愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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サラゴサ-R・マドリー

2010-12-13 20:38:16 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
未だリーガで1勝しか挙げてないサラゴサ。
順位も最下位と、果たしてここから這い出すことができるのかどうか・・・。
この試合もカーサでやれるとは言え、苦戦は必至。
マドリー相手に最下位のチームが勝てるとも思えず、なんとかして勝ち点1でも取れれば御の字だろう。
無失点で切り抜けることは不可能だろうから、どんな形であれ点を取らないと。
マドリーはクラシコでの敗戦を引きずることなく、バレンシアを退け、CLでも手を抜くことなく勝利した。
ほんとにモウリーニョはターンオーバーをやってこない。
消化試合のCLもフルメンバーに近かったし、この試合でも主力を温存することはないだろう。
ウインターブレイクまでこのまま突っ走るはず。

サラゴサは立ち上がりの10分ぐらいまでは自分たちのサッカーをやれてたんだが、ここで得点できず、失点してからは前半はやられっぱなし。
力の差が歴然だった。
これは試合の前からわかりきってたことで、なんとか1失点で済ませとけばなんとかなったかもしれん。
プレッシャーをかけれず、ボール奪取にいっても簡単にかわされディフェンスと呼べるディフェンスができてなかった。
ひとりだけでいっても今のマドリーの選手を抑えることはできない。
組織で守ることができれば、もうちょっと対抗することはできたはず。
高い位置でもプレスをかけず、ボールフォルダーにもプレスをかけない。
これではマドリーに好きにやられるだけ。
DFラインを下げて対応しても、これが機能してないし、簡単に突破される始末。
アギーレになってもう4試合もやってるわけで、このDFラインの改造が、この窮地から脱するポイントか。
ただ、後半、ポンシオをピボーテに入れてからちょっと流れが変わった。
守備の意識がチームで向上し、CBもからだを張って守ることができてた。
これを前半からしっかりやってれば、後半の早い時間までに3失点はしなかっただろう。
PKで1点を返したし、2点差でなければ、まだチームの士気は上がったかもしれん。
この試合、ポンシオが守備でのいい流れを作り、攻撃では左のベルトロには可能性を感じれた。
ベルトロはマドリー相手に果敢に仕掛けることができてたし、この男の突破でPKをゲットできた。
これに右のラフィタがもっとやってくれれば、あれだけマルセロに高い位置を取らせずに済んだ。
左右のバランスがよかったらと思うと残念。
シナマ・ポンゴルが全くノーインパクトだったのに比べて、途中出場のM・ペレスは自慢のスピードを生かす場面がいくつかあった。
R・カルバーリョとのスピード勝負に勝ててたし、もっとフィニッシュの精度を高めればおもしろいFWになるはず。
後半には可能性を多少は感じれたし、この状態なら、2勝目を上げるのは時間の問題かも。
マドリーは、楽にこの試合を終わらせることができた。
苦しむ場面はひとつもなかったし、ここまでクラシコから続いた厳しい試合から開放された感じ。
立ち上がりはちょっとだけ不安な面もあったが、しっかりボールを繋げるようになってからは、全く問題なかった。
マルセロがこの試合は久しぶりに守備の負担から開放され、いい攻め上がりを披露。
クラシコでも、これだけやれれば、あんなことにはならなかったはず。
攻撃こそ最大の防御って言葉もあるし、この試合は、マルセロが攻撃的に出たおかげで、ラフィタを押さえ込めた。
C・ロナウドとのコンビもいいし、この左サイドはやっぱりマドリーの最大の武器かも。
いい面が多かったこの試合だが、不満なのはベンゼマに得点が生まれなかったこと。
チャンスはいくらでもあったが、ちょっとでも体勢が崩れれば、誰かにパス。
この姿勢がよくない。
マドリーの1トップを張ってるわけで、ちょっとは強引にゴールを狙う姿勢を見せてもらいたい。
CLでトリプレテしたわけで、その自信をこの試合でも見せてもらいたかった。
イグアインのヘルニアの状況がどうかわからないし、もうベンゼマしかいない。
それと、若いFWのモラタがこの試合でリーガデビュー。
いいスピードを見せてくれたし、ひょっとしたら、年が明けたら、この男が1トップを張ってるかも。
ベンゼマももっとゴールを狙ったプレーを披露しないと、うかうかしてられない状況に。
 

スコア
1-3

<得点者> 
サラゴサ   ガビ
R・マドリー エジル、C・ロナウド、ディ・マリア         

~愛丸's MVP~
マルセロ(やっぱりこの男はこれぐらい攻撃的に振舞ってなんぼの選手。クラシコで受けた傷はもう回復したみたい。この姿勢をこのまま貫いてもらいたい)

A・ビルバオ-エスパニョール

2010-12-13 18:02:08 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
ここまで19Pで11位のビルバオ。
前節は4シーズンぶりに行われたデルビー・バスクで敗戦。
フエラではあったが、いいところなくラ・レアルに敗れ去ってしまった。
この嫌な流れを続けたくはない。
4位と好調なエスパが相手だが、サン・マメスで試合ができるわけで、なんとか流れを取り戻してもらいたい。
こういうチームが元気じゃないと、リーガは盛り上がらない。
エスパは11月に入ってから負け知らず。
順位も4位と、バレンシア、セビージャよりも上。
前日に3位のビジャレアルが敗れてるため、この試合を勝利することができれば、なんと3位に浮上することに。
エスパがここまで躍進するとは誰が予想しただろうか。
デルビー・カタルーニャを前に、更に勢いを増したいはず。

久しぶりにビルバオから熱いバスク魂が伝わってきた。
前半は、おもしろいようにエスパにやられてたが、後半、D・ロペスを投入したことにより状況が変わった。
あれだけ押し込まれ、まるでフエラでの試合かのようにおとなしかったビルバオが、この男の投入で攻撃力を増した。
F・ジョレンテもトケーロも、逆サイドのムニアインまでも輝きだし、前半にエスパがやってたようなサッカーをそっくりそのままひっくり返した感じに。
サイドでの攻撃が活性化されれば、ビルバオが活き活きとしてくる。
高さを活かすこともできれば、それを囮にトケーロの泥臭い突破も活かせれる。
どうしてこれを前半からやらなかったのか。
F・ジョレンテへの放り込みか、ムニアインの単独突破だけに頼り、ここでボールを奪われたら、取り返すのにかなりの労力を使った。
これではいいサッカーはやれない。
チーム全体が、うまく連動しないことには、守れもしないし、点も取れない。
カパロスはわざと前半をがまんさせ、後半に賭ける戦いをしたのか。
プラン通りだったら、それはもうさすがというしかない。
アーリークロスでの攻撃もよかったし、深くまでえぐってのクロスも効果的。
F・ジョレンテとトケーロの位置関係もよおくなったし、これがビルバオのやりたいサッカーだろう。
ただ、久しぶりにスタメンからこの2トップだったんだが、トケーロから一時期の元気が感じられない。
もっと前に前にってプレーで泥臭くやるのが、この男の持ち味なんだが・・・。
それが、今はF・ジョレンテに乗り移ってた。
3人に囲まれても、ごり押しで突破したり、エリア内でねばってボールをキープしたりと、気持ちのこもったプレーでチームを牽引。
こういう魂のこもったプレーをふたりがやれるようになれば、もっと上の順位に上がることができそう。
あれだけエスパに押された前半だったが、1失点で切り抜けたし、守備に関しても時間の経過とともに修正ができてた。
ウインターブレイク前にもうひとつ試合は残ってるし、なんとかしてここを勝利で飾り、いい年越しをしたいだろう。
エスパは、この順位が納得できる内容に試合を前半は披露することができた。
この快進撃を支えてるドブレ・ピボーテがサスペンションで不在だったが、ここはベルドゥとドゥーシェルで対応。
ベルドゥをこのポジションで使うのはなかなかおもしろい。
パス能力も高いし、決定的な仕事もやってのけることができる。
ドゥーシェルがパートナーだと、この男の守備力で中盤での互換性は高まるし、ケガの功名ではないが、これはこれでありかも。
今のエスパは、攻撃に関して、相手のマークを外して、パスを引き出す動きを全員ができてる。
L・ガルシアが右に流れたら、トップ下にはベルドゥーが上がってくるし、カジェホンが中央に入れば、右にはL・ガルシアがいるといった具合。
これだけフリーの選手がいてくれれば、ベルドゥーのパス能力は遺憾なく発揮される。
こういった選手たちの共通理解で生まれた先制点だった。
これが後半も頭まではできてたが、D・ロペスの投入で、チームの重心が後ろに。
1点のリードを守れると踏んだのかどうかわからないが、これを耐えることができなかった。
カメニも当たってたし、なんとか踏ん張れると思ったんだが、勢いに乗ったビルバオを止めることはできなかった。
デルビーを前にもっと勢いをつけたかったはずだが、そううまく事は運ばず。
11月になってからの無敗もストップしたし、またまたバルサにやられてしまうのか。
それでも、今シーズンのデルビーは例年よりは楽しみな感じ。
 

スコア
2-1

<得点者> 
A・ビルバオ   F・ジョレンテ、D・ロペス
エスパニョール  オスバルド         

~愛丸's MVP~
D・ロペス(流れを変えた選手。右サイドが活性化したことで、チームに勢いが出た。アシストに逆転のFK。このFKはまさにゴラッソだった)

A・マドリー-デポルティボ

2010-12-13 16:37:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
公式戦3連敗中のアトレチコ。
ELも他力本源でグループの突破を狙う状況。
ここにきて、夏にUEFAスーパー杯を制したときの勢いが完全になくなってきてる。
攻撃陣に元気がないし、守備にも破綻が。
これでは勝ち点は伸ばせないだろう。
この窮地からどうやって這い出すことができるか。
逆にデポルはここ6試合で4勝1分け1敗と絶好調と言ってもいいだろう。
この最近の快進撃は5バックへのシステム変更がもたらしたもの。
守備の強化が勝ちに繋がるとロティーナは考えたんだろう。
これが功を奏してるし、この勢いのまま、ウインターブレイクを迎えたいはず。
フエラでの試合だし、より守備に重点を置いての戦いになる。

アトレチコが久しぶりに勝利の美酒に酔うことができた。
2-0という結果を見れば完勝のようだが、内容は手放しでよろこべるようなものではなかった。
前半の早い時間にフォルランがPKを決めてれば、まだ楽になったかもしれんが、これを外してもアグエロが決めてくれた。
オフサイドのようにも思えたが、うまく右のサイドで飛び出し、ラインズマンを気にしながらドリブル突破。
アグエロも微妙だと思ったから、フラッグが気になったのかもしれんが、上がらないと見るや、最高のドリブルを見せてくれた。
スピードに乗ってエリアまで進入し、そこからはこの男のテクニックを存分に披露し、きっちりゴール。
この男がここまで状態を上げてきたのは、アトレチコにとっても朗報。
2点目もR・ガルシアからのスルーパスに抜け出し、アランスビアを動きを見ての右足アウトでの憎たらしいゴール。
アグエロがいてくれたから、この勝利を掴むことができた。
パートナーはPKを外すし、FKもいいところに蹴ってもアラスビアに止められたりと、運に見放されてたから、アグエロの活躍が目立った形に。
ふたりが最高のプレーを見せてくれれば、それに越したことはないが、それでも、どりたかがトップとしての役割を果たせば、結果は出せる。
レジェス、シマオンの中盤サイドがもうちょっと目立ち、ピボーテも攻撃で貢献できれば、チームとしての状態も上がってくるんだろうが、これはまだ先にことか。
と、ここまではよかった前半の話。
後半は、デポルに押し込まれる時間が多かった。
相手の力が上でこうなったらまだいいんだが、自分たちのミスでボールを相手に渡すケースが多く、無失点に抑えれたのが不思議なぐらい。
気の抜けたプレーも目立ったし、フィニッシュにまでいけたシーンは数えるぐらいしかなかった。
これがここ最近のアトレチコなんだろう。
もっと最後まで集中して戦わないと、相手が強くなると、結果は出せないし、ここで1つ勝って満足してていいチームではない。
地元のライバルに差を広げられないようにしないといけないし、このメンバーだったら、互角となえはいかないまでも苦しめることはできるはず。
夏の状態に早く戻らないと、ELの出場権も逃してしまうことに・・・。
デポルは、守備的な5バックかと思いきや、攻撃になったら、両ウイングバックもピボーテも高い位置を取るから攻撃的なチームに。
アトレチコにカウンターを食らうケースが多々あり、ここでの失点が響いた。
これが今のデポルの弱点か。
DFラインを増やして守備的に振舞うこともあれば、攻撃に人数をかけることも。
ここでの両トランジションがすばやく的確に行われてれば、失点は減るはずなんだが、それがうまくやれてない。
特にネガティブ・トランジションがうまくいってないし、ここを改善しないことには失点は増えるだろう。
それと、守備時には、5枚のディフェンスがいるから、誰かがボールにいくだろうなんて甘い部分も見られた。
組織的な部分でまだ完成されてないし、ここがうまく機能すれば、強固なディフェンスを築くことができる。
残りは点が期待できるトップが必要。
冬のメルカートで動くかどうかわからないが、点も奪えて、しっかりポストができるようなプリマプンタが確保できれば、順位も上がっていくだろう。
M・パブロ、バレロンとあの頃を知ってるベテランも健在だし、勝者のメンタリティをチームに叩き込めれば、EL圏までは上がっていけるはず。
 

スコア
2-0

<得点者> 
A・マドリー   アグエロ×2         

~愛丸's MVP~
アグエロ(最後まで気を吐いてがんばってたのがこの男。ドブレーテはいつ振りなのか。この男の状態はかなり上がってきてるから後はフォルランの上昇待ちか)