愛丸のサッカー観戦記

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城南-インテル(クラブW杯 SF)

2010-12-16 10:23:09 | その他
観戦日 12/16(木)       

愛丸’s チェック
城南は、昨日のマゼンベの奇跡でかなりやる気に満ちてるはず。
ここまでの歴史が変わったわけで、自分たちもって強い気持ちが芽生えたであろう。
ただでさえ、精神力で勝負するお国柄だし、これを後押しするようなことがあれば、更にその魂は大きくなる。
フィジカルでインテルを混乱させれば、二匹目のどじょうも。
インテルも、昨日の結果で、かなり気を引き締めてくるはず。
同じつては踏まないよう慎重に戦いながら、油断は、このチームから消えてるはず。
ケガ人も戻ってきてるみたいだが、CL、カンピオナートでの不甲斐無さが払拭されたわけではない。
モウリーニョ時代のインテルではないし、強さは明らかに薄くなっていってるが、ここで負けるようなチームではない。

城南は、スネイデルが前半のファーストプレーでハムストリングを痛め退場になった有利な時間に失点と、スタートで躓いてしまった。
この時間の失点がなかったら、ここまでインテルペースで試合を運ばれることはなかったはず。
燃え滾る熱い魂が逆効果だったか。
それとも、この数的優位になったことで、その緊張が一瞬緩んだのかも。
ただ、相手はインテル。
スネイデルが欠けたことぐらいで、チーム力が格段に落ちるってことはない。
あの立ち上がりさえ、うまく乗り切ってたら、もっと自分たちのよさを引き出せたかかもしれん。
城南が1点を追う展開になって、そこから逆点までってことはかなり難しいこと。
それもあの時間だったし、この失点でほとんど勝敗は決まってしまった。
それでも、得点のチャンスがなかったわけではない。
どれもセットプレーからだったが、このチームの外国人が高さと強さを活かして惜しいシーンは作った。
この得点チャンスも、このチームのレベルからするとビッグプレーだったんだろうが、J・セーザルにしてみたら、これぐらいは当たり前のプレーだろうし、どれもしっかりセーブしてみせた。
前半のうちにこのセットプレーから点が取れてれば、まだチーム状態も上向いたんだろうが、最後までインテルを強豪インテルとしか捕らえることができず、ひとつも優位には立てなかった。
昨日、マゼンベのキディアバがスーパーセーブを連発し、アップセットの立役者になったんだが、この試合では、それをチョン・ソンリョンにも期待したんだが・・・。
韓国代表ではもっといいプレーができてたはず。
先制点のシーンも止められないシュートではなかったように思えるんだが、ブラインドになってたのか、それとも立ち上がりで緊張してたのか。
あそこでビッグセーブができてれば、流れを変えることができた。
とにかく、これが妥当な結果だし、負けるべくして負けた試合。
インテルは、この大会に賭ける意気込みが伝わってくる試合になった。
ヨーロッパの舞台では不調をきわめており、ラファの首がいつ挿げ替えられるか、それが今のインテルの最大の関心事。
それを払拭するためには、この大会での勝利しかない。
ラファはケガ人が戻ってきたこともあるが、モウリーニョ時代のシステムに変更してきた。
エトーには左サイドでしっかり守備をやらせてるし、チーム全体の守備意識も高くなってた。
格下相手のトーナメントの初戦で、もっと手を抜いて戦ってもいいはずなんだが、インテルナシオナウの件もあるし、気持ちを引き締めたんだろう。
それが一番わかったのが立ち上がりのカンビアッソのプレー。
かなり高い位置を取り、フィニッシュに絡もうとするプレーが目立った。
中盤の底でバランスを取りながら、相手の出方を伺うのかと思いきや、最初に相手を叩きのめすことを選択。
スタンコビッチも前への気持ちが強かったし、このボランチのふたりが、これだけ攻撃的に振舞うのは珍しい。
先に点が取れれば、この試合は決めれると、誰もが感じてたんだろう。
1つ奪ってからは、気持ちが楽になったのか、随所で世界最高峰の選手たちの華麗なプレーが見られた。
2点目は、圧巻というしかないプレー。
サネッティのオーバーラップからD・ミリートとのワン・ツーで抜け出し、落ち着いてゴール。
このワン・ツー、D・ミリートのヒールパスはこの男が完全復活を成し遂げた証拠。
3点目もストライカーらしく決めてみせたし、ここからD・ミリートの10~11シーズンの開幕か。
スネイデルのハムストリングのケガは気になるが、あの時間で無理をしなかっただけだろうし、この大会は出場できなくても、カンピオナートには支障はないはず。
気持ちよくこの試合をものにしたインテルは、ちょっと難しい相手とのファイナルになるが、このチームの力をもってしたら、何も問題ないだろう。
 

スコア
3-0

<得点者> 
インテル   スタンコビッチ、サネッティ、D・ミリート         

~愛丸's MVP~
サネッティ(城南のキープレーヤーモリーナに全く流れの中でプレーさせず。ここを押さえ込んでおいて、あの見事な2点目をゲット。まだまだ世界の舞台でやれることを証明)