愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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セビージャ-ヘタフェ

2010-12-01 10:20:50 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/1(水)       

愛丸’s チェック
勝ち点20で7位のセビージャ。
ここで勝利し、上のチームの結果いかんだが、4位まで浮上することができる。
ただ、セビージャは、ここで満足できるチームではない。
もっと上の2チームを苦しめる位置にいないといけないし、3位あたりで睨みを利かせないと、リーガおもしろくなくなってしまう。
ヘタフェは、得点がなかなか奪えず、順位も上がってこない。
降格ってのはまだ気にする順位でないが、EL圏で戦ってもおかしくないチーム。
マドリーのために、ライバルチームには力を発揮する感じが強いんだが、ほんとにそうなのか。
ここでセビージャを叩くようなことがあれば、それもほんとのことなんだろう。

セビージャがサンチェス・ピスファンで2連敗を喫してしまった。
先制したまではよかったが、後半に逆転。
攻撃的なサッカーを信奉するマンサーノだが、どうもバランスが崩れてる感じが否めない。
セビージャの伝統でもあるサイドアタックを有効に活用するため、高い位置を取らせてるんだろうが、こうなると、中盤の守備が手薄に。
もっと右のペロッティが守備に顔を出してくれないと、ピボーテに負担がかかり過ぎる。
D・カペルは攻撃でパッとしなかった反面、ネガティブ・トランジションの際、いち早くボールフォルダーにプレスを掛けれてたが、他の攻撃な選手が、その気持ちが薄かった。
ピボーテが、守備での負担が大きすぎて、なかなか攻撃の際に力を出せず、サイドへのボールの供給もないから、攻撃がちぐはぐ。
前線のふたりもコンビに問題があったし、今はセビージャは我慢の時期かも。
L・ファビアーノ、J・ナバスが戻ってきたら、また違ってくるだろうし、攻撃で本来の力を発揮するのはそこからか。
それにしても、ネグレドとカヌーテのコンビはしっくりきてない。
ふたりがかぶるシーンが多いし、もっとお互いのことを理解できれば、ここまでチャンスを不意にすることはないだろう。
カヌーテは、やっぱりL・ファビアーノとの方がやりやすそうだし、ネグレドも1トップの方が活きくる。
マンサーノがうまくここを使っていかないと、なかなか点は取れないかも。
攻撃でもいくつかの穴があったが、守備でもちょっと問題が多かった。
そうでないと、後半に3失点ってのはないはずで、マンサーノはこの守備も修正していかないと。
1点のリードで満足してたわけではなかっただろうが、後半、かなりヘタフェにいいようにやられた。
これもピボーテが守備での負担が多すぎて、疲労の時間が早かったことが原因か。
中盤でのチェックがないから、ヘタフェにキープされ、ダイレクトでパスを繋がれると、全くボールを取れる感じがしなかった。
これにつられるようにDFラインも棒立ちになるシーンが目立ち、逆転されたゴールシーンはまさにその典型。
ガビランが上げたクロスは精度も低いし、苦し紛れで上げたもの。
ルーズに高く上がったボールをどうしてあれだけミクーが簡単にトラップできてシュートまで持ち込めたか。
ここについてたF・ナバーロは競ろうともしてないし、誰もがボールウォッチャーに。
取られるべくして取られた点。
あんな守備をしてるチームが上位にいけるわけがない。
攻撃でなんとか活路を見出したいマンサーノだろうが、ここはまずは守備を立て直すこと。
ヘタフェはここまで得点力不足で悩まされてたチームだとは思えない試合展開だった。
前半から押し込まれるシーンは多かったが、時折、いい攻撃は展開できた。
ここまでパレホはトップ下で輝くかと思われたが、ピボーテでもやっていけそう。
この位置から上がって攻撃に参加したときはかなりの数でチャンスに繋がるし、中盤の底からの展開力もある。
ダイレクトパスで前に上がっていくこともできるし、ここでの起用によってヘタフェの攻撃の幅が広がった。
あれだけセビージャがだらけた守備をしてくれれば、ヘタフェでの、いいパスサッカーが披露できる。
マヌのトップした起用もはまってたし、右のリオスもようやくいいシーンを見ることができた。
トップはミクーの1トップだったが、A・コルンガとの2トップでもやれるだろうし、この試合からヘタフェは変わっていくかも。
とにかく、パレホを中心にチームを構成していけば、得点は取れる。
ただ、守備でまだ不安な点があるのも事実。
失点シーンではカタ・ディアスの怠慢な守備からクロスを上げられ、これをクリアミスしてカヌーテに決められており、最後の場面での集中力が鍵。
普通にやれば、あの局面で手を抜くディフェンダーなんていないわけで、どの試合でも、DFラインの選手は最後まで戦ってもらいたい。
 

スコア
1-3

<得点者> 
セビージャ   カヌーテ
ヘタフェ    マヌ、ミクー、リオス         

~愛丸's MVP~
ボアテンク(ピボーテでパレホを活かすも殺すもこの男次第。この試合でも、この男の守備での貢献が絶大だったからパレホが活きてきた。あの激しさを忘れないでもらいたい)

サンプドリア-ACミラン

2010-12-01 09:22:24 | セリエA
観戦日 12/1(水)       

愛丸’s チェック
カッサーノ問題で揺れるサンプ。
オーナーへの暴言で、カッサーノは追放処分。
攻撃の核を失って、一段と得点力不足が深刻になってきた。
ただ、前節はパッツィーニがトレプレッタ。
アウエーでの3得点だったが、サンプはなかなかホームで点が取れない。
0-0のドローも多いし、守備では魅せれるが、問題はやっぱり攻撃。
ミランは、最近は1-0というスコアできっちり勝ち点を積み上げてる。
これが今のミランのスタイルか。
デルビー、ヴィオラ戦、CLと難しい試合が3つ続いてコンディションに多少問題が。
ケガ人も多いし、ターンオーバーも使えない状況で、ここからで一気に疲れが出てもおかしくない。

サンプは、前半、ほとんどの時間ミランにボールを支配され、攻撃で魅せる部分がほとんどなかったが、守備ではだいぶ健闘した。
前半の40分過ぎに失点してしまったが、1失点は想定内だっただろう。
このまま守備的なサッカーだと0-1の敗戦になるわけで、どうにかして点を取らないといけなかったんだが、これはセットプレーからなんとか取ることができた。
この試合を見てて、サンプの守備は、セリエでもかなり上位にランクすることができそう。
SBもほとんどオーバーラップせず、4-4-2の2ラインが乱れることなく、守備のタスクを振るった。
ここまでホームで守備的にいく必要があるかどうかわからないが、相手は首位のチーム。
それに強力な2トップがいるし、これを同数で守るのは不可能と読んだんだろう。
たしかにその通りなんだが、この熱いルイジ・フェラーリスのティフージは、これで満足なんだろうか・・・。
カッサーノの穴を埋めるのは守備だと、ディ・カルロは考えてるのかも。
実際、それで勝ち点1だけは取れてるし、そうそう監督を攻めるわけにも・・・。
この守備が首位のミランにも通用したし、あとはやっぱりいかにして点を取るか。
パッツィーニへのロングボールだけだと、この試合みたいに、いいDF陣が揃ったチームには通用しない。
マリルンゴがパッツィーニの下で自由に動いてカッサーノの代役的に使ってるが、この男はいいところで顔を出すんだが、フィニッシュの精度が低すぎる。
そう多くのチャンスがあったわけではなかったが、こういうサッカーを展開するなら、少ないチャンスを決めれる選手が必要。
それなら、途中出場したポッツィの方が可能性は感じた。
惜しいヘッドもアッビアーティのビッグセーブがなかったら、レテだったし、動きもパッツィーニとの関係もこちらがいい。
この2トップにポーリあたりが中盤からいい球出しができれば、ここまで得点力不足には陥らないはず。
点を取れるようになれば、この守備をもってしたら、上位にいけるはず。
ミランは、やっぱり、この試合で疲労感がたっぷり出てしまった。
ここ数試合、同じメンバーで戦っており、それも、難しい試合が続いたから、フィジカルもメンタルも今がピークかも。
アッレグリは守備のタスクをさぼらずやる選手を多く使い、縦へ早いサッカーをやろうとしてるから、こうなると、ホナウジーニョは使いづらい。
この男はコンディションはいいんだろうが、監督の目指すサッカーに適してないってことだろう。
ズラタンは好調だし、ホビーニョもズラタンとのコンビがよくなってきたことを考えると、ここはいじりたくないはず。
そうなると、ホナウジーニョをトレクァルティスタで起用するってことになるが、セードルフみたいに守備での貢献がない。
点を取って勝つか、しっかり守って前線頼みの攻撃で1点を守りきるか。
今のミランは後者を選択してる。
ただ、この試合、1-1で推移し、後半も時間がなくなってきてるにも関わらず、アッレグリは交代を使わず。
監督自信が、この試合をどう終わらすか迷ってた。
点は取られたくないし、得点もしたい。
点を取るなら間違いなくホナウジーニョをいち早くピッチに投入するべきだったが、この男を投入したのは90分になって。
ATだけで結果を出せってのはかなり難しいミッション。
監督がここまで迷ってしまっては、チームも結果を出せないだろう。
果たして、ライバルチームの結果がどうなってるかわからないが、勝てる試合を1-1のドローで勝ち点1だけってのがよかったのか悪かったのか。
首位を走るミランだし、ここは点を取りにいくサッカーをやってもらいたかった。
 

スコア
1-1

<得点者> 
サンプドリア   パッツィーニ
ACミラン    ホビーニョ         

~愛丸's MVP~
アバーテ(守備での貢献が目立った。1対1の勝負だけでなく、カバーリングの能力が一段とアップ。ネスタのミスが目立った試合で、この男がいいところでしっかりカバーできてた)

ニューカッスル-チェルシー

2010-12-01 00:43:51 | プレミアリーグ
観戦日 11/30(火)       

愛丸’s チェック
現在10位のニューカッスル。
昇格チームとしてはよくやってる方だろう。
ただ、ノースイーストのライバルのサンダーランドが上にいるし、ここには負けたくないところ。
前節はボルトンに大敗を喫したが、ここはホームでの試合だし、調子ががた落ちのチェルシーから勝ち点3を奪いたい。
寒い気候が味方してくれるか。
チェルシーはプレミアで2連敗中。
それも完全な格下に敗れてのもの。
どこでどう歯車が噛み合わなくなってきたのか。
リバプールに負けたあたりからどうも調子が上がってこなくなった。
ケガ人の影響もあるだろうが、それでも、あの戦力をもってしたら、格下に負けるチェルシーではない。

ニューカッスルはがまんのサッカーでなんとか勝ち点1だけはゲットすることができた。
いい感じで先制したまではよかったんだが、そこからなかなかチェルシーを崩すことができず。
普通に考えたら、そう多くのチャンスが巡ってくることはないんだが、この最近のチェルシーとの対戦だったら、もっと点が入ってもおかしくなかった。
アレックスとイバノビッチのCBコンビは不安定だったし、中盤の守備もミスが多かった。
実際、中盤での守備からのミスでボールを奪い、アレックスとツェフとのコンビの乱れから点を奪えたことを考えたら、ここをもっとつくべきだった。
そうしようとやってる感じは伺えたんだが、時間の経過とともに疲れが・・・。
これもいたし方ないことではあるが、もう一分張りできてたら、チェルシーから、勝ち点3が奪えたかも。
前線の選手も労を惜しまず守備に顔出す姿勢はよかったし、DFラインも集中を切らさなかった。
いい面が多く見られた分、この試合をものにしてもらいたかった。
ケガ人を多く抱えてるし、やりたいサッカーをできなかったこともあるが、それでも起用された選手は期待にこたえた。
キャロルなんかは、点を取る動きだけでなく、中盤の選手よりも下がって守備を助けることもしばしば。
アメオビにもこれは言えることだし、この2トップの守備での貢献が、この勝ち点1をゲットしたと言っても過言ではない。
ホナス、ルートリッジの両サイドもSBと連携して、チェルシーのサイドアタックを封じたし、守備では文句のつけようがなかった。
それだけに、もっと相手のミスを誘うような攻撃でのアクセントがほしかった。
キャロルへのロングボールだけではなく、裏へ抜け出す動きなんかがあれば、この試合でのチェルシーは崩壊したかも。
フィジカル勝負には対応できてたし、これを逆手に取るような仕掛けがあれば、点は奪えたはず。
今のニューカッスルに足りないのはそこ。
もうひとつ攻撃のオプションがあれば、まだ順位は上がるはず。
チェルシーはこの試合も自分たちのサッカーを展開できず、勝ち点1止まり。
開幕した当初は、もうチェルシーで優勝は決まりだろうと思ってたが、ここにきて足踏み状態。
ただ、止まってるだけではなく、チームの状態も悪くなってる。
さすがのチェルシーもテリー、エッシェン、ランパードがいない状況では苦しいってことか。
それでも、トップにはドログバがいるし、アネルカ、マルダ、カルーと攻撃で違いを生み出せる選手はいる。
ここに、いい形でボールが収まればよかったんだが・・・。
この苦しい状況ならドログバ頼みのサッカーでも結果が出せればいいわけで、がむしゃらさが足りなかった。
ユナイテッドには、こういう窮地で魂を見せれる選手がいるんだが、チェルシーはその魂を発揮してくれる選手がケガで離脱中。
ラミレスもまだプレミアに慣れてないし、ミケルもポカが多い。
中盤に入ったマルダは、ひとつ前でプレーするよりおとなしすぎるし、カルーも1点は取れたが、その後の決定機を決めれず。
悪い部分が多く出た試合で、こおkでアンチェロッティも何か策を練ることだろう。
失点シーンは、明らかに自分たちのミスだったし、こういうミスを起こさないようにチームをまとめてもらいたい。
12月はエバートン、スパーズ、ユナイテッド、アーセナルと厳しい試合が目白押しだし、これをどう乗り切るか。
この状態だったら、全部負けてもおかしくないし、どうにかして立て直さないと、取り返しのつかないことに。
果たしてチェルシーはまた浮上することができるか。
 

スコア
1-1

<得点者> 
ニューカッスル  キャロル
チェルシー    カルー         

~愛丸's MVP~
キャロル(チェルシー相手に点を取ったこともすばらしいんだが、この試合では献身的に守備に顔を出すシーンが目立った。ここまでやってくれると中盤以降の選手たちが楽できる)