愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

バルセロナ-R・ソシエダ

2010-12-14 14:08:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/14(火)       

愛丸’s チェック
ミッドウイークのルビン戦は主力を温存し、なおかつ3-4-3を試しながらの勝利。
カンテラーノの活躍もあり、今のバルサは止められない状態。
ペップはやりたいことをしっかりテストできており、ここまで状態がよくなるとは思ってもみなかった。
クラシコの勝利で、かなり自信をつけたし、カンプノウで昇格組に負けるなんてもうありえないこと。
どこももうバルサを止めれないかも。
ラ・レアルは4シーズンぶりのデルビー・バスクをものに、勢いには乗ってるはず。
EL圏でかんばってるし、ここまでバスクの雄がやれるとは思わなかった。
同じ昇格組のエルクレスが、ここでバルサを破ってるし、その再現といきたいところ。
ただ、あの頃とバルサの状態があまりにも違いすぎるし、ここは現実的な目標の元戦うのがベストか。

バルサが、この試合でもフエスタを敢行。
後半早々の追加点で、ラ・レアルの息の根を止めた。
もうやりたい放題で、メッシを止める選手は、ラ・レアルにはいなかった。
あのドリブルは、世界最高だし、それを、セグンダから上がってきたDF陣にどうにかしろってのがおかしな話。
ミッドウイークにお休みをもらった面々はコンディションもばっちりだし、そこで出場した選手たちも、この試合をやりながら、疲労は回復できたかも。
ウインターブレイク前で、気分もいいだろうし、バルサが気持ちよくサッカーをやったらこのスコアになるのも納得できる。
それにしても、バルサのサッカーは見てて惚れ惚れする。
しっかりトライアングルができてるし、誰かがフリーになれば、必ずそこにボールが出る。
中盤からの飛び出しがあれば、相手はそれに対応することができてなかった。
D・アウベスはもうウイングと言ってもいいぐらい高い位置をキープしてたし、それも縦だけの突破じゃなく、中に入ってのプレーも効果的だった。
この試合、バルサの攻撃で目立ったのがワン・ツー。
右でも左でも、このワン・ツーでラ・レアルの守備を崩壊させた。
ふたりの選手のレベルが高いし、ボールを受けた選手のマークを甘くしてしまうと、前を向かれるし、ここに人を裂くと、フリーで走りこんできた選手にボールがわたってしまう。
ラ・レアルの守備がどうのこうのって言うより、バルサの攻撃のレベルが高すぎる。
ここまで、相手を圧倒するサッカーをやられると、ハンディってのが必要になってきそう。
それぐらい、今のバルサは強い。
チームに馴染めてないなんて言われてたビジャも得点を量産しだしたし、アンカーに入ったマスケラーノも数は少なかったが、守備の機会にはさすがってプレーを披露した。
もうバルサで心配することは何もない。
誰もがコンディションがいいみたいだし、あとちょっとで休暇に入る。
ここで更にリフレッシュするだろうし、この順位からバルサが落ちることはないかもしれん。
それぐらい、この試合でのバルサはお見事だった。
取りも取ったり5得点だし、今のバルサが最高のチームなのかもしれん。
ラ・レアルは前半に、左サイドの守備の破綻が全てだった。
メッシ、D・アウベスと一流のDF陣を持ってしても、対応に苦労するこのサイドをもっと人数をかけて守れればなんとかなったかも。
ここをやられることは想定内だっただろうし、デ・ラ・ベージャだけのせいにはできないが、ここがもっと高い守備力を持った選手が対応してれば、まだよかった。
コンパクトな2ラインで中のスペースを消すことを専念してたが、やっぱりバルサを相手にする場合はボールの出所を押さえないと。
サイドにスペースを作ってしまっても中を押さえればいいんだが、サイドで好き放題やらせずぎてもダメ。
今のラ・レアルの力をもってしたら、これが限界なのかも。
カウンターのチャンスも少なかったし、いいところはひとつも見られなかった。
ただ、この敗戦が後を引くことはないはず。
バルサは別格だし、近い順位のチームとの対戦でも結果は残せてるし、そのいい部分を忘れなければ。
グリーズマンなんかは、バルサ相手にもっとやりたかっただろうが、ボールが前にこないことには始まらない。
後半の立ち上がりの失点がなければ、もうちょっと気持ちのこもったサッカーがやれたんだろうが、あの段階で3失点では集中力も切れてしまう。
ラ・レアルに問題があるのではなく、ただ単にバルサがすごすぎただけ。
 

スコア
5-0

<得点者> 
バルセロナ   ビジャ、イニエスタ、メッシ×2、ボージャン         

~愛丸's MVP~
メッシ(今のメッシを止めれる選手はこの世にいないかもしれない。それぐらいからだの切れは最高だし、技術もさらに高くなってる。今だけの印象だったらバロンドールなんだが・・・)

マンチェスターU-アーセナル

2010-12-14 12:40:33 | プレミアリーグ
観戦日 12/14(火)       

愛丸’s チェック
前節、雪の影響で順延になったユナイテッド。
ミッドウイークのバレンシア戦も省エネサッカーでドロー。
コンディションは間違いなくアーセナルよりは上。
それにここ5試合の直接対決は、4勝1分けと、完全にカモにしてる状況。
オールド・トラッフォードでの試合だし、ここもこのジンクスの通りの結果になってもなんらおかしくない。
アーセナルは苦しみながらCLのグループを突破。
あのチーム構成で、シャフタールに次いでの2位通過ってのは誉められたものではない。
プレミアでは首位に立ってるとは言え、ユナイテッドは1試合少ない状況で勝ち点差は1Pしか離れてない。
ここでなんとかこの順位を守れる結果を残せれば、このまま行けるかもしれんが・・・。

ユナイテッドが、またしても相性のよさを発揮した。
チームのコンディションで上回る利点も活かしながら、アーセナルの攻撃を全体で押さえ込んだ。
あの華麗なパスサッカーをやらせず、カウンターの脅威を絶えず与えながら、力で上回った。
ルーニーの状態もかなり上向いてる。
周りとの連携がうまくいってないシーンも多かったが、これはルーニーが合わせられなかったのではなく、周りがルーニーについていけてない状態だった。
パク・チソン、ナニ、アンデルソンと、この辺の選手たちも切れはあったんだが、どうもルーニーとの呼吸が。
これが噛み合い出せば、やっとユナイテッドは本来の力を発揮できる。
アーセナルと同じシステムでの試合になったが、運動量と、チームへの献身的な動きでユナイテッドがはるかに上を行き、この結果に。
ナニの個人技での突破からシュートって部分で、もっと正確なプレーができてれば、点はまだ取れた。
自分でいかず、周りを使えれば、まだ得点のチャンスは増えただろう。
この辺でアーセナルは救われたか。
ルーニーはPKを外してちょっとその後のプレーが強引に感じられたが、この男はこれぐらいのパッションで試合に入んないと。
守備ではあのCBコンビがこの試合で完璧な守備ブロックを形成。
両SBも悪くなく、ユナイテッドの守備陣が、このパフォーマンスを披露したら、いくらのアーセナルでも点を取るのは困難。
中盤のプレッシャーを突破できても、最終ラインが鉄壁だったし、V・デルサールが慌てるシーンはなかった。
この勝利で、ユナイテッドは首位に躍り出た。
それも1試合消化が少ない状況だし、このまま年を越すことになりそう。
プレミアではまだ負けを知らないし、これが高いモチベーションに繋がってるのかも。
ケガから復活したパク・チソンが絶好調だし、放出確実と言われてたアンデルソンも、今は中盤の核に。
どれがベストの布陣かわからない状況だが、サー・アレックスが送り出した11人がベストってことか。
アーセナルは、またしても大事な試合をものにすることができなかった。
首位に立ったのもつかの間、またしても2位に下がってしまった。
やろうとしてるサッカーに間違いはないんだが、他のチームが相手ならうまくパスが繋がるんだが、ユナイテッドが相手になると、うまくやれない。
こうなったときのアーセナルは弱さを露呈してしまう。
自分たちのペースで試合を運ぶことができれば、相手を圧倒するんだが、ちょっと歯車が狂いだすと、バタバタになってしまう。
ただ、ユナイテッドが相手とは言え、自分たちのリズムで試合を運べた時間もあった。
そのときに攻め切れればよかったんだが、最終ラインを突破できず。
ウィルシェアがボールに絡むと何かやってくれそうな予感はあったんだが、何かを起こすまではいかなかった。
アルシャビン、ナスリの突破も効果的ではなかったし、シャマフもリオ、ヴィディッチの前には無力だった。
後半、V・ペルシ、セスクとエースをふたり投入したが、ユナイテッドのDF陣を脅かすこともできなかった。
ユナイテッドを超えないことにはプレミアの優勝ってのは見えてこないし、なんとか、これを超えるサッカーをやってもらいたい。
弱い相手にだけ強さを発揮しても、頂点には立てないわけで、強豪からもしっかり勝ち点を奪うサッカーをやってもらいたい。
それができるチームだとは思うが、どうも守備陣が萎縮いてしまってる感が。
ミスが多かったのは明らかにアーセナルだったし、この点は早急に改善が必要か。
年末のチェルシーとの大一番では、なんとかビッグクラブを相手にスカッと勝利してもらいたい。
 

スコア
1-0

<得点者> 
マンチェスターU  パク・チソン         

~愛丸's MVP~
パク・チソン(いいときのパクがここにいた。あの脅威の反応でのヘッドもすごかったが、守備での貢献が目立った。中盤でここまでやってくれたら最終ラインも楽になる)

トットナム-チェルシー

2010-12-14 10:18:44 | プレミアリーグ
観戦日 12/14(火)       

愛丸’s チェック
5位まで順位を上げてきたスパーズ。
CLでもインテルを押さえての首位通過と、今、勢いに乗ってる。
アーセナルとのダービーも敵地で勝利してるし、このダービーも今のチェルシー相手ならいい結果を出せるかも。
二足の草鞋を履きこなせるのは難しいと思われてたが、ふたを開けてみたら、しっかり履きこなすことができてる。
チェルシーはCLでこそ結果を出せたが、プレミアでは今どん底の状態。
ランパードがいなくなってから下降線を辿って、今、相手がどこであれ、勝ち点3が取れない状況。
この12月は対戦相手にも恵まれず、いつのまにかスタンディングも3位に落ちてしまった。
果たして、この厳しい12月にあの強さを取り戻すことができるのか。

スパーズは、チェルシーがバタバタしてる前半に、2トップの連携から先制点を奪い、これをなんとか守りきろうと、必死で戦った。
自慢のサイドアタックを織り交ぜながら、チェルシーにチェルシーのサッカーをやらせなかったが、後半、ドログバがピッチに投入されて、押し込まれる時間が増えた。
チェルシーに勢いが出たこともあるが、守備の時間が多くなり、なんとか耐えたって印象。
どこかチェルシー寄りのホイッスルが多かった試合だったが、ATのPKをストップし、なんとか勝ち点1は取ることができた。
ここでの勝ち点1がスパーズにとってどんな意味をなすか今後を見ないとわからないが、マイナスに働くことはないだろう。
それにしても、よく、あのATのPKをゴメスがストップした。
セットプレーのこぼれにラミレスが反応し、このボールをキャッチしにいったゴメスがボールを触る前にラミレスを倒してのPK。
ちょっとでもボールに触れればキーパーチャージだったかもしれんが、一足遅かった。
1-1の状況で、この終盤でのPK。
ホワイト・ハートレーンのサポーターももう終わりを確信したかもしれん。
それをゴメスが見事なセーブ。
あの盛り上がりは異常なまでのものだった。
ゴメスが目立つシーンが多く、それだけ押し込まれてたって証拠なんだが、あのドログバの個人でのシュートも止めてれば、間違いなくこの試合のヒーローだった。
正面のシュートだったし、止めれなくもなかったはず。
ほんとに惜しまれるシーン。
攻撃ではクラウチを投入したことに問題はないんだが、これを活かしきれず。
もっと放り込んで高さ勝負をしてもよかったが、この放り込むボールがあまりにも少なかった。
中へ意識させれば、サイドをもっと突けたはず。
G・ベイル、レノンと、プレミアで最高のサイドアタッカーを要してるチームだし、ここから仕掛ければ、今のチェルシーからだったら、勝ち点3が取れたはず。
チェルシーの激しいプレーに苦労はしてたが、ここで荒れる展開にも持ち込まず、なんとか耐えたことは賞賛に値する。
チェルシーは、前半の20分にエッシェンが退場にならなくてよかった。
エッシェンのG・ベイルに対するタックルは間違いなく一発レッド。
ボールを奪われた後の足の裏でのタックルだったし、レフェリーは何を見てたのか。
レフェリーに救われた感が満載。
ATにはPKまで頂戴したんだが、今のチェルシーはレフェリーを味方につけても、勝ち点3を奪うことができない。
それと気になったのが、この試合、ドログバがベンチスタートだったこと。
体調の問題ではなく、アンチェロッティは戦術的面でのベンチスタートだと言ってたらしい。
普通に考えたら、チェルシーの得点源はドログバを置いて他にないし、実際、後半には貴重な同点弾をゲットしてる。
スタートからこの男がいれば、スパーズの消耗はかなり激しかっただろうし、何故、後半だけの起用になったのか。
まだまだミスが多いチェルシーで、なんとか最後のところで踏ん張ったが、この状態が続くと、この厳しい12月をうまく乗り切れない。
ランパードが復帰してきたことはいい材料だが、この試合での15分のプレーでは、何も見せ場はなかった。
ちょっと大きくなってる印象だし、ベストのコンディションになるにはまだ時間が掛かるはず。
PKが決まってれば大きな勝ち点3を取れた試合で、それを生かせずの勝ち点1だし、まだチーム状態はどん底と言ってもいいだろう。
冬の移籍でどれだけ動くかわからないが、何かしらのてこ入れは必要。
 

スコア
1-1

<得点者> 
トットナム   パブリュチェンコ
チェルシー   ドログバ         

~愛丸's MVP~
テリー(不安定な中盤の守備、DFラインの安定感のなさをなんとかこの男が救ってくれた。危ないって場面ではこの男がしっかり守備をしてくれたおかげで1失点で済んだ)