愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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マンチェスターU-バレンシア

2010-12-10 17:17:37 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/10(金)       

愛丸’s チェック
グループの突破を決めてる両チームの戦い。
この対戦で、どちらが1位通過するかが決まる。
モチベーションはどちらもそう高くないだろうが、いい試合になることを願う。
ユナイテッドは、週末のブラックプール戦が雪の影響で中止になり、休養十分。
中10日のゲームで、かなりフレッシュな状態だろう。
バレンシアは、マドリー戦から中2日。
ユナイテッドとは間逆で、かなりコンディションに問題が・・・。
これを考えたら、前節に突破を決めててよかった。
この試合に突破を賭けて戦うようなことになってたら、結果を出せなかったかもしれん。
首位通過も大事だが、まだリーガは残ってるし、ケガ人を出さないような戦いをすることも大事。

ユナイテッドはやっぱりこの試合に全てをかけて戦うことはなかった。
普通にやれば、ここオールド・トラッフォードで負けるってことも考えづらいし、省エネサッカーで負けないサッカーを展開するればよかった。
バレンシアに先制されたが、慌てることなく、後半に1点を奪って、このまま終了のホイッスルを。
スタジアムに駆けつけたサポーターたちは、なんとか勝利をって声援を送ってたが、それがピッチには届かなかった。
ルーニーの状態も上がってきてるし、ベルバトフも動き自体は悪くなかった。
グアイタがあそこまで当たってなかったら、ベルバトフはこの試合でハットトリックができてたかも。
この2トップが、やっぱりユナイテッドの顔。
よかったのが、アンデルソン。
移籍間違いなしと言われてはいるが、この試合のキャリックの出来を考えたら、まだユナイテッドに必要な選手かも。
昨シーズンのナニの件もあるし、どんでん返しで残留ってことも。
それぐらいいいパフォーマンスだったし、この状態ならこのまままたレギュラーに舞い戻ってきてもなんらおかしくはない。
いきいきとプレーできてたし、ブラジル人は、乗ってくると、いいプレーを披露することができる。
中盤から前の攻撃に関しては問題がなかったが、中盤から後ろの守備には問題ありあり。
とにかく、DFライン、キャリックからのパスミスが多すぎる。
キャリックは、バックパスをドミンゲスに奪われて失点を招いたわけで、これにはサー・アレックスも怒り心頭だろう。
やってはいけないミスだったし、これがもっと大事な試合だったら、とんでもないことに。
負けてもいい試合ではあったが、ホームでの試合だし、もっと集中するべき。
1失点で済んだからよかったようなものの、バレンシアの攻撃がもっと破壊力のあるものだったら、大量失点での敗戦も。
もうこんなダラダラした守備は見せてもらいたくない。
バレンシアは、ユナイテッドにいくつもチャンスをもらいながら、1点しか奪えず。
それでいて、後半の15分にはユナイテッドの時間に耐えることができず失点。
どうも強豪が相手となると、リードしてもそれを守れない試合が多い。
昔は1点取れればそれを守りきるだけの守備力があったが、だいぶ守備が向上したとは言え、その域までは到達してない。
この試合、一番目立ったのがGKのグアイタ。
セサル、モヤのケガでチャンスをもらった第3GKが、ここ数試合の大事な試合で、それなりに結果を出してる。
マドリー戦では2失点したが、あの試合であれだけやれたことが自信に繋がったんだろう。
それでいて、この試合でもビッグセーブを連発したし、このまま正GKに落ち着いてもなんらおかしくない。
まだ23歳と若いし、これからどんどん経験を積んでいけば、バレンシアの顔になることができる。
若い選手と言えば、J・アルバが左の前で起用され、まずまずの出来。
ラテラルとしても成長してるが、この男の攻撃力を活かすなら、やっぱりこのポジションが。
マタ、ビセンテと他にもいい選手がいるが、ここはしっかりこの選手たちと競ってもらいたい。
途中出場で、トップのイスコ、右サイドのフェグリが起用されたが、このふたりはまだこのコンペティションで戦うだけの力は持ってない。
もっとリーガで経験を積んでもらいたいし、このユナイテッド戦で何かを得たはずだし、それを今後に活かさないと、常時出場することはできない。
持ってるものはいいものがあるから、それを発揮できるように、日々の練習が必要に。
このドローで2位通過ってことになったんだが、トーナメントの緒戦でマドリーとバルサとの対戦はない。
相手はグループを1位で突破したチームになるが、もう楽な試合はない。
なんとか、あの頃を越える結果を出してもらいたいんだが・・・。
 

スコア
1-1

<得点者> 
マンチェスターU  アンデルソン
バレンシア     P・エルナンデス         

~愛丸's MVP~
グアイタ(第3GKがこのビッグマッチで最高のパフォーマンスを見せてくれた。ここでのドローはこの男のおかげと言っても過言ではない。もっともっとよくなってくれることを願う)

リバプール-アストンビラ

2010-12-08 20:32:00 | プレミアリーグ
観戦日 12/8(水)       

愛丸’s チェック
調子が上がってきたかと思うと、また格下に負けるみたいな不安定さがぬぐい切れてないリバプール。
勝ち点19Pで現在は10位。
この順位でとうてい満足できるわけもなく、ここからどう浮上していくか。
首位との差がそこまで大きいわけでもなく、ホジソンはまだいけると言ってるらしいが、強がりにしか聞こえない。
いつになったら、強いリバプールが復活するのか。
ビラも全く勢いに乗れない。
勝ち点17Pで15位。
リバプールとのこの試合の結果でひっくり返ることもできるんだが、降格圏のウィガンとも3P差しか離れてない。
いい試合をしても、勝ち切れない試合が多いし、強豪と互角に渡り合えても、最後は息切れしてしまう。
リバプールよりも深刻な状況。

リバプールはF・トーレス、ジェラード、カラガーとこのチームの顔を3枚欠く厳しい状況。
エンゴグ、バベルの2トップでこの試合挑んだが、この緊急事態で、なんとリバプールはしっかり結果を出すことができた。
この2トップがいいコンビだったかと言えば、そおうでもなかったんだが、このふたり、得点は取ることができた。
エンゴグは、主力がいない方がのびのびとプレーできてる感じ。
あのCKからシュクルテルが競り勝ってつないだボールを魂のこもったダイビングヘッドで先制。
フリーデルが視界に入ってただろうが、怖がることなく突っ込んでいったあのヘッドはここまでこの男のプレーに満足してなかったサポーターも満足したことだろう。
きれいなプレーばかりが目立ってたエンゴグだが、ゴールを奪うためには、こういった泥臭さも必要。
カイトのあの気持ちのこもったプレーを見習ったのか。
この先制点でリバプールは勢いに乗れた。
ビラにサッカーをやらせず、次はバベルが追加点をゲット。
リバプールに入団以来、左サイドでのプレーばかりで、それもおおかた途中出場。
腐ってもおかしくない状況だったが、やっと中央で使ってもらって、その試合で結果を出した。
スピードは間違いなくこのチームでのトップクラスだし、これを活かさない手はない。
ホジソンが、この男を開花させれたか。
エンゴグとの相性もいいだろうし、F・トーレスと組んでもやれるはず。
1トップとして使うにはちょっとポストプレーってのに問題はあるが、スペースをついた飛び出しは魅力的。
シュートの精度も高いし、この試合でのゴールもうまいシュートだった。
リバプールは、主力が欠けたことにより、チームとしてのまとまりが出たのかも。
前半からワンタッチ、ツータッチでのパス交換がおもしろいように決まり、リズムに乗ってプレーできてた。
この展開に持ち込めば、いい結果を出すことができる。
ルーカスの中盤での貢献も大きかったし、キルギアコス、シュクルテルのCBコンビも守備での破綻は見られなかった。
ビラの攻撃がいまいちだったのもあるが、それでも、この完封勝利は、自信に繋がることだろう。
問題は次の試合。
チェルシーに勝利した後に、バタバタしてたし、この勝利で浮かれないこと。
それがリバプールの一番の課題。
この試合で見せたようなパフォーマンスができれば、そう簡単に負けるチームではないんだが・・・。
ビラは、この試合、全く見せ場なく敗れ去ってしまった。
ユナイテッド戦、アーセナル戦と、ここ最近の試合では、相手を苦しませることができたが、これはビラパークでのもの。
アウエーだと、何もできないチームなのか。
ミッドウイークにはバーミンガムとのカーリング杯でのダービーに破れ、その後遺症もあったんだろう。
虫垂炎からオルブライトンが復帰してきたが、離脱前のできからはほど遠かった。
右でのこの男の仕掛けが生命線だったのに、そこが機能しないと、攻撃の形さえつかめない。
アグボもスピードを活かせるシーンはなかったし、ダウニングももっとやれる選手。
トップ下に入ったアイルランドはまだこのチームに慣れてない。
シティでの輝きはひとつもなかったし、アグボとの関係も酷いものだった。
いつになったら、この男が自分のプレーを披露することができるのか。
A・ヤングの不在も響いたし、ケガ人の多さが、ここまでチームに影響を及ぼすとは・・・。
チームとして、全く元気がなかったし、何かきっかけをつかまないと、このままずるずるいってしまいそう。
もっとやれるチームだし、早く元気になってもらいたい。
 

スコア
3-0

<得点者> 
リバプール   エンゴグ、バベル、M・ロドリゲス         

~愛丸's MVP~
バベル(本来、このCFの位置で頭角を現した選手だし、ここでのプレーが自分の良さを出せるはず。これからCFとしての起用が増えそうだし、チャンスを逃さないこと)

R・ソシエダ-A・ビルバオ

2010-12-06 21:37:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/6(月)       

愛丸’s チェック
4年ぶりに行われるデルビー・バスク。
殺伐としたデルビーが多い中、このバスクのデルビーはサポーターが隣り合って観戦できる独特のデルビー。
この雰囲気を待ってた。
日本で見てる人以上に、ラ・レアルのサポーターたちは、この対戦を心待ちにしてたことだろう。
アノエタの雰囲気は最高だった。
ラ・レアルは、この後、ウインターブレイクを迎えるまでに、バルサ戦、バレンシア戦と、厳しい戦いが続くから、このデルビーで勢いを付けたいところ。
ビルバオは、プレメイラでここまでやってきた力を地元のライバルに見せつけたい。
選手層なんかを考えても、ビルバオの方が上だし、アノエタでの試合とは言え、勝ち点1では満足できないだろう。

ラ・レアルの選手の方がこの戦いに賭ける意気込みが大きかった。
このデルビーを経験した選手たちは、4年ぶりのこのアノエタでのデルビーを心待ちにしてたことだろう。
一番、気持ちが伝わってきたのが、X・プリエト。
PKではあったが、先制点をゲットし、その気持ちを全面に押し出してプレーすることができてた。
一度は決めたPKもなぜか蹴りなおしになり、かなりプレッシャーがかかっただろうが、それもきっちり決めてみせた。
デルビーを知ってる男が、この大事な試合で得点できたのは、X・プリエトにとっても、チームにとっても、サポーターにとっても大きなこと。
この先制点で勢いに乗れたラ・レアル・
ビルバオに押し込まれる時間があっても、堅いディフェンスで失点することはなかった。
ここまで守備を鍛え上げたラサルテの手腕はたいしたもの。
攻撃では、ジョレンテ対決になったJ・ジョレンテに快音は聞かれなかったが、期待のグリーズマンがいい動きを披露。
右ではX・プリエトが起点になり、左から中央にかけては、この男がキーマンに。
J・ジョレンテを追い越してフィニッシュに絡むシーンも多くみられ、ドリブルの突破だけなく、攻撃のバリエーションが開幕戦よりも増えてたように感じた。
イライソスとの競り合いっから、うまく交わしてシュートまでいけたシーンでゴールにいたらなかったのは残念だったが、この男が中心なのは間違いない。
まだまだ輝けそうだし、これから、この男に注目してみたい。
ピボーテではリバスの動きが目立ち、中盤での守備だけでなく、果敢な攻め上がりも目立った。
実力的にはビルバオのJ・マルチネスの方が上だとは思うが、この試合に限っては、間違いなくこちらの方の出来がよかった。
スルトゥサとの関係もよかったし、やっぱりドブレ・ピボーテの関係がいいチームってのは結果を残せる。
サポーターの声援に応え、ラ・レアルが久しぶりにデルビーで勝利を挙げ、この日のサン・セバスチャンはお祭り騒ぎだろう。
ビルバオは、最近見る試合では、いい攻撃を展開しても、なかなかこれが勝利に結びついてない。
F・ジョレンテの動き自体に問題はないんだが、どうもここに頼りっきりの攻撃になってる。
このエースを押さえ込まれると、得点のにおいもしてこないし、ここを打開しないことには、これから浮上することができない。
トケーロが途中出場が多いのは、この男の状態も関係してるんだろうが、どうも移籍してきた当初のアグレッシブさが感じられない。
もっとF・ジョレンテの周りを効果的に動くことができれば、ふたりで得点が生まれる気がするんだが・・・。
それと、期待のムニアイン。
スタメンで起用されることが多くはなってきたが、仕掛けのタイミングがどうも遅い気がする。
周りの状況を読むってことがまだ未熟だし、パスを出すべきシーンで仕掛けたり、自分でいけるところで躊躇したりとまだ若さの方が勝ってる。
若いなら若いらしく、もっと積極的に仕掛けてもいいかも。
昨シーズン、彗星のごとく出現したときは、その若さがいい方に出てた。
この壁を乗り越えれば、もっともっと輝ける選手になるはず。
ビルバオは、PKとプロピア・プエルタの失点で、完全に崩されての失点がなかった分だけ、悔やまれるこのデルビーの敗戦になったが、そう悲観する内容ではなかった。
まだサン・マメスでのデルビーも残ってるし、ここできっちり返り討ちにすることができれば、問題ないだろう。
ELとの兼ね合いもあるが、どうもチームが疲れてる印象が。
早くウインターブレイクにならないかと、J・カパロスも思ってることだろう。
 

スコア
2-0

<得点者> 
R・ソシエダ   X・プリエト、OG         

~愛丸's MVP~
グリーズマン(今、ラ・レアルの中心選手と言っても過言ではないほどの活躍っぷり。この試合でもいい場面では必ず顔を出してたし、守備もさぼらずにこなしてる)

ラツィオ-インテル

2010-12-06 19:11:45 | セリエA
観戦日 12/6(月)       

愛丸’s チェック
首位からは陥落したものの、まだ2位と健闘してるラツィオ。
デルビーで破れ、チェゼーナにも続けざまに負けて、連敗した段階でずるずる行くかに思えたが、しっかり立て直してきた。
今シーズンのラツィオはこのまま上位でフィニッシュすることも考えられる。
今の状態を崩さないなら、ミラノの2チーム、トリノの雄に対抗できるチームにあるのは間違いない。
インテルは前節、やっと勝ち点3を奪うことができた。
パルマに先制され、苦しい展開だったが、しっかり逆転勝利。
この勝利で、嫌な流れを断ち切ることができるか。
カンピオナートは、この試合で一時インテルとしては中断するし、なんとかいい形でクラブW杯に挑みたいだろう。
流れを断ち切れてないなら、世界一ってのも遠のくことに。

ラツィオは、順位が示すとおり、5位のインテルにしっかり勝利することができた。
全く強さを感じないインテルに、今のラツィオなら、これだけのパフォーマンスができる。
デルビーでもそう悪い戦いではなかったし、強豪相手にも臆することなく戦うことができてる。
それがそのまま出た試合に。
自分たちのペースで試合を進めることができてたし、危ない場面もそう多く作らせなかった。
とにかく、ラツィオは点の取り方がよかった。
CKからインテルが防いだかに思えたシーンで、ビアーバがおなかに当ててのゴール。
ニアでのエルナネスのヘッドはカステラッツィがストップしたし、そのこぼれを押し込んだティロもカンビアッソがオーバーヘッドでのクリア。
それがビアーバに当たってのレテだったし、インテルは落胆するし、ラツィオはついてると調子に乗れる。
こういうラッキーなレテはチームに勢いをつけてくれる。
これで、ラツィオはかなり楽になった。
インテルの左サイドのナタリーノが、このレベルで戦う力がなく、そこを徹底的について主導権を握り、インテルの攻撃も抑えることができた。
この状況から、ナタリーノのミスでサラテが抜け出し、2点目を奪った段階で、この試合は決まった。
パンデフが古巣相手に、1点を返してきたが、後半も終了間際にエルナネスが直接FKを叩き込んで試合を決めた。
この上ない勝ち方だし、この順位を物語る結果になった。
格別、誰がよかったってわけでもなく、チームとしてうまく戦えてたし、これが今の好調を裏付けてる。
戦力的にはインテルよりも劣ってるが、チームとして監督の下やるべきサッカーがしっかりやれれば、自ずと結果はついてくる。
2位という順位は伊達ではない。
エルナネスが流れの中でそう目立たなくても、サラテのスピードが活かされなくても、フォロッカリがピリマプンタとしてうまく輝かなくても、3点が取れるチーム。
ここってシーンで、このキーになる選手が一瞬でも仕事をしてくれればそれでいい。
まだまだラツィオの快進撃は続くはず。
問題はインテル。
前節、久しぶりに勝つことができたんだが、それも先週だけの話になってしまった。
エトーが3試合のサスペンションで、トップにはパンデフを起用。
ビアビアニーを右に、スネイデルが左寄りでプレー。
中盤をムンタリ、スタンコビッチ、カンビアッソの3枚にしいていつもとちょっと布陣をいじってきた。
それでも、この布陣が機能することがなかった。
全く昨シーズンのインテルからはほど遠い状況だし、このままラファ体制で、これを向上させることは不可能だろう。
ラファのチームはこれまでもケガ人に泣かされてきたし、チームラファのフィジカル部門に問題があるのは確実。
ナタリーノという若手をSBで起用したが、これが問題外だったし、ここが穴になってた。
サントンの状態がどうなのかわからないが、途中出場で使えるなら、経験を踏まえて、この男を先発するべき。
この窮地に経験のない若手を使ってくる意味がよくわからない。
インテルが、この試合、同点、逆転できなかったのは、スタンコビッチの前半でのケガでの離脱が響いたか。
前節、この男のトリプレッタでものにしたようなものだし、魂のこもったプレーを見せてた、この男の離脱は厳しいものに。
クラブW杯も開幕するが、今のインテルは、ちょっとこのコンペティションで優勝を約束されるようなチーム状態にはない。
救いはパンデフに今シーズンカンピオナート初レテが生まれたことぐらいか。
古巣相手に燃えるものがあったんだろう、その気合も1点しか奪えなかった。
 

スコア
3-1

<得点者> 
ラツィオ   ビアーバ、サラテ、エルナネス
インテル   パンデフ         

~愛丸's MVP~
サラテ(この男のスピードでインテルの若造を窮地に追い込ませた。トップでの起用もいいだろうし、カウンターからのこの男のスピードはラツィオの武器になる)

R・マドリー-バレンシア

2010-12-05 21:32:49 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/5(日)       

愛丸’s チェック
前節、カンプノウでのクラシコでバルサにこてんぱんにやられたマドリー。
その後遺症が残ってないならいいが・・・。
S・ラモスもサスペンシオンで欠く状況だし、イグアインも2ヶ月ぐらいの離脱になる見込み。
それでいて、今節は、難敵のバレンシア戦。
悪いイメージのまま、この試合に突入するようだと、サンチャゴ・ベルナベウでも苦しい試合になるかも。
バレンシアは、マドリーが落ち込んでる隙になんとか、ここで勝ち点を奪いたい。
デルビー・バレンシアで見せたような超守備的な布陣でくることも考えられる。
ただ、ここはマドリーに臆することなく、今、結果を残せてるいつもの4-4-2で挑んでもらいたい。

マドリーは、苦しみはしたが、アルベルダの退場で数的優位になって、力を発揮することができた。
チャンスは作るも、シュートをふかしたり、いいところでパスが繋がらなかったり、得点まで至らず。
それが、個人の力でなんとか2点を奪うことができた。
エジルからのスルーパスにC・ロナウドが抜けて左足での豪快なシュートで先制。
2点目はC・ロナウドが単独で突破し、今度は右足を振りぬいた。
2点とも、マドリーのエースがきっちり得点して見せた。
アルベルダがピボーテの位置で、守備に奔走してたら、あの先制点も奪えなかったかもしれんが、今のマドリーにはこういった運も必要。
あれだけバルサにチームとしての力の差を見せつけられ、かなり意気消沈してたはずだが、よくこの試合をものにすることができた。
これも高い個人能力を秘めたチームのなせる業。
相手がバルサじゃなかったら、この個人でのサッカーで結果を出すことができる。
クラシコ前の爆発的な攻撃力は発揮できなかったが、大量点を取って勝つのも、苦しみながら勝つのも勝ち点3は同じ。
それならチームがまた浮上するような、こういう勝ち方ができた方がチームのためになる。
この試合、またしてもマルセロのサイドで危ない場面を多く作られたが、なんとか失点はしなかった。
バルサ戦ほどやられることはなかったし、これを考えたら、どれだけバルサのサッカーが完成されてるかがわかる。
バレンシアがこんな結果になったわけで、2強に食って掛かるのは、もうビジャレアルしか残ってない。
まだまだマドリーは完成されてないし、これからのチームなんだろうが、バルサ以外には取りこぼしはしないだろう。
イグアインが離脱するこれから、トップをどうするかだが、この試合ではC・ロナウドをFWとして起用し、実質セロ・トップ。
ベンゼマは途中出場だったが、またしてもこの男は点が取れなかった。
オフ・ザ・ボールの動きで先制点を生み出すことはできたんだが、トップとしては点を取ってなんぼ。
これからイグアインの穴を埋めることができるか。
マドリーはこの勝利で、ちょっとはクラシコの悪夢から立ち直れるかもしれなが、本調子になるはまだ先かもしれん。
バレンシアは、3バックシステムこそ取らなかったが、いつもの4-4-2でもなかった。
J・アルバが左、ブルーノが右のラテラルだったのか、それとも、右はブルーノで、CBができる選手を3枚並べる不規則な4バックだったのか。
どちらにしても、かなり守備的に振舞ったのは事実。
エメリはこのフエラでのマドリー戦をなんとか守りきろうって布陣で挑んできた。
これは間違った選択ではなかった。
実際、同数で戦えてるうちは、マドリーから失点しなかったし、押し込まれてもなんとかマドリーを押さえることはできてた。
それが、あのアルベルダの退場が・・・。
アマリージャを1枚もらってたが、ドブレになったあのシーンはハンドでもなかったし、ちょっと判定に泣かされた感が。
フエラだし、これも仕方ないか。
ここでマドゥーロをピボーテに上げてなんとか対応しようとしたが、マドリー相手にこれではつらい。
全員が手を抜くことなくしっかりやれてたと思うが、これが力の差か。
マタ、ソルダードは古巣相手に燃えるものがあっただろうし、ホアキンもマルセロのサイドで好機を演出。
ほんとに、やるべきことができてただけに、あのアルベルダの退場が悔やまれる。
バレンシアは、この敗戦で、今後がどうなっていくかわからないが、いつもみたいに、このままずるずるいく展開にはならないような敗戦だった。
格下に勝ち点を取りこぼさないなら、また4位以内でフィニッシュできるはず。
やっぱり相手がどうであれ、いつものサッカーで望んだ方が、結果は出せるような気がするんだが・・・。
 

スコア
2-0

<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド         

~愛丸's MVP~
C・ロナウド(チームのエースというのは、苦しいときになんとかして結果を出す選手のこと。まさにこの試合のC・ロナウドはエースと呼ぶにふさわしい活躍だった)

チェルシー-エバートン

2010-12-05 19:57:05 | プレミアリーグ
観戦日 12/5(日)       

愛丸’s チェック
ここ3試合、2連敗の後、引き分けて、勝ちがないチェルシー。
スタンフォード・ブリッジでサンダーランドの0-3とこの敗戦が尾を引いてる感じ。
まさか、チェルシーが、ホームでこんな大敗を喫するとは。
ケガ人だったり、サスペンションだったり、言い訳はいくらでもあるんだが、それでも、対戦相手を考えると、この3戦勝ち無しってのは緊急事態。
この窮地からどう這い出すか。
首位から陥落し、ここが正念場。
エバートンもチェルシー以上に深刻な状況。
5戦勝ちから遠ざかってるし、あのマージーサイドでの勝利が遠い昔のことになってしまった。
いい試合は展開できてるんだが、勝ちきれない試合が多すぎる。

チェルシーは、P・ネビルのバックパスのミスをついてもらったPKでうまく先制したんだが、この試合もこのリードを守りきれず、またしてもドロー。
こんなチェルシーを見たのはいつ振りだろうか。
モウリーニョがこのチームを率いるようになって、ここまで勝てないことが続いたのは初めてかも。
アンチェロッティが悪いとは言わないが、どうしてここまで王者が落ちてしまったのか。
ドログバの体調不良、ランパードの離脱、ベストのDFラインを引けない状況、いろいろ要素はあるんだが、スタメンを見る限り、エバートンよりは強力な布陣であるのは確か。
それを活かしきれてない。
誰もが自信なさげにプレーしてる。
バイタルエリアでボールを繋いでも、強引にフィニッシュまでいく選手が少なく、誰かに託すプレーが多い。
チャンスに繋がるシーンまでは、しっかり自分たちのプレーができてるんだが、最後の仕事を誰かに頼りすぎ。
これだと決定機には繋がらないし、点も生まれない。
ハワードが慌てるシーンが少なく、DFラインが慌てても、なんとか守りきることができた。
得点もドログバのPKだけだし、ほんとに、今、チェルシーは深刻な状況。
攻撃の組み立てがいい分、そんな悪い感じはしないんだが、点が取れてないってことは、うまく攻撃陣が絡めてない証拠。
アンチェロッティはこれをどう立て直していくか。
ランパード待ちだと、この男が戻ってくるまでは、こんな試合が続くってことか。
ランパードがいなくても、相手に脅威を与える攻撃陣であることには間違いないし、もっと自信を持って点を取りにいってもらいたい。
エッシェンの3試合のサスペンションが明けて、ようやく中盤に安定感が生まれたが、それでも、この男がチームの悪い流れを変えることはできなかった。
さすがエッシェンってプレーはいくつか見られたが、ミケルがこれにうまくついていけてなかったし、マルダも3トップの左よりは輝けてない。
ラミレスに信頼が置けないから、マルダをここで起用するんだろうが、得点ってことを考えたら、マルダはもうひとつ前でのプレーがいい。
守備でも、虎の子を1点を守りきることができなかった。
いつものチェルシーだったら、リードしたら、それを守りきるだけの力があるんだが、この試合というか、結果の出てないここ4試合は、力を発揮できてない。
テリーが戻ってきたし、この試合はって思ったが、それでも、ダメだった。
完全にDF陣が横に振られて、崩された形での失点だったし、何の言い訳もできない。
12月は難しい相手との試合が続くし、早くこの窮地から脱さないと、このままずるずるいってしまうかも。
エバートンは、勝ち点3に等しい勝ち点1を手に入れた。
後半の中盤以降はほとんどエバートンペースで試合を進め、できれば逆転までしたかっただろう。
ベインズのドリブル突破が有効的だったし、フェライニ、ロドウェルのセントラルMFふたりがフィニッシュに絡むことが多くなって、自分たちのペースで試合を進められた。
同点ゴールもベインズの突破が起点だったし、今のエバートンは、いかに左サイドで起点を作れるかにかかってくる。
右は売り出し中のコールマンがいい仕掛けからチャンスを演出してくれるし、中央がしっかり仕事をすれば、点は取れる。
1トップがサハなのか、ヤクブなのか、それとも、ベクフォードがいいのか、モイーズもまだ絞りきれてない感じ。
ここが早く固定されれば、もっといい攻撃ができるはず。
このドローで勝ち点を1だけしか積み上げれなかったが、気持ち的にはかなり上昇したはず。
 

スコア
1-1

<得点者> 
チェルシー   ドログバ
エバートン   ベクフォード         

~愛丸's MVP~
フェライニ(前半は守備に力を割くことが多かったが、後半、時間の経過とともに前線に顔を出すことが多くなった。これでエバートンは自分たちのペースに持ち込むことができた)

ストーク・シティ-マンチェスターC

2010-12-03 09:47:15 | プレミアリーグ
観戦日 12/3(金)       

愛丸’s チェック
4連敗の後、3連勝と、息を吹き返してきたストーク。
リバプールにも勝利したりと、状態はかなり上向き。
勝ち点も19Pまで伸ばして、現在は8位と大健闘。
この勢いのまま、シティにも善戦したいところ。
今のストークだったら、ここで勝ち点3を奪うことも可能だし、このままEL圏で戦うこともできそう。
オールドスタイルが日の目を見てきたか。
シティも絶好調とまではいかないまでも、しっかり勝ち点を重ねてきて、現在は25Pで4位。
上位との差もそうないし、プレミア制覇まで見えてくる。
ただ、この個性派集団をマンチーニが最後まで纏め上げることができるかと言われるとまだ疑問符がつく。
反乱分子をいち早く手放さないと痛い目を見るかも。

ストークはこの試合も魂のこもった試合でシティを最後まで苦しめた。
このスタイルのサッカーはもう時代遅れなのかもしれんが、このチームにはこれがかなりフィットしてる。
フィジカルを全面に押し出し、相手を力でねじ伏せる。
デラップのロングスローがその一番の武器で、スローインのたびに屈強なDF陣がゴール前に上がってくる。
ここで点が取れたり、シュートまで持ち込めればいいんだが、これをクリアされることが多いわけで、ここから戻る体力も備え持ってないと、このサッカーはできない。
どれだけストークの守備陣がスタミナ豊富か、これだけのサッカーを90分やれるんだから、頭が下がる。
守備になっても、そのフィジカルを武器にしっかりマークして、潰すこともできてたし、危ない場面はそう多く作らせなかった。
シティのキーマン、バロテッリは、この激しいディフェンスの前に何もできてなかったし、イライラを募らせるだけだった。
テベスもDシルバもいつもの輝きはなく、この守備のおかげで、この結果が生まれた。
M・リチャーズには個人の力とアイデアの差で失点を許してしまったが、これ以外のシーンはほぼ完璧。
攻撃でも、フラー、K・ジョーンズの関係が見事で、バイタルエリアでのワン・ツーでの突破だったり、サイドの開いてどちらかがもらったときのもうひとりのポジショニングもいい。
いい2トップになってきた。
ただ、このふたりで得点が生まれなかったのは、最後はシティのDF陣が踏ん張ったから。
強豪相手にも、崩すだけでなく、点まで奪えるようになれば、ほんとにEL出場っても夢ではない。
0-1での敗戦濃厚なATに、エザリントンが値千金のゴールで同点に追いついたし、最後まで諦めない力も見せてくれた。
K・ジョーンズが競って落としたボールをトゥンジャイがヒールで左サイドへ。
これをエザリントンが押さえの利いたいいシュートで同点。
連勝はストップしてしまったが、4連勝に値する貴重な勝ち点1をゲット。
シティは、まだチームになりきってないのか、攻撃陣が噛み合ってなかった。
バロテッリの復帰戦では、このまま強力な3トップが完成したかに思えたが、前の3人の動きがバラバラ。
テベスが引いて受けても、バロテッリは左に張り付いてるだけだし、D・シルバも裏に抜け出すタイプの選手ではない。
テベスは一回戻してまた組み立て直しって場面がいくつも見られた。
誰かDFの裏を狙う動きをしてくれれば、チャンスも広がるんだろうが、こういう攻撃をマンチーニは望まないんだろう。
とにかく、守備を重視した戦いっぷり。
強豪相手に、これで相手のよさを潰すってことならわかるんだが、相手は格下だし、もっとボールをポゼションして、崩す術を身につけてもらいたい。
それができるチームなはず。
コラロフがオーバーラップしてクロスを上げても、中にはテベス1枚なんてことが多いし、このクロスからの攻撃もこのチームに適してない。
M・リチャーズが見事なテクニックを披露し、ゴールを挙げてくれたからよかったようなものの、その1点も守りきれず。
ストークより集中力が低下してたし、シティにもこの点も問題のひとつ。
中盤の守備だけはプレミアでもトップクラスだが、攻撃は個人頼みだし、守備もポカが多い。
J・ハートのビッグセーブに救われることも多く、まだまだほんとに強豪と呼ばれるチームになるには改善点が多く残ってる。
マンチーニがこのチームを一流に引き上げてくれるとは思えないし、この強烈な個を纏め上げる監督が必要かも。
 

スコア
1-1

<得点者> 
ストーク・シティ   エザリントン
マンチェスターC   M・リチャーズ         

~愛丸's MVP~
フート(SBで使われるより、やっぱりこの男はCBで相手FW陣を潰すのは生に合ってる。激しいタックルでバロテッリにプレーをさせなかったし、今、かなり貫禄が出てきた)

サラゴサ-ビジャレアル

2010-12-02 10:43:10 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/2(木)       

愛丸’s チェック
まだ1勝しか上げれてないサラゴサ。
前節からアギーレがこのチームの指揮を執ることに。
その最初のラ・ロマレダでの試合。
ここは、選手たちも奮起することだろう。
そうしないと、この監督の交代の意味もないし、スタジアムに駆けつけたサポーターも満足してくれない。
こういうチーム状況で、救ってくれるのはサポーターの声援だし、それがなくなる前に結果を残したい。
ビジャレアルは攻撃陣が好調で、現在、2強を追って3位につけてる。
前節のデルビー・バレンシアではバレンシアの超守備的布陣の前に1-1のエンパテに終わったが、状態は悪くない。
ボルハがサスペインシオンで使えないが、このポジションにはしっかり代わりがいる。

サラゴサは、もうこの順位から抜け出せないかも。
監督が代わっても、全く状況は一変してない。
試合の入り方はよかったんだが、それが長く続かないし、失点をしてしまってからは、そのままずるずるいく一方。
あの先制点はセナを誉めるべきだが、ここからの2失点は防げたものだった。
S・カソルラのクロスなのか、ループで狙ったのかわからないボールは、R・フランコがしっかり対応してれば防げたもの。
GKがこんな感じだったが、チームも勢いに乗れないだろう。
もうベテランだし、こういう経験は豊富なはずなんだが、どうもこの男にはこういうぽかが目立ってしまう。
確かに、このクロスかシュートを打たせた守備陣にも問題はあるが、それでも、あれはしっかり止めてもらいたかった。
前半の20分を前に0-2となってしまってはチームの士気も上がってこない。
これが勢いのあるチームだったら、まだ時間はあると諦めない気持ちもあるんだろうが、今のサラゴサにこれを求めるのは酷な話。
攻撃でもベルトロがひとり気を吐いてたが、それ以外がうまく絡めず、この男の単独突破からのシュートってのが、唯一、可能性を感じさせるプレーだった。
トップのブラウリオも1トップとしての役割を果たしてなかったし、右のラフィタもキックの精度に問題が。
この男、ドリブルからの突破で違いを生み出せる選手なんだが、この試合では沈黙したまま。
ビジャレアルのサイドをケアしないといけないから守備への意識が高かったのかもしれんが、2点のビハインドだし、もっと攻撃的に振舞ってもよかった。
ガビ、エジミウソンもどちらも中途半端な感じで、攻撃で魅せるわけでもなく、守備でそう貢献したわけでもなかった。
このドブレピボーテが安定してくれば、それがそのままチームの安定感に繋がりそうなんだが・・・。
DF陣はコンティーニが後半の15分にドブレで退場になり、その直後のプレーで3失点目を喫してしまった。
チームの流れは悪い方にしか向かってもらず、ウインターブレイクも休日返上でチームを立て直さないとそのままセグンダ行きに。
ビジャレアルは、全く苦しむことなく、勝ち点3をゲットした。
クラシコはこの試合の後に行われたが、マドリーが負けたため、勝ち点が2P縮まったことに。
ここから12月をいい感じで終わらせることができれば、優勝争いに残れる可能性も。
バルサが抜け出すことになるかもしれんが、ビジャレアルもそれに近いだけのコンディションにある。
この試合でもニウマールが得点したし、これで2トップがともに8得点。
上の2チームにはひとりでそれだけ取ってる選手もいるが、ふたりであのクラックたちと争っていけばいい。
カプテビラが前節ケガをし、3週間ほど離脱するみたいなんだが、この代役でプレミーラデビューのオリオールが起用された。
カンテラーノなんだが、カプテビラがいるうちは出場ができないと思ってたらしい。
それがこういうチャンスがめぐってきて、しっかり結果を出すことができた。
こっちのサイドにはラフィタ、ディオゴとリーガを知り尽くしてるふたりが構えてたが、ここを完全に押さえ込めた。
まずは守備での合格点が与えられるし、あとは攻撃参加で魅せることができれば。
ボルハの代役はM・セナがいるし、この男はただ代わりをやってのけただけでなく、サラゴサを意気消沈させる先制ミドルを叩き込んだ。
このミドルはボルハにはないもので、まだまだ、やれることを証明してみせた。
調子のいいチームは主力が欠けてもそれをカバーしてくれる選手がいるもので、まさにその典型がこの試合でのビジャレアルだった。
 

スコア
0-3

<得点者> 
ビジャレアル   M・セナ、S・カソルラ、ニウマール         

~愛丸's MVP~
M・セナ(EUROを制したときの代表で見せたときの激しさはだいぶ鳴りを潜めてきたが、ここってシーンでのプレーはさすがと唸らされるものがある。あのミドルはゴラッソだった)

バーリ-チェゼーナ

2010-12-02 09:30:59 | セリエA
観戦日 12/2(木)       

愛丸’s チェック
勝ち点9Pで最下位のバーリと、11Pでひとつ順位が上のチェゼーナの戦い。
どちらも、ここで勝利して勢いをつけたいところだろう。
バーリはここ8試合勝ちから見放されてるし、チェゼーナはここ10試合で、ラツィオに勝っただけで、残りは1分け8敗。
このままウインターブレイクを迎えたくないだろうし、ここが勝負だろう。
バーリは期待のバレットが使えない状況なのが、この状況を生み出してるのかも。
昨シーズン、あれだけやれてた選手がいないと、点を取ることが難しい状況に。
チェゼーナは、いいサッカーはしてるんだが、勝負弱さが目立ってしまう。
ここってところでがんばれないと、取れる勝ち点を取り逃すことに。

この試合、ほんとに前半だけ見てるとどうなるかとひやひやするものだった。
チームでの崩しが両チームともなく、個人での仕掛けに頼るサッカーで、ここに激しくいくプレーが目立ち、かなりファールが多くなった。
ジャッロも前半でそれなりに出てたし、完全に試合が壊されると思った。
20位、19位の試合だし、選手たちもこのチームには負けたくないって気持ちが強かったんだろう。
だからと言って、ファールが多くなっていいとは言えない。
相手を潰すことではなく、どうにかして点を取ろうって気持ちを優先させてもらいたかった。
バーリのパリージなんかは、自分で激しいタックルにいって負傷し、前半でピッチを後にするようなシーンもあり、無事にこの試合が終わるか心配だった。
バーリは、この負傷退場で同じポジションでの選手交代をせず、アルバレスを投入し、ちょっと攻撃に力を入れる采配に。
これで劇的に局面が変わったわけではなかったが、やるべきことがちょっとは見えてきたのかもしれん。
後半、両チームとも精神面が安定したのか、やっと汚いファールの数が減ってきた。
そんな中、バーリはリゴーレで先制を許し、嫌な流れに。
ここで、ものをいったのが、またまた選手交代。
ケガでここまでインパクトを残せてなかったリバスが、これまでこの試合になかったリズムでチームを救った。
右からの突破からのクロスで失点直後に同点に。
カプートが、このクロスに合わせてのレテだったが、これが、この男のセリエA初レテ。
うれしいレテだったろうが、これはチームにとってもうれしいレテになった。
この後もカプートは得点のチャンスがあったが、さすがにドッピエッタとまではいかなかった。
チェゼーナ相手に1-1のドローだと、ホームのバーリは納得できないだろう。
ただ、途中出場の選手たちが、それなりに仕事をしてたし、この選手たちがスタメンでやれるコンディションになれば、この位置から脱することができるはず。
まだアルバレスはあのスピードを活かせてないし、リバスもまだまだやれるはず。
これでバレットが戻ってくれば、形になる。
それまでの我慢か。
チェゼーナは、先制したまではよかったが、その後のバーリの選手交代に対応できず。
あのリバスがクロス上げた場面、長友とパローロふたりでマークにいったにも関わらず、これを突破された。
長友はマンマークだと強さを発揮するから、ここは単独でボール奪取にいって、それをパローロがカバーする守備だったら、あのクロスはなかったかも。
この辺の守備の対応がチェゼーナはまずい。
攻撃では、やっぱりヒメネスがボールが持たないことには始まらない。
ちょっと次元の違った選手だし、このヒメネス動きに周りが合わせることができれば、チャンスは増えてくる。
ここからのスルーに抜け出すような動きをジャッケリーニや、3列目のパローロ、スケロットあたりがやってくれれば、相手に脅威を与えられるんだが・・・。
それと、この試合でのチェゼーナの収穫はブダンに使える目処が立ったこと。
これまではボグダニに頼るだけだったが、ポテンシャルを考えると、ブダンの方がはるかに上。
実際、この男とヒメネスとのコンビでリゴーレを獲得できたし、これから出場機会が増えればコンディションも上がってくるだろう。
後半の時間も押し迫った時間に、ブダンはジャッケリーニとのウーノ・ドゥーエでティロまで持ち込んだし、CKから惜しいヘッドも見せた。
このどちらかがレテになってれば、チームもこの男も上昇気流に乗れたのに・・・。
 

スコア
1-1

<得点者> 
バーリ   カプート
チェゼーナ コルッチ         

~愛丸's MVP~
リバス(途中出場ではあったが、この男の投入で試合が動き出した。バーリはこの男のプレーがなかったら、ホームで負けてたかもしれんし、これからもこのプレーでチームを救うはず)

ユベントス-フィオレンティーナ

2010-12-02 00:37:48 | セリエA
観戦日 12/1(水)       

愛丸’s チェック
得失点差はセリエでトップのユーベ。
ただ、順位は4位とまだ上がってこない。
ケガ人が多いってこともあるんだが、得点の多さと失点の多さが比例してる。
守備の安定が出てくれば、もっと安定して勝ち点を伸ばせるんだが・・・。
デル・ネーリは守備よりも攻撃に力を入れてる感じ。
果たして、これでユベンティーノのハートをがっちり掴むことができるかどうか。
ヴィオラは強豪との対戦が続き、まだ上昇できずにもがいてる。
惜しい試合を続けてるんだが、勝てないと意味がない。
結果至上主義のイタリアで、いいサッカーを展開するだけではティフォージも満足しないはず。
攻撃陣でのケガが目立つし、全てが揃ったらヴィオラの本領発揮となるか。

ユーベは、試合の主導権を握り、高いポゼッションを保ったが、結果は1-1のドロー。
あれだけ攻め込んだが、奪った点はペペのFKからの1点だけ。
最後まで流れの中からのレテは生まれなかった。
ピッチを広く使って、いい攻撃ができてたように思えたが、ヴィオラの守備を崩すまではいかなかった。
ボルツが大当たりしたこともあるが、もっと点が入ってもおかしくない展開だった。
この試合、久しぶりにクラシッチを見ることができたんだが、ユーベではちょっと格が違う選手。
単独で仕掛けれるし、チャンスはここから多く生まれた。
うまく、左のマルキージオを基点にしながら、なんとか右をフリーに使おうと、ユーベがやりたいサッカーってのは見えてきた。
これが機能すると、いい攻撃になるんだが、右以外でのチャンスが少なすぎ。
クラシッチ頼みってのもわからんでもないが、ここを囮にしながら左で勝負するってのありなはず。
ただ、マルキージオはサイドのプレーヤーではないし、ここに左で起点を作れなかった要因が。
ペペがいるわけで、デル・ネーリのサッカーを考えたら、この男が左で先発した方が監督の特徴は出るはず。
ペペの状態の問題ではないだろうし、バランスを考えてのものか。
中盤のセントラルをF・メロ、アクイラーニで組ませると、マルキージオの出番がないし、両翼を攻撃にすると、サイドでの守備が不安に。
そこがデル・ネーリの気になるところかも。
ただ、サイド攻撃を主体とするサッカーを展開するユーベが、右だけにその本職を配置するようだと、相手は守りやすくなる。
ここが今後の課題か。
それと、不可解だったのがアレを早々に下げたこと。
一番切れが感じられたのに、どうしてヤクインタを投入したのか。
ベテランだし、スタミナに問題があるのかもしれんが、あれだけのプレーを披露してたんだし、それならもっと引っ張ってもよかった。
ヤクインタが仕事をできなかったことを考えたら、アレに頼ってもよかった。
ケガ人がいるとは言え、十分戦える戦力ではあるし、うまくそれを組み合わせれば、もっと魅力的なチームになるのは間違いない。
それをいち早くデル・ネーリが見つけることができれば、久しぶりのスクデットも不可能ではない。
問題だった守備も大崩れすることはなかったし、これからユーベがどう戦うか楽しみ。
ヴィオラは徹底したカウンター狙い。
うまくユーベの右での攻撃に対応しながら、チャンスをずっとうかがってた。
カウンターになって前線の基点になるべくジラが頭のケガで最後まで使えなかったのは痛かったが、それでも、やりたいサッカーはできたはず。
因縁のあるライバルにアウエーでの1-1なら満足のいく結果だろう。
この試合、期待のリャイッチは不発だったし、右のサイドで先発したサンターナもいいところはなかった。
ふたりとも前節のミラン戦では破れはしたが、いいプレーをやれてたんだが、この試合では沈黙。
リャイッチなんかは、コンスタントに活躍してくいれないと、なかなか思い切ってトレクァルティタで起用できない。
ヨベティッチが戻ってくるまで時間が掛かるし、復帰してきたムトゥもケガで離脱。
レジスタとして成長してるモントリーボもいない状況だし、こうなると、中盤で違いを生み出せるのはリャイッチってことに。
プレーにムラがあると、チームのコンディションも左右するし、この男が成長してくれれば、ヴィオラもこの順位からは脱するはず。
バルガスが左で孤軍奮闘してくれたら、なんとかなったが、誰もが守備だけに力を入れて戦う状態が続くと、このままフィニッシュしてしまうかも・・・。
 

スコア
1-1

<得点者> 
ユベントス     ペペ
フィオレンティーナ OG         

~愛丸's MVP~
バルガス(今シーズン元気がないように感じられてたが、この試合は、ライバル相手に大活躍。左での仕掛けは絶妙だったし、迷わず狙うティロで流れを引き寄せた)