がってきてるから後はフォルランの上昇待ちか)

シャフタール-ブラガ

2010-12-11 19:53:36 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/11(土)       

愛丸’s チェック
このグループは、まだどこも突破が決まってない。
パルチザンだけは最下位が確定してるが、後の3チームには突破の可能性が残ってる。
アーセナルが楽なグループを引き当てたと思われてたが、それがどうして、ここまでの混戦に。
首位のシャフタールは、このホームでの試合でドロー以上で勝ち抜けが決まる。
負けたとしても、アーセナルが勝てば、シャフタールは突破。
かなり優位な状況で戦うことができる。
ブラガは、とにかく、ここを勝たないことには始まらない。
アーセナルがパルチザンとのホーム戦だし、ここでの勝利は決まったようなものだから、そうなると、大量得点での勝ちが必要に。
積極的なサッカーができるかどうか・・・。

シャフタールは、気持ちの余裕と、ホームで戦える有利さで、試合の主導権を握って戦うことができた。
シャフタールは、若いブラジル人がチームを支えており、ここが乗って戦うことができれば結果は付いてくる。
この試合も、トップのL・アドリアーノ、右のウィリアン、左のD・コスタが気持ちよくプレーできてた。
サイドのふたりはよくポジションをチェンジし、ブラガのDF陣を苦しめたし、これがシャフタールの売りなんだろう。
ここまでのテクニシャンが、自分のプレーをやってくれば、強豪と呼ばれるチームもこれに対応するのはなかなか難しい。
それがブラガレベルのチームだと、より対応するのは困難。
この両サイドに、SBのスルナ、ラットが絡んできてたし、今のブラガの力を持ってしたら、やられても仕方ない。
ブラガの4枚のDF陣が中を中心に守ってきて、サイドは突破できても、フィニッシュにうまく繋げない状況が続いたが、これでも、最後はサイドからの攻撃で点が奪えた。
ドローでも勝ち抜けが決まる状況だったが、シャフタールはホームで勝ちを意識した戦いを披露した。
この気持ちもよかった。
CLに出場しても、グループの突破を成し遂げたことがなかったチームが、このグループでなんと首位通過。
これだけのサイドアタックを武器にできれば、まだやれそうな感じはする。
センターラインもしっかりしており、ひょっとしたら、決勝トーナメントでも台風の目になってもおかしくない。
強豪と呼ばれるチームが首位通過してるし、2月の厳しい時期にホームでやれる有利さもある。
先にも述べた若いブラジル人と強固なDF陣が仕事をすれば、どのチームが相手でも苦しませることはできる。
点の取り方もよかったし、守備でも穴は見られなかった。
アーセナルを押さえての首位通過だし、これが自信に繋がることは間違いないし、後は、この冬にしっかり準備できるかどうか。
リーグ戦がないことが吉と出るか凶と出るか。
ブラガは、なんとかあのシャフタールのサイド攻撃に耐えることはできてたんだが、これが最後まで持つことはなかった。
4枚のDF陣は中央をケアし、サイドはそれなりにフリーにやらせる守備体系。
中盤の選手たちが、サイドの対応を任されてたが、これでは、枚数が足りない。
SBがそこのケアに行き、CBがそのサイドをカバーするようなことになった時は、中央にぽっかり穴ができてた。
ここを付かれるケースもなったが、ここはシャフタールの最後のパスの精度の低さに助けられた感じ。
いつやられてもおかしくない状況で、なんとか耐えてたが、アーセナルがリードしたってことで、チームの士気は低くなったか。
ちょうどそれと同じくして失点したことを考えれば、何かしらの情報がピッチにもたらされたんだろう。
1点を失い、なおかつアーセナルがリードをしたってことで、ここからは惰性でのプレーに終始。
プロだから、最後まできっちり戦えとは思うが、人間がやってるスポーツだし、こうなるのもわかる。
開幕戦でエミレーツでアーセナルに6-0の敗戦を喫し、シャフタールとのホーム戦でも敗戦。
ここから3連勝で盛り返しはしたが、ここでスタートでの躓きが響いた。
前節、アーセナルに2-0で勝利したが、ここでの直接対決でマイナス4点なわけで、あの開幕戦をもっとうなく乗り切ることができたら・・・。
ブラガにとって、これはいい経験になったことだろうし、この経験をELに生かしてもらいたい。
 

スコア
2-0

<得点者> 
シャフタール   ラット、L・アドリアーノ         

~愛丸's MVP~
ラット(ブラジル人たちが目立つチームになって、この試合でシャフタールを勝利に導いたにはこの左SB。あれだけ高い位置でプレーできるのは今後はないかもしれなが、この試合では最高のパフォーマンス)